石田衣良のレビュー一覧

  • 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

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    懐かしい面々のオンパレード! もう最終回、完結編かと思ったほど。

    今回は暴力、強い仲間意識、緊迫した焦燥感のようなものは感じられませんでした。昔のIWGPは、引きこもりでさえヒリヒリしてた。
    それでも★4なのは、この内容で満足している自分がいるから。ああ、マコトやタカシと一緒に自分も歳を重ねているんだなー。

    巻末にある石田衣良と朝井リョウの対談も、かなり面白かったです。

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    2019年11月21日
  • 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

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    IWGP最新作(注:文庫。2019年11月時点)。

    気軽に楽しむエンタテイメント。
    愛すべきワンパターン♪

    【滝野川炎上ドライバー】
    虐待された子供は、長じてから我が子を虐待…。
    こんなシチュエーションを読んでも
    「またこのパターンかよ」
    とありふれたおハナシとしか感じられなくなってしまう現実社会が、やるせない。

    【上池袋ドラッグマザー】
    池袋の氷の王 の温度が下がる瞬間を読むのは、いつだって心地よい。母子家庭の悲劇に立ち上がるだなんて…王も人の子だってことね。

    【東池袋スピリチュアル】
    ゼロワンがこんなにも深く話に関わるのは、初めてだね。
    嫌がらせ行為は部の先走りだったらしいけれど

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    2019年11月16日
  • 眠れぬ真珠

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    恋愛に年齢なんて関係ないとみんな言うけど本当にそうだろうか。

    体裁とか周りの声とか、色んな物に意外と左右されているのが現実。

    でも、それって相手と真摯に向き合ってるのだろうか?

    相手によって自分も相手も共に成長し、人生がより楽しくなることが愛じゃないだろうか。

    あと先考えずに目の前の相手の事を考えずには居られないと互いに思えるって素敵だよね。

    そんな恋愛があっても良いなぁと思える一冊。

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    2019年10月14日
  • IWGPコンプリートガイド

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    IWGPシリーズはすべて既読で他にも石田衣良さんの本は何冊か(4・5冊?)読んでる。
    今回コンプリートガイドが出たということで、熱が再燃して購入。
    結論からいうと面白かった!ファンなら買って損はない。十数年前に活字倶楽部のインタビューでも読んだのだが、石田衣良の執筆スタイルや着想、IWGPの裏話が聞けて興味深い。「小説を書くなら30代半ばはちょうどいい」の言葉に励まされる物書き志望も多いのでは?
    石田衣良は私の中で東野圭吾と同じジャンルに入る。言ってみればスカしたおじさん枠なのだが、フラットな姿勢が楽ちん。
    辻村深月との対談も楽しく読んだ。彼女の本は3・4冊程度しか読んでないが、ミーハー全開で

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    2019年10月03日
  • スローグッドバイ

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    初めて読んだのは高校生の時でこれをきっかけに短編集を読み漁るようになった気がする。当時は自分が子供で地元の田舎にいたこともあってどのお話もどこかオトナで都会的な印象を受けた。この人たち寝らんと物語進まんのかってぐらい男女がまぐわうけどなんかその中にも純粋さがありました。定期的に読み直したい。

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    2019年09月29日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    池袋ウエストゲートパーク外伝。キングとなる前、高校時代の誠とタカシの冒険の話。
    IWGPの読者にはクールでなにがあっても動じないキングの印象が強いが、まだ可愛い頃のタカシのギャップにびっくり。誠とじゃれあって冗談を言うところなんて普通のバカっぽい(失礼)高校生で微笑ましい。
    高校時代の誠は現在とほぼギャップがないが、この頃から国語の成績はよくコラムニストの片鱗を覗かせている。懐かしのドーベルマン山井もちょこっと友情出演していて嬉しい。

    しかし矛盾点もある。タカシには伝説的な兄がいたという設定だが、Gボーイズの先代って無認可ガーデンをやってるシンジさんじゃなかったの?とか、そんな凄い兄がいたの

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    2019年09月21日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    石田衣良作品であることを忘れる作風。東京大空襲は名前は知っていた。わたしの祖母も空襲で田んぼを逃げ回ったと聞いた。イメージはもっと簡単で逃げてれば助かる内容だと思っていた。実際はまったく違うんだ。簡単に考えすぎていた。何年も生きていたが大きく価値観が変わった。石田衣良さんが願うよう、日本人のみならず、世界中の人が戦争のリアルを知れば、何かが変わるのかな…

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    2019年09月02日
  • 波のうえの魔術師

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    石田衣良と思って期待していたら、とても良い意味で期待を裏切られる金融小説だった。
    老人と出会った若者が、マーケットのいろはを教えられ、ビッグディールに巻き込まれるーーー。
    お金を稼ぐことはいけないことなのか?
    法に触れることは本当にしてはいけないのか?法内ならば何をしてもいいのか?
    そんなことを考えたくなる作品。

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    2019年08月27日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    IWGPシリーズの6作目。
    今回は「野獣とリユニオン」「駅前無認可ガーデン」が良かった。
    マンネリ感をあまり感じないのは、時代背景が生きている(動いている)からだろうか。
    そういう意味では、一刻も早く最新作に追いつきたいものだ。

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    2019年08月17日
  • Gボーイズ冬戦争 池袋ウエストゲートパークVII

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    バーン・ダウン・ザ・ハウス
    自宅を放火した少年の話。少年が釈放されてから、池袋で連続放火事件が起こる。その自宅を放火した少年との出会い。その家族との関わり。土地のヤクザとGボーイズタカシとの関わり。少年を犯罪者ではなく、ひとりの人間として扱うマコト。そして、いつも通り事件を解決するマコト。最後に少年が「マコトさんのような大人になりたい」。泣かせるセリフだ。
    要町テレフォンマン
    あまり思い入れはないが、セコイ犯人と騙された人達の話。振り込め詐欺の一団と足抜けしたいヤツ。そいつがマコトに足抜けの手助けを求めてくる。そこにタカシ、サルと言ったお馴染みのメンバーが絡み事件を解決する話。
    詐欺師のヴィー

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    2019年08月12日
  • うつくしい子ども

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    ジャガは強い。中学生で、こんなに想像もつかない事件に巻き込まれて、冷静に自分の意志を強く持てる人はなかなかいないと思う。
    そんなジャガだから、長沢くんやはるきも味方になってくれたんだろうな。

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    2019年07月16日
  • アキハバラ@DEEP

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    『ブルータワー』に続き、衣良作品四作目。後半は読み終わるのが惜しくて、少しづつ読んでいました^^ いや〜ホント面白かった。構成が抜群だったなぁ。“クルーク”まだ実現しないのかな?はよ、誰か作ってww あとアキラちゃんのコスプレ写真集欲しいッ!!!!!評価は、星四つ半。

    ただ一点ダメなとこは解説が糞すぎた…。なんでこんなのに依頼しちゃったの??

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    2019年07月13日
  • オネスティ

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    2019/07/01


    カイとミノリは互いに結婚もしないし恋愛もしないけど
    唯一無二の存在として共に生きてきた。
    幼い頃から特別で、すべてを隠さず、やがては性生活すら教え合い、二人だけの関係は誰も侵せない強固なものとなる。
    信頼 正直 オネスティはこの作品ではカイとミノリの二人だけのための言葉だ。


    結婚でしばられてなれあってダメになるなら一緒にならない。
    けど特別でいようという二人は、伴侶を別に連れても変わらず
    ここはきっと女性には描けないと思った。
    誠実な裏切りだから。
    カイとミノリはいつか交わるだろうと思ったが、とうとう最後まで、そしてこれからも決して体を重ねることはないだろう。

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    2019年07月08日
  • 逆島断雄 本土最終防衛決戦編2

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    ゲームのような戦争。個人のエネルギーを使い切って齢を取らせる。そうまでして争いたいかと思うのが先に来る。50代で止まってよかったのかな。

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    2019年07月07日
  • 夜を守る

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    「池袋ウエストゲートパーク」とは違った上野アメ横の若者達のお話。
    池袋のマコトも上野のアポロも仲間を大事にするとこがいいなぁ~
    二人共魅力的です。

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    2019年06月24日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    読み応えのあるものだった。ボリュームも内容も。一つ一つ丁寧に書かれ、一つ一つしっかり伝わってくる。自分一人で考えた場合の思い。自分以外の人の意見を聞くことでそれが少しずつ変わってくる、心の動き。一人で考え行動するのではなく、もっと早くからできていればなと思った。

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    2019年06月23日
  • 1ポンドの悲しみ

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    久々の短編小説。数日で読み上げました。
    最初は少しずつ味わいながら、後半は新しい物語の登場人物やシチュエーションを頭に描きながらストーリーを読み進めるのが面白くて。一気に読んでしまいました。
    テレビドラマが好きで、映像や演技として人間を捉えるのが好きだと思っていたけど、活字から自分の映像を動かしていくのもドキドキする。
    そして何より作者の巧みな言語表現に心動かされる瞬間があり、とてつもなく素敵な気持ちになった。

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    2019年06月23日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    ネタバレ

    目次
    ・西池第二スクールギャラリー
    ・ユーチューバー@芸術劇場
    ・立教通り整形シンジゲート
    ・西一番街ブラックバイト

    ユーチューバーや整形依存症など、相変わらず現代の闇を切りとるのが上手い。
    しかしそれはもう、池袋だけの問題ではなくなっている。
    日本全体が閉塞感に押しつぶされそうになりながらあがいていて、弱者にそのツケを払わせようとしているかのよう。

    今の子どもたちが憧れる職業、ユーチューバー。
    撮影しているか、編集しているか、企画を練っている。
    一日の自分の時間のほぼすべてをそれに捧げて、ようやくユーチューバーとして食べていけるようになったころ、運営から報酬額を一方的に切り下げられる。

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    2019年06月03日
  • 逆島断雄 本土最終防衛決戦編1

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    戦争に向かう国、決戦兵器に若い操縦者、ヒトとしての能力を超えた部分をどう使っていくのか。
    場面場面で、仲間や男女や軍上部との関わりとか、色々考えてしまう。この物語の収まるところはあるんだろうか??

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    2019年05月20日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    相変わらず社会を風刺した太陽が面白い。
    たまにはタカシやGボーイズが出ない作品があってもいいかなと思う。

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    2019年05月17日