石田衣良のレビュー一覧

  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    夏だし、前から気になっていたから良い機会だと思い手をつけた。石田衣良さんと東京大空襲というテーマが結びつかなくて、ドキドキしながら読み進めた。そして絶対忘れられない読書体験となった。もう一度読み返す元気はまだない。主人公・タケシと級友たちの暮らしが、戦争の中でも中学生らしくまぶしく輝いていた三月九日までを思い返すと、なんともやるせない気持ちになる。このテーマで日系人の少年が登場する物語を読むのは初めてだったのでかなり衝撃を受けた。銃後の戦争、みんなが生きていくのに必死だったのだと改めて気付かされた。この読書体験を通して、戦争と空襲の残酷さと平和の尊さをまた学ぶことができた。もし、主人公と同じ十

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    2023年08月10日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    ネタバレ

    積読6冊目。

    灰色のピーターパン
    家計を支えるために犯罪に手を染めて金を得る小学生をジャンキーから救う話。
    この頃からマコトを兄貴分として慕うキャラが増えてきたような。
    サルと共闘して小芝居を打つところもユニークでした。

    野獣とリユニオン
    アニメでも放送していた話。
    虐められ恐喝された弱き野獣が青年の夢を潰し、その青年の妹が復讐しようとマコトに依頼。
    最終的にタカシの救いもあって、人間らしさを取り戻しハッピーエンド。まさにリユニオン。
    諸所、マコトが感傷に浸る描写を示す文章が切なくも、ポジティブな面があり印象的でした。
    (おれはゆっくりと待つ。 誰かが真剣に考えている時間をともにすごし、た

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    2023年08月01日
  • 初めて彼を買った日

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    石田衣良の若干の変態性が入った官能短編小説集
    石田衣良の描写するセックスは相変わらずな感じ

    収録は8編
    ・七回目のデート
    ・ひとつになるまでの時間
    ・遠花火
    ・ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア
    ・チェリー
    ・黒髪クラブ
    ・初めて彼を買った日
    ・あの静かで特別な夏


    個人的な好みとしては
    ・叔母と甥
    ・ノッキンオンヘブンズドア
    ・チェリー
    ・初めて彼を買った日
    ・あの静かで特別な夏
    あたりでしょうか

    甥っ子を長年に渡って惑わす叔母
    恐ろしや……


    経験の少ない男や初めての男にとって、相手の女性がどんなかはけっこう大事な気がする


    「初めて彼を買った日」は「娼年」シリーズのプレストーリーな

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    2023年07月31日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    幽霊ペントハウスは少しオカルトぽさも感じられながら楽しく読めた。マコトが色んな人とのコミュニケーションとりながら真相に辿り着く過程が面白い。

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    2023年07月29日
  • 炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク17

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    いつものように世に数ある社会問題に対して少しでも読者が自分事と捉えて考えるきっかけの1つになるといいなと思わせる内容。

    炎上の話を読んでみて思うのは、本当に想像力にかける人が増えていて不安を覚える。

    ただ、増えてきたのか今のSNS社会がそう感じさせるのかは分からない。

    マコト達のように人の心を感じとり、親切や義理人情で行動する人が増えたらいい世の中にちょっとはなる気がするな。

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    2023年07月25日
  • 再生

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    切なくてなんだか最後にはほっこりするような話ばかりの短編集。
    辛いことがあったとき読んだら少し元気になる気がする。
    「銀のデート」が一番好き。
    切なくなってしまった。

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    2023年07月22日
  • シューカツ!

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    就活が終わった身だからこそ気楽にに読めたけどこれ就活やってる最中にとかあんまり読みたくないな笑

    新卒切符を無駄にしないために、実際に色々な人から話を聞いて、しっかりと対策をして臨むべきというのはすごい思ったかな。

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    2023年07月17日
  • アキハバラ@DEEP

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    若者が若者の力で諸々解決し進んで行こうとする姿は、見てて清々しいね。
    ただ、それだけに、最後のシーンは、大分無理がある気もしたけど。

    しかしこの作家さんは、未来の姿を早々と取り込むのが上手いね。AI検索機能とか、まさにイマイマで、起こってましたと言われても納得のストーリーですゎ。

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    2023年07月12日
  • コンカツ?

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     大手企業でバリバリ仕事を頑張りながら本当に好きになれる恋人を追い求める主人公だが、なぜかいけすかない。私は合コンも婚活もほぼ経験せずにきたので実情はわからないが、よく取材されているんだろうな、と感じる場面が多い。年収などスペック面だけだと長い結婚生活やっていけないだろうに。
     智香たち4人のあけすけトークはちょっと引いてしまった。少なくとも私の友人関係はこんな開けっぴろげではないな。

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    2023年06月30日
  • 逝年

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    人間が年齢を重ねていく様子が綺麗に描かれている。
    重たいテーマが多く、考えさせられる。
    自分の見ている世界が限られた世界であることをまずは知り、歩み寄ろうとしないと何も見つからない。
    自分が生きている中で探し求めていることすら認識できないのかもしれないな、と。

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    2023年06月29日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「清く貧しく美しく」タイトルぴったりだった!
    お互いを褒め合うルールも憧れるし素敵な2人。2人の中に流れるゆったりとした時間が読んでて心地よかった。
    ただ、最後の結末はこれでよかったのか?と思うモヤモヤも拭い切れない。
    「その人、あなたの力を認めて、きちんと引き出そうとしてくれる人なのか。それともただ一緒に沈んでいく人?」
    カオリの台詞に尽きるなあと思った。
    (カオリとんでもねぇ女だから好きじゃないけど)

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    2023年06月26日
  • 波のうえの魔術師

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    株式投資と銀行を舞台とした物語。前半は株式投資に出会って成功と失敗を繰り返しながら成長していく所にリアリティがあって面白い。後半はリテラシーの無い人に金融商品を売りつける銀行の闇の部分を暴く所が痛快で面白い。体験に裏付けられた投資格言がたくさん出てくるのも見どころ。『株は海水と同じ、喉が乾くと海水でもどんどん飲みたくなるけど、飲みすぎると死に至る』と言う言葉が刺さる。

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    2023年06月12日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    すごく現代的な恋愛小説。
    価値観とは何か。ヒトの幸せとは何か。つかみ取る幸福にものを持たない幸福。
    本当の意味で価値観が合致するパートナーと出会えることは、ひょっとしたらどんなことよりも幸せなことなのかもしれない。

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    2023年06月11日
  • オネスティ

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    恋人でもセフレでもない、でもただの友達では収まらない2人の関係。
    周りからは理解されがたいであろう一般的ではない関係。
    2人の誠実さを守るために他人に対しては時には不誠実。
    2人の関係性は賛否両論と理解できるけど尊重できる

    全人類の半分は異性なのに、人間関係に性別がつきまとう
    でもカイの奥さんやミノリの旦那さんの立場だったら自分は許せる?

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    2023年05月27日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    「家なき者のパレード」が印象的。
    社会のボトムで弱者が、さらに弱者を喰らう。
    声の届かない透明人間達が、表面下で搾取され続け、人間の尊厳などいとも容易く踏みにじられる有様が、なんともやるせない、、

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    2023年05月20日
  • 4TEEN

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    少年4人の周りに次々と事件が起こり、話の展開が早いため、読みやすい。現実的ではないのかなと思うこともあったが、永遠ではない、いまを精一杯に過ごしていて、青春っていいなと感じた。

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    2023年05月07日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    ネタバレ

    振り返り読みです。

    東口ラーメンライン
    元Gボーイズメンバーの店に嫌がらせをする敵対店舗を撃退する話。
    ストーリーの中で、東口の外れにあったラーメン屋(無敵家、ばんから、光麺(光麺は既に閉店済み))も出てきて、親近感が湧きました。
    ドラマのスープの回とはほとんど内容は異なっているので、少し新鮮な感覚で読めました。

    ワルツ・フォー・ベイビー
    これはアニメでもそのまま放送された話。
    自分の息子が亡くなった事件の真相が、かつての息子の恋人によるものであり、最後にその真相を本人から明かされる少しナイーブな話。
    最後はすべてを受け入れた親父さんの優しさにほっこり。

    黒いフードの夜
    海外からやってき

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    2023年05月07日
  • ブルータワー

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    超強力なインフルエンザが発生して外に出れなくなっちゃった世界…と現実世界とを行き来する主人公。登場するAIも好き。

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    2023年05月06日
  • 4TEEN

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    石田衣良は特別好きな作家ではないが、直木賞受賞作って事で続けて読んでしまった。

    14歳、中学校2年の男の子4人の物語である。
    ただし、大人が書く中学生なのでまったくリアリティはない。
    早老症、過食症、DV、人妻と不倫、同性愛・・・
    こんな重たい題材が、中学生の身の回りに次々と起こるはずはなく、それらにたいして、こんな格好良く立ち回れる中学生なんて居るはずもなく、話題性のある内容を計算しながら書いてるような感じが垣間見えてしまう。
    まあ、石田衣良は純粋で単純な娯楽小説だな。
    これで直木賞、貰えるんだ。
    真剣に書いている作家さんに対してちょっと失礼ではないかな。

    と思うような小説だった。

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    2023年05月01日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    エッセイなのかな
    雑談じゃないけど、どことなく私は読みやすく感じた
    ふと読み返したくなる時が来るねこれ。

    自分だけのお気に入りのページをご紹介

    ・仕事と生きがいのバランス
    ・ハイヤーの趣味人
    ・大人の真剣な遊び、下北サンデーズ

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    2023年04月12日