【感想・ネタバレ】オネスティのレビュー

あらすじ

「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。ほかの人を好きになっても、結婚しても、ずっと好きでいるけれど、赤ちゃんをつくるようなことはしない」カイとミノリは、幼き日に交わした約束を大切に守りながら成長していく。そんな二人の関係は大人になってもずっと続いていき――。人をどれくらい誠実に愛することができるのかを問う純愛的長編小説。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

良かった。想像していたストーリーとは異なったけれど、人の描写が本当に上手く石田衣良さんの作品だなと思い知らされた。石田衣良さんの作品はどれも面白く期待を裏切らない。どの作品を読んでも、また違う他の作品を読んでみたいと思う。

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2023年12月06日

Posted by ブクログ

正直に生きることは他者を傷つけ、自身も生きにくい。
だけど
二人にとって正直に生きることは、二人が付き合って添い遂げることでもあったのではないかな?根底がズレてるから、ミノリは恋愛出来ないし、カイは絵画に没頭して敢えて周りを見ないようにしてる?

結局、二人は二人だけの世界から出てくることはなかったのだから。

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2022年01月25日

Posted by ブクログ

やっぱり石田衣良さんは鮮明で良い。
オネスティ、ぜひググってほしい。
こんな風な人の愛し方、私はできない。
誰もできないと思う。
だからこそ、とても綺麗。
続編でもなんでもよく読みたい。
心温まる。全ての人間に読んでもらいたい。

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2020年02月20日

Posted by ブクログ

純愛、友情、愛情。どういった表現が適切なのかわからないが、切ないラブストーリー。幸不幸すら読み手によってかわるのでしょう。面白かった。

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2017年12月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めはカイとミノリの不思議な関係に??だったが、読めば読むほどファンタジーだなと思った。
好きだから付き合わないし結婚もしない。こんな形があるのか。だがミキはかわいそうだった。20年も一緒にいたのにカイの心の支えになったのはミノリ。これほど残酷なことはあるんだろうか?

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2025年12月06日

Posted by ブクログ

恋人でもセフレでもない、でもただの友達では収まらない2人の関係。
周りからは理解されがたいであろう一般的ではない関係。
2人の誠実さを守るために他人に対しては時には不誠実。
2人の関係性は賛否両論と理解できるけど尊重できる

全人類の半分は異性なのに、人間関係に性別がつきまとう
でもカイの奥さんやミノリの旦那さんの立場だったら自分は許せる?

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2023年05月27日

Posted by ブクログ

この物語をただのビッチな女と風変わりな男の物語と表すのには勿体ない。

世間から理解されない関係に憧れを抱いている自分は可笑しいのだろうか。
本当に好きな人ほど結婚をしてはいけない、なぜならばそれはきっといつか壊れてしまうから。

幼ながらもこの結論にたどり着いた2人は何を見て、何を感じていたのだろうか、そのような事を考えてしまう。
結婚もしなければ体の関係も持たない、
それであって心の奥深くで2人は強い絆で繋がっているのである。果たしてこれは友情なのだろうか。
それとも言葉では表す事の出来ない何かなのだろうか。

この不思議な関係に名前が付かなくともミノリとカイの2人にとってはどうだっていいものだ。

この不思議な関係のせいで傷ついてきた人は間違いなく沢山いるだろう。
カイは後に予備校で出会った未樹と結婚をし、平凡で刺激の少ない安定した毎日を送るがいつだって心はミノリの元にあった。
心はミノリ、身体は未樹、いくら幼なじみで不思議な関係であったとしても私なら耐え兼ねるだろう。
しかし、この不思議な関係が開とみのりの当たり前でありこれからもずっと一緒に居るための方法なのである。

2人は傷ついている人をそばに置きながらもこの不思議な関係に疑問を抱くことはなかった。

これが恋なのか、情なのか、何なのか知る由もないが、この2人は確かに誰かを傷付けながら生きているのである。
それはこの関係がなくなるまでずっとずっと最初の約束が遠い昔のように感じたとしてもだ。

幼い頃の約束や青春時代の儚さと男女の成熟過程、大人になってからの環境の変化、全てにおいていつだって心は隣同士で一番近いところにあったに違いない。私はそんな2人が少しだけ羨ましいと思った。

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2022年10月30日

Posted by ブクログ

多分常識外れで非人道的な行動なんだろうけど、彼らを羨ましく感じてしまった。デートすることでも、いっしょに住むことでも、結婚することでもない愛の本質。友達皆には勧めれないけどお気に入り。

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2022年08月17日

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ネタバレ

カイとミノリの関係性は理解したいけど
現実的ではないなと思った。
どちらかが裏切る未来はなくてよかった。

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2023年01月12日

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石田衣良さんの作品で見かけないプラトニックな恋愛小説だった。
「オネスティ」というタイトル通り、誠実にお互いに愛する男女。
かつての少年と少女が、諍いの絶えない両親のように、恋愛せず性交をせず、結婚をせず、お互いを傷つけない関係を築き上げていく。
その代わりに、他人に不誠実で、傷をつけ続ける。

人を傷付けることで、カイとミノリは、誠実な愛を手に入れることができた。
彼らにとってそれは、おそらく幸せなことなのだろう。

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2021年08月12日

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ネタバレ

結婚して自分が生まれた頃は愛し合っていた両親が喧嘩ばかりしているのをみて仲良しの二人は結婚やセックスはしないで何でも正直に話し合おう!と決めた二人の人生

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2021年05月21日

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カイとミノリの幼馴染みであり、男女としての繋がりの形の物語。
お互い大好きだけど、恋愛も結婚もしない。
でもどんな時も1番そばにいる。
自分自身を保っていけているのはお互いの存在があるから。
大好きであるために、形でなくてずっと消えない心の繋がり。

ただ、結婚相手のミキの気持ちもわかります。

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2021年03月12日

Posted by ブクログ

「どんな秘密も作らない。恋愛も結婚もしないけれど、心はいつも一番近いところにある。ほかの人を好きになっても、結婚しても、ずっと好きでいるけれど、赤ちゃんをつくるようなことはしない」カイとミノリは、幼き日に交わした約束を大切に守りながら成長していく。そんな二人の関係は大人になってもずっと続いていき―。人をどれくらい誠実に愛することができるのかを問う純愛的長編小説。

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2020年05月24日

Posted by ブクログ

友達に勧められて見た作品でかなりの衝撃を受けた。石田衣良の作品に初めて触れて素晴らしいと実感した。最後は涙したと思う。決して綺麗とは言いきれないけれどこんな愛のカタチもあるんだなぁと。内容が重くてもう一度は読みたくないなぁ、でも好きです。

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2020年05月05日

Posted by ブクログ

2019/07/01


カイとミノリは互いに結婚もしないし恋愛もしないけど
唯一無二の存在として共に生きてきた。
幼い頃から特別で、すべてを隠さず、やがては性生活すら教え合い、二人だけの関係は誰も侵せない強固なものとなる。
信頼 正直 オネスティはこの作品ではカイとミノリの二人だけのための言葉だ。


結婚でしばられてなれあってダメになるなら一緒にならない。
けど特別でいようという二人は、伴侶を別に連れても変わらず
ここはきっと女性には描けないと思った。
誠実な裏切りだから。
カイとミノリはいつか交わるだろうと思ったが、とうとう最後まで、そしてこれからも決して体を重ねることはないだろう。
ただ他のだれかとセックスをしたあとの二人の電話は、身体こそ交えていなくても確実にそれ以上の営みであるし、濃いものである。これこそが、二人だけの不可侵の愛とも友情とも言えない行為だろう。
(オキシトシンはものすごい出ていそう)
倫理の面では正しくなくとも、幼い時の誓いと関係と「愛」のようなものは二人の間にある。
片方が暮れるまで、互いがきっと第一のまま
そのままずっと、続いていくのだろう。

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2019年07月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトルの、「オネスティ」がこの二人の関係を表しているかと言ったら、少し疑問に思う。ここまで隠すことなく性の話を異性にできたら理想なのかもしれないけど、奇妙な関係とも思ってしまう。これも友情なのか、、?

終始、ミノリが好きになれなかった。自分とは違うタイプだからだろうな。

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2018年11月09日

Posted by ブクログ

男女間の友情というのは基本的に存在し得ないというのが持論だ。異論は多いと思うが、世に存在する男女間の友情の多くは片方(ないしは双方)に秘めた想いがあり、関係が壊れることを恐れるために、その気持ちに蓋をするからだ。そして、それは自分では気がついていない場合もある。

本作はそんな男女間の友情という感情をはるかに超える男女の共生の物語である。魂が寄り添う存在があれば、それ以外の関係は犠牲にすることができる。人は裏切るが、オネスティであり続ける相手は決して自分を裏切らない。その絶対的な存在に出会えた奇跡は何事にも代え難い。

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2018年01月18日

Posted by ブクログ

両親の不仲を目の当たりにして、好きだけどプラトニックに徹すると約束した二人。ここまで突き詰める事ができるのか、と不思議な感じ。

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2017年12月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

カイの奥さんとミノリの旦那さんミノリのことを大切に思っていた人がかわいそうだと思った
でも2人の関係性も綺麗だなと思った
自分がいいならそれが1番の選択であるという考えもあるけど人を深く傷つけたり人の人生に大きな影響を与えたりもする
なにが正解かわからないなあ

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

お互い恋人がいても相談や報告し合う特別な関係に少し身に覚えがあった。周りを傷つけてまでこんな関係築きつづける勇気は自分にはないんだろうなと思った。

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2023年08月03日

Posted by ブクログ

カイとミノリの奇跡すぎる分厚い関係に若干羨ましく思いながらもやっぱりそれ以上に傷つく周りの人のことを考えると美談にはできないと思った
本当に心から大切な人とは、その関係が変わってしまうのが怖いから簡単に付き合ったりできないけど、そう思えるほど大切な人に出会えることは嬉しかったりもするよなぁと改めて

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2022年01月06日

Posted by ブクログ

片想いとか、両思いとか、好きとか嫌いとか恋愛のドキドキとかそういうのを全て上から冷静な視点でもって観察して、愛し合うっていう不思議な恋の話。

このお二人。とっても冷静で、見ていてなんとも言えない気持ちになります。

もう、一心不乱に恋愛して、好きだの嫌いだの、浮気しただのなんだのってのを。

ふーん。

と、鼻で笑っていいんじなないのーそれも。的な、なんというか愛とか恋とかなんだとか。もうさ、そういうんじゃないんだよ。ホント。

みたいな達観が、読んでて清々しいわぁ。

盲目的に愛して。苦しくて、嫉妬してとかじゃないの。淡々と愛し続け、そして、そんな自分を冷静に分析し続ける2人が見ていてなんとも気持ちがいいです。

恋愛の本って。

おいおい。っていうのと、
若干のひーーーーっがあって軽くホラー的要素満載だけど、これは普通にこんな恋愛あってもいいよね。なんか気分がいいわぁ。って読める。笑笑

恋愛の醍醐味ないじゃん!って言う人もいるかもしれないけど、ひーーーーっよりマシと思うわたしでした。

冷静な恋愛小説。いいよ。

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2021年06月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ミノリの欲深さが私に似てるなと思って。出せないけどね、そんな感情。最後はミノリ癌になって、最後にヌードモデルをするからそれが原因で主人公は奥さんとも別れて、みたいな。精神の結びつきってやつが1番強固で恐ろしいかもね。

「この人といっしょに自分の命をつかいたい」

これとってもハッとさせられたセリフ。ああ、命ってつかうものなんだと。消耗品だから、どうやって、誰と一緒につかうかで変わっていくんだって。

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2020年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ


現実的には男と女の友情と体の関係を
引き離して考えることはかなり難しいと思う。
もし自分が妻の立場だったら
かなり嫉妬もするとは思う。
ただ家庭とは別に心の支えみたいなものが
あったりするのはとてもよく分かる。
カイの生き方もミノリの生き方も好きだなと思った。

でもこんなに秘密がなくて一緒にいれるのならば
結婚すればいいのにと思ってしまうから
私にはこういう幼馴染みは無理だと思った。

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2019年12月01日

Posted by ブクログ

こんな2人みたいな関係一度でいいからなってみたいと思うのと同時に、ありえない、残酷という感情まで浮かんでしまう考えさせられる作品。
難しいが、文体の綺麗さとキャラのセリフが心地よいため、サクサク読める、
いろんな人が居て、その数だけ考え方があることを再確認できる良作でした。

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2019年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

さらっと読めます

まーこんな関係の男女いないかな
もしそんな関係で「見たい」ってなったら
その時にじゃ―した感じもお初で知りたいから
しちゃうと思うし

物語って感じです。

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2019年07月04日

Posted by ブクログ

恋愛感情よりも深い絆で結びついた二人ってこと? 二人はいいのかもしれないけど、これはないなぁって気がした。
特に女性がセックスし過ぎだ。

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2018年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もし、ワクワクドキドキするようなストーリーや精緻な人物描写を期待しているのなら、おすすめはしない。
「男遊びの多い女と、それに翻弄される幼馴染」と言ってしまえばそれまでかもしれない。

ただ、それはあくまでこの小説の表層的な部分でしかない、と思う。
この小説の面白さは、男女関係における新しい関係性を提示している部分にある。
男女間の友情は成立するのか。
思春期に多くの人が悩んだことがあるであろうテーマ。
その究極的な実現を描いているのではないだろうか、と私は読む。

ここまでの「誠実さ」を持って関われる相手を持つことは幸せなことかもしれない。
それと同時に、この「誠実さ」は、まっすぐであるがゆえに互い以外の他人を傷つけてしまう残酷な破壊力も持ち合わせている。
カイとミノリの関係性は、当事者以外からは到底理解されないし、理解されたいと思ってもいない。
恋愛ではないけれど、そういう意味では恋愛的要素を持った関係性なのかもしれない。

彼らを特殊だと思う人。一度立ち止まってまわりを見てほしい。
一回りも二回りも年の離れた恋人。
内縁の夫婦。
同性のパートナー。
身体を重ねるだけの友達。
ひとくくりに、言葉で言い表せない関係性ばかりだ。

カイとミノリの関わり方は「ふつう」ではないけれど、今の世の中において何が「ふつう」なのか、そんなことまで考えてしまった。


とはいえ、4歳の頃の会話が嫌に大人びていて作り物感を感じざるを得なかったこと、話の展開上避けられないのかもしれないが性的表現があまりに多いこともあり、読んている途中に嫌悪感を感じてしまったため、☆3つで。

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2018年07月12日

Posted by ブクログ

下手な18禁の本なんかよりもセックスのことしか書いてなくて、最初はセックス要素を抜いたらパンフレットぐらいの薄さになるなあとぼんやり思いながら読んでいたんだけど、主人公2人の奇妙な関係性が深まるにつれて、このテーマを描くためにはセックスについて書くことは避けられないだろうと思うようになった。
友情とか恋愛とか、我々がこれまで定義してきたものを超越した、もしくはそれらの定義の隙間に存在している関係性。2人の関係性を描くためだけにこの厚さが存在しているのだ。

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2018年02月16日

Posted by ブクログ

見方によっては理想的な男女の友情のようにも見えるけど、なんだかまどろっこしいようにも感じた。二人が良ければそれで良いんだけどお互い本心だったのかな。

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2017年12月15日

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