【感想・ネタバレ】明日のマーチのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
この作家さんの主人公は結構似た感じが多い気がするけど、自分は好きなのでよい!
仲間との絆が深まっていくのと、4人の良さがそれぞれ出る感じが良かった。歩く道のりの情景もイメージもしやすかったと思います。
話の内容も分かりやすく、一気に読めました。

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2023年03月14日

Posted by ブクログ

その国は道を見れば分かる。

歩くことにより改めて日本の良さ、その土地の良さを感じられるのではないかと思わせてくれる本でした。

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2022年01月23日

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バラバラな個性の4人が暇つぶしで始めた旅が非正規雇用の問題と絡み合い、ゆったりとしたスピード感が心地よかった。大人の青春といった印象。楽しく一気に読めた

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2021年09月20日

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1606 青春と社会と友情をごちゃ混ぜに描かせると本当に生き生きしていて引き込まれます。涙を誘う箇所も多く、読後スッキリです!これからの季節にピッタリ!

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2016年06月22日

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 派遣が年収200万であっさり首を切られて、正社員で年収何千万ももらっている人がいるのは、すごく腹がたつんだけれど、なんかいい話だった。派遣切りにあった若者が山形から東京まで歩くうちにネットで話題になり、大ごとになっていく。つらいことをひょうひょうと受け止めてすきまを泳いでみせるイズミと憎しみをエネルギーに変えていく伸也。旅の中でそれぞれの個性が生かされていく。最後明るく終わるところが希望があっていい。

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2015年07月19日

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現状に満足するわけでもなく,かと言って不満があるわけでもなく,ただただ漫然と生きているのがほんとに生きていることなのかと再考させられる.

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2015年02月15日

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四年制大学を卒業するも就活で失敗した陽介、
プチ右翼でネットオタクの伸也、
中国残留孤児三世の豊泉、
寡黙で何かを抱えながら旅する修吾。
同じ山形の工場で働き、同じ時に解雇された四人が徒歩で東京を目指す。
4人の境遇がとても現代日本的だったので、都合良く進む旅行にちょっと違和感……
けれどそれを考えなければとても楽しくスムーズに読めますし、石田さんのエッセイを読み返した直後だったので、いろいろと考えてさせられる一冊でした。

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2014年03月28日

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今まで読んだ小説の中でもベスト3に入る。
「東海道五十三次歩いて制覇」の旅と自分を重ねながら、感情移入ができ、面白かった!

他者を意識しすぎた旅ってどうなんだろう?自分もそんな感じ?など、改めて旅、青春というものを考えさせられた。

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2014年03月10日

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4人で始めたマーチが、最後にはとんでもないことに。
途中からハラハラしながらだったけど、読み終えたときは、とても清々しい気持ちだった。
あー、僕もどっかに行ってしまいたい。

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2014年03月04日

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久々に手にした石田衣良さんの作品でした 派遣解除になった4人の男の子達の 友情と成長の物語 一緒に マーチ してる気持ちでドキドキしながら頁を捲ってました

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2014年02月09日

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自由に歩くことで見えてくるもの。
歩きながら見つけるもの。
歩くことで見つかるもの。
目に見えるものは、常に新しく、
目に映るものは、いつも新鮮で、
目で見たものは、いつも眩しい。

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2014年01月21日

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4人と一緒に旅をしている様な気持ちになりました。
SNSやメールのやり取りで相手の事をわかっているような錯覚が起こります。
身近にいる人がどんな性格でどんな環境で暮らしているのかを本当の意味で知る事は難しくなった気がします!!
何となく(曖昧なの)も良いけれど、たまには本気でぶつかる事が必要なのかもしれません。

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2014年01月18日

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自分もひたすら歩くのは大好きだ。何も考えず無心になって目的地まで。目的地に着いた時には、歩き始めた時の気持ちとはまた違った気持ちになっていることに気付く。そしてまた明日からも現実と向き合える…。

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2014年01月18日

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情報発信がブログだったり、重いノートパソコンを持ち歩いたりとネット環境の古さを感じるところが有った。一方で非正規雇用が抱える問題は全然変わってないなあと思った。迂闊にもネタバレを読んでしまったのでドキドキ感はなかった。

最後は綺麗にまとめ過ぎかな。
真夏の空の下をただ歩くという行為は気持ちよさそうだと感じた。僕もやってみたいけど、てんかん持ちだし、疲れやすい体質だから無理だ。

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2024年04月04日

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突然、山形の工場で派遣切りに遭った若者4人。東京まで野宿をしながら歩いて帰るというひとりについて行くような感じでなんとなく始まった4人の徒歩の旅。
表紙の感じからも青春ロードムービーのような感じかな?と軽く読み始めた。
寡黙な大男、修吾、ネットおたくの伸也、中国残留孤児3世の豊泉、ふつうな主人公の陽介。旅が進むにつれて、4人のそれぞれのキャラクターの過去や抱えているものが次第に明らかになっていく。
ネットで拡散した「明日のマーチ」は次第に注目され、メディアや政治まで動き出す大きなうねりになっていく。
初めのころの素朴な野宿、一歩一歩進んでいくことの清々しさ、4人のぶつかり合いや次第にできてくる絆のようなもの。
世間に「明日のマーチ」が知られるにつれ、派遣切りの星のように扱われ、次第に事が大きくなっていく。そんな中で、そんなつもりでなかったのにと驚きとまどう陽介のふつうの感覚がよくわかる。
なんといっても修吾の過去がいちばん重たくつらくキツい。決して許されることではない、けれど色んな背景があって起こしてしまった事件。そのことに真摯に向き合う修吾とそれに寄り添い守る3人。
マーチと一緒で人生もひとところに留まることがない。足を動かせば一歩一歩、少しずつでも確実に進むことができる。実際に歩くことで体感しながら4人が得たのもは計り知れない。
気軽に読み始めたけど、重みのある読み応えのある一冊だった。

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2018年11月11日

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前半は面白くなくて途中で脱落しそうだったけど最後まで読んだらすごく感銘を受けた!
辛いこともあるけど自分らしく生きてみようって思えた。時間は人を変えてくれる。そんな最期の作者の言葉が心に響きました。
就活困難な時代を直に受けてて今の仕事環境に悩んでる人には是非よんでほしい一冊。

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2018年05月31日

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リーマンショック後のような状況で、派遣切りにあった4人の若者が、ふとしたことから働いていた山形県から東京まで徒歩の旅をすることになる。そして、その徒歩の旅が(メンバーの一人の策略もあり)マスコミで取り上げられるようになり、あるメンバーの重い過去も発覚して、いろいろ騒動を巻き起こしつつ、ゴールの東京に向けてストーリーが展開していく。
それぞれに異なる4人の個性がうまく描かれていて、面白く軽快に読み進めることができた。人生=旅なんだな、ということを感じた。読後感も爽快だった。
ただ、派遣切りの若者の徒歩の旅がここまでマスコミに取り上げられ、ムーブメントになるだろうかということや、アンチはこの程度では済まないだろうということ、役所の対応の不自然さなどいくつか気になる点があり、リアリティの面ではちょっと違和感があった。

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2017年11月19日

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人気作家なのに今まで手を出せなかったのはみうらじゅんのせいです。ひょんなことからみうらじゅんの「いやげ物」をもらうはめになり、それが石田衣良の似顔絵皿だったから。以来、読んでみようとするたびに、似顔絵皿のその顔がちらついてしまい(笑)。で、このたびやっと。

山形県鶴岡市の会社に勤務していた派遣社員が突然契約を解除される。通知の張り紙の前にたまたま居合わせた20代からせいぜい30代前半の4人。これからどうしようと思い悩むなか、そのうちの1人が東京まで歩くという。どうせ急いで東京へ帰ったところで待つ人がいるわけでもなし、新しい仕事があるわけでもなし。とりあえず1日歩いてみるかと、ほかの3人も一緒に歩き始める。

就活に失敗して派遣社員となったのにその契約も切られた平凡な青年、陽介の目線で。なぜか中国に異常な敵意を見せるネットオタクの伸也。中国残留孤児三世で美容師志望の豊泉。彼らに野宿と徒歩の旅を指南する寡黙な修吾。ただ面白そうだからと始めた真夏の徒歩の旅がやがて注目され、政治的意味合いまで持たされるように。

素直ではない私は、優等生的展開をちょっと冷ややかな目で見てしまいましたが、そう言いつつも終盤の数カ所で泣きそうに。読み終われば、彼らと一緒に歩いてみたい自分がいるのでした。困ったとき、苦しいときは誠実に。

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2017年08月21日

Posted by ブクログ

石田衣良さんの小説は、食わず嫌いのような感じで読んだことがほとんどなかったけれど、今回読んでみていい本で、人にも勧めたいと思えるものだった。健康的な歩く生活。真っ黒に焼けて、疲れて、寝て、美味しく食べて、というのが羨ましくて、ひたすら歩きたくなる。最後には前に進むことの意味を教えられる。歩きながら、人と関わりあっていくことで、人生を前に進めている。前に進むことは、必ずしも前進ではない。後退も停滞もある。意味のある後退や停滞は、自分を前に進めること。前に進めるというよりは、一段上に行くって感じかな。とにかく、読んで、感じて!

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2016年11月23日

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ネタバレ

よくある話だけど、大変良く物語られている。特に前半はなんとなくギクシャクしていた4人がだんだん強いきずなで結ばれ、周りの人も巻き込んで大きなムーブメントになっていく盛り上げ方はさすが。ラストは感動的。

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2016年02月04日

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山形で派遣切にあった4人が東京に向かって歩く話。

ネットブログからだんだん有名になり、
メディアを利用し社会現象を起こしていくわけだが、
最初の4人で歩いている姿の方が読んでいて楽しかった。

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2015年12月05日

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派遣切りにあった4人が山形から東京まで歩くうちに厚生労働省も巻き込んでのマーチになっていくロードノベル。

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2015年06月20日

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山形の工場で派遣切りされた若者4人が歩いて東京を目指すうちにどんどん有名になっていくロードムービーのお話し

最初はそれぞれのキャラの見分けがつきにくいけど、慣れてくるとかなり性格と特徴が異なった4人
それぞれがありのままでチームに必要な要素を持っているあたり、フィクションながらうまく出来てるよな~と思ってしまう

派遣切りについての社会的問題についてはどうなんだろね?
小泉さんの政策のせいなんだろうけど、日本全体の景気で言ったらあの時は多少は上向きだったわけで、完全に否定はできない
ただ、その企業の儲けのしわ寄せが派遣でしか働けなくなった世代というわけで
ただ、派遣社員とはいっても能力のある人なら正社員にもなれるだろうし、それなりのところに就職できたはずなんだけど、個人の資質と社会情勢はまぁ別物なわけで・・・


とりあえず、山形を歩いている時の沿岸の描写はありありと目に浮かぶ
車とか電車でしか知らないけど、片側は山で片側は暗い色した海という風景が延々と続く様とか
あと、新潟のラフォーレネタとか、やはり実際に住んでた地方が出てくるとあるあるネタでつい喜んでしまう

4人がどんどん有名になっていく課程にはリアリティを感じる
メディアってやつぁそんなもんだからねぇ

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2014年10月22日

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歩いて歩いて歩いていくと何かが変わって何かがはじまるんだ。歩いていく物語だから石田衣良の小説によくあるスピード感のある話じゃないけど、なんだか一緒に歩いているような気分。爽やかな読後感。

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2014年03月02日

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読み進めるにつれ、東京に近づいて明日のマーチに加わっていく人々の無責任さに、現実を見たような気がしました。「オリジナルフォー」の小さな気持ちが起こしたセンセーションは実際にはあり得ないかもしれないけれど、誰かのアイデアに身勝手にすがり、乗っかる、人々の性格を見事に書かれていて心に深く刻まれました。

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2014年01月25日

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久しぶりの石田衣良作品。
単行本で出た時(平成23年)は、「またいつもの展開か」と思って手が出なかったのだが、ふと、「いつもの展開」に会いたくなって購入。

始まりは、相変わらずふわっとした感じ。
いきなり旅が始まるんだなと思った。誰が中心なのか、視点がはっきりしなかったが、次第に陽介の視点に固まっていく。陽介のキャラクターは、なんとなく作者の分身のようにも思える。
本人の心中は不安でいっぱいで、自信のかけらもないのに、なぜか周りからは信頼されて、要になっていくというあたりが、主人公っぽい。

修吾の訳ありな感じは、あとがきによれば書きながら作っていったらしいが、読む方にしてみれば、「これはたぶん犯罪がらみだな」と予想はつく。
その事件は、実際にあった事件を思い出させるもので、「償いとはなにか」についても考えさせられる。
「誠実さ」がその手段になりうるかどうかはわからないが、誠実さが救いになっていってほしい、という希望は強く感じられる。

中盤からの、一大ムーブメントの描写は、いかにも現代という感じで、ネットでの賛否両論の様子や、渦中にいる者との温度差はさもありなんと思う。いや、現実にはもっと過酷で悲惨で容赦無いものではあるが。

ロードノベルらしいのは前半。最初は文句たらたらだったり、不慣れだったりする3人が、だんだん旅慣れていく様子は、読んでいてとても楽しい。

その分、修吾の過去が判明したり、ネットで有名になっていく後半は読むのが辛くなった。どう考えてもいい結果にはなりそうになかったから。

それをかろうじて回避するあたりのさじ加減が絶妙だなと思った。
うっすらと甘く、明るく、なんとなく元気出していこうと思えるような結末である。

それにしても「真意」や「本意」「本心」なんてものは、ほとんど伝わらないものなのだなあ。伝わるとしたらそれは奇跡に近いと思う。

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2014年01月12日

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 ゴール直前、ゴール地点を変更したこと、最高!
四人揃って腕をとり、公園に足を踏み入れた瞬間、一緒に自分もゴールした感覚になり、公園の芝の感触まで伝わってきた。

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2023年09月16日

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被害者の父妹が現れる場面は非常に良い。しかしながらどうにもこうにも伸也という人物の設定が個人的に苦手すぎる。

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2022年08月17日

Posted by ブクログ

若者4人のロードムービー。
時代は違えど年代は同じなので、感情移入はとてもしやすかった。

ただ、時代背景がどうであれ、能力のある人は正社員として働けるわけで、工場に契約解除されて、徒歩旅行をすると言うのは、なんてモラトリアムな4人なんだろう、と感じる反面、羨ましくもなった。

風景の描写、心情の描写の言葉の選び方がすごく素敵!修吾と関川さん親子とのやり取りは涙ぐんでしまいました。

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2015年01月13日

Posted by ブクログ

契約社員として働いていた山形の工場を、解雇された若者4人。

他にやることもないし。という軽い気持ちで、山形から歩き始める。世の中は、変わらず日々が過ぎているはずだけど、4人の毎日はゆっくり、だけど確実に変わっていく。

自分と向き合う時間。
周りの人と向き合う時間。
これからの事をゆっくり考える時間。

石田衣良さんがあとがきでこう言っている。
「ぼくは二十代の十年間を棒に振ることを決心した。「明日のマーチ」のなかには、何度も空の描写がでてくる。その青さも、雲の様子も、夕日の赤さも、すべてあのころぼくが見上げていたものだ。」
周りが当たり前に日々を過ごしているとき、その歯車から外れたり、すごく悩みがあるとき、その流れに乗れない自分にすごく焦るときがあるけど、そんな時間はとても大事だったなぁと、ふと思い出した。

大きなドラマはないけど、自分が立ち止まった時にはまた読みたいなと思う作品でした。

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2014年11月03日

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