石田衣良のレビュー一覧

  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    ネタバレ

    今回は同じくらいの長さの短編が4作。
    シングルマザーが置かれている過酷な状況「千川フォールアウト・マザー」
    集まってボランティアで街のゴミ拾いをする若者たち「池袋クリンナップス」
    別れた彼から、恥ずかしい写真をネタに脅迫される「定年ブルドック」
    そして表題作「非正規レジスタンス」

    最初と最後の作品が、奇しくも社会の底辺から這い上がれない若者たちの姿を描く。

    シングルで子どもを育てるのに必要な保育園が足りない。
    だから夜子どもがが寝ている間に必死で働き、昼間は家事と育児で毎日が過ぎていく。
    身も心も疲れ切ったなかで、ちょっとだけ息抜きをしたその時子どもがけがをしてしまう。
    「鬼母」「親の資格

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    2016年02月28日
  • マタニティ・グレイ

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    ちょうど今妊娠5ヶ月。年齢や、働いていることなど、色々共通点が多く感情移入しやすかった。ありそうでないマタニティ小説。男性でここまで描けるのはすごい。
    妊娠から出産までを追うので、産休制度の拡充とか、わりとあっさりではあったけれど、さくさくテンポよく読めるので楽しめた。

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    2016年02月22日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    ネタバレ

    シリーズ初期のころに比べたら、残酷な、またはグロテスクな事件はなくなり、日本社会の縮図のような事件がメインとなっている。

    今回は振り込め詐欺、キャッチセールス、放火。
    社会の閉塞感、学校での疎外感、家庭での圧迫感。
    少年たちを取り巻く環境は過酷であっても、どの少年たちも、自分の足で歩きだそうとするところで終わるのがいい。

    そして最後の中篇。
    表題作は、Gボーイズの内紛がメインなので、割と暴力シーンも多かったけれど、読後感はとてもいい。
    それは殺伐とした世界に身を置きながらも、変わることのないマコトとタカシの友情が前面に描かれていたから。

    本当に危険なことにはマコトを巻きこみたくないと思う

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    2016年02月15日
  • ブルータワー

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    現代から精神だけ200年後に飛ばされた、平凡な中年男がウイルスで死に行く世界を救おうと必死になる話。
    ところどころ心温まるやり取りとか、泣けるところとかあって面白かった。
    最後は爽やかに終わった。

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    2016年02月13日
  • 40 翼ふたたび

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    40になって、大手広告代理店をやめたおじさんが、現実に絶望し、くさくさしながらも仕事をしていっているうちに、いろんな人と出会い、成長し、誰かを助け、40歳だけど人生終わったわけではなく、これから第二章が始まるんだ!
    と思えるようになるまでの短編連作。
    40代のオタクフリーターや、没落IT元社長、がん患者などが出てきて、色々てんこ盛り。
    実際はこんなにうまくはいかないだろうけど、でも、こうなったらいいね。という終わり方をしていた。

    0
    2016年02月13日
  • 明日のマーチ

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    ネタバレ

    よくある話だけど、大変良く物語られている。特に前半はなんとなくギクシャクしていた4人がだんだん強いきずなで結ばれ、周りの人も巻き込んで大きなムーブメントになっていく盛り上げ方はさすが。ラストは感動的。

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    2016年02月04日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    ネタバレ

    この巻は、話の内容も構成もよかった。

    女子高生のスカートの中を盗撮しては、画像を売りさばく小学生。
    それを知った高校生が、俺たちも仲間に入れろと言いだし、さらには常識も何も通じないクレイジーな男までが介入してきて…。「灰色のピーターパン」

    通り魔に襲われ、一生治らない傷を負わされ夢をあきらめざるを得ない兄。
    その仇を取ってくれ。同じ傷を負わせてやってくれとまことに頼む妹。「野獣とリユニオン」

    頻発する幼児いたずら事件。
    駅前無認可保育園で働くテツオはただ子どもたちをかわいがっているだけなのに、いたずら事件の犯人だと疑われて…。「駅前無認可ガーデン」

    3作は、誰の身近にも起こりうる事件。

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    2016年02月01日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    ネタバレ

    シリーズものの良さは、作品にすんなりと入っていけること、登場人物に親しみが持てること。そして読んでいる側も慣れてくること。
     最初は随分と遠い世界だなぁと思っていたGボーイズや池袋裏世界のことも、マコトのおかげで慣れてきました。
     今回は特に痛々しいシーンも少なく、読みやすい巻でした。表題の『Gボーイズ冬戦争』では改めてマコトとタカシの友情も見せてもらったし、面白かったです。

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    2016年01月24日
  • カンタ

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    ストーリーはわかりやすいが、「小説」って感じ。でも、読んでてワクワクするのが石田衣良さんの作品。続編とかもしあればぜひ読みたい。解説が堀江さんっていうのも納得。

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    2016年01月20日
  • 40 翼ふたたび

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    ネタバレ

    最高にご都合主義。最後なんてご都合主義の極み。世界は絶対にこんなに幸せじゃない。同じような立場にいる人だったら悲しくなっちゃうかも。自分の境遇に。例えば、自分を不幸だと思ってる独身ガン患者でもこれを読んで幸せな気分になれるのかしら??


    でも、何も関係ない人にとっては、それが希望に満ち溢れる未来を想起させてくれそうで良いね。頑張れば、何歳からでも始められるのだ。みんな幸せ。小説の終わった段階ではね。あ、伴さんはあんまし幸せじゃないかも。

    こういう身近なテーマだと石田さんは悪くないと思えましたよ。東京dollより良い。





    ただ「他人によって、それを欲しいものだと錯覚させられて、自分が

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    2016年01月18日
  • REVERSE リバース

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    先が読めるけど、そこに行き着くまでの細かい設定や会話が面白い。
    現代の男女はこんな感じの子が多い気がして、うんうん、と頷きながら読みました。
    バリバリ働く女子も多いし、ぬるっとした男子も多いよねー。
    ラストスパートの疾走感が上手くいきすぎてて、あらあら〜とおもっちゃったけど、なんか好きな作品でした。
    おもしろうございました☻

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    2016年01月14日
  • ブルータワー

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    2016年。2/30冊目。
    悪性の脳腫瘍を患った瀬野周司が、脳腫瘍の痛みをきっかけに精神だけ200年後の荒廃した世界(日本)を行き来できるようになる。脳腫瘍によって死を待つだけの周司が200年後を救うために様々な壁に立ち向かい、悩みながら乗り越え、成長していく姿が胸を打つ。
    以下、好きな言葉。

    「仕事にいつか必ずぶつかる壁がある。さいしょは手も足も出なくて苦しいが挑み続けることで必ず越えられるし、越えるとプロと一生続ける自信ができる」

    「人間はたくさんのおろかな事をしでかすが、それでも誰もが必死に生きようとしているのは間違いない」

    「人間の価値を決めるのは全てを奪われ裸にされたときに自分

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    2016年01月10日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    千川フォールアウト・マザー
    池袋クリンナップス
    定年ブルドック
    非正規レジスタンス

    定年ブルドックの、大垣のキャラがいい。『普通』っていうのは難しい。
    非正規レジスタンスと、千川フォールアウト・マザーは、実際にこういう人は多いだろうな…と考えるきっかけに。今はもっと格差広がっているんだろうな。
    うちが母子家庭なので、千川フォールアウト・マザーは他人事とは思えない。

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    2016年01月03日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    タカシが今までで一番人間らしい。
    次のステージ都やらも書いてほしいな。
    世相が反映されていて、興味深く読めた。

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    2016年01月03日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    灰色のピーターパン
    野獣とリユニオン
    駅前無許可ガーデン
    池袋フェニックス計画

    一番すっきりしたのは灰色のピーターパン。感動はリユニオンかな。テーマも重かった。みんながちゃんと反省してくれれば良いのにね。

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    2016年01月01日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    ネタバレ

    まだたったの第3弾だというのに、ずいぶん遠くまで来てしまった気がする。
    最初から殺人事件とかあったけれども、それは人の心の行き違いとか思惑の捻じれだったりと、事件の引き金を引くのは人の心だったような気がするけど、今回は殺人事件がないのに読んでいてうすら寒く感じるのは、マコトと人のつながりが希薄になってきたような気がするから。

    もしかするとマコトは変わっていないのかもしれない。
    「西一番街テイクアウト」の香緒に対する態度。
    弱いものは徹底して守ってやるってところは、「少年計数機」の頃と変わっていない。
    いやむしろ、思わぬキングの優しさにびっくりだったが。

    でも「少年計数機」の時の、お互いを思

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    2015年12月21日
  • アキハバラ@DEEP

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    弱いものが進化する

    石田衣良さんの知識の豊富さに脱帽。なんなんだでしょうね、作家って。石田作品でいつも感じる、人間の優しさとか温かさをを今回も感じられて嬉しい。ホッコリ。

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    2015年12月10日
  • 明日のマーチ

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    山形で派遣切にあった4人が東京に向かって歩く話。

    ネットブログからだんだん有名になり、
    メディアを利用し社会現象を起こしていくわけだが、
    最初の4人で歩いている姿の方が読んでいて楽しかった。

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    2015年12月05日
  • 余命1年のスタリオン(下)

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    ガン宣告を受けた俳優の最初で最後の主演映画、恋と望み、ガンの治療と進行。上下巻だけど、引き込まれるように読んで泣いた(T^T) 映像が似合うと思う、ドラマ化すればいいのに!!

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    2015年12月02日
  • 1ポンドの悲しみ

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    ネタバレ

    アラサー恋愛短編集。劇的ではない、ほんのりハッピーなお話が多いので爽やかに読めます。寝る前に一編ずつ読むのにも良さそう。
    『ふたりの名前』なんにでも所有権を明記する同棲カップルが猫を飼うはなし。
    『誰かのウェディング』退屈な結婚式で出逢ったプランナーの恋。
    『十一月のつぼみ』花屋で交わされる視線、乾いた日常に潤いを与える存在、捨てることのできない現実の価値。良くも悪くも転びきらない切なさがリアル。
    『声を探しに』ポップな印象だけど、琴線に触れる言葉もあった。かわいいカップル。
    『昔のボーイフレンド』元サヤに戻る話。
    『スローガール』ほんとうの嘘でも、似たのがあったな、文脈を読めない

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    2015年11月24日