あらすじ
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え――(「スローグッドバイ」)など、普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。
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なーんてことはないお話なんだけど。すっごいすっごい好きだった。心が温まる。題名になってる「スローグッドバイ」が一番好きだったな。「ヒロは自分のいいところが、ぜんぜんわかってない」とか「ヒロのなかにはいいところがたくさんあるから、そのまま自分をだせばいいのに」ってセリフ。どっかで私も言われたことあるなーとか思いながら、しみじみと読んでた。自分のいいところは素直に認められる人間になりたいね。
良かった!
本を読むのがめんどくさい自分にも、スラスラと読める心地よい内容の本でした。ハッピーエンドじゃなくても、何故どうして?なんて気持ちがあまり出てこないような、綺麗さや相手を思いやる優しい気持ちに共感できる良い作品だと感じました。次回作も是非読んでみたいです。これからも良い作品楽しみにしています!
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少し煮詰まった現実から頭を話すべく、短編を読みたいなと手に取った1冊。別れ際のシチュエーションに限定されつつもバリエーション豊かで、文章として読みやすいのもありとてもいい気分転換になりました。さて、集中集中。
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数年ぶりに好きな人ができたから、大好きな衣良さんの恋愛小説を読み漁ってるけれどその気持ちで読んだら痛すぎた。
でもやっぱり衣良さんの恋愛小説が好きだなと思ったし、これからも読んでいきたい。
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どんな時に読みたいか。
恋の始まりと恋の終わりに。
浮き足立つ恋心を沈めるため、悲しさに浸ることができるため、出会いの明るさに希望を見出すため、こんなにも簡単に人はくっついたり離れたりできるんだと再確認するため。
読後に悲しみが残るのか、楽しさが残るのかを皆に教えてもらいたい。
いつだって読み返したい。
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ローマンホリデイ、泣かない、が好きだった
どれも良かったな、、、地下鉄に乗る15分で1話読めるのでテンポよく読めたし話も良かった、石田衣良やっぱり好きだ
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つきあってたあいだ、さんざん泣いたから、もう泣かない。あんな男には、わたしの涙はもったいないよ。
時間の流れがゆっくりな小説でした。
世間の評価と、自分の評価は違うし、
この本はずっと持ち続けていたいし、ずっと読み続けていたいなと思いました。
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実はこの小説は大好きな一冊。大学生の時に何回も読んだ、早くいろんな恋愛をしてみたいって思ったけど、この小説に出てくるような恋愛は未だにできてない気がする。
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「ローマンホリデイ」だけで、読む価値のある作品。
恋愛小説を好まない(特にハッピーエンドの)ので、ほかの作品は軽くて読みやすいとしか思わなかったが
この作品だけで、プラス星二つ。
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1つの話につき30ページ弱の長さの中で、ある話では出会いを、ある話では別れをといったように、普通の人たちの少しだけ特別な恋愛模様が描かれた短篇集。全10篇の中で特に好きなのは、「真珠のコップ」「夢のキャッチャー」「スローグッドバイ」(掲載順)の3篇。
あとがきで石田衣良さんが書いていたが、1、2話ずつ区切って読み進めるのが、個人的には話に入り込みやすく、暖かさや爽やかさといった読み終わった後の余韻に浸ることができてとても良かった。
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石田衣良さんの初めての短編集で、初めての恋愛作品集。これから始まる恋話は当然ハッピーエンドですが、別れ話でも前向きでバッドエンドではありません。
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初めて読んだのは高校生の時でこれをきっかけに短編集を読み漁るようになった気がする。当時は自分が子供で地元の田舎にいたこともあってどのお話もどこかオトナで都会的な印象を受けた。この人たち寝らんと物語進まんのかってぐらい男女がまぐわうけどなんかその中にも純粋さがありました。定期的に読み直したい。
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石田衣良の恋愛短編小説集「スローグッドバイ」を読み了える。
脛の傷、心の闇、隠したい過去を抱きながら生き抜く男女を描く10編。性を交す作品が多いけれども、そうでない作品もある。
サクセス・ストーリーへの執着が見られ、シナリオ・ライターとして成功してゆく「曜子」とそれを見守る「史郎」の「夢のキャッチャー」、イラストレーターとして「山口高作」を発掘するPR誌の「サツキ」の「線のよろこび」などがある。
憶測を交す男女が、結末でどんでん返し的に和解するストーリーを含めて、最後の表題作「スローグッドバイ」を除けば、ハッピーエンドの物語である。
「スローグッドバイ」では、2年間の同棲をしていたフミヒロとワカコが別れる事になり、さよならデートをした後、ワカコの見抜いた通り、フミヒロの「心のなかにたくさんの物語があふれていたからだ」と作家的才能の発現を描く。これまでの9編をフミヒロの作品であるかのように、この作品集を2重にフィクション化している。
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登場人物に向ける作者の視線が優しいからなのか、幸せな恋愛ばかりが描かれているわけではないのに、じんわり温かい気持ちになった。(2008.8.29)
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ローマンホリデイが一番良かった。
全体的にどれも爽やかに終わるので安心して読める。
同じような読後感なので続けて読むと飽きてくる。
食後の高級チョコみたいに少しずつ味わうのがオススメ。
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「どの恋人たちも決定的な理由や運命的なひらめきで恋仲になったわけではないし、殺したいほどひどい理由で別れることになったわけでもない。
気がついたら隣にいたから、と好きになり、季節が変わったから、と愛が冷めたりしている。
おそらくはこれが、二十代から三十代はじめの恋愛のリアルな姿なのだ。」
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え――(「スローグッドバイ」)など、普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。
「誰もが人生の主役になりたがるが、夢だとか恋だとか成功とか、どうしてあんなにしんどいものに、みんな手を出したがるのだろう。」
「大人になるというのは、結局「立入禁止」や「この先行き止まり」の標識に素直に従えるようになることだ。」
【個人的な感想】
自分の経験と照らし合わせて...というほど自分のこれまでの恋愛経験がないからか、そこまで深く物語に入り込んで読むことはできなかった。
だけど、短編集なので寝る前にサクッと読むにはとてもよかった。
好きな短編
・真珠のコップ
・夢のキャッチャー
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石田衣良さんが初めて書いた恋愛短編集。どれもさらっと読めて、最後にはほっこりできました。久しぶりに、手でもつないで、ゆっくりデートしたい気持ちになりました(*^^*)
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比喩表現の美しさ、文章のテンポ。文章力でいえば、石田衣良さんは作家さんのなかでもトップレベルだと(個人的には)思う。
特に短編だと洗練されていて、引き締まった無駄のない文章は読んでいて本当に惚れ惚れする。
ちょっと大人な物語であるものの、登場人物たちに共感できる点が多く、楽しかったり悲しかったり寂しかったり、さまざまな感情を一冊の小説のなかで感じることができた。
Posted by ブクログ
いろんな方の感想を見ると『ローマンホリデイ』の評価が高くて、確かに良い物語だった。それ以外にも、you lookや真珠のコップ・線のよろこびなんかも良かった。
ただ、僕とはしては そうなるまでの心の動きや関わりが好きなんだけど、この本では がっつりそうなってるのが大人のラブストーリーだから なのかなと思ったり...
Posted by ブクログ
文庫本発売当時の2005年くらいに一度読み、本棚に眠っていたものを再読。
真珠のコップとローマンホリディがすき。
スローグッバイもよかったけれど、これをよいと言うと、石田衣良さんはしてやったり顔だろうと思い、なんだか悔しくて素直によいと言えない笑
十五分はいったい私は何を読まされてるんだ…wという気分になった。
ハートレスと線のよろこびは起承転結の「起」だけ丁寧に描かれ、のこりが全速力のドタバタ走りで終わってしまった感じが残念。
当時のリアルを鮮明に描写しているせいか、今現在(2022年)の大学生とかが読んでもちょいちょい単語に詰まり、ストーリーに入り込めなそう。iモードや着メロとかならまだしも、ストーリーの肝なのにコールガールやプロバイダの掲示板とか言われてもはて??では。現代小説の寿命の短さに、恋愛とは違う意味でせつない気持ちになってしまった。
そして普通の人のリアルを描いているようで、こんな恋愛なかったなぁ、、いいなぁ、、、という気持ちにも。
石田衣良さんの小説はどんなに重い題材を扱ってもさらっとしていて読みやすい。
Posted by ブクログ
恋愛についての短編小説集。
セックスに関係した話が多い。
ドキドキ•キュンキュンするような話はないけど、全てあっさりして後味が悪い話もなくて読みやすい。
男性が書いた恋愛小説を読むのは初めてだったから面白かった。
Posted by ブクログ
ずっとセックスの話ばっかりしてるな…と思ってたら、最後の短編で全てが腑に落ちて、読後感が良い感じになる不思議。
『スローグッドバイ』
著︰石田衣良
2005年 集英社文庫
『泣かない』
失恋の後に泣けない女性と、ぼく。
泣ける映画のタイトルが大体分かるのがおもろい。
『十五分』
夏の間ひたすらセックスし続けた思い出の話。
『You look good to me』
アヒルの子と僕の、チャットから始まる恋。
美醜。
『フリフリ』
熱心に恋人候補を紹介してくるカップルに半ばうんざりした僕と潤子は、付き合う「フリ」をすることで今後の煩わしさを解消する。
『真珠のコップ』
コールガールとの出会いからの、本気。
『夢のキャッチャー』
シナリオライターを目指す彼女がどんどん高みに昇っていく。その様に、自分が置いていかれるような気がする男。
『ローマンホリデイ』
ネットで出会った女性と「ローマの休日」の話で盛り上がり、ついに会ってみると…
良い話。オチも素敵。
『ハートレス』
仕事が忙しくすれ違いばかりのカップルの、セックスレスの話。
『線のよろこび』
才能を見抜く力のある女が次に見出したのは、地下鉄の職員!
『スローグッドバイ』
「内臓が本来の場所からずれ落ちていくように感じた」
キレイに別れるためのサヨナラデート。
女は物書きの男に、いつかこの事を書いて、と頼む。
男は沢山の物語を書くと確信する女。この別れを機に、沢山の物語が湧き上がる男。
この短編集のラストにふさわしい、全体を暖かく包み込むようなエンディング。鮮やかで強い。
Posted by ブクログ
淡彩画のような短編恋愛小説10編を収録しています。
別れることになったフミヒロとワカコの「さよならデート」をえがいた表題作「スローグッドバイ」が、やはり一番印象にのこっています。これはどうしても著者の実体験なのではないかと憶測してしまいます。
「泣かない」は、恋人にフラれて涙を閉じ込めてしまった女の子の心を、ゆっくり溶かそうとする青年が主人公のストーリー。「十五分」は、大学のゼミで一緒だった女の子とのひと夏の想い出を綴っています。「You look good to me」は、インターネットのチャット上で「自分は醜い」といいつのる女の子と出会う話。「フリフリ」は、たがいに知人のカップルに紹介された男女が、付きあっている「フリ」をして楽しむという話。次の「真珠のコップ」は、デリヘル嬢との純愛をえがきます。「夢のキャッチャー」はシナリオ・ライターの夢に向かって飛び立とうとする女の子と、そんな彼女の姿にとまどう男の子のストーリー。
「ローマンホリデイ」は、インターネット上の「わたしと『ローマの休日』をしませんか?」という書き込みに惹かれて、そのメッセージの発信者の女性とメールのやりとりをはじめる男性の話。主人公の男がカッコよすぎて、すなおに褒めるのがイヤになってしまうほどです。
「ハートレス」は、恋人とセックスレスの状態が続いていることにいら立つ女性が主人公。「線のよろこび」は、アート系のPR誌の編集をしている女性が、鉄道会社に勤める若い男性の描いた絵に好感を抱き、コンタクトを取ろうとする話。このニ編は女性視点から描かれているのですが、ディテールの描写はていねいであるものの、ストーリーにかんしては慌てて結末に駆け込んでいる印象があって、すこし残念に感じました。
Posted by ブクログ
どの短編も割とセックスばかりで、んー。まぁ恋人同士はみんなするからわざわざ避けるのも変なんだけど、んー。
スローグッドバイはIndigoの忘れて花束のPVを思い出した。お互い思いあいながらの別れは、別れが完全に不幸なものとして捉えられることがないから好き。
ローマンホリデイとスローグッドバイは星4!
この人の作品は服とか家具とかの描写が細かくて、とても情景が思い浮かべやすい反面、名前を知らないものが出てきた時に一気に話に入り込めなくなる感じがした。
Posted by ブクログ
恋愛短編集。
普通の人たちの恋の始まりだったり終わりだったり。
ドラマのようなストーリーではないので、想像しやすく感情移入しやすく。
男女のすれ違いとか、恋が始まりそうな予感とか。
個人的には『ローマンホリデイ』が好きでした。
Posted by ブクログ
先日の飲み会(合コン)でとても話のうまいうてうての男に会いました。
朝までカラオケ行って、帰りの始発電車で二人になったので、
「なんでそんなに話がうまいのか?」聞いたところ、
手帳と思っていた革張りのなにかが分厚い本だということが分かった。
年間で約100冊は読んでいるらしい。
そういわれてみると、何事にも詳しかったり、話が面白かったり、
物事の理解がはやかったりするやつは、みんな読書をしている。
ということで、ミーハーなので、僕も読書を始めようと思う。
それも今年の抱負とする。今年っていうか今年からの。
「スローグッドバイ 石田衣良」
2006年の9月頃に読んだ。
どこかかけ離れているが、どこか現実的で、恋愛がしたくなった。