石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレIWGPシリーズの第1期完結作、とのこと。“第1期”って、何?
……昭和の少年ジャンプの“第1部完”と同じでなければいいけれど……(笑)。
というわけで、例によっての一編ごとレビュー。
【データBOXの蜘蛛】
久しぶりのIWGPワールド、小気味良い。
携帯・スマホに“ああいうデータ”を保存したがる人間は、星の数ほどいるのだろうな……。お互いが好きモノ同士であるならば別にいいけれど……
きっと多くは……
性的好奇心 ≧ 愛情 な男
と
性的好奇心少々 ≦ 信頼感 = 愛情 な女
の組み合わせがほとんどなのだろう。
紛失や盗難でモノが流出したら、傷付くのは女性。
軽い気持ちで自分で流出さ -
Posted by ブクログ
私が好きな石田さんの作風とは少々異なりましたが、こういうのも好きです。
IWGPのような感じは好みではなかったのですが。
MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター相良が次のゲームのモデルに選んだのは、背中に翼をもつ少女ヨリ。
彼女には愛する男の不幸が見える力があった。
二人とも恋人がいるのだけど、ゲームに使う映像を撮影していくうちに恋仲に。
ストーリー自体はそこまで特別ではないのですが、描写に関してはさすが石田さん。
性描写は圧巻ですね。
ヨリのイメージがあまりにも完璧なので、湧いてくるイメージも美しい。
ただ、恋愛小説としては物足りないかなー・ -
Posted by ブクログ
【人と人が出会うことが、こんなに困難な時代になぜなってしまったのだろう。豊かになれば幸福になれると、日本人は一丸になってがんばってきた。その豊かさの先に、ひとりぼっちで生きて死ぬほうがましだと考えるガキが大量発生する。世界はいつも逆ちしてるよな。】
久々にIWGPを読むというか小説自体久しぶり。
もう久しぶりすぎて飢えていたというかあっという間に読み終わる。
池袋のトラブルシューターの話だけれど、何か時代背景にあった問題を解決するのだけれど単純明快に解決するだけではなく、その背景が落とす闇を深彫りして一抹の問いかけがかならずある。
次の巻でいったん一部が終わりらしい。残念だけど、二部を楽し