石田衣良のレビュー一覧
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中学2年のジャガことミキオには、CMタレントで小学生の妹ミズハと、引きこもりで中学生のカズシがいる。そんな中、ミズハの同級生の女の子が山の中で殺され、そこには「夜の王子」というメッセージが残されていた…。
ジュブナイルチックな設定に、子供視点では柔らかめの表現ではあるものの、序盤からハードな展開になるため、子供向けとは言い難いストーリーである。
「ぼく」という一人称視点のミキオのストーリーと、三人称視点の新聞記者の山崎のストーリーを交互に進めていくのだが、途中でほぼミキオの話だけになる。山崎に何かをやらせたかったのだろうが、少々そのあたりは企画倒れであったか。
ミキオの周辺は、弟に妹だけ -
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そんな時、裏山で女子小学生が殺された。閑静だった住宅街が、突如不穏な雰囲気になった。そして逮捕されたのは、自分の弟だった。なぜ弟は、そんな犯行に及んだのか?調べていくうちに意外な人物が浮上する。いじめや加熱する報道に耐えながらも、同級生ととともに学校生活を送っていく。
もしも、身内が殺人者だった場合。その心境は想像を絶するかもしれません。なぜ?どうしてこんなことになったのか?苦境に立ちながらも、主人公が懸命に闘っている姿にこの先も頑張ってほしいと応援したくなりました。
物語は、加害者の兄(中学生)と新聞記者の2つの視点で進行します。加害者側となる家族は、顔にコンプレックスを持つ兄「主人公 -
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「娼年」の続編。
御堂静香が警察に捕まり、刑務所で過ごしている中で、主人公・リョウは、クラブの再興のために動き出す。クラブはだんだんと客がつくようになり、以前の常連も戻ってきつつあった。
そんな中、御堂静香の出所が決定する。リョウたちは歓喜したが、現実はそれほど良い状況ではなかった。御堂静香はHIVを発症していたのである。御堂静香が戻ってきてクラブは順調であったが、御堂静香の体調は日々悪化していく。余命、数ヶ月。
リョウは最期に、「御堂静香とセックスがしたい」というかねてからの願いを叶えるべく、御堂静香の娘・咲良に協力を求める。そして、御堂静香も同じ気持ちであることを知り、セックスができること -
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石田衣良の短編が読んでみたいと思って、ジャケ買いした一冊。予想を裏切らない、洒落た雰囲気の恋愛短編集だった。そのほとんどが、30代女性の恋のはじまりをほのめかすストーリーで、仕事や趣味と恋愛の間に揺れる女心を描いていたように思う。解説にもあるように「筆のおき方」がこの本全体の空気感を物語っていて、洗練されたなかに人のぬくもりを感じさせる。情景文で終わる小説集としても参考になりそう。
個人的には東京の街や人を思い出す短編集だった。けっこうリアルな描写が多くて、スキマ時間に読むはずが、ついつい一気読みしてしまった。
他にも石田衣良さんの本を読んでみたい。