石田衣良のレビュー一覧

  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    そうか。
    巻を追うごとにキングが人間らしくなってきていることが気になっていたけど、確信犯だったんだな。
    キングではなく、安藤崇という一人の若者の顔が少しずつのぞいている。
    マコトもトラブルシューターのマコトではなく、真島誠として歩きはじめる。

    日本社会の変動はここ数年で加速がついたように大きく変わり、多分キングもマコトもそのままの姿で社会とかかわっていくのが難しくなってきているのだろう。
    少し間をおいて書かれた11巻がどのようなものになっているのかが楽しみだ。

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    2016年03月30日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    もう安定の、世相を切り取った風俗(フーゾクではない)小説と言っていいでしょう。
    キャッチセールス、ホームレス、出会い系、そして研修制度を悪用した外国人の違法就労問題。

    サルやキングも健在で、久しぶりにラジオも活躍。
    盗撮及びデジタル加工者として。
    しかし、タカシが炎天下ビラまきなどしてはダメだよ。
    キングなのだから、そういうことは手下にやらせないと。
    最近のタカシは妙に腰が軽くていかん。

    今回の白眉は表題作。
    途中までは「これは池袋だけではいかんともしがたいよなー」なんて、ちょっと冷めた目で読んでいたけど、マコトの母さんの肝っ玉の太さに脱帽。

    それで世の中を変えることは出来ないよ。
    でも

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    2016年03月15日
  • 夜の桃

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    ネタバレ

    いわゆる不倫?小説?性愛小説?
    ……ていうのはどうして最後にきれいに崩壊して、終わり、なんだろう。。。
    と最後半、鬱々としながら読んでいたけれど、うちひしがれた最後にまた、更に危ない橋を渡っていく雅人にしょうがないなぁーという気持ちが(笑)

    どんなにぴったりで、満たされて、終わることなどないと思った相手でも、その時、が来てしまえば女にはもう完全に過去の人。
    その潔いまでの残酷さにビビった私は、一応女、です。

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    2016年03月15日
  • 水を抱く

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    【水を抱いたことがない人には必要がない物語】

    この話を薄っぺらいと言うのは、きっとこれがフィクションだと言える幸せな人なんだろうと思う。私はちょっと前まで水を抱きしめようと四苦八苦していた。彼は水を抱くことを諦めていないようだけど、私は草臥れて手を伸ばすのをやめてしまった。

    この作品の官能的なシーンになんの魅力があるだろうか。それこそ私にはわからなかった。ただ、やはりわかりやすくセックスは心の近くにある。確かに様々なデリケートな話題を作中では荒っぽく扱っている。けれどそれこそ作者の強い意思を感じた。あくまでも主観ではあるが、震災に対して、セックスに対してもう少し違ったアプローチをしてもいい

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    2016年03月10日
  • 6TEEN

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    14歳から16歳に少し成長した4人。悩みも大人になったようだ。本の中の話であるにも関わらず、いつまでもこの友情を大事にして欲しいと願ってしまう。4人の友情の爽やかさも羨ましく思う。

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    2017年09月26日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    ネタバレ

    今回は同じくらいの長さの短編が4作。
    シングルマザーが置かれている過酷な状況「千川フォールアウト・マザー」
    集まってボランティアで街のゴミ拾いをする若者たち「池袋クリンナップス」
    別れた彼から、恥ずかしい写真をネタに脅迫される「定年ブルドック」
    そして表題作「非正規レジスタンス」

    最初と最後の作品が、奇しくも社会の底辺から這い上がれない若者たちの姿を描く。

    シングルで子どもを育てるのに必要な保育園が足りない。
    だから夜子どもがが寝ている間に必死で働き、昼間は家事と育児で毎日が過ぎていく。
    身も心も疲れ切ったなかで、ちょっとだけ息抜きをしたその時子どもがけがをしてしまう。
    「鬼母」「親の資格

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    2016年02月28日
  • マタニティ・グレイ

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    ちょうど今妊娠5ヶ月。年齢や、働いていることなど、色々共通点が多く感情移入しやすかった。ありそうでないマタニティ小説。男性でここまで描けるのはすごい。
    妊娠から出産までを追うので、産休制度の拡充とか、わりとあっさりではあったけれど、さくさくテンポよく読めるので楽しめた。

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    2016年02月22日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    ネタバレ

    シリーズ初期のころに比べたら、残酷な、またはグロテスクな事件はなくなり、日本社会の縮図のような事件がメインとなっている。

    今回は振り込め詐欺、キャッチセールス、放火。
    社会の閉塞感、学校での疎外感、家庭での圧迫感。
    少年たちを取り巻く環境は過酷であっても、どの少年たちも、自分の足で歩きだそうとするところで終わるのがいい。

    そして最後の中篇。
    表題作は、Gボーイズの内紛がメインなので、割と暴力シーンも多かったけれど、読後感はとてもいい。
    それは殺伐とした世界に身を置きながらも、変わることのないマコトとタカシの友情が前面に描かれていたから。

    本当に危険なことにはマコトを巻きこみたくないと思う

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    2016年02月15日
  • ブルータワー

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    現代から精神だけ200年後に飛ばされた、平凡な中年男がウイルスで死に行く世界を救おうと必死になる話。
    ところどころ心温まるやり取りとか、泣けるところとかあって面白かった。
    最後は爽やかに終わった。

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    2016年02月13日
  • 40 翼ふたたび

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    40になって、大手広告代理店をやめたおじさんが、現実に絶望し、くさくさしながらも仕事をしていっているうちに、いろんな人と出会い、成長し、誰かを助け、40歳だけど人生終わったわけではなく、これから第二章が始まるんだ!
    と思えるようになるまでの短編連作。
    40代のオタクフリーターや、没落IT元社長、がん患者などが出てきて、色々てんこ盛り。
    実際はこんなにうまくはいかないだろうけど、でも、こうなったらいいね。という終わり方をしていた。

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    2016年02月13日
  • 明日のマーチ

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    ネタバレ

    よくある話だけど、大変良く物語られている。特に前半はなんとなくギクシャクしていた4人がだんだん強いきずなで結ばれ、周りの人も巻き込んで大きなムーブメントになっていく盛り上げ方はさすが。ラストは感動的。

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    2016年02月04日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    ネタバレ

    この巻は、話の内容も構成もよかった。

    女子高生のスカートの中を盗撮しては、画像を売りさばく小学生。
    それを知った高校生が、俺たちも仲間に入れろと言いだし、さらには常識も何も通じないクレイジーな男までが介入してきて…。「灰色のピーターパン」

    通り魔に襲われ、一生治らない傷を負わされ夢をあきらめざるを得ない兄。
    その仇を取ってくれ。同じ傷を負わせてやってくれとまことに頼む妹。「野獣とリユニオン」

    頻発する幼児いたずら事件。
    駅前無認可保育園で働くテツオはただ子どもたちをかわいがっているだけなのに、いたずら事件の犯人だと疑われて…。「駅前無認可ガーデン」

    3作は、誰の身近にも起こりうる事件。

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    2016年02月01日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    ネタバレ

    シリーズものの良さは、作品にすんなりと入っていけること、登場人物に親しみが持てること。そして読んでいる側も慣れてくること。
     最初は随分と遠い世界だなぁと思っていたGボーイズや池袋裏世界のことも、マコトのおかげで慣れてきました。
     今回は特に痛々しいシーンも少なく、読みやすい巻でした。表題の『Gボーイズ冬戦争』では改めてマコトとタカシの友情も見せてもらったし、面白かったです。

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    2016年01月24日
  • カンタ

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    ストーリーはわかりやすいが、「小説」って感じ。でも、読んでてワクワクするのが石田衣良さんの作品。続編とかもしあればぜひ読みたい。解説が堀江さんっていうのも納得。

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    2016年01月20日
  • 40 翼ふたたび

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    ネタバレ

    最高にご都合主義。最後なんてご都合主義の極み。世界は絶対にこんなに幸せじゃない。同じような立場にいる人だったら悲しくなっちゃうかも。自分の境遇に。例えば、自分を不幸だと思ってる独身ガン患者でもこれを読んで幸せな気分になれるのかしら??


    でも、何も関係ない人にとっては、それが希望に満ち溢れる未来を想起させてくれそうで良いね。頑張れば、何歳からでも始められるのだ。みんな幸せ。小説の終わった段階ではね。あ、伴さんはあんまし幸せじゃないかも。

    こういう身近なテーマだと石田さんは悪くないと思えましたよ。東京dollより良い。





    ただ「他人によって、それを欲しいものだと錯覚させられて、自分が

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    2016年01月18日
  • REVERSE リバース

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    先が読めるけど、そこに行き着くまでの細かい設定や会話が面白い。
    現代の男女はこんな感じの子が多い気がして、うんうん、と頷きながら読みました。
    バリバリ働く女子も多いし、ぬるっとした男子も多いよねー。
    ラストスパートの疾走感が上手くいきすぎてて、あらあら〜とおもっちゃったけど、なんか好きな作品でした。
    おもしろうございました☻

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    2016年01月14日
  • ブルータワー

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    2016年。2/30冊目。
    悪性の脳腫瘍を患った瀬野周司が、脳腫瘍の痛みをきっかけに精神だけ200年後の荒廃した世界(日本)を行き来できるようになる。脳腫瘍によって死を待つだけの周司が200年後を救うために様々な壁に立ち向かい、悩みながら乗り越え、成長していく姿が胸を打つ。
    以下、好きな言葉。

    「仕事にいつか必ずぶつかる壁がある。さいしょは手も足も出なくて苦しいが挑み続けることで必ず越えられるし、越えるとプロと一生続ける自信ができる」

    「人間はたくさんのおろかな事をしでかすが、それでも誰もが必死に生きようとしているのは間違いない」

    「人間の価値を決めるのは全てを奪われ裸にされたときに自分

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    2016年01月10日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    千川フォールアウト・マザー
    池袋クリンナップス
    定年ブルドック
    非正規レジスタンス

    定年ブルドックの、大垣のキャラがいい。『普通』っていうのは難しい。
    非正規レジスタンスと、千川フォールアウト・マザーは、実際にこういう人は多いだろうな…と考えるきっかけに。今はもっと格差広がっているんだろうな。
    うちが母子家庭なので、千川フォールアウト・マザーは他人事とは思えない。

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    2016年01月03日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

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    タカシが今までで一番人間らしい。
    次のステージ都やらも書いてほしいな。
    世相が反映されていて、興味深く読めた。

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    2016年01月03日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    灰色のピーターパン
    野獣とリユニオン
    駅前無許可ガーデン
    池袋フェニックス計画

    一番すっきりしたのは灰色のピーターパン。感動はリユニオンかな。テーマも重かった。みんながちゃんと反省してくれれば良いのにね。

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    2016年01月01日