あらすじ
ネットで出会い、メール交換だけで親しくなった千晶と秀紀。仕事や恋愛について、身近な人間には話せないような本音も、メールでなら素直に語れる。けれど、ひとつだけ、嘘をついていることがあった。実はふたりとも、性別を偽っていたのだ。相手を同性と思いながらも、次第に心惹かれてゆくふたりだったが――。性別や外見など、現実の枠をこえて心を通わせる男女の、新しい出会いと恋の物語。
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ナツイチに入っていてずっと読みたかった作品。表紙がとてもオシャレ。2人の視点が入れ替わる時の章区切りマークでカラオケを思い出した。
ドラマを観ているようで、次の展開が気になって楽しい気分で読んだ。でも、キリコの会社の同僚と、妹の友達は、ちゃんと中身を見てキリコを好きになったんじゃないかなぁ。むしろアキヒトの方が実際に会った時に「オタクっぽい男性」と容姿で判断してるし。
コーヒーがよく出てくるのだが、コーヒーの種類の話でフラペチーノが出てきて、それはコーヒーではないのでは?と途中でツッコんでしまった。
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設定も面白いし、双方の視点から観れるから楽しかった
お互いどうやってネタバレしちゃうんだろうと思って続きがすごく気になったし、結末もよかった
コンカツも読んだけど、石田衣良が書く女性はシゴデキでかっこいいなておもった
でもどっちの会社も出社時間についてゆるすぎん?そんな遅くまで残業するなら朝もはよいけよ、昼に酒飲んだりカフェでゆっくりしたりするなよ、と思った笑 2000年代はそんな感じだったのかな…
比呂みたいな女は一番嫌いだけどマッキーは後輩に欲しいなぁ
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お互いが男女逆になってネットの中で出会い、惹かれるという設定が面白い。ネットで出会う事が増えた世の中だから、無さそうでありそうなリアルな感じがある。顔も名前も知らないから何でも話せるって事あるもんなぁ。人を中身で好きになるってこういう事なんだろうな。
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初めて石田衣良さんの本を読みました。
男女の恋愛とか、男らしさ女らしさにこだわらないお話でした。友達でも恋人でも、性別じゃなくて人として好きだったり尊敬できるかが大切よね。
2人の登場人物の物語が交互になってるので、読者は色んな視点を知れるので楽しかった。2人を助けてくれる人たちも暖かくて良いキャラ。
続きが気になってすらすらと読めました。ラストも素敵!
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既に持っていて読んだことがあったのだけど、間違えて買ってしまったので再読してみた。面白い。全体的におしゃれな雰囲気の描写や登場人物が多く、淡い水色とピンクがイメージカラー。男性性、女性性、その輪郭がぼやけつつある現代で、従来の価値観と社会の変化の相克に苦悩する人たち。もっといろんな形の恋愛、結婚、働き方、あっていいと思うよね。
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リバース 石田衣良著
1.石田衣良さん
眠れぬ真珠。
これが石田衣良さんとの出会い。
読み終えるまで、あとがきよむまで女性作家の作品と考えていました。
なぜならば、最初から最後まで女性が主人公で、機微な気持ちの描写もありましたから、、、。
作品以上にその衝撃が凄まじかったです。
2.作品リバース
この作品も「眠れぬ真珠」に近しい雰囲気の小説です。
仕事と恋愛の狭間で生きる女性の描写に無理がないんです。
どうしてこんなに自然なリズムで物語が描けるのだろう?
読み終えてそんな気持ちになる小説です。
3.リバースからのメッセージ
「一生のうちで、わたしたちは何人のひとに出会えるのかな?そして、そのうちで、同じ魂のひととどれだけ触れ合えるのだろうか?」
ネットの世界で悩みを打ち明けながら、距離を縮める男女。
女性は男性として、男性は女性としてのハンドルネームで会話が進むなか、いつしかリアルに会いたい気持ちが募る。
そんな彼らが辿りつく世界は、きっと世界に恋が生まれたときから存在している情理なのかもしれません。
#読書好きな人とつながりたい
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エグさのない軽い小説が読みたくて。
期待通りでした。現実的なようで現実的ではない、なんだかドラマみたいな、そういうの読みたくて、その通り、ふわっといい気分になれました。
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朝食メニューがとても美味しそう。実際自分の身の上にこの様な事が降りかかる事を想定したくないと思う。女性は、女性として、お付き合いしたいし、男性は男性としてお付き合いしたいものだと、実感した。
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ジャケ買いという言葉がある。本を選ぶときに表紙は大切だ。まずは最初に目に付く部分だから当然だ。ただ、中身(本の内容)とはかけ離れた場合が多いように思う。でも目の前のこの本を手に取ってみようという気を起こさせるのは表紙だ。
そして次に裏表紙のあらすじに目をやる。読者を惹き付けるためのあらすじ。いや本を開いて読者になってもらうためのあらすじ。このあらすじを参考にしてこの本を購入するかどうか判断する事になる場合がほとんど。
しかしこのあらすじもまた結構くせ者だと思う。往々にして中身を表現し切れてはいない。まあ当然の事ではある。数百ページにわたる内容をほんの百字程度で伝えられる訳がない。
今回選んだ本も同様だった。あらすじはあくまでもきっかけにすぎない。とても素敵な恋の物語だった。
文字だけの集まりである小説。読み手がそれを受け取り自分で世界を作っていく。これが読書の楽しみだ。映像では味わえない自分だけの世界を作れる楽しみだ。
さて、次はどれを読もうかな。
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先が読めるけど、そこに行き着くまでの細かい設定や会話が面白い。
現代の男女はこんな感じの子が多い気がして、うんうん、と頷きながら読みました。
バリバリ働く女子も多いし、ぬるっとした男子も多いよねー。
ラストスパートの疾走感が上手くいきすぎてて、あらあら〜とおもっちゃったけど、なんか好きな作品でした。
おもしろうございました☻
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中盤はちょっとダラダラしているけど、終盤はどうなるの!?と止まらなくなる
ネットで出会い、実際に会って、相手にも自分に対しても色々思いながら気持ちが変化していく…現実でも有り得そうなお話!
魂の双子かぁー、そんな相手とめぐり逢えたら最高だなぁ
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本書を読み進める中で、有川浩さんのレインツリーの国を思い出しました
どちらも、メールを通したラブストーリー
今時の恋愛ってwebやmailがきっかけになっていることも多いのかな
本書の入れ替わりですが、あっちがこっちで こっちがあっちだったから上手く収まったけど、どちらか一方だけだったらどうなっていたんでしょうね
Posted by ブクログ
石田衣良さんの作品はLGBTQについて触れていたり、「性」を広く扱った作品が多く、中学生の頃に『sex』*という本を読んでからたびたび読む作家さんになった。
*『sex』はタイトルにあるように【性】をテーマに扱った短編集で、中学生の性事情からアブノーマルな性まで広く扱った作品です。興味があれば是非。
『reverse』単行本の出版は2007年。そのため、本作のネットで男女が出会うという設定は今っぽいのだけれど、ところどころ2000年代初期を彷彿とさせる表現がある。
例えば、冒頭のノートパソコンを立ち上げながら、朝食の準備をするというシーン。2022年現在はノートパソコンの立ち上げに10秒も掛からないだろう。
時代の流れを感じつつ、今と照らし合わせながら読めるのも面白いところである。
◉まとめ
かけて欲しい言葉をかけてくれる人には惚れてしまいそうになることがある。仕事をする中で誰かに労ってもらうことがあったとしよう。その時に頑張り方を褒められるのか、考え方を褒められるのか、人によって異なるだろう。(自分はどんな言葉のかけられ方をしたら、勇気が湧いてくるのか。)この物語に登場する男女はお互いがお互いのツボを押さえていたからこそ成立してのだろうと思う。
ただら結局は二人はメールを通して相手以上に、自分を見て欲しかったのかもしれない。
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男女がどうとかでなく、
文章の相性ってあると思っていて。
そもそも心がこもってるかは別として
人柄が現れるものだと思う。
だからといって実際相性がいいかは
会ってみないとわからないんだけど。
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生々しい。私が映画監督ならすぐさま映画化決定だね。
女が男になってもいいし、男が女になってもいい。今になってフェミニズムうるさいけど、こんな訴え方なら大歓迎だね。染みる。
Posted by ブクログ
なんか今の自分に必要な本だと思った。
「自分はこれまで男と女という線引きにこだわりすぎていたのかもしれない。秀紀のことも、月なみな男らしさを基準に厳しくあたっていたのではないだろうか。第一、外見などあまり気にしないタイプだったのに、秀紀にだけは冷たくジャッジをくだしていた気がする。」
「現実の世界を超えるイメージの力。それなら、実際の男女の差だって、イメージと相手への気もちがあれば、のり越えられるのかもしれない。」
Posted by ブクログ
性別を偽ったメールのやり取りが初読では少しややこしかった。何度か読み返したら違うんだろうなあと思ったし、購入本だったらそうしたかったかも。秀紀にがっかりしてきつくなる千晶にはがっかりしてしまった。厳しさを異常なほどと表現されていることにほっとしたり、その上で咎めない目線で描かれていることに、著者は優しいなあと思ったりした。反面、女性は多感で面倒臭いのかなあと思ったりもした。最後まで読み終えたら少しすっきり出来て良かった。
Posted by ブクログ
今更初めて石田衣良さんの本を読んだけれど、ファンが多いだけあるなぁと思いました☆
現代人あるあるなネットの世界のお話と、現実味もある話と、ハラハラドキドキして面白かった!
Posted by ブクログ
ネットおかまとネットおなべとして知り合った男女がオンラインでしたら惹かれあって…という良くある話だが、最後の締め方は割と気に入った。
リアルの世界で知り合うとまずは性別のフィルターがかかる。オフラインでもそうだが、逆の性別を名乗ることもできる。それはそれで性別のフィルターだが、逆の性別を振る舞うことでリアルでは考えたことのない視点で考えたり、性別に対する固定概念にとらわらない受け入れ方ができたりする。それは性別に左右されないその人自身の素の部分に触れることができるのではないかとおもったりした。
要するに、性別のフィルターってのは煩わしいということ。
Posted by ブクログ
ネットおかまとネットおなべとして出会った二人。
オンラインで楽しく付き合っていると、
そのうちオフラインで会ってみたくなるのは心情。
お互いが代役を立ててオフラインで会うまでの流れは、
50代の私でもちょっとドキドキして面白かった。
結局、最初の出会いで秘密がバレてしまうわけだが、
それ以後の展開は疾走気味でちょっと興醒めだったかな。
なんとなくハッピーエンドを匂わせていて、
それはそれで納得なんだけど、
仕事絡みのパーティーでの演出はどうなんだろう?
私的には、違うカタチでの展開(結末)が欲しかった。
Posted by ブクログ
ネットおなべとネットおかま
この本を読むまでは考えもしなかった
実際にそんな人いるんだろうな
きっと普通の恋愛ストーリーだったら面白くなかったはず。
途中千晶の態度に「いやいや、あんた怒れる立場ちゃうやん」と思い
秀紀の態度に「しゃきっとしーや」といらいらし
比呂の存在に「あーこんな子いるね」って納得したり
2人は確実に惹かれあってるのに
どこにいきつくんだろうと思うと読み進むのが止められなくなりました。
バレるまでのほうがドキドキした
バレてからはちょっといらいらしちゃうところも…