石田衣良のレビュー一覧
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池袋ウエストゲートパーク外伝。キングとなる前、高校時代の誠とタカシの冒険の話。
IWGPの読者にはクールでなにがあっても動じないキングの印象が強いが、まだ可愛い頃のタカシのギャップにびっくり。誠とじゃれあって冗談を言うところなんて普通のバカっぽい(失礼)高校生で微笑ましい。
高校時代の誠は現在とほぼギャップがないが、この頃から国語の成績はよくコラムニストの片鱗を覗かせている。懐かしのドーベルマン山井もちょこっと友情出演していて嬉しい。
しかし矛盾点もある。タカシには伝説的な兄がいたという設定だが、Gボーイズの先代って無認可ガーデンをやってるシンジさんじゃなかったの?とか、そんな凄い兄がいたの -
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バーン・ダウン・ザ・ハウス
自宅を放火した少年の話。少年が釈放されてから、池袋で連続放火事件が起こる。その自宅を放火した少年との出会い。その家族との関わり。土地のヤクザとGボーイズタカシとの関わり。少年を犯罪者ではなく、ひとりの人間として扱うマコト。そして、いつも通り事件を解決するマコト。最後に少年が「マコトさんのような大人になりたい」。泣かせるセリフだ。
要町テレフォンマン
あまり思い入れはないが、セコイ犯人と騙された人達の話。振り込め詐欺の一団と足抜けしたいヤツ。そいつがマコトに足抜けの手助けを求めてくる。そこにタカシ、サルと言ったお馴染みのメンバーが絡み事件を解決する話。
詐欺師のヴィー -
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2019/07/01
カイとミノリは互いに結婚もしないし恋愛もしないけど
唯一無二の存在として共に生きてきた。
幼い頃から特別で、すべてを隠さず、やがては性生活すら教え合い、二人だけの関係は誰も侵せない強固なものとなる。
信頼 正直 オネスティはこの作品ではカイとミノリの二人だけのための言葉だ。
結婚でしばられてなれあってダメになるなら一緒にならない。
けど特別でいようという二人は、伴侶を別に連れても変わらず
ここはきっと女性には描けないと思った。
誠実な裏切りだから。
カイとミノリはいつか交わるだろうと思ったが、とうとう最後まで、そしてこれからも決して体を重ねることはないだろう。
た -
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ネタバレ目次
・西池第二スクールギャラリー
・ユーチューバー@芸術劇場
・立教通り整形シンジゲート
・西一番街ブラックバイト
ユーチューバーや整形依存症など、相変わらず現代の闇を切りとるのが上手い。
しかしそれはもう、池袋だけの問題ではなくなっている。
日本全体が閉塞感に押しつぶされそうになりながらあがいていて、弱者にそのツケを払わせようとしているかのよう。
今の子どもたちが憧れる職業、ユーチューバー。
撮影しているか、編集しているか、企画を練っている。
一日の自分の時間のほぼすべてをそれに捧げて、ようやくユーチューバーとして食べていけるようになったころ、運営から報酬額を一方的に切り下げられる。
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灰色のピーターパン
小学五年生の子供がマコトに仕事の依頼。健気な理由でパンチラ写真を売りまくるチグハグな子供とマコトとの交流。説教臭くないけど子供の心を入れ替えさせるマコトとの交流は微笑ましい。
サルとの友情もいい。
野獣とリユニオン
凶悪犯と被害者の話。裏の事情を解き明かし、誰も傷つけずに問題を解決するマコト。被害者の言葉に感動。現実にここまで割り切れる奴がいるのだろうか。吉岡やタカシも出てきて、いい味出してる。でも、いい話だね。
池袋フェニックス計画
風俗に流れた姉の救出依頼から、大きな事件へ。色々あったが、最後はマコトらしい裁きで、終わる。後味は悪くない。こういう結末があってもいいかもね -
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学生の時にこの本を見つけた時は
短編集にも30代の人達の生活や葛藤にも
全く興味がなかったのに
10年以上経った今、興味を持って
前から知ってたこの本を
買って読む気になって
読んだら
いろいろ考えさせられて
あの時と比べて
自分も何かが変わったのかな、と思った。
石田衣良さんは富裕層の表現がうまいので
自分の生き方と登場人物の生き方を比べて
今までの人生、違うの選択肢を選んだ方が
もっと幸せに生きられたのではないか。
と考えさせられることもあるけど
自分はこんな人生を選んだ
違う人はあんな人生を選んだ
っていうことを
客観的に見れれば
もっと楽に生きられるのかもしれないですね。
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アメリカ人の父を持つ14歳の時田武。事故があっても死ななかったことから〈アンダイング=不死身〉のあだ名がある。顔が東洋系ということで母とともに日本に戻ってきたが、アメリカの血を引くということで様々ないじめ、迫害を受ける。勤労奉仕や食糧不足の中、親友たちと夢を語り合い日々を送っていたが、その日はやってくる。家族を守るために、長い夜が始まった。
戦争の内容で深く暗くならずに、2つの国籍を持つ武の複雑な想いが描かれたのは、そして、厳しい生活の中での青春を描いたのは、石田さんの力だと思います。若い人に読んで欲しい内容だと思うので、硬くなりすぎずにうまくかけているのではないでしょうか。最後の方に、SF要