石田衣良のレビュー一覧

  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    IWGPシリーズ!しかもタカシとマコトが高校生!青春編!?うわ、久しぶり!と手に取った。

    ふーむ、タカシくんは、こんな高校生だったのか…
    美形に抜群の身体能力を持ち、池袋のストリートギャングたちのキングとして君臨する、氷のキング・タカシ。
    兄の仇を取ったのは必然として、彼は、何を求めてGボーイズを続けてるのだろう?

    いつものシリーズで、マコトに持ち込まれるトラブルの数々への対処は、クールだけど、汚さはない。なのに、な〜んでそんなにリッチなのか、どうもわからないんだけど….⁇

    隙を見せられない立場になったタカシが、マコトをどれだけ別格の存在として認めているのか、伝わってくる。

    高校時代は、中学生ほど子供ではなく、かなり人格が出来上がってきて、けれど心のガードの中にはまだ十分に柔らかいものがあって、特別な時期だと思う。
    だから、青春時代…とまとめてしまうと小綺麗すぎて胡散臭く、こっぱずかしいけれど、そこにしかない魅力的な物語があるんだね。

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    2017年08月21日
  • 明日のマーチ

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    人気作家なのに今まで手を出せなかったのはみうらじゅんのせいです。ひょんなことからみうらじゅんの「いやげ物」をもらうはめになり、それが石田衣良の似顔絵皿だったから。以来、読んでみようとするたびに、似顔絵皿のその顔がちらついてしまい(笑)。で、このたびやっと。

    山形県鶴岡市の会社に勤務していた派遣社員が突然契約を解除される。通知の張り紙の前にたまたま居合わせた20代からせいぜい30代前半の4人。これからどうしようと思い悩むなか、そのうちの1人が東京まで歩くという。どうせ急いで東京へ帰ったところで待つ人がいるわけでもなし、新しい仕事があるわけでもなし。とりあえず1日歩いてみるかと、ほかの3人も一緒に歩き始める。

    就活に失敗して派遣社員となったのにその契約も切られた平凡な青年、陽介の目線で。なぜか中国に異常な敵意を見せるネットオタクの伸也。中国残留孤児三世で美容師志望の豊泉。彼らに野宿と徒歩の旅を指南する寡黙な修吾。ただ面白そうだからと始めた真夏の徒歩の旅がやがて注目され、政治的意味合いまで持たされるように。

    素直ではない私は、優等生的展開をちょっと冷ややかな目で見てしまいましたが、そう言いつつも終盤の数カ所で泣きそうに。読み終われば、彼らと一緒に歩いてみたい自分がいるのでした。困ったとき、苦しいときは誠実に。

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    2017年08月21日
  • 水を抱く

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    ・清純な女性は地球上に存在しない。いむも得するよう計算している女を清純とか清楚なんていわない。
    ・男は地位と金、女は若さと処女性
    ・金も地位も手に入れた年寄りはなにより若さと健康が欲しい
    登場人物から発せられる鋭い切り口は斬新で印象的でした。

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    2017年08月19日
  • LAST

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    どうにも世の中から見放された人の追い込まれた最後の時間を描く。どうにかなったりならなかったり、人生は楽ではない。

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    2017年08月11日
  • 6TEEN

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    直木賞受賞作「4TEEN」の続編。14歳の彼ら(テツロー、ナオト、ダイ、ジュン)が16歳になって登場。月島が舞台。
    テツローが語る「16歳」「月島」が描かれている。
    「4TEEN」の感動には負けるかもしれないけど「16歳」の男子のハートがなんかいいね。
    けだるさとやる気が入り交ざったような。初めての出来事にドキドキの緊張とか。そして……、命や性。16歳が感ずる世界が描かれていて、やっぱり、石田衣良の描く若い男はいいなぁと思うのでした。

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    2017年08月08日
  • マタニティ・グレイ

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    私自身、流産を3回経験しており、子供が欲しかったけれど、子供もキャリアも諦めた・・・という40歳主婦。

    読み始めは、どうしてこの本を手に取ってしまったのだろうとちょっと後悔をした。
    バリバリのキャリアウーマンで、子供を望んでなかったのに妊娠発覚。仕事を続けながら、マタニティライフを過ごすという内容で、読んでいて正直辛かった。

    途中で、切迫流産をして入院を余儀なくされ、同室の女性は流産してしまう。その無念さの描き方がとても良かった。

    また、父親とも母親とも親子の関係があまりよくないこと、そういう内容が盛り込まれていたからか、途中からは、とにかく、こんな繊細な内容を描けてしまう石田衣良さんはただただ、すごいなぁと感嘆してしまいました。

    女性ではなく男性であること、子供を妊娠したり出産したり実際に体験していない男性が、まるで自身の体験談のように、こんな女性の立場に立った作品を描けるなんて、本当に素晴らしい。女性の私が読んでも違和感が全くなかった。取材力だけではなく才能だと思う。

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    2017年08月06日
  • 5年3組リョウタ組

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    良い感じですね~~面白いし感動した~
    口調がちょっと違うんじゃないかと思うところがあったけどね笑
    こんな先生いたら良いな~!

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    2017年07月29日
  • 再生

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    妻を自殺で亡くしたシングルファーザー、恋人から突然別れを切り出されたOL、不況に苦しみ、鉛のような心と身体をもてあます会社員…思うようにいかない人生に、苛立ち絶望しながら、それでも新たな一歩を踏み出そうとする勇気。苦しんでも、傷ついても、人は夢見ることをやめられない―。平凡な日常に舞い降りたささやかな奇蹟の瞬間を鮮やかに切り取り、かじかんだ心に血を通わせる感動の短篇集。

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    2017年07月23日
  • マタニティ・グレイ

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    子どもなんかに興味なかった夫婦に子どもが授かり、「ザマァ」って思った。
    お腹の中で発育していくうちに、母親らしくなる、子どもと一緒に成長する。

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    2017年06月18日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    キングの少年の頃なんて!
    可愛い!
    少年のキング可愛い!
    IWGPファンにはたまらないキングの一面が存分に描かれていて良かった

    キングのお兄さんやお母さんはキングになったタカシをどう思うんだろうな
    お母さんは不安だろうに
    マコトに頑張ってもらわないとなぁ

    キングのお洒落理由もわかって良かった

    また機会があればIWGPシリーズを最初から読みたいな

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    2017年05月22日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    携帯データをネタにした恐喝&ストーカー、自転車による轢き逃げ、地下アイドル、社会福祉の顔した犯罪、レイプ…


    盛りだくさんの内容で、マコトに新恋人も出来たりするが、一番意外だったのはキングの恋。

    そういうのがツボだったかぁ…

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    2017年05月18日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    石田衣良さんの作品の中では未だにIWGPシリーズが一番しっくりくる。

    石田衣良節というのか癖が、マコトの語りに一番合っているからか。

    続巻が出ているとは知らず、未読だった分をまとめ読み。

    美容系キャッチセールス、出会い喫茶、中国人の違法就労。

    それにしてもキングがキャッチとはね…
    私の中では未だに窪塚さんなんだけど…

    中国人の違法就労、シビアで難しいな〜と思ったけど、マコトのおふくろさんがあっぱれすぎた。
    なかなかできる決断じゃないよ。

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    2017年05月18日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ネタバレ

    序盤、あまりにも残酷で目を背けたくなるような虐待描写に、読んではいけない本を手に取ってしまった、と思った。読むのを止めようかとも思った。初の石田衣良だったにも関わらず。
    里親との出会い、死、詐欺、そして殺人。後半はほぼ裁判。裁判シーンの描写の細かさは見事。裁判官、裁判員、弁護士、検察官、被疑者の心情が上手い。映像を見てるかのよう。孤独だった北斗が犯した罪を裁くのは、やっぱり人なのかな。この判決によって、北斗は報われたのかな。

    これをドラマ化したのかあ。見たい反面、ちょっと怖いな。

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    2017年05月16日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    ある青年の虐待の物語。
    この世に生まれ落ち、幼稚園に上がる前から、虐待を受ける。平手ではなく拳で。
    愛を知らず、優しさを知らず、恐怖と暴力の中でのみ育ちゆく。
    父親からの殴る、蹴るは当然で、また母親も子をかばえば自分が殴られる為に、父親以上に子を虐待する。固く捻られた針金のハンガーで執拗に叩き殴り、腫れ上がった傷口の間に更に叩き込む。ミミズ腫れに身体が変形してゆく。そこから冬の寒空に裸で外に出される。
    そんな幼少期から、小中高生と事細かに、虐待の連鎖が描写されてゆく。
    主人公が高校生になった時、父親が精神を患い入院、さらにそこから病死。
    父の死により一時的に虐待の嵐が止むも、暴力に依存していた母親が、今度は虐待されていた子供に虐待していた夫の役を望むようになる。
    このままでは、いつか母親を殺してしまうと児童福祉司に相談する。
    結果、主人公は養護施設に預けられ、ある里親に出会う。当初は、大人を信頼できず、里親を試す行為に走るが、心通じ、愛や温もりを知る。
    不幸は突如やってくる。穏やかな時間は続かない。そんな信頼できる初めての大人が悪性の癌を患う。懸命に介護をする最中、里親の友人が、縁戚の胃癌が治ったという胡散臭い水を持ってくる。
    薬の投薬でもの食べれなくなり、口に出来るのは水だけになり、中でもこの水だけは美味しい気がすると里親は欲する。
    一本数万円の水を。里親はその値段を知らず、主人公は里親が自らの大学資金や生活費に充てる為の資金を切り崩し、水を購入してゆく。金も底をつき始める。
    ある時、その水が医療詐欺だと気付いてしまう。
    不幸の連鎖はまだ続く...
    と、ここまでが半分手前くらいなんだが、この後の堕ち方が壮絶。

    一冊の半分後半は、裁判について。

    一冊を通して虐待について、どう思うとかではなく、善と悪そのもの、法律、裁判制度、被害者、加害者、一体何が正解なのか、答えなんか無くて、人間社会が勝手に作り出した概念で、、、なんて、頭が混沌としてゆく。
    あくまでもフィクションではあるが、限りなくノンフィクションに近い重厚な一冊でした。

    長編だけども、久しぶりに読むのを途中で止められなかった。
    我が子がいる人はどういう感想を持つのだろうか。

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    2017年05月14日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    表題作は、他の3編の2倍の長さで、中編といえるくらい。

    力作なんだけど、個人的にはイマイチ。

    タカシはあまり出しゃばらず、ふんぞり返って命令を出すだけくらいがいい。

    他の3編は、「オレオレ詐欺」「悪徳商法」「連続放火魔」が主題で、出て来る人物はどれも弱くて繊細なヤツばかり。

    この繊細なヤツらが、最後にちょっと再生して成長していく感じがいいんだな、このシリーズは。

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    2017年04月16日
  • モーツァルトのいる休日 大人の楽しむクラシック

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    らららクラシックの司会もこの春に変わっちゃった。新メンバーでの番組はまだ1回だけだけど、男性司会者もアナウンサーも今ひとつで、美濃さんの方が良かったなぁ。
    モーツァルトはもっと歳をとってから聴こうと取ってある。バッハから聴き始めたけど、若いうちはベートーベンやブラームス、マーラー、ブルックナー、チャイコフスキー等々で十分。だけど、クラリネット協奏曲や後期の交響曲とピアノ協奏曲、オペラなんかは我慢できなくて昔から聴いてるけど。
    音楽はクラシックだけで良い。30年近く聴き続けてるけど全く飽きないよ ♪♫

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    2017年04月12日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    要町テレフォンマンはIWGPっぽくてよい。はじめはもっとこれ系の、手軽な知恵で乗りきっていく感があった気がするが、だんだん大掛かりになりすぎている印象。
    でもやはり表題作が一番面白かった。タカシが出てくると格好いいのでテンションが上がるし、マコトとタカシの友情もなんだかんだで熱くてよい!

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    2017年03月31日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    相変わらずクールで面白いのだが、表題作が胸糞悪すぎる。本当にありそうで恐い。そして池袋どんだけ20がいるのかっていう。20なんて言い方初めて聞いたけども、本当に言うのかな?
    タカシの登場回数が多いので、ファンとしては嬉しい。

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    2017年03月15日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    相変わらず熱くてクール!出てくる人たちはどこかずれてておかしいんだが、とにかくまっすぐでクール。
    マコトの恋愛が切なく終わるのもお約束。

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    2017年03月12日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    安定した面白さ。展開が読めるのはしかたがない。ここまで続いたら、寅さん見るみたいな感じで読んでいる。マコトやタカシのキャラも変わってきてるのか、成長しているのか。

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    2017年03月11日