石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
始めのほうで千花子が子供を嫌う気持ち、妊婦の膨らんだお腹を醜く感じる気持ちは、それこそ現代の働く女性の妊娠出産に対する冷ややかな視線から植え付けられてしまったものではないかと思った。
もし男女ともに妊娠への理解と社会の支援があれば、あそこまで否定的な感情を抱いていないかもしれない。
私は20代後半に新卒として社会に出たため、学費分も含めバリバリと働きたいし、今は子供がほしいとは思えない。むしろ子供ができたら職場の人に迷惑をかける、男女比9:1の職場に産休前と同じ状態で復帰するのはかなり難しいと思っている。妊娠することは言葉通りに「身重」になってしまうのだ。
そういう思いから千花子の気持ちに痛いほど共感した。
でも、千花子の妊娠中の変化をみて母親になるのもいいものかもしれないと思った。人の命を授かる、それを大切に育み、1つの世界のように産み落とす。石田さんの細かな表現で私も1人の妊婦になったように感じながら本を閉じた。
実際に妊娠を経験した人との感じ方とは乖離する部分もあるかもしれないが、それでもこの本を多くの出産未経験者(男性も含めて)読んでもらえたなら、少子化対策がもう少し現実的で有用性の高いものになっていくんじゃないかなと感じた。
否定的ではなく、みんなに望まれる妊娠出産が当たり前にできるようになってほしい。 -
Posted by ブクログ
リバース 石田衣良著
1.石田衣良さん
眠れぬ真珠。
これが石田衣良さんとの出会い。
読み終えるまで、あとがきよむまで女性作家の作品と考えていました。
なぜならば、最初から最後まで女性が主人公で、機微な気持ちの描写もありましたから、、、。
作品以上にその衝撃が凄まじかったです。
2.作品リバース
この作品も「眠れぬ真珠」に近しい雰囲気の小説です。
仕事と恋愛の狭間で生きる女性の描写に無理がないんです。
どうしてこんなに自然なリズムで物語が描けるのだろう?
読み終えてそんな気持ちになる小説です。
3.リバースからのメッセージ
「一生のうちで、わたしたちは何人のひとに出会えるのかな?そして、そのうちで、同じ魂のひととどれだけ触れ合えるのだろうか?」
ネットの世界で悩みを打ち明けながら、距離を縮める男女。
女性は男性として、男性は女性としてのハンドルネームで会話が進むなか、いつしかリアルに会いたい気持ちが募る。
そんな彼らが辿りつく世界は、きっと世界に恋が生まれたときから存在している情理なのかもしれません。
#読書好きな人とつながりたい
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Posted by ブクログ
何度読み返してみても、爽快感あふれる読後の気持ち。
なんていうか、マーケットという世界の荒波をこうやって乗り越えていくってのがいかにスリルあふれる冒険なのか、という感覚を疑似体験させてくれるような読書体験だ。
数字を右から左に動かすだけの金儲けがえげつない商売である、という感覚がもはや石器時代の古い古い考え方で、今やネット上で億の金が瞬間的に消えたり生まれたり、まさに方丈記の泡沫のごとく現れては来ているこの時代に、何を時代錯誤なことを言ってるんだ、ということなのだろう。
例によってクラシック音楽に造詣のある若者が主人公、ってのが石田衣良さんらしいよね。 -
Posted by ブクログ
シリーズ13作目
今回の題材は
再婚相手の子供への虐待、ネット叩き
ジャンキー親
スピリチュアル詐欺
カード詐欺
ネットでは社会悪をを皆でよってたかって叩くけど
情報源は一方的でそこに真の正義はない
ドラマの3年A組でも言われてたように、世間の風潮なんてころころ変わる
何が正しいかなんて自分で考えるしかない
むしろ、少なく偏った情報を元によくそれだけ傲慢になれるなと思うけれども、所詮自分も同じような考えを持っているなぁと自省
薬物関係は過去にもトラブルシューティングしてるし、今回使った手段も過去と同じだけど
依頼主によってストーリーで描かれるものは違うというのを実感
アウトローなイメージから、カジュアルに手を出せる環境になりつつあるという警鐘でもあるのかね?
ゼロワンの夢を発端にしたスピリチュアル女子との出会い
デジタルの海の住人のゼロワンからは想像もできないと最初は思ったけど
電子の海で自分へのメッセージを探しているというのもある意味でスピリチュアルだよな
攻殻機動隊じゃないけど、ネットは広大だからなぁ
最後の話のテーマは何なのかね?
若者の搾取、ネットのアンダーグラウンドな面、カード詐欺
どれか一つというわけでもなく、複合的なものかな
それにしても、マコトのお母さんはやっぱすげぇな
タカシを使ってもいい許可をだせる人なんて、そうそういないぜ(笑)