【感想・ネタバレ】マタニティ・グレイのレビュー

あらすじ

小さな出版社で働く千花子は、予定外の妊娠で人生の大きな変更を迫られる。戸惑いながらも出産を決意したが、切迫流産で入院することになり……。妊娠を機に、自分の生き方を、夫婦や親との関係を、洗い直していく。

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Posted by ブクログ

仕事しながらの妊娠・出産、あの時は大変だったなぁと3回の経験を思い出しました。育児休業制度はなく、産前産後の休暇だけで復職。保育園探しに苦労している同僚の中にあって義母が見てあげると言ってくれたのに甘えて出勤していました。ちょっとは楽だったと思います。気は使いましたけどね。働きながらの子育てに社会的な援助はまだまだ足りないと思いますが、協力的な夫は少しは増えているのでしょうか

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2016年02月20日

Posted by ブクログ

妊娠9ヶ月の時期に育児本を探してる際、タイトルに惹かれて手に取った。

主人公が自分勝手で最後まで好きになれず。旦那さんも配慮が足りないかな。朝ご飯なに?とか言われたら私だったらきれる。

アルコールを飲む描写や寿司を食べる描写もあったのが気になった。10年ほど前の書だからか?
産休、育休の期間も異なった。

切迫早産のところは胸にくるものがあった。妊娠、出産は人それぞれで同じものなんてない。これから迎える出産が怖くもあり、我が子に会えるのが楽しみでもある。

妊娠中でなければ手に取らなかったかもしれないが、この時期に読むことができてよかった。

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2022年05月02日

Posted by ブクログ

始めのほうで千花子が子供を嫌う気持ち、妊婦の膨らんだお腹を醜く感じる気持ちは、それこそ現代の働く女性の妊娠出産に対する冷ややかな視線から植え付けられてしまったものではないかと思った。
もし男女ともに妊娠への理解と社会の支援があれば、あそこまで否定的な感情を抱いていないかもしれない。
私は20代後半に新卒として社会に出たため、学費分も含めバリバリと働きたいし、今は子供がほしいとは思えない。むしろ子供ができたら職場の人に迷惑をかける、男女比9:1の職場に産休前と同じ状態で復帰するのはかなり難しいと思っている。妊娠することは言葉通りに「身重」になってしまうのだ。
そういう思いから千花子の気持ちに痛いほど共感した。

でも、千花子の妊娠中の変化をみて母親になるのもいいものかもしれないと思った。人の命を授かる、それを大切に育み、1つの世界のように産み落とす。石田さんの細かな表現で私も1人の妊婦になったように感じながら本を閉じた。

実際に妊娠を経験した人との感じ方とは乖離する部分もあるかもしれないが、それでもこの本を多くの出産未経験者(男性も含めて)読んでもらえたなら、少子化対策がもう少し現実的で有用性の高いものになっていくんじゃないかなと感じた。
否定的ではなく、みんなに望まれる妊娠出産が当たり前にできるようになってほしい。

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2020年09月27日

Posted by ブクログ

まだ経験のない現実ってこんなに怖いのかと
しみじみ感じた。
通りたい道だけど通りたくない道。
これからって人にも今後って人にも
ぜひ読んでほしい一冊だ。
男の人にも。

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2020年04月15日

Posted by ブクログ

正直自分にとって妊娠や出産というのはファンタジーの域を出なくて、本作も途中で飽きちゃったりするかな、、、なんて思っていたけれど、なんのなんの2時間半夢中になって読みました。
ファンタジーを少し現実にしてくれた大事な一冊。本というのは時々で感じ方が変わるけれど、この作品はそれがより顕著にあらわれそう、たのしみ。

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2018年10月07日

Posted by ブクログ

私自身、流産を3回経験しており、子供が欲しかったけれど、子供もキャリアも諦めた・・・という40歳主婦。

読み始めは、どうしてこの本を手に取ってしまったのだろうとちょっと後悔をした。
バリバリのキャリアウーマンで、子供を望んでなかったのに妊娠発覚。仕事を続けながら、マタニティライフを過ごすという内容で、読んでいて正直辛かった。

途中で、切迫流産をして入院を余儀なくされ、同室の女性は流産してしまう。その無念さの描き方がとても良かった。

また、父親とも母親とも親子の関係があまりよくないこと、そういう内容が盛り込まれていたからか、途中からは、とにかく、こんな繊細な内容を描けてしまう石田衣良さんはただただ、すごいなぁと感嘆してしまいました。

女性ではなく男性であること、子供を妊娠したり出産したり実際に体験していない男性が、まるで自身の体験談のように、こんな女性の立場に立った作品を描けるなんて、本当に素晴らしい。女性の私が読んでも違和感が全くなかった。取材力だけではなく才能だと思う。

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2017年08月06日

Posted by ブクログ

子どもなんかに興味なかった夫婦に子どもが授かり、「ザマァ」って思った。
お腹の中で発育していくうちに、母親らしくなる、子どもと一緒に成長する。

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2017年06月18日

Posted by ブクログ

ちょうど今妊娠5ヶ月。年齢や、働いていることなど、色々共通点が多く感情移入しやすかった。ありそうでないマタニティ小説。男性でここまで描けるのはすごい。
妊娠から出産までを追うので、産休制度の拡充とか、わりとあっさりではあったけれど、さくさくテンポよく読めるので楽しめた。

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2016年02月22日

Posted by ブクログ

男性の書いた出産小説という感じは否めないけど、仕事や夫婦関係の妊娠のバランスは自分と被るところもあり、面白かった!
全体がサクサク進むので読みやすい!

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2024年12月22日

Posted by ブクログ

フリーカメラマンの旦那と結婚し、生涯子どもも作らず、仕事を生き甲斐として生きていこうとしていた主人公。奇跡的に妊娠が発覚してしまい、今後のキャリアや家族形成、マンションのローン、さらには会社の産休制度が整っていないことにお先真っ暗になってしまう。

ストーリの題材は、とてもよかったのですが、中身が少し軽く、次々と比較的簡単に問題解決していくところが、あまり面白味を感じませんでした。また、お金の不安があるにも関わらず、外食などの浪費のシーンが多く見受けられ、ちょっとリアルな話の展開ではなかったので、少し残念でした。

ただ、前向きに取り組む主人公の姿勢には勇気をもらえました。

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2024年11月23日

Posted by ブクログ

 1人目の時も臨月に読んだので今回も再読。産休育休の制度を会社に導入させたりまでは良いが、カフェイン断ちは徹底するのに1杯だけと言ってアルコール飲んだり、破水したかもなのにシャワー浴びたりと、あり得ない行動を取りすぎる主人公に共感できない。出産方法も普通じゃなさすぎて、よく取材はされているものの妊婦の共感をあまり得られない点が残念。著者の女性主人公の話は、女性心理の面でいい線ついてると思いはするが好きになれない。

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2023年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

仕事に生きる女が出産を通じて成長する話。すごいなー、お母さんになるって本当にすごい。出産のシーンとか痛みの表現がリアルで驚いた。(といってもわたしは出産未経験)絆に涙した作品でした。

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2022年11月05日

Posted by ブクログ

女性ばかり夢やキャリアを諦めないといけないような社会で、女性にばかり母親という理想像を求め押し付けられ、本当に生きづらい!!!主人公の気持ちは痛いほど分かります。
ただ妊娠期間を通して母親になっていく姿や、仕事を諦めず自分だからできることをやっていく姿は勇気づけられるものでした。パートナーとの関係を築いていく様子も良かったです。
作者の方をてっきり女性かと思っていましたが、男性と知り驚き。細かい描写や心情なんかがとても丁寧に描かれていて圧巻でした!

男女ランダムで妊娠するような世界だったらもっと色々と平等になるんじゃないだろうか。神様早くアップデートよろしくお願いいたします!!

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2022年03月15日

Posted by ブクログ

買ってからずっと読まず気づけば2人目が生まれて時間ができたので読んでみた

2人産んだ身としてはうーんと思う箇所がやはりある。
出産の場面が意外と短いなと思った。

主人公はあまり好きになれないが、主人公の夫には好感がもてる

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2020年09月21日

Posted by ブクログ

石田衣良さんの想像力創造力ってすごい。。。男性が書いたと思えぬこのお話。どうやったら、ここまで詳細なリアル妊婦が描けるのだろうか。

ただ、どうでも良いところかもしれないけれど気になったのは、カフェイン摂取をとても気にしているような人が妊娠中に果たしてお祝いとかの場でも飲酒を何回もするのだろうか、、、。なんで、その描写必要だったのかなぁ、、、。カフェインレス云々の表現がなければ気にならなかったのかもしれないけれど、、、。

話の始めにここまで子供が欲しくないと言っていた人物が本当にここまで心境を変える事が出来るのだろうか(誰もが思うかもしれないが、始めの主人公はやたらイライラさせられるレベルに子供を嫌っている)。ただ、妊婦と一言で言っても人によって千差万別、こういう人も実際にいるのかもしれない。
主人公以外にも不妊治療をしている人や、流産など、妊娠出産とは切り離せない問題をスルーせず描かれていて良かったと思う。

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2018年11月17日

Posted by ブクログ

子どもはいらないと思っていた雑誌編集者が妊娠発覚から出産までの仕事や家族、自分自身の気持ちが変化していく話。
不安が常にたくさんあるけれども、どこかで開き直るしかないし、それでも不安なんだろう。

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2018年07月22日

Posted by ブクログ

タイトル通りの内容です。石田衣良さんのおしゃれな登場人物はいつも通り。経産婦の方はどう読んだかなと思ってしまいます。

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2016年10月10日

Posted by ブクログ

雑誌編集の女性とフリーカメラマンの夫婦が子供を生む話し

この主人公の女、ムカつくな

言ってることはわかるんだけど、ぐだぐだ言うならさっさとそうしろ!とか、オマエがそう思うんんならそうなんだろうな、お前の中だけではな!と言いたくなる
読んでるうちに、何というか女性のしょうもない愚痴を聞いてる気になってきた

そして何より、自分の妻の妊娠・出産持のアレやこれやらが思い出されてとても辛い
もう、妊婦はそれまでの人とは全く異なる別の人という認識くらいに思っておいた方がいいのかもね


特に主人公へのムカつきポイントは
切迫早産の人は偉くて、つわりで苦しんでるヤンキーはゴミクズみたいに思ってるように感じられたとこ
どっちも自分の意志で妊娠して継続してるんだからそんなに変わんねーよと思う
自分も最初は子供いらないとか言ってたのに、自分の中の感情の変化で他者を平気で卑下するような人間、好きになれぬよ

でもまぁ、男の側からしてみたら、奥さんが妊娠した時の地雷を踏まないために読んでおいた方がいい本かも

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2016年04月27日

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