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小さな出版社で働く千花子は、予定外の妊娠で人生の大きな変更を迫られる。戸惑いながらも出産を決意したが、切迫流産で入院することになり……。妊娠を機に、自分の生き方を、夫婦や親との関係を、洗い直していく。
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Posted by ブクログ
仕事しながらの妊娠・出産、あの時は大変だったなぁと3回の経験を思い出しました。育児休業制度はなく、産前産後の休暇だけで復職。保育園探しに苦労している同僚の中にあって義母が見てあげると言ってくれたのに甘えて出勤していました。ちょっとは楽だったと思います。気は使いましたけどね。働きながらの子育てに社会的...続きを読むな援助はまだまだ足りないと思いますが、協力的な夫は少しは増えているのでしょうか
妊娠9ヶ月の時期に育児本を探してる際、タイトルに惹かれて手に取った。 主人公が自分勝手で最後まで好きになれず。旦那さんも配慮が足りないかな。朝ご飯なに?とか言われたら私だったらきれる。 アルコールを飲む描写や寿司を食べる描写もあったのが気になった。10年ほど前の書だからか? 産休、育休の期間も異...続きを読むなった。 切迫早産のところは胸にくるものがあった。妊娠、出産は人それぞれで同じものなんてない。これから迎える出産が怖くもあり、我が子に会えるのが楽しみでもある。 妊娠中でなければ手に取らなかったかもしれないが、この時期に読むことができてよかった。
始めのほうで千花子が子供を嫌う気持ち、妊婦の膨らんだお腹を醜く感じる気持ちは、それこそ現代の働く女性の妊娠出産に対する冷ややかな視線から植え付けられてしまったものではないかと思った。 もし男女ともに妊娠への理解と社会の支援があれば、あそこまで否定的な感情を抱いていないかもしれない。 私は20代後半に...続きを読む新卒として社会に出たため、学費分も含めバリバリと働きたいし、今は子供がほしいとは思えない。むしろ子供ができたら職場の人に迷惑をかける、男女比9:1の職場に産休前と同じ状態で復帰するのはかなり難しいと思っている。妊娠することは言葉通りに「身重」になってしまうのだ。 そういう思いから千花子の気持ちに痛いほど共感した。 でも、千花子の妊娠中の変化をみて母親になるのもいいものかもしれないと思った。人の命を授かる、それを大切に育み、1つの世界のように産み落とす。石田さんの細かな表現で私も1人の妊婦になったように感じながら本を閉じた。 実際に妊娠を経験した人との感じ方とは乖離する部分もあるかもしれないが、それでもこの本を多くの出産未経験者(男性も含めて)読んでもらえたなら、少子化対策がもう少し現実的で有用性の高いものになっていくんじゃないかなと感じた。 否定的ではなく、みんなに望まれる妊娠出産が当たり前にできるようになってほしい。
まだ経験のない現実ってこんなに怖いのかと しみじみ感じた。 通りたい道だけど通りたくない道。 これからって人にも今後って人にも ぜひ読んでほしい一冊だ。 男の人にも。
正直自分にとって妊娠や出産というのはファンタジーの域を出なくて、本作も途中で飽きちゃったりするかな、、、なんて思っていたけれど、なんのなんの2時間半夢中になって読みました。 ファンタジーを少し現実にしてくれた大事な一冊。本というのは時々で感じ方が変わるけれど、この作品はそれがより顕著にあらわれそう、...続きを読むたのしみ。
私自身、流産を3回経験しており、子供が欲しかったけれど、子供もキャリアも諦めた・・・という40歳主婦。 読み始めは、どうしてこの本を手に取ってしまったのだろうとちょっと後悔をした。 バリバリのキャリアウーマンで、子供を望んでなかったのに妊娠発覚。仕事を続けながら、マタニティライフを過ごすという内容...続きを読むで、読んでいて正直辛かった。 途中で、切迫流産をして入院を余儀なくされ、同室の女性は流産してしまう。その無念さの描き方がとても良かった。 また、父親とも母親とも親子の関係があまりよくないこと、そういう内容が盛り込まれていたからか、途中からは、とにかく、こんな繊細な内容を描けてしまう石田衣良さんはただただ、すごいなぁと感嘆してしまいました。 女性ではなく男性であること、子供を妊娠したり出産したり実際に体験していない男性が、まるで自身の体験談のように、こんな女性の立場に立った作品を描けるなんて、本当に素晴らしい。女性の私が読んでも違和感が全くなかった。取材力だけではなく才能だと思う。
子どもなんかに興味なかった夫婦に子どもが授かり、「ザマァ」って思った。 お腹の中で発育していくうちに、母親らしくなる、子どもと一緒に成長する。
ちょうど今妊娠5ヶ月。年齢や、働いていることなど、色々共通点が多く感情移入しやすかった。ありそうでないマタニティ小説。男性でここまで描けるのはすごい。 妊娠から出産までを追うので、産休制度の拡充とか、わりとあっさりではあったけれど、さくさくテンポよく読めるので楽しめた。
男性の書いた出産小説という感じは否めないけど、仕事や夫婦関係の妊娠のバランスは自分と被るところもあり、面白かった! 全体がサクサク進むので読みやすい!
フリーカメラマンの旦那と結婚し、生涯子どもも作らず、仕事を生き甲斐として生きていこうとしていた主人公。奇跡的に妊娠が発覚してしまい、今後のキャリアや家族形成、マンションのローン、さらには会社の産休制度が整っていないことにお先真っ暗になってしまう。 ストーリの題材は、とてもよかったのですが、中身が少...続きを読むし軽く、次々と比較的簡単に問題解決していくところが、あまり面白味を感じませんでした。また、お金の不安があるにも関わらず、外食などの浪費のシーンが多く見受けられ、ちょっとリアルな話の展開ではなかったので、少し残念でした。 ただ、前向きに取り組む主人公の姿勢には勇気をもらえました。
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石田衣良
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