石田衣良のレビュー一覧
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山形の工場で派遣切りされた若者4人が歩いて東京を目指すうちにどんどん有名になっていくロードムービーのお話し
最初はそれぞれのキャラの見分けがつきにくいけど、慣れてくるとかなり性格と特徴が異なった4人
それぞれがありのままでチームに必要な要素を持っているあたり、フィクションながらうまく出来てるよな~と思ってしまう
派遣切りについての社会的問題についてはどうなんだろね?
小泉さんの政策のせいなんだろうけど、日本全体の景気で言ったらあの時は多少は上向きだったわけで、完全に否定はできない
ただ、その企業の儲けのしわ寄せが派遣でしか働けなくなった世代というわけで
ただ、派遣社員とはいっても能力のある -
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だいぶこの面白さに慣れてきた第四弾
マンネリではなく、ただ面白さに慣れてきただけです
東口ラーメンライン、ワルツ・フォー・ベイビー、黒いフードの夜、電子の星
黒いフードの夜と電子の星は残酷で目を背けたくなるような描写もあったけど、いつの時代でも、場所でも暗い部分はたくさんある
でもそういうのに傾きたくない。汗かいてごはんもりもり食べて健康的に生きたい。
あと千住さんの解説が素晴らしかった。池袋ウエストゲートパークを語る上では音楽、クラシック外せないもの。今まででてきた曲を列挙して、マコトの言葉の引用、これぞ解説ですよ
池袋3のクドカンの解説と比べてみると、本当に素晴らしさがわかります。クドカン -
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IWGPシリーズ第1期完結10巻目。つぎのステージで、また会おう。と言うからには第2期があるらしい。実は次の巻が既に出ているのだが、設定がどう変わっているのか心配だ。今回、氷の王様と言われてきたあの安藤崇が4話中2度も恋愛絡み!マコトにも本気で付き合う相手が出来たようだし先が楽しみだ。年収二百万円でも幸せだと思わせてくれるお伽話のような一人語り、次回もまたいい夢を見せて欲しい。
p30
おれが四畳半のCDライブラリーから選んだのは、レオス・ヤナーチェクの「ないしょの手紙」だ。なんだか大ベストセラーの冒頭に「シンフォニエッタ」のファンファーレが鳴ったらしく、いきなり有名になってしまったが、ヤナ -
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ネタバレIWGPというだけで、懐かしくなってしまうのだが、今回は青春編でマコトとタカシの高校時代、しかも「キング誕生」ときた。これにはもう、書店で手に取ったときからどきどき…。好きな人の過去を、そっと覗き見るかのようなときめきを覚えた。
相変わらずのマコトの独特な語り口調、何が起こるのか最初に知らされてしまい、それはやめてよと思いつつ引き込まれていく。
氷のキングになる前のタカシには、確かに都立高校に通ういち男子生徒という、笑顔と泣き顔の時代があったのだ。ほとんどもう、子どもを見守る親の気持ちで読んでしまった。
余談になるが、作者はコピーライターをしていただけあって、タイトルや登場人物のたて方が上 -
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2009年12月1日に単行本で読んでいたが、文庫版も結局最後まで読んでしまった。単行本は2009年8月に発行されている。「キャッチャー・オン・ザ・目白通り」でタカシが抜いた携帯がプラダの高級品。そういえばPRADA phoneなんてあったっけ。
さて今回は、前巻の非正規労働者の更に下の集団、外国人労働者について。時給270円で3K仕事を1日12時間は流石に想像出来ない。相変わらずマコトのお母さんが太っ腹だったけど、ちょっと神格化されすぎな気がしてきた。
p16
タカシはジャケットのうちポケットから携帯電話を抜いた。プラダの高級品。
p39
王はいつもアルカイックな様子で冗談をいう。
p4