石田衣良のレビュー一覧
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主人公の内田咲世子は、45歳のプロの版画家です。光を外側に放つダイヤモンドではなく、光を内側に引き込んで輝く「パールの女」だと評される彼女は、現在連載小説の挿絵を担当しており、アフガンハウンドの雄犬パウルと暮らしています。彼女は、妻子のある三つ年上の画商・三宅卓治と、長年変わることのないままの関係をつづけています。
そんな彼女が、行きつけのカフェで新しくウェイターとしてやってきた17歳年下の徳永素樹との恋に落ちます。素樹は、将来を嘱望されていた若手の映画監督でしたが、あるトラブルから東京を離れて咲世子のいる厨子に来ていました。彼が咲世子の姿をカメラに取りたいと申し込んだことから、二人の交際が -
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2020.11.27
「モテる」の本質をズバリ書いているのでは
未婚率上昇と少子化から、非モテのレベルアップ講座へとつなげるとは思わなかった。
女性へのアプローチ、男として何を大切にするべきか、反面、男は女をどうみるか、どこを見ているか
心理学や精神論、そして外見と内面の具体的なアドバイス
「モテる」とは何か
ガリ・デブ・オタクのモテない三人が、輝く男になるべく特訓をするけど、本文にあるのはとても合理的で、リアルな女性の視点
こちらも勉強になる。
なんの努力もせず、あぁモテたいとかいう人にはこの本を読ませてあげたい。嫌な気持ちにならないのに、ストーリーとしてもちゃんと成立していて面白いのだ。 -
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人の性も十人十色
娼年シリーズ3作目で完結本です。
今回は御堂静香が亡くなって七年後、今までリョウが相手してきた記憶に残る相手を紹介するような内容。
四十代の処女
無性愛者の女性
口の中が性器のような女性
等々一癖も二癖もある相手との経緯が赤裸々と書かれている
どんな女性に対しても手を抜かず真剣に相手するリョウに対して息抜きの場となった御堂静香の娘、咲良。
二人は定期的にリラックスなセックスを続ける。
やがて咲良は妊娠し二人は結婚する。
男性の作者石田さんがどうしてここまで女性の心理を理解しているのだろうかと感心しながら読めた作品でした。