感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2022年03月25日
7つの短編。怖くなった。
どの主人公も今更どうする事も出来ないでしょ。というところまで堕ちていて、死ぬか生きるかの究極の選択のみしかない状況にある。
絶体絶命でも一縷の望みにかけるのだけど、その道は蜘蛛の糸より細く頼りない。
こんなストーリー読んでたら明日は我が身になるんじゃないか?という変な恐怖...続きを読む感、焦燥感に包まれた。
もうこの本は忘れよう。怖すぎる。
Posted by ブクログ 2015年06月12日
10年近く前に出会って何度も読んでる作品。
自分が落ちてる時に何故か読んでしまう。
安心もしないし、むしろ更に落ちる気がするが
読まされてしまう。
なんだろうこの魅力は。
石田衣良さんのクサさも◯
Posted by ブクログ 2015年04月09日
何かに追い込まれた(多くはお金であるが)人々が人生のラストで見せる行動は時には自分をとことん追い詰めたり人生の一発逆転へと導くこともある。本書はそんな人々を描いた短編集。人が追い込まれる状況やそれまでの社会に起こる原因は実際に起こっているもので現実離れしていないシチュエーションなので一つ一つの話に引...続きを読むき込まれてしまった。
Posted by ブクログ 2013年06月05日
『LAST』
いろいろなラストが詰まっています。
ラストを迎える時の一瞬のキラメキ。
極限の中に最大のドラマチックが待っています。
それぞれのラストに立ち会ってみてください。
(ラストは必ずしも幸せでなくとも良い END)
Posted by ブクログ 2012年10月09日
アンダーグラウンドな話しをたくさんご存知で、すごいなぁといつも思わされます。主人公がうしろめたいことをしていて、どうなるんだろうというハラハラ感がたまりませんでした。
Posted by ブクログ 2023年01月07日
どの作品もラストは続きが気になる終わり方。「この後の主人公の行動や人生はどうなるんだ!?」と想像を掻き立てられた。
主人公たちに共通してるのは、多額の借金を抱えていること。人間どん底まで追い込まれたら、なんでも出来るのだと勇気を与えてくれる。
売春、テレクラ、障害者の性、ホームレスなど、ふつう...続きを読むに生活してたらなかなか接触することのない人間の生活を見れたのも新鮮だった。
印象に残った作品は、『ラストジョブ』『ラストシュート』『ラストバトル』の3つだ。
【ラストジョブ】
官能小説みたいでドキドキした。歳上女性好きの私からしたらたまりませんなぁ。歳下男歳上女性の人妻ってシチュエーションだけで燃える。
援交をラストジョブって言うだけでカッコよく聞こえる不思議。よくよく考えたら、援交=仕事って認識も間違ってないもんね。身体売ってキモい男とヤるわけだから、ある意味ふつうの仕事よりもキツいかも。
【ラストシュート】
とにかく不快で気持ち悪い。不快さで言えば今まで読んできた小説の中でも上位に入るレベル。
おっさんと幼女が交わるだけでもキツいのに、5歳の男の子の穴に指出し入れするシーンでトドメを刺してくる。
最後グッドボーイ君が反撃してくれずに終わってたらトラウマになってたかも。
【ラストバトル】
看板持ちを主人公にした着眼点がすごい。底辺のおっさん同士の交流にほっこりする。トントロと酎ハイで1杯やりたくなった。
ナカさんの息子が最後助けに来たのが熱かった。口ではボロクソ言うけど、やっぱクズ親父でも血の繋がった親子なんだね。全編の中で唯一決着がつくスッキリした終わり方。この話をラストに持って来たのは良かった。
Posted by ブクログ 2019年12月09日
人生を追い詰められた人々の様々なLASTが描かれてある
大抵は借金をした人
雰囲気的にはIWGPっぽいんだけど、マコトみたいに解決してくれる人はいない
前に読んだときには、真っ当に生きてる人には関わりのない話だなぁと思ったものだけど
今や住宅ローンとは言え高額な借金をして月々の返済をしてる立場と...続きを読むしてはちょっと身につまされる思いも少々
やはり僕としては借金のために家族は売れないなぁ
それをするぐらいなら死ぬとは思うけど、実際にそんな状況になったら揺らぐのだろうか?
まぁ、流されて危ない橋を渡る事はあるかもしれないけど
借金を返しても結局は悪い人たちからつけこまれる未来が見える
とまぁ暗くて悲しい結末だけでもなく、ちょっとした救いも描かれてあるけどね
僕はどんな人生の最後を迎えるのか、前よりは時々考えるようになった
石田衣良がよく描いている底辺の生活ではないものの、似たような感情は前よりは理解できるようになってしまったよ
Posted by ブクログ 2017年11月07日
いやー、さすが!って感じw
こういう衣良さん、好きだなぁ~~♪
リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く短編集♪
Posted by ブクログ 2015年01月22日
人生で追い込まれた人達が撃つ、最後の反撃を描いた物語。
『反撃』と言ってもそれが必ずしも正義では無いし、
現状をひっくり返すものばかりじゃない。
例えるなら『線香花火』。
火玉がポトリと落ちる寸前に一度だけバチッと爆ぜる事がある。
それは。とても美しかったり力強かったりする。
しかし、ポトリと落ち...続きを読むる事は避けれない。
この作品はそんな最後のバチッを描いている物語の短編集です。
よく知らないですが、
こういう小説もフィクションと言えどリアリティを持たすために取材をして、
事実を参考に書いてる事が多々あると思います。
そう考えると世の中には僕の知らない世界がまだまだあるンだと知らされました。
あと、石田衣良の書く小説に出て来る『追い込まれた人』って、
ほぼ借金で首が回らなくなった人なんですよね。
この作品も例外なくそんな感じ。
下手な精神的苦痛を題材にした作品より、
よほどリアリティがある。
Posted by ブクログ 2014年07月08日
色々な人のラスト。堕ちてて行ってしまった人が、最後に生きる事に覚醒して行く。
生きるというテーマがそれ程重たく無く、久し振りの石田さんの作品ですが、恋愛がテーマの作品が多い中、違った一面がありました。
Posted by ブクログ 2014年05月23日
金銭的に追い詰められた人々の短編集。
ひとつひとつ濃かった!
重い話ばっかりなんだけど、一気に読めた。
ラストライド/ラストジョブ/ラストコール/ラストホーム/ラストドロー/ラストシュート/ラストバトル
Posted by ブクログ 2013年03月10日
個々の事情で借金にまみれた人々の最後の仕事、大一番を描く連作集。
今の日本では自分もいつこうなってもおかしくはない、という気持ちがふつふつとわいてくる。
けれどぎりぎりまで追い詰められている主人公たちはみな、最後に諦めずに反撃の一打をうつ。
どれも「よし」とされることではない。
けれど、その姿に心...続きを読むを奪われる。
Posted by ブクログ 2012年10月10日
しかしまあ、短編を書かせたら
この人以上の人はいないと改めて思う。
追い詰められた人間たちの、最後の物語。
現代社会の暗部を克明に浮き彫りにしている。
7作の中で、唯一毛色が違う
「LAST CALL」
が秀逸すぎる。鳥肌の立つラスト。
てかこれ、ホラーじゃん。
他は借金ネ...続きを読むタが多すぎてどれも
似たり寄ったりなので星1つ減点。
とかいいながら、やっぱり面白いのでした。
Posted by ブクログ 2024年03月17日
人生崖っぷち。ギリギリまで追い詰められた人達の短編集。
多額の借金を抱えた人達が、どうにもならなくなり一線を超える話が多い。
それぞれが悲惨で、救いがあったりなかったり。コール、シュートが後味が悪かった。
Posted by ブクログ 2023年04月25日
タイトルのLASTの意味は限界まで追い詰められた人が最後に取る行動は?ということだろうか。
まさにそんな内容の短編集で、文章は読み易くて短い頁に上手くまとまっているものの、好みではなかった。
Posted by ブクログ 2020年06月30日
なんとも悲しい話ばかりだなあ。
著者はこう言った話の取材をどう行うのだろう。
危険な匂いがぷんぷん。
「LAST」
行き着く最後なのかもしれないが、そこをもし突き抜ける事ができたなら
「LAST」はまだ続くという事なのだろうか。
Posted by ブクログ 2017年03月31日
暗っ!
重っ!
読んだことないくせに、なんか明るく爽やかな若者の話を書く人だと思い込んでいたので、かなりびっくり。
こんな話も書くのか。
でも、割と好みです。
最初以外、主人公がほんのり幸せになるのが良い。
Posted by ブクログ 2017年03月04日
短編のせいもあり、終わりがパッとしないなぁ。と読み進めていて思ったけど、なんだかやたら暗い内容だったせいもあり、パッとしない感じで終わらせてくれるせいもあり、読後感がさほど重たくないのは、石田衣良の作戦か?笑!?
パッとしないし、物足りない気もするけど、おかげでどんより暗い内容なのに後に引かない。...続きを読む
数秒で内容忘れそうなくらい軽いです。笑
重たい内容なんだけどね。
精神衛生上にいたっては、暗さをどんどん掘り進んで思いっきり貶める作家もいるけど、なんかこうまでして暗い内容ライトに仕上げるのもこれはまたあり!な感じでした!笑!
Posted by ブクログ 2013年05月28日
自分わ追い詰められたら
どうなるんだろー(p_-)
重いし暗いしグロいし…
後味悪いのに現代問題というか…
考えさせられる内容なのは石田さんらしい。
Posted by ブクログ 2013年04月28日
ダーク、ダーク、ダーク!!
読後感悪いよー(´д`)
とは言え、文章にのめり込ませるのは流石。
一気読みしてしまった。
借金で首が回らなくなった人たちの話だけど、
人間ってここまで追い込まれると表に居続けることは難しくなるんだなーと単純に感じた。
堕ちるのって、一瞬。
実は今当たり前だと思っている...続きを読む生活って、氷上のものなのかもと思ったらゾッとしました。
あ、作者本人も書いてあるけど、今銀行であんな方法で現金出金できないから!
10年ちょい前の話だけど、逆にそれがまかり通った時代があることに驚いたわ…。
ま、色々考えさせられたけど、個人的にはやっぱり最後は明るい未来が期待できるような話しが好きです。
Posted by ブクログ 2013年01月16日
ひとはギリギリまで追い詰められると、どのような行動を起こすのだろう。
連作短編7作のうち、僕のお気に入りは「ラストライド」。
街金から多額の借金を背負った修二には愛すべき妻と二人の子供がいる。街金の債務を譲り受けた闇の金融会社から、ぎりぎりの選択を迫られた修二の決断は・・・。
僕ならどうす...続きを読むるか?
本当に追い詰められないと答えはでないだろう。
Posted by ブクログ 2012年09月11日
ちょっと物足りなかったです。
【外国人窃盗団に雇われ、通帳から現金をおろす出し子の男が最後に打った手は(「ラストドロー」)。住宅ローンに押し潰されそうな主婦が選んだ最後の仕事とは(「ラストジョブ」)。リアルで凶暴な世界に、ぎりぎりまで追い詰められた者たちが、最後に反撃する一瞬の閃光を描く。明日への...続きを読む予感に震える新境地の連作集】
Posted by ブクログ 2012年11月05日
7人の人生のLASTを描いた一冊。
最悪のLASTを迎える7STORYの内容全てが重い内容で、特に一番最初の「LASTRIDE」は強烈でした。こんな現実、恐い・・・。石田衣良がこんなダークなジャンルを書いていたなんて、意外。ただ読者を引きつける辺りは流石です。一度は読んでみたけれど、内容的にもう二度...続きを読むと読み返さない一冊です。