あらすじ
マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
いつでも新しいものを求めるゲーマーたちを飽きさせないため、ヒットシリーズを作る側の苦労が覗える。ゲームの中の案内人モデルとして雇ったはずの美しい人形に心を奪われたゲームディレクターMJの現実はゲームのように割り切ってはクリアできない。
東京という街の深夜のネオンに映される、いわゆる成功した人の虚脱感。これほどリアルから遠ざかった日常を味わってみたいものだ。お薦めです。
Posted by ブクログ
なんだろう、このずっと余韻が残る作品は。
まるで都会の海で夢を見ていたかのような感覚。
映像が静かに流れるような作風。
ストーリーというよりも、この不思議な余韻のおかげで好きな作品。
Posted by ブクログ
人恋しい時に何となく読みたくなる作品。
この頃の作品は、設定がライトノベルのようなものが多い気がするんですが、安っぽくならないのが流石というか…。主人公が通称「MG(Mater of Game)」なんてキャラクター名で、初めはラノベかと思ったんですが;;
MGと少女の精神的な掛け合いが凄く好きで、一期一会の喜び、哀愁、寂しさが染み渡ります。
私の中では、人が愛しく思える作品です。
Posted by ブクログ
今回は、久しぶりに石田衣良さんの作品を読みました。
人間関係を描きながらも、文章がきれいだなーという相変わらずの印象。
BOOKOFFで特に中を見ることもせずに買った本でしたが、個人的には当たりに入る作品でした。
Posted by ブクログ
タイトル*東京DOLL
作者*石田 衣良
出版社*講談社
マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる天才ゲームソフト制作者・相良は、新作のモデルに翼のタトゥを背負った少女・ヨリを選ぶ。映像モデルとして完璧な「人形」ぶりを発揮するヨリに、MGの孤独は癒されていく。だが、彼女には愛する男の不幸が見えるという異能があった。東京の今を描いた長編恋愛小説。
Posted by ブクログ
登場人物が、非常にくっきり想像できる作品でした。
どっかで読んだことがある...訳ではないと思うんだけど。
ゲームクリエイターて、実際こんな感じなんかな?もしそうだとすれば、お仕事小説的でもあるのかも。
かなり重い事態を示唆する表現がところどころ出てくるのでハラハラしたが、読み終わってみれば、どれもまろやかな感じで終わっていて、あれ?ていう感じは否めません(笑)。仲良しこよしー?
ゃ、お陰で読みやすかったので、別にいんだけどね。
Posted by ブクログ
MG(マスター・オブ・ゲーム)と呼ばれるゲームソフト制作者・相良と婚約者・裕香、新作ゲームのモデル・ヨリと恋人・ヨシトシの物語である。
大都会の、暴力、性、サクセスの物語でもある。
MGとヨリが惹かれ合い、裕香とヨシトシは捨てられる。庶民的な愛情を捨てながら、成功に向かう2人と、大企業の工作が描かれる。
もう僕は、大都会にもサクセス・ストーリーにも、殆んど惹かれないけれども。
Posted by ブクログ
ゲームデザイナーのMGが見つけたモデル、ヨリは好きな人の不幸が見える。
IWGPと同じ都会のコンクリートの匂いがする作品。
他の人のレビューにもあるがエンディングが今一消化不良。
石田衣良さんは短編の方が向いてるかな。
Posted by ブクログ
ゲーム制作にかける男の孤独と愛情。彼の制作スタイル、気持ちに寄り添えることができるのは、誰⁇なんでも1から生み出すことは大変な労力が必要。それを精神をすり減らしながら制作する中での、情愛、心の変化を描く。
Posted by ブクログ
私が好きな石田さんの作風とは少々異なりましたが、こういうのも好きです。
IWGPのような感じは好みではなかったのですが。
MGと呼ばれる天才ゲームクリエイター相良が次のゲームのモデルに選んだのは、背中に翼をもつ少女ヨリ。
彼女には愛する男の不幸が見える力があった。
二人とも恋人がいるのだけど、ゲームに使う映像を撮影していくうちに恋仲に。
ストーリー自体はそこまで特別ではないのですが、描写に関してはさすが石田さん。
性描写は圧巻ですね。
ヨリのイメージがあまりにも完璧なので、湧いてくるイメージも美しい。
ただ、恋愛小説としては物足りないかなー・
Posted by ブクログ
不思議な魅力を持った女性には、
やはり魅力を持った人が引きつけられるのかな。
テンポよくお話も進んでいくので、
読みやすかったです。
この作者さんのお話は、服の書き方がとても魅力的で、
好きです。
ほしくなりますー
Posted by ブクログ
ゲームソフトの制作もけっこう大変なんだ~、と思った。
孤高の天才も大変なんだな、と思った。
性描写がいやらしくなく、キレイで、やましい心をもった自分ゴメン、と思った。
年が近い裕香がかわいそうでいたたまれない。
最近になって気づいたことを20ちょいのヨリが知っているとすれば尊敬する。ま、これは小説だ。
グイグイ読んだ、おもしろかった!
Posted by ブクログ
もっとファンタジーしてるのかと思いきや、意外と現実に近いお話だった。
ヨリが可愛い。
自分とは全く違う世界すぎて、共感するとかではないけれども、おもしろかった。
Posted by ブクログ
ゲームソフトの開発をしている相良一登・通称MGは、次回作のイメージモデルにと、コンビニで働いていたヨリに声をかける。
始めはイメージのための人形だったヨリのことを、好きになっていくMG。
すこし官能的な描写もありつつ。
仕事のことや、ヨリの不思議な力のことなど、恋愛だけがメインじゃないってとこがよかったな。
なんだか「アキハバラ@DEEP」が読みたくなった。
Posted by ブクログ
石田衣良の東京DOLLを読みました。完璧な人形のような女性と成功したゲームクリエータとの恋物語でした。東京が舞台のゲームというとkonnokとしては女神転生シリーズを連想してしまいますが、そこに登場するサイバーな巫女をイメージさせるような女性が石田衣良らしく魅力的に描かれていました。大人のためのファンタジーといった趣の物語でした。
Posted by ブクログ
ヨリの飛び抜けた美しさ、危うさが伝わってきて終始ドキドキした。
爽やかな印象も大好きだし、羽のタトゥーの設定も魅力的だった。
これはヨリが魅力的な女性だから仕方ないのかもしれないが、裏切られた裕香があまりにも可哀想だと思った。
ヨリとの行為を目撃した日から裕香はどこか変わってしまったとMGは他人事のように言ったのが悲しい。
どうせならヨシトシと裕香はもっと性格の悪い人であって欲しかった。
それか、デジタルアーミーを救ったことでヨリを認め、MGとの今後を祝福してほしかった。
終盤のヨリの破天荒さは痛快だったし、会議の結果長期休暇をとるとのことで、今まで通りの少数精鋭の会社のままでいられることが本当に良かった。
ラストの秋の東京の描写もヨリのように爽やかで好き。
Posted by ブクログ
マスター・オブ・ゲーム=MGと呼ばれる三十二歳の天才ゲームソフト制作者がコンビニで出会い新作のモデルにスカウトした二十歳のヨリは、好きな男性の未来の不幸が見える。屋外でヌードを撮ってもどこか爽やかで、生々しさが増えても淡々としている分まあ抵抗は薄い。都会の夜景みたい。ふたりの世界が開放的で眩しい。
Posted by ブクログ
石田衣良さんのは初めて読みました。てゆうかおっさんなのね。イメージでは黒木瞳だったんだけど、裏切られました。もうむり。しゅうかつできない。
描写がとてもきれいで、現代の世界を書いているのに、とてもよく似た別の世界を書いているようにも見える。すごく透き通った水晶のようなイメージ。それは主人公と自分の状況があまりにも違うからかもしんないけどね。
主人公は、誤解を恐れずに言うなら、僕がこうなりたいと思うような人でした。それは理想というわけではなくて、ただ単純に彼の状況、能力、環境がウラヤマシイという意味かもしれません。
個人的にはあっさり系の描写に、肉感たっぷりな印象を受けて、実はこの本はあまり好きではありません。なんというか、ミスマッチに感じるのか単純に気持ち悪いのか、あまり覚えてないんですけどね。読んだのちょい前だし。
でも衣良さんの本は読んでみようという気になりました。次は40を読みます。
Posted by ブクログ
魅力的なヒロインに主人公が、依頼した仕事で一緒に行動する中でお互いに気持ちが惹かれていき、恋人になるまでは話が良かったが、その後の結末まで展開はあまり面白みがなく、満足できなかった。
Posted by ブクログ
若くてして成功した、ゲーム作りの天才であるMGと、
彼が見つけたモデルのヨリ。この二人を中心に進んでいく
恋愛小説です。
ゲームのヒットによって得た莫大なお金を持つMGには、
ギラギラした出世欲のようなものはありません。
もともと、良いゲームを作ればそれでいい、というような人のようです。
なので、ある意味で、やぼったい生活臭のない、夢のような生活の中の
おとぎ話のような恋愛がそこにあります。
おとぎ話と言ったって、小学生が読むような話ではなくて、
ちゃんとセックスが行われていて、それが官能的に読者の心を喚起したりもする。
面白い小説でした。
僕はどっちかというと、「文学」と呼んだ方がしっくりくるような読み物を
読むことが多く、この石田衣良さんのような「小説」と呼ぶ方がふさわしい
ような読み物に触れることは少なかったです。
特に、東京の今の話なので、余計に自分とは遠く感じてしまうがゆえに
新鮮なところがある。
石田衣良さんって、NHKか何かでみたときに、ちょっと独特な人なんだけれど、
ちょっと「?」がつく印象の人物だなぁと見ていましたが、
小説はとても上手なんですね。
また、違う作品を読んでみるかもしれないです。
ヨリは魅力的な女性でした。
新たな「マイ・フェア・レディ」として読んでも良いですね。
Posted by ブクログ
久しぶりにこの手の小説を読んだ気がする。
City感覚でLightな小説。
これだけではよくわからないだろうが、私の中ではこの言葉まさににぴったりである。
昔はまった片岡義男の小説を思い出し、頭の中では南義孝が「Wont you~」と叫んでいる。
Master of Game(MG)と呼ばれる、スレンダーで知的な彼女を持つ、高収入でちょっとニヒルな男が、新しいゲームを創作するために雇った背中に刺青を持つ、これまたスリムで知的で、しかもどこか野生的なこれまたスレンダーな女の子と恋に落ちる。
メガヒットゲームを出し続けるゲーム製作者(数年前なら、絶対にお宅と呼ばれていた人々)が、なんとなく作った会社を舞台に、巨大資本が若者の小さな会社を食い物にしようと触手を伸ばしてくる。
野生的で、どこか神秘的なモデルの少女が、その神秘の予知能力で、大手電機メーカーから若者たちの会社を救う。
片岡義男の作品が、おしゃれにそして洗練されるとこんな感じになっていくのだろうか。
再び南佳孝が「Wont you~」と頭の中で叫んでいる。
Posted by ブクログ
天才クリエイターと背中に翼のタトゥを背負った少女の話
「望みのままに動けば、それが相手にとって最高の行為になる。生物としての人間は、一生のうちに一度か二度、そういう相手にめぐりあうことがきっとあるだろう。」
人を愛し人に愛される
それって素敵なことだと思う
気付いたらいつの間にかに自分の一部になっていたり。
ゲームのことはよくわからないし、動きだすまでがちょっと長いかなと思ったけど、それからは一気に読んじゃいました
夜の中、おもいっきり走ってみたくなりました。
Posted by ブクログ
東京に住んでみたくなった。いろんな側面から東京の街を見てみたい。
そしてリッチな生活への憧れも再燃してきたwもちろん失うものやつらい面もあるだろうけど、やっぱりいいなぁ。素敵な洋服着て、美味しいもの食べて、かっこいい車に乗って、広くてオシャレな家に住んで。。
現実がキビシイのはわかってる。でも夢も見ていたい。
人生まだまだ何があるかわかんないんだから。
変わるものと変わらないもの。
リアルとヴァーチャル。
Posted by ブクログ
ゲームクリエーター?の主人公とコンビニ店員の女の子がゲームに登場する人物のモデルをして恋に落ちるという典型的な恋愛小説。
石田衣良特有のブランド品の描写がこれでもかというくらい出てくる。
レンジローバー、カルティエ、クロムハーツなどなど。
興味のない人には全然分からないだろうに。。。
すごいんだろうけど、名前ばかりが先行してすごく気になった。
良くできた彼女(本作では婚約者)がいるけど、他の女の子が気になる。
しかも、自分の手で徐々にきれいになっていくという王道中の王道。
少女漫画の原作にありがちな展開すぎるとも思うけど。
だからこそ、石田衣良のファンは女性率が高いのかもしれない。
無機質な描写が多いから何も感じないのかも。
登場人物は魅力的なのに活かしきれていなくてとても残念だった。
Posted by ブクログ
結局は恋愛小説?になるのかな…。それぞれの登場人物はとても魅力的なのにそれが活かしきれてない気がする。結末もあいまいなままだったし…読後、残るものはあんまりなかったかな〜。でもあとがきにもあるようにその当時の東京の今、を鮮やかに描いてあって面白い小説ではありました。
Posted by ブクログ
ピュグマリオンコンプレックスとかアガルマトフィリアについての小説かと思いきや、人形というのは若い三次元の女の子だったでござる。しかも人形扱い奴隷扱いとかそういったハードコアな話でもなく、リア充爆発な話だったでござる。ピュグマリオニストとしては残念だったでござる。なんでござる口調かって、それはリア充に対する小さな抵抗なのでござる。ちなみに石田衣良作品はこれが始めて読んだもの。
欲望
石田衣良、テレビでよく見かけるから、アイツの願望、欲望はこんなんなんだなと、想像しながら読んでしまう。
いっぱい浮気して、セックスして、でも両方の女から好かれて、仕事でも成功して、っていう男の願望がいっぱい詰まった小説でした。