石田衣良のレビュー一覧

  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    灰色のピーターパン
    小学五年生の子供がマコトに仕事の依頼。健気な理由でパンチラ写真を売りまくるチグハグな子供とマコトとの交流。説教臭くないけど子供の心を入れ替えさせるマコトとの交流は微笑ましい。
    サルとの友情もいい。
    野獣とリユニオン
    凶悪犯と被害者の話。裏の事情を解き明かし、誰も傷つけずに問題を解決するマコト。被害者の言葉に感動。現実にここまで割り切れる奴がいるのだろうか。吉岡やタカシも出てきて、いい味出してる。でも、いい話だね。
    池袋フェニックス計画
    風俗に流れた姉の救出依頼から、大きな事件へ。色々あったが、最後はマコトらしい裁きで、終わる。後味は悪くない。こういう結末があってもいいかもね

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    2019年05月06日
  • 1ポンドの悲しみ

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    学生の時にこの本を見つけた時は
    短編集にも30代の人達の生活や葛藤にも
    全く興味がなかったのに

    10年以上経った今、興味を持って
    前から知ってたこの本を
    買って読む気になって

    読んだら
    いろいろ考えさせられて
    あの時と比べて
    自分も何かが変わったのかな、と思った。

    石田衣良さんは富裕層の表現がうまいので
    自分の生き方と登場人物の生き方を比べて

    今までの人生、違うの選択肢を選んだ方が
    もっと幸せに生きられたのではないか。
    と考えさせられることもあるけど

    自分はこんな人生を選んだ
    違う人はあんな人生を選んだ

    っていうことを
    客観的に見れれば
    もっと楽に生きられるのかもしれないですね。

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    2019年04月28日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    アメリカ人の父を持つ14歳の時田武。事故があっても死ななかったことから〈アンダイング=不死身〉のあだ名がある。顔が東洋系ということで母とともに日本に戻ってきたが、アメリカの血を引くということで様々ないじめ、迫害を受ける。勤労奉仕や食糧不足の中、親友たちと夢を語り合い日々を送っていたが、その日はやってくる。家族を守るために、長い夜が始まった。
    戦争の内容で深く暗くならずに、2つの国籍を持つ武の複雑な想いが描かれたのは、そして、厳しい生活の中での青春を描いたのは、石田さんの力だと思います。若い人に読んで欲しい内容だと思うので、硬くなりすぎずにうまくかけているのではないでしょうか。最後の方に、SF要

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    2019年03月24日
  • 波のうえの魔術師

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    ネタバレ

    石田衣良作品は初めて読んだが、分かりやすく盛り上げたり落としたりしていて読みやすかった。株や経済について少し知識を持っていたから読めたが、そういったものを一切知らない状態で読むのであれば難しい表現や用語が多い気がした。主人公と老人の掛け合いや行動を通してお金についての考えが伝わってきて、また久々にFXをやってみようかなと思えた。「まだ金をつくっていない金持ち」という表現がとても気に入ったし、お金についての価値観が見直された。
    石田衣良の他の作品も読んでみようと思う。

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    2019年03月21日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    石田衣良さんのファンでも、そうでなくても。
    石田衣良さんの作品が、好きでも、嫌いでも。
    本読みを自認してるなら、これは読むべし!!

    めっちゃオススメです〜〜!!!

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    2019年03月08日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    タカシがキングになるまでの物語
    タケルがいかに池袋をまとめて、Gボーイズをつくる

    タケシの人間味あふれるところが描かれている。

    文庫版の解説は辻村深月でいかに安藤崇が好きかというのが書かれていて面白い

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    2019年03月05日
  • 6TEEN

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    テツローくんいいこすぎでしょ。
    正直大人が描いた子ども像だと思うけど、こうやっていろんなものを受け入れて行生きて行くのがいいと思う。

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    2019年02月23日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    ネタバレ

    ツインタワーのラーメン屋の災難の話。
    今回は暴力はなし。ツインタワーの人間味とマコトの絡みが小気味良い。いつものメンバーも活躍して、一件落着。最後はホロっとさせられる。
    御徒町のチームの話。
    たまたま通りかかった通りのロウソクの炎から物語が始まる。マコトが興味を持って追っていくうちにとんでもない事実が暴かれて、みんなが不幸になるのかの瀬戸際で、、、いい話になる。あんたの息子だったら誇りに思うという言葉にウルっとさせられる。

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    2019年06月04日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    これは悲しい・・・。
    人が激しい虐待にさらされた果てには何が待っているのか。
    親はなぜ我が子にこんな仕打ちができるのか。
    人はどこまで人を許せるのか。
    今、大人に突きつけられている厳しい問いがこの一冊にある。

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    2019年02月10日
  • 夜の桃

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    性欲と愛に溺れていく男が遂には転落するも、それでも新しい性欲・愛の萌芽にて筆が置かれる、正に終わりのない物語。

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    2019年01月24日
  • 小説家と過ごす日曜日

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    読者からの質問と回答、それに関連するショートショートがある。内容は同意できるところ、できないところがあるが、お金に関するアドバイスは適切かなぁと思った。でも時々おじさんのような意見もあるような…

    さらっと読めて面白い本です。

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    2019年01月09日
  • スローグッドバイ

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    ネタバレ

     石田衣良の恋愛短編小説集「スローグッドバイ」を読み了える。
     脛の傷、心の闇、隠したい過去を抱きながら生き抜く男女を描く10編。性を交す作品が多いけれども、そうでない作品もある。
     サクセス・ストーリーへの執着が見られ、シナリオ・ライターとして成功してゆく「曜子」とそれを見守る「史郎」の「夢のキャッチャー」、イラストレーターとして「山口高作」を発掘するPR誌の「サツキ」の「線のよろこび」などがある。
     憶測を交す男女が、結末でどんでん返し的に和解するストーリーを含めて、最後の表題作「スローグッドバイ」を除けば、ハッピーエンドの物語である。
     「スローグッドバイ」では、2年間の同棲をしていたフ

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    2018年11月26日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    池袋ウエストゲートパーク
    西一番街ブラックバイト
    石田衣良さん。

    長瀬智也のマコト。
    窪塚洋介のタカシ。
    を思い浮かべながら。
    昔の仲間に会うように、物語に入り込む。
    やっぱり好きだ。
    時代に沿うような話。
    ブラック企業怖ろしい。
    洗脳は怖ろしい。
    マコトとタカシ。
    カッコいい。仲間って良いな。
    タカシの家族の事。
    忘れてしまったから、
    「キング誕生」読み直さなくちゃ。
    おもしろかった。

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    2018年11月16日
  • 明日のマーチ

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    突然、山形の工場で派遣切りに遭った若者4人。東京まで野宿をしながら歩いて帰るというひとりについて行くような感じでなんとなく始まった4人の徒歩の旅。
    表紙の感じからも青春ロードムービーのような感じかな?と軽く読み始めた。
    寡黙な大男、修吾、ネットおたくの伸也、中国残留孤児3世の豊泉、ふつうな主人公の陽介。旅が進むにつれて、4人のそれぞれのキャラクターの過去や抱えているものが次第に明らかになっていく。
    ネットで拡散した「明日のマーチ」は次第に注目され、メディアや政治まで動き出す大きなうねりになっていく。
    初めのころの素朴な野宿、一歩一歩進んでいくことの清々しさ、4人のぶつかり合いや次第にできてくる

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    2018年11月11日
  • オネスティ

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    ネタバレ

    タイトルの、「オネスティ」がこの二人の関係を表しているかと言ったら、少し疑問に思う。ここまで隠すことなく性の話を異性にできたら理想なのかもしれないけど、奇妙な関係とも思ってしまう。これも友情なのか、、?

    終始、ミノリが好きになれなかった。自分とは違うタイプだからだろうな。

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    2018年11月09日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    ネタバレ

    いつもながらに最後まで一気に読ませる展開が見事。若くて幼さまで感じさせる誕生当時のキングのキャラ立てもうまい。終わり方がちょっとあっさり過ぎの感があったので、星四つはちょっと甘いか。

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    2018年10月27日
  • エンジェル

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    幽霊になったら仕事もせずに好きなところに好きなだけ居て好きな事ばかりやれるのは良いなぁと思った。



    主人公の純一は謎の男二人組に自分の死体が埋められているのを見ていた!
    という事で主人公は幽霊という設定!因みに純一には死ぬ前の2年間の記憶が無い。

    自分が何故死んでしまったのか?この謎を解くために幽霊は幽霊なりの能力を使って真相を探っていく。

    有名映画監督の作る映画と無名の美人女優、ゲームへの投資と主人公の過去などが複雑に話に絡み合う。

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    2018年10月26日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    1810 相変わらずの面白さで安心して読める。やっぱり多少の暴力が入った方がIWGPらしいスピード感が出ます。

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    2018年10月11日
  • マタニティ・グレイ

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    正直自分にとって妊娠や出産というのはファンタジーの域を出なくて、本作も途中で飽きちゃったりするかな、、、なんて思っていたけれど、なんのなんの2時間半夢中になって読みました。
    ファンタジーを少し現実にしてくれた大事な一冊。本というのは時々で感じ方が変わるけれど、この作品はそれがより顕著にあらわれそう、たのしみ。

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    2018年10月07日