石田衣良のレビュー一覧

  • 5年3組リョウタ組

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    学校はそんなところ、良いこともあれば、悪いこともある。

    東京近郊、昔の名門校である希望の丘小学校5年3組の担任・中道良太が主人公。イマドキの外見であまりに素直、年配の教師にはあまり受けがよくないけれど、ひそかに注目している同僚はいる。5年2組担任・染谷龍一はスマートな外見に要領のよいクラス運営で主任や管理職の覚えもめでたい。しかし、染谷は良太に注目している教師の一人なのだ。主人公良太が中心となり、家庭内暴力、学校内のパワハラ、危機管理と子どもの成長、いじめなどにぶつかっていく姿を描いた物語。重要なのは、良太は熱血でもなく、いい感じに力の抜けた、イマドキの若者であること。何かと熱血だったり聖職

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    2017年10月22日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    ネタバレ

    「どれほど苦しんでも悩んでもいい。その最低の姿を見せてくれ。その姿に勇気づけられるやつがきっといる。俺たちはそうやってなんとか生き延びてきたんじゃないか」
    に感動。

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    2017年10月02日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    凄く久しぶりのIWGP。
    マコトももう20代後半なのか…と、
    現実でも作中でも時間の流れを感じる。

    内容は、良くも悪くもいつも通りの安定感で、
    安心して読めた

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    2017年09月18日
  • 愛がいない部屋

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    夫のDV、セックスレス、不倫、妥協の結婚、などなど。全く違うようで似ている人間たちが同じ神楽坂の高層マンションに住んでいる。
    250ページと読み易く、時間が無い人にもオススメです。

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    2017年09月15日
  • スローグッドバイ

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    登場人物に向ける作者の視線が優しいからなのか、幸せな恋愛ばかりが描かれているわけではないのに、じんわり温かい気持ちになった。(2008.8.29)

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    2017年09月01日
  • 水を抱く

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    ネットで知り合った妖艶で魔性な女性に耽溺していく男。
    快楽、痴情、背徳、過激、抑圧、煩悶、寛容。

    登場人物が愛おしく切ない。
    共感度高い一冊。

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    2017年08月22日
  • 明日のマーチ

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    人気作家なのに今まで手を出せなかったのはみうらじゅんのせいです。ひょんなことからみうらじゅんの「いやげ物」をもらうはめになり、それが石田衣良の似顔絵皿だったから。以来、読んでみようとするたびに、似顔絵皿のその顔がちらついてしまい(笑)。で、このたびやっと。

    山形県鶴岡市の会社に勤務していた派遣社員が突然契約を解除される。通知の張り紙の前にたまたま居合わせた20代からせいぜい30代前半の4人。これからどうしようと思い悩むなか、そのうちの1人が東京まで歩くという。どうせ急いで東京へ帰ったところで待つ人がいるわけでもなし、新しい仕事があるわけでもなし。とりあえず1日歩いてみるかと、ほかの3人も一緒

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    2017年08月21日
  • 水を抱く

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    ・清純な女性は地球上に存在しない。いむも得するよう計算している女を清純とか清楚なんていわない。
    ・男は地位と金、女は若さと処女性
    ・金も地位も手に入れた年寄りはなにより若さと健康が欲しい
    登場人物から発せられる鋭い切り口は斬新で印象的でした。

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    2017年08月19日
  • LAST

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    どうにも世の中から見放された人の追い込まれた最後の時間を描く。どうにかなったりならなかったり、人生は楽ではない。

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    2017年08月11日
  • 6TEEN

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    直木賞受賞作「4TEEN」の続編。14歳の彼ら(テツロー、ナオト、ダイ、ジュン)が16歳になって登場。月島が舞台。
    テツローが語る「16歳」「月島」が描かれている。
    「4TEEN」の感動には負けるかもしれないけど「16歳」の男子のハートがなんかいいね。
    けだるさとやる気が入り交ざったような。初めての出来事にドキドキの緊張とか。そして……、命や性。16歳が感ずる世界が描かれていて、やっぱり、石田衣良の描く若い男はいいなぁと思うのでした。

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    2017年08月08日
  • マタニティ・グレイ

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    私自身、流産を3回経験しており、子供が欲しかったけれど、子供もキャリアも諦めた・・・という40歳主婦。

    読み始めは、どうしてこの本を手に取ってしまったのだろうとちょっと後悔をした。
    バリバリのキャリアウーマンで、子供を望んでなかったのに妊娠発覚。仕事を続けながら、マタニティライフを過ごすという内容で、読んでいて正直辛かった。

    途中で、切迫流産をして入院を余儀なくされ、同室の女性は流産してしまう。その無念さの描き方がとても良かった。

    また、父親とも母親とも親子の関係があまりよくないこと、そういう内容が盛り込まれていたからか、途中からは、とにかく、こんな繊細な内容を描けてしまう石田衣良さんは

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    2017年08月06日
  • 5年3組リョウタ組

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    良い感じですね~~面白いし感動した~
    口調がちょっと違うんじゃないかと思うところがあったけどね笑
    こんな先生いたら良いな~!

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    2017年07月29日
  • 再生

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    妻を自殺で亡くしたシングルファーザー、恋人から突然別れを切り出されたOL、不況に苦しみ、鉛のような心と身体をもてあます会社員…思うようにいかない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられない―。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇蹟の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短篇集。

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    2017年07月23日
  • マタニティ・グレイ

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    子どもなんかに興味なかった夫婦に子どもが授かり、「ザマァ」って思った。
    お腹の中で発育していくうちに、母親らしくなる、子どもと一緒に成長する。

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    2017年06月18日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    キングの少年の頃なんて!
    可愛い!
    少年のキング可愛い!
    IWGPファンにはたまらないキングの一面が存分に描かれていて良かった

    キングのお兄さんやお母さんはキングになったタカシをどう思うんだろうな
    お母さんは不安だろうに
    マコトに頑張ってもらわないとなぁ

    キングのお洒落理由もわかって良かった

    また機会があればIWGPシリーズを最初から読みたいな

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    2017年05月22日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    携帯データをネタにした恐喝&ストーカー、自転車による轢き逃げ、地下アイドル、社会福祉の顔した犯罪、レイプ…


    盛りだくさんの内容で、マコトに新恋人も出来たりするが、一番意外だったのはキングの恋。

    そういうのがツボだったかぁ…

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    2017年05月18日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    石田衣良さんの作品の中では未だにIWGPシリーズが一番しっくりくる。

    石田衣良節というのか癖が、マコトの語りに一番合っているからか。

    続巻が出ているとは知らず、未読だった分をまとめ読み。

    美容系キャッチセールス、出会い喫茶、中国人の違法就労。

    それにしてもキングがキャッチとはね…
    私の中では未だに窪塚さんなんだけど…

    中国人の違法就労、シビアで難しいな〜と思ったけど、マコトのおふくろさんがあっぱれすぎた。
    なかなかできる決断じゃないよ。

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    2017年05月18日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ネタバレ

    序盤、あまりにも残酷で目を背けたくなるような虐待描写に、読んではいけない本を手に取ってしまった、と思った。読むのを止めようかとも思った。初の石田衣良だったにも関わらず。
    里親との出会い、死、詐欺、そして殺人。後半はほぼ裁判。裁判シーンの描写の細かさは見事。裁判官、裁判員、弁護士、検察官、被疑者の心情が上手い。映像を見てるかのよう。孤独だった北斗が犯した罪を裁くのは、やっぱり人なのかな。この判決によって、北斗は報われたのかな。

    これをドラマ化したのかあ。見たい反面、ちょっと怖いな。

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    2017年05月16日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ある青年の虐待の物語。
    この世に生まれ落ち、幼稚園に上がる前から、虐待を受ける。平手ではなく拳で。
    愛を知らず、優しさを知らず、恐怖と暴力の中でのみ育ちゆく。
    父親からの殴る、蹴るは当然で、また母親も子をかばえば自分が殴られる為に、父親以上に子を虐待する。固く捻られた針金のハンガーで執拗に叩き殴り、腫れ上がった傷口の間に更に叩き込む。ミミズ腫れに身体が変形してゆく。そこから冬の寒空に裸で外に出される。
    そんな幼少期から、小中高生と事細かに、虐待の連鎖が描写されてゆく。
    主人公が高校生になった時、父親が精神を患い入院、さらにそこから病死。
    父の死により一時的に虐待の嵐が止むも、暴力に依存していた

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    2017年05月14日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    表題作は、他の3編の2倍の長さで、中編といえるくらい。

    力作なんだけど、個人的にはイマイチ。

    タカシはあまり出しゃばらず、ふんぞり返って命令を出すだけくらいがいい。

    他の3編は、「オレオレ詐欺」「悪徳商法」「連続放火魔」が主題で、出て来る人物はどれも弱くて繊細なヤツばかり。

    この繊細なヤツらが、最後にちょっと再生して成長していく感じがいいんだな、このシリーズは。

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    2017年04月16日