石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
突然、山形の工場で派遣切りに遭った若者4人。東京まで野宿をしながら歩いて帰るというひとりについて行くような感じでなんとなく始まった4人の徒歩の旅。
表紙の感じからも青春ロードムービーのような感じかな?と軽く読み始めた。
寡黙な大男、修吾、ネットおたくの伸也、中国残留孤児3世の豊泉、ふつうな主人公の陽介。旅が進むにつれて、4人のそれぞれのキャラクターの過去や抱えているものが次第に明らかになっていく。
ネットで拡散した「明日のマーチ」は次第に注目され、メディアや政治まで動き出す大きなうねりになっていく。
初めのころの素朴な野宿、一歩一歩進んでいくことの清々しさ、4人のぶつかり合いや次第にできてくる絆のようなもの。
世間に「明日のマーチ」が知られるにつれ、派遣切りの星のように扱われ、次第に事が大きくなっていく。そんな中で、そんなつもりでなかったのにと驚きとまどう陽介のふつうの感覚がよくわかる。
なんといっても修吾の過去がいちばん重たくつらくキツい。決して許されることではない、けれど色んな背景があって起こしてしまった事件。そのことに真摯に向き合う修吾とそれに寄り添い守る3人。
マーチと一緒で人生もひとところに留まることがない。足を動かせば一歩一歩、少しずつでも確実に進むことができる。実際に歩くことで体感しながら4人が得たのもは計り知れない。
気軽に読み始めたけど、重みのある読み応えのある一冊だった。 -
Posted by ブクログ
「約束 石田衣良」
2006年9月頃
僕の声はでかいわけでもないが、よく通るらしい。
5Fフロアのちょうど真ん中あたりに座っている僕は、
部署の人との会話がよく筒抜けになっているらしく、
ある日は「給料が安い。やっていけない・・」とぼやいたら、
3日後に人事部長に呼び出され、1時間会議室で説教され、
吐きそうになった。
ということで、
「最近、家で暇なときなにやっとるん?」って聞かれて、
「読書」
「珍しい・・なにをよんどるん?」って聞かれて、
「石田衣良」って言ったら、翌日、僕のとなりの空いている席(物置代わり)に、
この本が置いてあった。
1日は誰のか知らないから、放っておいたけど、
誰もなんで置いてあるか知らないっていうので、頂戴しました。
ありがとう。面白かったです。
それにしても「衣良」がいっぱつで変換できん。
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Posted by ブクログ
短編の連作集ですが、
中でも表題作の『約束』と
『青いエグジット』と『ハートストーン』で
盛大に泣いてしまいました。
さまざまな苦しみから立ち上がり、
うつむいていた顔をあげて、
まっすぐに歩きだす人々の姿。
石田さんの作品は、いつも心をわしづかみにされたように
胸にひっかかって消えません。
私はただの読者のひとりに過ぎないけど
作家の皆様方の紡ぎだす作品世界に触れるたび
人生の深みを少しずつ感じられるような気がしています。
私もきっといつか、大切なものを失うときがくると思います。
家族や、健康や、夢。
それが大切なものであればあるほど、
失ったときの哀しみと喪失感は果てしない。
だけど、どんな形でもいい、
あきらめずに前を向こうという気持ちがあれば
人はまた必ず人生に帰ってくることができる。
そんなメッセージを受け取ることができた、作品でした。 -
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心地よい終わり方
きっとこうなるであろう、と想像は出来たけど、泣いてしまった。そして気持ちよく完読できました。こーゆー終わり方凄く好きです。読んで良かったです。
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良かった
石田衣良の作品が大好きなのですが、この作品はその中でもかなり上位の中で好きな作品です。
結構前に作られた作品なのに、今のAI社会を予知する様な内容だし、今後の世界でPCの中の物が意識持ってしまうのかな?とか今回の様に友好的な物なら良いけど敵対する様な事だとどうなるんだろう。と考えさせられました。