石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生を追い詰められた人々の様々なLASTが描かれてある
大抵は借金をした人
雰囲気的にはIWGPっぽいんだけど、マコトみたいに解決してくれる人はいない
前に読んだときには、真っ当に生きてる人には関わりのない話だなぁと思ったものだけど
今や住宅ローンとは言え高額な借金をして月々の返済をしてる立場としてはちょっと身につまされる思いも少々
やはり僕としては借金のために家族は売れないなぁ
それをするぐらいなら死ぬとは思うけど、実際にそんな状況になったら揺らぐのだろうか?
まぁ、流されて危ない橋を渡る事はあるかもしれないけど
借金を返しても結局は悪い人たちからつけこまれる未来が見える
とまぁ暗くて悲しい結末だけでもなく、ちょっとした救いも描かれてあるけどね
僕はどんな人生の最後を迎えるのか、前よりは時々考えるようになった
石田衣良がよく描いている底辺の生活ではないものの、似たような感情は前よりは理解できるようになってしまったよ -
Posted by ブクログ
解説を読んで、シリーズにマンネリを感じてるのはみんないっしょなんだと知り何だかホッとした( ´ ▽ ` )ノ
前巻のレビューで「水戸黄門」になぞらえてみたけど、解説氏もまったくおんなじこと書いてた( ´ ▽ ` )ノ
まあ、改めて考えてみると、毎回向こうからトラブルが持ち込まれるというパターンだから「天才バカボン」(バカ田大学の後輩が相談事をしにパパを訪ねてくるってのがお約束)スタイルといったほうが近いかも( ´ ▽ ` )ノ
主人公はじめレギュラー陣が固定、まったく成長も変化もしないところもバカボンといっしょだ( ´ ▽ ` )ノ
一巻ごとに一年が経過してるってのは、今回始めて知った(゚д゚)!
18歳~24歳なんて人生の大転換期のはずだし、あれだけの体験を繰り返しているっていうのに、マコトもタカシもサルもほんとぜんぜん変わらないね( ´ ▽ ` )ノ
この調子で12巻13巻までいったらマコト30歳?……さすがにこんな厨二病全開の文体(特に毎話冒頭部分)でそこまで続けてるわけじゃない、よねえ?……( ´ ▽ ` )ノ
各巻四話構成の第1話2話が凡作、第3話4話で持ち直す、ってのもシリーズ恒例パターンになりつつあるなあ……(´ε`;)ウーン…
春夏の池袋って退屈な街なのかな? 寒くなると活気づくの?……(´ε`;)ウーン…
どうでもいいことだけど、作中「ラッパを吹く仮面ライダー」って「響鬼」のサブライダー・威吹鬼のことだね( ´ ▽ ` )ノ
石平氏、当時子育て中ゆえこういうの盛り込んだんだ( ´ ▽ ` )ノ
ちなみに今年のライダーは「ゼロワン」( ´ ▽ ` )ノ
奇しくもIWGPレギュラーとおなじ名前だね(元はと言えばキカイダー由来だけど)( ´ ▽ ` )ノ
アニメがどうこういう文章もあったけど、まさかマコトちゃん、2020年自分自身がテレビアニメの主人公になろうとはこのとき予想だにしなかったろうな( ´ ▽ ` )ノ
2019/12/02 -
Posted by ブクログ
例によって例のごとく、主人公がOP過ぎるほどOP(チーマー、ヤクザ、かてて加えて警察までがバックについてる)なところが(致命的に)玉に瑕ながら、なんだかもう、どうでも良くなってきた( ´ ▽ ` )ノ
趣向としてはマーロウやヴィク的正統派ハードボイルドの日本版なんだけど、孤独のコの字も虚無のキの字もなく、むしろ「水戸黄門」みたいな義理と人情、忠義と礼節、有無を言わせぬ勧善懲悪ドラマと割り切って読んだほうがいいのかもしれない、このシリーズ( ´ ▽ ` )ノ
お話としては、ごくありきたりな第一話と第二話はともかく、社会の闇=移民問題に踏み込んだ第三話、心の闇=変態問題に切り込んだ第四話がとても興味深かった( ´ ▽ ` )ノ
そうとう事前リサーチしたんだろうなあ( ´ ▽ ` )ノ
解決法は安直といえば安直だけど、世の中すべてこんなふうにシンプルに片が付けばなあ、という作者&読者の願いを寓話的に表しているもの、とでも考えるか( ´ ▽ ` )ノ
おもしろかった( ´ ▽ ` )ノ
解説で千住明氏が「シリーズに次のドラマor映画化があったら」なんて書いていたけど、意外や意外、こんど(2020年)テレビアニメ化されるらしいね( ´ ▽ ` )ノ
なんで今!?、とは思うけど、制作が動画工房ってことで期待大( ´ ▽ ` )ノ
いま乗りに乗ってるスタジオで、技術力も高いし世界的にファンも多いから、IWGP(プロレスじゃない)も今後大きく世界に旅立っていくかも( ´ ▽ ` )ノ
2019/11/26 -
Posted by ブクログ
IWGP最新作(注:文庫。2019年11月時点)。
気軽に楽しむエンタテイメント。
愛すべきワンパターン♪
【滝野川炎上ドライバー】
虐待された子供は、長じてから我が子を虐待…。
こんなシチュエーションを読んでも
「またこのパターンかよ」
とありふれたおハナシとしか感じられなくなってしまう現実社会が、やるせない。
【上池袋ドラッグマザー】
池袋の氷の王 の温度が下がる瞬間を読むのは、いつだって心地よい。母子家庭の悲劇に立ち上がるだなんて…王も人の子だってことね。
【東池袋スピリチュアル】
ゼロワンがこんなにも深く話に関わるのは、初めてだね。
嫌がらせ行為は部の先走りだったらしいけれど…一件落着で良かったね。
改めて、ネットって怖いなぁ、と。
……と、ワカバちゃんには、また出番が来ることがありそうな予感。
【裏切りのホワイトカード】
IWGPの中編(いつも、最後に入れられるおハナシ)は、やっpり読み応えあるね。長編1本に引き伸ばしても通用するような。
「格差社会」の拡大が騒がれている昨今であるが…
「生まれもっての頭脳」という、批判や制度の改正ではどうにもならない「格差」の存在が再認識させられるおハナシ。
「持てる者」と「持たざる者」とでは、天地が引っくり返ってもどうにもならない部分がある。
せめて本編のキーパソンのように、
"持てる者"が、「格差の拡大に抗おうとする心」を育める教育が、今の日本には必要なのかも知れない。
★4つ、8ポイント。
2019.11.15.新。 -
Posted by ブクログ
IWGPシリーズはすべて既読で他にも石田衣良さんの本は何冊か(4・5冊?)読んでる。
今回コンプリートガイドが出たということで、熱が再燃して購入。
結論からいうと面白かった!ファンなら買って損はない。十数年前に活字倶楽部のインタビューでも読んだのだが、石田衣良の執筆スタイルや着想、IWGPの裏話が聞けて興味深い。「小説を書くなら30代半ばはちょうどいい」の言葉に励まされる物書き志望も多いのでは?
石田衣良は私の中で東野圭吾と同じジャンルに入る。言ってみればスカしたおじさん枠なのだが、フラットな姿勢が楽ちん。
辻村深月との対談も楽しく読んだ。彼女の本は3・4冊程度しか読んでないが、ミーハー全開でIWGPワールドへの愛を語っているので、特にタカシやマコトに萌えてる女性読者は共感できるのでは?
「私は断然キング派」「タカシと結婚したい」と主張し、作者に「いや結婚はやめたほうがいいんじゃ……」と素で止められるシーンが面白すぎ。
作中の舞台になった写真入りのマップや、各話に登場したクラシックの索引なども付いてお得。今はユーチューブの動画を無料で見れるので、気になった曲は探してみるといい。
単行本の表紙の写真を手がけたカメラマンのコメントも載っているのだが、これが予想外に面白い。凄く文章が巧くて、この人のエッセイを読みたいと本気で思った。別にエッセイじゃなくてもいいが。
おまけの短編はクーとリンが大活躍するので、二人が好きならおススメ。特にリーは意外すぎる犬デレの素顔を見せ、好感度アップうけあい。マコトは相変わらず子どもに甘い。
にしてもマンガやアニメの文化は齧るもののあまりハマらないというわりに、「目の中に危険なハートマークが浮かんだ」とか、漫画的表現が多いな……。
なんと堤幸彦監督のインタビューも収録されているので、当時、または再放送でドラマにハマったひとはぜひ見てほしい。タカシが銭湯に入るシーンのエキストラは本物のギャングのヘッドとか聞くと観直したくなる。
一点不満を挙げるならキャラクター紹介のイラスト。
妙にデザインタッチというか、公報の挿絵っぽい感じで原作のイメージにそぐわない……別になくてもよかったんじゃ?
どうしても付けるならコミカライズを担当した有藤せなかきたがわ翔に頼むとかできなかったのだろうか。
と思ったがコンプリートガイドでも漫画版の存在はスルーされてるので、なかったことにされてるのかもしれない……切ないなあ。
「サイコメトラー」の朝基まさしが昔「少年マガジン」で連載してた「電子の星」の漫画版も好きだったので、コンプリートと称するならそれぞれの漫画版にも触れてほしかった。
(ちなみにこの中では朝基まさしのマコトのビジュアルが一番しっくりくる) -
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池袋ウエストゲートパーク外伝。キングとなる前、高校時代の誠とタカシの冒険の話。
IWGPの読者にはクールでなにがあっても動じないキングの印象が強いが、まだ可愛い頃のタカシのギャップにびっくり。誠とじゃれあって冗談を言うところなんて普通のバカっぽい(失礼)高校生で微笑ましい。
高校時代の誠は現在とほぼギャップがないが、この頃から国語の成績はよくコラムニストの片鱗を覗かせている。懐かしのドーベルマン山井もちょこっと友情出演していて嬉しい。
しかし矛盾点もある。タカシには伝説的な兄がいたという設定だが、Gボーイズの先代って無認可ガーデンをやってるシンジさんじゃなかったの?とか、そんな凄い兄がいたのにシリーズ中一回も名前がでないどころか存在を匂わされてもないのはいくらなんでも不自然じゃ……とか、あれタカシおじさんの所に身を寄せたって言ってたよね、連絡する親戚がいないってどういうこと?とか、突っ込みどころは多い。
けれどタカシの貴重な高校時代や人間臭い側面、誠とタカシの青臭い友情など見所も多く、アンダーグラウンドのジュブナイルな青春要素で中和されてる。オレオレ詐欺やチーム同士の抗争など、犯罪や暴力描写も多いが、不思議と読後感が爽やか。
人の死や肉親との生き別れなど重いエピソードを扱いながら、湿っぽくなりすぎないバランス感覚は絶妙。
スピンオフと割り切り、本編との細かな矛盾点に目を瞑って流せばタカシの成長や誠(及びその母親)との絆により説得力がでる佳作なので読んでおいて損はない。 -
Posted by ブクログ
バーン・ダウン・ザ・ハウス
自宅を放火した少年の話。少年が釈放されてから、池袋で連続放火事件が起こる。その自宅を放火した少年との出会い。その家族との関わり。土地のヤクザとGボーイズタカシとの関わり。少年を犯罪者ではなく、ひとりの人間として扱うマコト。そして、いつも通り事件を解決するマコト。最後に少年が「マコトさんのような大人になりたい」。泣かせるセリフだ。
要町テレフォンマン
あまり思い入れはないが、セコイ犯人と騙された人達の話。振り込め詐欺の一団と足抜けしたいヤツ。そいつがマコトに足抜けの手助けを求めてくる。そこにタカシ、サルと言ったお馴染みのメンバーが絡み事件を解決する話。
詐欺師のヴィーナス
二束三文の絵を高く売りつけ、金利の高いローンまで組ませる女と分かっていて騙される話。
Gボーイズ冬戦争
戦争は刺身のツマ。本筋はタカシとマコトとの友情物語。あの氷のようなと表現されるタカシが、マコトのことをダチと呼び、握手を求めてくるなどこれまでの流れでは想像できない。
驚きとともになんか嬉しくなってしまった。 -
Posted by ブクログ
2019/07/01
カイとミノリは互いに結婚もしないし恋愛もしないけど
唯一無二の存在として共に生きてきた。
幼い頃から特別で、すべてを隠さず、やがては性生活すら教え合い、二人だけの関係は誰も侵せない強固なものとなる。
信頼 正直 オネスティはこの作品ではカイとミノリの二人だけのための言葉だ。
結婚でしばられてなれあってダメになるなら一緒にならない。
けど特別でいようという二人は、伴侶を別に連れても変わらず
ここはきっと女性には描けないと思った。
誠実な裏切りだから。
カイとミノリはいつか交わるだろうと思ったが、とうとう最後まで、そしてこれからも決して体を重ねることはないだろう。
ただ他のだれかとセックスをしたあとの二人の電話は、身体こそ交えていなくても確実にそれ以上の営みであるし、濃いものである。これこそが、二人だけの不可侵の愛とも友情とも言えない行為だろう。
(オキシトシンはものすごい出ていそう)
倫理の面では正しくなくとも、幼い時の誓いと関係と「愛」のようなものは二人の間にある。
片方が暮れるまで、互いがきっと第一のまま
そのままずっと、続いていくのだろう。