石田衣良のレビュー一覧

  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    石田衣良ってなんか読むの恥ずかしいんだよな。
    伊坂幸太郎の恥ずかしさと似てる。
    ラノベっぽさ。
    でも面白いんだよなぁ。

    ほんとうは自分のものではない夢や希望によって傷つけられている人間がいかに多いことか。本心では望んでいないものが得られない、そんな馬鹿げた理由で不幸になっている者も、この正解には無数にいるのだ。

    怖いよねぇ。
    自分の子供を洗脳しないようにしないと。

    0
    2016年04月25日
  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    積読しているのを思い出し、急に読みたくなって読んだ。
    この著者と相性がイイのか、いつものように一気読み。
    かなり読みやすいです。
    自分も40歳に近い年齢になってきたが、最後まで読んで歳を重ねるのも悪くないと感じた。
    読後感も良いです。
    40歳になった時、壁にぶち当たった時にまた読んでみようと思う。

    0
    2016年04月24日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会の弱者の話で、今から約十年ほど前に書かれた話なのに、当時より今の方が切迫した状況にあるのかもしれないと思いました。

     『千川フォールアウト・マザー』はシングルで子どもを育てている若い母親がコンサートに行っている間に、運悪く、一人で留守番していた3歳の子供が3階のバルコニーから転落してしまう話。
    一人で仕事と子育てを頑張ってきた若い母親ユイが、友達から大好きなアーティストのコンサートに誘われ、行きたいと言う。その間、3歳の子どものことをマコトに見てもらいたいと頼みに来たのだが、マコトもその日は取材があって駄目だった。
    どうしても行きたかったユイは子どもの食事を用意し、お昼寝をしている間に出

    0
    2016年04月17日
  • 愛がいない部屋

    Posted by ブクログ

    サラッと読める短編集、共感できるところの沢山ある作品でした。
    [落ち葉焚き]は63才、夫を亡くした女性の恋愛は切なくて、[指の楽園]は15才も年下の男性への淡い恋、10話入っていますが、どれも良かった!

    0
    2016年04月07日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

    Posted by ブクログ

    そうか。
    巻を追うごとにキングが人間らしくなってきていることが気になっていたけど、確信犯だったんだな。
    キングではなく、安藤崇という一人の若者の顔が少しずつのぞいている。
    マコトもトラブルシューターのマコトではなく、真島誠として歩きはじめる。

    日本社会の変動はここ数年で加速がついたように大きく変わり、多分キングもマコトもそのままの姿で社会とかかわっていくのが難しくなってきているのだろう。
    少し間をおいて書かれた11巻がどのようなものになっているのかが楽しみだ。

    0
    2016年03月30日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

    Posted by ブクログ

    もう安定の、世相を切り取った風俗(フーゾクではない)小説と言っていいでしょう。
    キャッチセールス、ホームレス、出会い系、そして研修制度を悪用した外国人の違法就労問題。

    サルやキングも健在で、久しぶりにラジオも活躍。
    盗撮及びデジタル加工者として。
    しかし、タカシが炎天下ビラまきなどしてはダメだよ。
    キングなのだから、そういうことは手下にやらせないと。
    最近のタカシは妙に腰が軽くていかん。

    今回の白眉は表題作。
    途中までは「これは池袋だけではいかんともしがたいよなー」なんて、ちょっと冷めた目で読んでいたけど、マコトの母さんの肝っ玉の太さに脱帽。

    それで世の中を変えることは出来ないよ。
    でも

    0
    2016年03月15日
  • 夜の桃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる不倫?小説?性愛小説?
    ……ていうのはどうして最後にきれいに崩壊して、終わり、なんだろう。。。
    と最後半、鬱々としながら読んでいたけれど、うちひしがれた最後にまた、更に危ない橋を渡っていく雅人にしょうがないなぁーという気持ちが(笑)

    どんなにぴったりで、満たされて、終わることなどないと思った相手でも、その時、が来てしまえば女にはもう完全に過去の人。
    その潔いまでの残酷さにビビった私は、一応女、です。

    0
    2016年03月15日
  • 水を抱く

    Posted by ブクログ

    【水を抱いたことがない人には必要がない物語】

    この話を薄っぺらいと言うのは、きっとこれがフィクションだと言える幸せな人なんだろうと思う。私はちょっと前まで水を抱きしめようと四苦八苦していた。彼は水を抱くことを諦めていないようだけど、私は草臥れて手を伸ばすのをやめてしまった。

    この作品の官能的なシーンになんの魅力があるだろうか。それこそ私にはわからなかった。ただ、やはりわかりやすくセックスは心の近くにある。確かに様々なデリケートな話題を作中では荒っぽく扱っている。けれどそれこそ作者の強い意思を感じた。あくまでも主観ではあるが、震災に対して、セックスに対してもう少し違ったアプローチをしてもいい

    1
    2016年03月10日
  • 6TEEN

    Posted by ブクログ

    14歳から16歳に少し成長した4人。悩みも大人になったようだ。本の中の話であるにも関わらず、いつまでもこの友情を大事にして欲しいと願ってしまう。4人の友情の爽やかさも羨ましく思う。

    0
    2017年09月26日
  • シューカツ!

    Posted by ブクログ

    面白かった!、、、かな。
    というのも、出版社志望の自分にとっては最初から興味深く読むことがてきた。就活生たちの緊張感がこっちまでヒリヒリと伝わってきて、漠然とした不安がふつふつと湧いてきた。だけど、その分それを乗り越えたとき、何物にも変えがたい喜び、達成感を味わうことができるんだろうな。

    『就職試験は最後の、そしてもっとも重要な試験なのである。』

    主人公千晴のこの言葉に心底納得した。
    だからこそ、私たちは本気で、人生最大級の真剣さで就活に挑まなければいけない。生き残るために。約2年後に控える就活を身近に感じることができた。

    0
    2016年03月02日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今回は同じくらいの長さの短編が4作。
    シングルマザーが置かれている過酷な状況「千川フォールアウト・マザー」
    集まってボランティアで街のゴミ拾いをする若者たち「池袋クリンナップス」
    別れた彼から、恥ずかしい写真をネタに脅迫される「定年ブルドック」
    そして表題作「非正規レジスタンス」

    最初と最後の作品が、奇しくも社会の底辺から這い上がれない若者たちの姿を描く。

    シングルで子どもを育てるのに必要な保育園が足りない。
    だから夜子どもがが寝ている間に必死で働き、昼間は家事と育児で毎日が過ぎていく。
    身も心も疲れ切ったなかで、ちょっとだけ息抜きをしたその時子どもがけがをしてしまう。
    「鬼母」「親の資格

    0
    2016年02月28日
  • マタニティ・グレイ

    Posted by ブクログ

    ちょうど今妊娠5ヶ月。年齢や、働いていることなど、色々共通点が多く感情移入しやすかった。ありそうでないマタニティ小説。男性でここまで描けるのはすごい。
    妊娠から出産までを追うので、産休制度の拡充とか、わりとあっさりではあったけれど、さくさくテンポよく読めるので楽しめた。

    0
    2016年02月22日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ初期のころに比べたら、残酷な、またはグロテスクな事件はなくなり、日本社会の縮図のような事件がメインとなっている。

    今回は振り込め詐欺、キャッチセールス、放火。
    社会の閉塞感、学校での疎外感、家庭での圧迫感。
    少年たちを取り巻く環境は過酷であっても、どの少年たちも、自分の足で歩きだそうとするところで終わるのがいい。

    そして最後の中篇。
    表題作は、Gボーイズの内紛がメインなので、割と暴力シーンも多かったけれど、読後感はとてもいい。
    それは殺伐とした世界に身を置きながらも、変わることのないマコトとタカシの友情が前面に描かれていたから。

    本当に危険なことにはマコトを巻きこみたくないと思う

    0
    2016年02月15日
  • ブルータワー

    Posted by ブクログ

    現代から精神だけ200年後に飛ばされた、平凡な中年男がウイルスで死に行く世界を救おうと必死になる話。
    ところどころ心温まるやり取りとか、泣けるところとかあって面白かった。
    最後は爽やかに終わった。

    0
    2016年02月13日
  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    40になって、大手広告代理店をやめたおじさんが、現実に絶望し、くさくさしながらも仕事をしていっているうちに、いろんな人と出会い、成長し、誰かを助け、40歳だけど人生終わったわけではなく、これから第二章が始まるんだ!
    と思えるようになるまでの短編連作。
    40代のオタクフリーターや、没落IT元社長、がん患者などが出てきて、色々てんこ盛り。
    実際はこんなにうまくはいかないだろうけど、でも、こうなったらいいね。という終わり方をしていた。

    0
    2016年02月13日
  • 明日のマーチ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    よくある話だけど、大変良く物語られている。特に前半はなんとなくギクシャクしていた4人がだんだん強いきずなで結ばれ、周りの人も巻き込んで大きなムーブメントになっていく盛り上げ方はさすが。ラストは感動的。

    0
    2016年02月04日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この巻は、話の内容も構成もよかった。

    女子高生のスカートの中を盗撮しては、画像を売りさばく小学生。
    それを知った高校生が、俺たちも仲間に入れろと言いだし、さらには常識も何も通じないクレイジーな男までが介入してきて…。「灰色のピーターパン」

    通り魔に襲われ、一生治らない傷を負わされ夢をあきらめざるを得ない兄。
    その仇を取ってくれ。同じ傷を負わせてやってくれとまことに頼む妹。「野獣とリユニオン」

    頻発する幼児いたずら事件。
    駅前無認可保育園で働くテツオはただ子どもたちをかわいがっているだけなのに、いたずら事件の犯人だと疑われて…。「駅前無認可ガーデン」

    3作は、誰の身近にも起こりうる事件。

    0
    2016年02月01日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズものの良さは、作品にすんなりと入っていけること、登場人物に親しみが持てること。そして読んでいる側も慣れてくること。
     最初は随分と遠い世界だなぁと思っていたGボーイズや池袋裏世界のことも、マコトのおかげで慣れてきました。
     今回は特に痛々しいシーンも少なく、読みやすい巻でした。表題の『Gボーイズ冬戦争』では改めてマコトとタカシの友情も見せてもらったし、面白かったです。

    0
    2016年01月24日
  • カンタ

    Posted by ブクログ

    ストーリーはわかりやすいが、「小説」って感じ。でも、読んでてワクワクするのが石田衣良さんの作品。続編とかもしあればぜひ読みたい。解説が堀江さんっていうのも納得。

    0
    2016年01月20日
  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最高にご都合主義。最後なんてご都合主義の極み。世界は絶対にこんなに幸せじゃない。同じような立場にいる人だったら悲しくなっちゃうかも。自分の境遇に。例えば、自分を不幸だと思ってる独身ガン患者でもこれを読んで幸せな気分になれるのかしら??


    でも、何も関係ない人にとっては、それが希望に満ち溢れる未来を想起させてくれそうで良いね。頑張れば、何歳からでも始められるのだ。みんな幸せ。小説の終わった段階ではね。あ、伴さんはあんまし幸せじゃないかも。

    こういう身近なテーマだと石田さんは悪くないと思えましたよ。東京dollより良い。





    ただ「他人によって、それを欲しいものだと錯覚させられて、自分が

    0
    2016年01月18日