石田衣良のレビュー一覧

  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    戦争中のお話だと思って読んでいた。大東亜戦争の時代の中学生、時田武。

    家族と空襲から逃げる頃になって、ただの悲惨なお話ではない、と気づいた。
    命を懸けて、大切な家族を守り抜いた少年の勇気は、尊敬に値する、と感じた。

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    2023年01月27日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    あー、めんどくせー!

    ブクロサイコー!

    って、クドカンさんのドラマのイメージがめちゃ強くて、IWGPの原作はどんな感じ何だろと読んでみた。

    ドラマとはだいぶイメージがちがうけれど、面白かった。作品はシリーズ長く続いているので、ちょいちょいと読んでいこうかなと。

    ドラマも細々した印象的な部分しか記憶にないから、久しぶりに見てみると印象変わるかな。

    アニメは見てないけど、アニメはアニメで良いのかな。

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    2023年01月25日
  • sex

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    ネタバレ

     余り読んでない作家の石田衣良さん。「SEX」、2012.9発行(文庫)。いろいろなセックスの形態を描いた12の短編集。死を間近に控えた50歳の男性の希望に応え、病室でヌードを晒す元妻、クラブのママ、モデルたち「蝶をつかむ」。結婚10年、未だ妻に触れることができない夫は性嫌悪症。カウンセリングと懸命な努力が2年後実を結ぶ「絹婚式」。妻と15年セックスレスの56歳男性と彼と別れ半年ぶりのセックスの26歳女性。この二人のセックスの顛末は「落葉焚」。

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    2023年01月24日
  • 東京DOLL

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    ネタバレ

    登場人物が、非常にくっきり想像できる作品でした。
    どっかで読んだことがある...訳ではないと思うんだけど。
    ゲームクリエイターて、実際こんな感じなんかな?もしそうだとすれば、お仕事小説的でもあるのかも。

    かなり重い事態を示唆する表現がところどころ出てくるのでハラハラしたが、読み終わってみれば、どれもまろやかな感じで終わっていて、あれ?ていう感じは否めません(笑)。仲良しこよしー?
    ゃ、お陰で読みやすかったので、別にいんだけどね。

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    2023年01月24日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    ネタバレ

    最後どうなるんかと気になって一気に読んだ。わたし的には、ヒナちゃんと一緒にいると傷を舐め合う感じで、思っていることをうまく伝えられない感じがする。お互いの思いやりは必要だけれど、あまりに伝えられないのもなあ。。

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    2023年01月15日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    ネカフェ難民、シングルマザー。
    資本主義の名のもとで自己責任論を振りかざし、弱者を切り捨てる世の中にあって、彼らがマコトと出会えた事は何よりの幸運。
    自己責任などという言葉を安易に使えなくなる。

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    2023年01月15日
  • こどものころにみた夢

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    怖い夢、儚い夢、おもらしの夢…? 角田光代、石田衣良、島本理生、市川拓司、長野まゆみといった豪華作家らが美しい絵と共に綴る「夢物語」。『小説現代』連載に書き下ろしを加えて書籍化。

    実際に読んだのは文庫本ではなく古いほう。

    石田衣良や穂村弘のお話が印象的でした。そんな私は永遠の肛門期…。

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    2023年01月13日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    簡潔で淡麗な表題に、きれいな写真。ぜひ手元で飾っておきたい一冊。
    昔見た恋愛ドラマのような展開だったけど、心情が文字で丁寧に表現されているので、そのドラマよりも登場人物の感情にのめり込めた。

    日菜子の考え方にも賢志の考え方にも、共感できるところが多かった。でもコロナ禍やら物価高騰やら言われている現代で、二人のような人生の選択の仕方で生きていけるかなとも思ってしまった。(私のこの本への理解の浅さもあるかと思います、愚かな一読者の感想としてご了承ください…)
    いやそういう世の中だからこそ、生活がつらかろうと、自分の意思に沿った行動をしている方がよいのかな。

    石田衣良さんの本はひさしぶりでしたが

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    2023年01月09日
  • LAST

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    ネタバレ

     どの作品もラストは続きが気になる終わり方。「この後の主人公の行動や人生はどうなるんだ!?」と想像を掻き立てられた。
     主人公たちに共通してるのは、多額の借金を抱えていること。人間どん底まで追い込まれたら、なんでも出来るのだと勇気を与えてくれる。
     売春、テレクラ、障害者の性、ホームレスなど、ふつうに生活してたらなかなか接触することのない人間の生活を見れたのも新鮮だった。
     印象に残った作品は、『ラストジョブ』『ラストシュート』『ラストバトル』の3つだ。

    【ラストジョブ】
     官能小説みたいでドキドキした。歳上女性好きの私からしたらたまりませんなぁ。歳下男歳上女性の人妻ってシチュエーションだけ

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    2023年01月07日
  • 美丘

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    主人公のぼくは大学2年生の橋本太一、ある日峰岸美丘という自由奔放な女性に出逢う。太一は麻理という誰が見ても素敵だと思うであろう女性とつきあってみて、はじめて美丘へ抱く恋心に気づく…。太一は麻理に別れを告げ美丘と結ばれるが、子供のころ交通事故で移植手術を受けたことにより、クロイツフェルト・ヤコブ病を発症する可能性がある…もし発症した場合は脳がスポンジのようになり歩行障害からはじまり記憶障害、日常生活が送れなくなり、最期には食事もとれず息もすることもできなくなるという…。どうあろうとも2人でこれからも過ごしていこうと決意したが、不幸にも美丘が発症してしまう…。

    「…生きていることは奇跡で永遠に続

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    2022年12月16日
  • 逝年

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    解説にあったが、石田衣良は女性の加齢を豊かに捉える数少ない日本の傑作の一つ。

    「よりよく年をとるというのは、色々なものの境や自分の輪郭さえ薄れさせ、淡くうっすらと空に漂うことなのかもしれない。」

    性描写はかなり過激だけど、それ以上に人と人とのつながりや生と死、欲望について真摯に向き合う登場人物たちによって、意外とすっと受け入れられる。




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    2022年12月13日
  • 絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15

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    ネタバレ

    目次
    ・目白キャットキラー
    ・西池袋ドリンクドライバー
    ・要町ホームベース
    ・絶望スクール

    池袋の町は変わっても、マコトたちは変わらないのかと思った。
    そうしたらGボーイズも年をとり家庭を持つものも出てきて、逆に少子化の成果若者は入ってこないので高齢化が進んでいるらしい。
    なんか少し安心した。
    一緒に同じ時代を生きているのね。

    動物を虐待してその姿をSNSに上げて喜ぶ「キャットキラー」を懲らしめる『目白キャットキラー』
    住宅街の細い道を傍若無人に猛スピードで走り抜ける車のドライバーを探す『西池袋ドリンクドライバー』
    引きこもり問題を解決すると言って家庭に入り込み、巨額の料金支払いを強要する

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    2022年12月12日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    スカウトマンズ・ブルース
    IWGPだなあって話

    伝説の星
    いつもと形成逆転の話

    死に至る玩具
    ニッキー人形の話
    今の日本でも聞いた覚えがあるなあ

    反自殺クラブ
    うーん重い。人が死ぬ話は好きじゃない

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    2022年12月02日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    ネタバレ

    目次
    ・泥だらけの星
    ・鏡のむこうのストラングラー
    ・幽霊ペントハウス
    ・七つの試練

    似顔絵かきのシュンとか、天才ハッカーのゼロワンとか、懐かしいメンバーも出てきてちょっと嬉しい巻。

    未成年との飲酒&淫行問題で俳優活動を脅かされているイッキを救う(泥だらけの星)
    出会いカフェを利用した連続首絞め犯を探す(鏡の向こうのストラングラー)
    高級億ションの最上階の天井裏からの異音の謎を解く(幽霊ペントハウス)
    SNS上の「いいね」をエサに危険行為に若者を誘導する(七つの試練)

    この中で時代性が一番強く出ているのが表題作。
    「もっと」「もっと」と親から尻を叩かれ、敷かれたレースのうえを走らされる子

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    2022年11月29日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    大事に大事に読むというよりは、内容の疾走感に任せて勢いで読み切ってみて、後から内容を思い出してゾッとしたり噛み締めたりできるシリーズ、3巻目。

    心に残る1冊みたいなテイストじゃないんだけど、「これ」が欲しい時がある。

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    2022年11月17日
  • 再生

    購入済み

    あきらめからの再生

    あきらめからの再生というような基調を持つ12編の短編集。
    やや重苦しいテーマを扱っているが、やや明るさの見える終わり方をしている作品が多いので読後感は悪くない。
    中でもタクシー運転手の話が気に入った。

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    2022年11月08日
  • コンカツ?

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    すべての親は、ただの普通の人間に過ぎない。

    女性としての一番美しい時期をすべて母は父に捧げたのだ。だとしたらそのあとの盛りを越した長い人生だって、責任を取るべきだ。




    アラサーのリアルな雰囲気が感じられて面白かった。
    ロマンスと経済的安定。みんなこの二者択一に悩んでいる。

    ともかが最終的にけんととくっつくのが面白い。現実でも第一印象でシャッターを閉めずに付き合い続けたら案外良かったなんてことは多いだろう。


    個人的にはともかの高飛車な一面があまり好きではないかな。こういう人っているよなぁ。高い自己評価と同じぐらい他人が須く自分を評価してると思い込み、上から目線をかましてくるやつ。

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    2022年11月08日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    マコトとキングが降りかかる問題を乗り越え、信頼を深め合っていく姿は、ストリートの友情といった感じでカッコいい!
    時折、氷の王様に似つかわしくない甘い一面を覗かせるキングには少しムズムズするが、、笑

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    2022年11月06日
  • オネスティ

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    この物語をただのビッチな女と風変わりな男の物語と表すのには勿体ない。

    世間から理解されない関係に憧れを抱いている自分は可笑しいのだろうか。
    本当に好きな人ほど結婚をしてはいけない、なぜならばそれはきっといつか壊れてしまうから。

    幼ながらもこの結論にたどり着いた2人は何を見て、何を感じていたのだろうか、そのような事を考えてしまう。
    結婚もしなければ体の関係も持たない、
    それであって心の奥深くで2人は強い絆で繋がっているのである。果たしてこれは友情なのだろうか。
    それとも言葉では表す事の出来ない何かなのだろうか。

    この不思議な関係に名前が付かなくともミノリとカイの2人にとってはどうだっていい

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    2022年10月30日
  • 絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15

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    おれはただ雨を見ていた。
    この世界にはなんの理由もなくついていない人間がいる。
    雨は誰にも等しくふるはずたが、運の悪い誰かにはいつもどしゃぶりだ。

    まさにそんな事を感じる時がある。

    何をしてもどうやっても上手くいかない時がある。
    分かってはいるんだけど、それが私だけじゃなくて
    どこかの誰かも感じているんだってすごく安心した。

    時事問題を題材にしているから
    この年ってこんな事件が起こってたかな
    とか振り返るように読んでしまいます。

    フェイクとリアルでいつも面白いです。

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    2022年10月29日