あらすじ
あれから2年。テツロー、ナオト、ダイ、ジュンは高校生になった。はじめてのセックス、二股の恋愛と裏切り、同級生の死。なにが変わって、なにが変わらないのか。東京湾に浮かぶ月島で、ぼくらは笑い、怒り、悩みながら、永遠と未来の間をさまよい歩く。まだ少しだけ、憂鬱や退屈や不安よりも、早く走れると信じて──。『4TEEN』のその後、四人組が駆け抜ける16歳の青春。
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Posted by ブクログ
面白かった4TEENの続編を見つけたのですぐに手に取りました。 石田衣良さんの作品は一気に読んでしまう事が多いです。 魅力的なキャラクターと彼らが使う言葉が素敵で文章が美しい。
近々、横浜へ行く予定なので月島に寄り道して4TEENと6TEENを読む聖地巡礼をしようかな。
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高校生になった4人たちの話しでダイの家庭環境やクラブ?にいた女の子たちのその後などについて書かれていました。同級生の死によってさらに4人の絆が強まった感じがしました。
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この4人の軽やかな会話と、4人の顔や形をくっきりと想像できるのがすごくいいな。
本はあんま好きじゃなくて、読み始めたのは最近からやけど、このシリーズは初心者が読む本として最適じゃないかな。
「大人になるということは、常識や愛情から自分なりの距離を取れるようになること」
ホームレスの話が良かった。続きはもう出ないかな。
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作者が直木賞を受賞した4teenの続編!
大喰らいのダイは前作で知り合った子持ちの女子高生ユウナさんと同棲中。
ジュンは東大合格率の強豪校へ進学!
ナオトは病気のせいで白髪が増えた。
テツローはあいかわらずの可もなく不可もなくの普通。
彼ら四人の高校生のほぼ一年の物語!
前作の登場人物達もチラホラと出てくるのに懐かしさを感じます。
必ず最後まで読んで欲しい作品!
これぞ日本版のスタンドバイミー!
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4TEENから2年後の話です。みんなが少しだけ大人になって、でもやっぱり思春期真っ只中の少年で、一番多感な時期を上手く捉えていると感じました。
おそらく16歳を経験した全ての男子は、どこかしらに自分と重なる部分があるのではないかと思います。
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再読。
私は女性なので、こういう男の子の生態や心理状態にあるあるを感じることはないんだけれど、それでも不思議と懐かしさみたいなじんわりとした温かさが読後感に残る。
作者は私より年上なのに、こんなリアルな少年の心情をよく覚えてて描けるなあ。すごい。
読むだけで追体験できたり、自分の子供時代を思い出したり。そういうのが楽しいから青春小説っていいよね。
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大人にとってはたったの2年間で大きな変化が起こることは滅多にないが、子どもにとっての2年は大きい。ダイが並の大人でもできない立派な生活を送っているが、父親の死を背負い前向きに生きている様子がとても眩しくかっこいい。テツローは自分では普通と言っているが、ジュンが4人の中では1番普通っぽいと思う。ホームレスのトクさんの話が1番好きだった。人との距離の取り方は死ぬまで一生模索し続けながら生きていくんだろうな。大人になった4人も見てみたいけれど、きっと勝手に幻滅してしまいそうなのでここで我慢しておかなければ。
Posted by ブクログ
1/22~1/26 19冊目
前作「4teen」の続編ということで購入。
前作から2つ歳をとった仲良し4人組の物語。
特有の爽やかな文体は建材で、読んでて気分が良くりました。
2歳分大人になってるだけあって、前作より内容も大人っぽくなっており、環境も変わり、高校生特有の恋愛観になっているのが変化があって面白かったです。
しかし、4人の友情は相変わらず。4人で青春の真っ只中を駆けています。
いつもの4人以外にも個性的な人物が登場し、前作のキャラの意外な姿も見れます。
いろいろな経験を通じて更に大人になる4人にとても楽しませてもらいました。
この先の物語も見てみたいです。
Posted by ブクログ
テツロ―、ナオト、ダイ、ジュンの4人+ゆかいな仲間たちのお話し。4人の仲の良さは揺らぎないが、性に関するエネルギー(リビドー)が根幹にある。思春期の暗くて、エネルギーの有り余る4人の(性)描写は生き生きとして清々しい。はじめての性交渉、二股の恋愛と裏切り、同級生の死による感情の変化。この変化の描写はさすがだなと感心、でも、ゆかいな仲間のキャラ立ちが激しく、メリハリがなかったかな?少し話しが大きく振れている印象も否めない。でもこれがこの本の持ち味。30ページで一区切りという構成はとても好感が持てた。
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面白い。甘酸っぱさも多いけど、こんな苦悩(ここまで考えてなかったかもしれないが)を抱えながら皆んな通ってきたよなと感じる作品。
続編はないのかな?w
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あれから2年。
テツロー、ナオト、ダイ、ジュンは高校生になった。
はじめてのセックス、二股の恋愛と裏切り、同級生の死。
なにが変わって、なにが変わらないのか。
東京湾に浮かぶ月島で、ぼくらは笑い、怒り、悩みながら、永遠と未来の間をさまよい歩く。
まだ少しだけ、憂鬱や退屈や不安よりも、早く走れると信じて──。
『4TEEN』のその後、四人組が駆け抜ける16歳の青春。
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直木賞受賞作「4TEEN」の続編。14歳の彼ら(テツロー、ナオト、ダイ、ジュン)が16歳になって登場。月島が舞台。
テツローが語る「16歳」「月島」が描かれている。
「4TEEN」の感動には負けるかもしれないけど「16歳」の男子のハートがなんかいいね。
けだるさとやる気が入り交ざったような。初めての出来事にドキドキの緊張とか。そして……、命や性。16歳が感ずる世界が描かれていて、やっぱり、石田衣良の描く若い男はいいなぁと思うのでした。
Posted by ブクログ
年齢相応に悩みながらも
からっと明るい未来を夢見られる14歳から
すこしずつ苦みの気配も感じられる16歳。
やはり悩みはあれど初めての経験や
投げやりになれない未来につながっていける
漠然とした無意識の期待が溢れている中
あえておしまいの物語が描かれている気がする。
早かれ遅かれ誰もが迎えるのだけど
それを16歳たちがどう接したらいいのか
どう受け止めるか、祖父母などではなく、身近に
初めて受け止める(小説上の)リアルな最期。
18や20に期待する気持ちもあるけど
「俺たちの旅」で現実に近づきすぎ、飛び越えていく
失望も感じたので、いつまでも読み返せば
「あの頃の僕たち」を思い出させてくれる
永遠のTeenで終わってほしい気持ちもある。
Posted by ブクログ
14歳から16歳に少し成長した4人。悩みも大人になったようだ。本の中の話であるにも関わらず、いつまでもこの友情を大事にして欲しいと願ってしまう。4人の友情の爽やかさも羨ましく思う。
Posted by ブクログ
石田衣良には太陽が生卵に見えるらしい。
前作よりセックスやジェンダーに踏み込んだ内容が多いのはやっぱり彼らが大人に近づいているからだろうけど、どうもその辺りが前作に比べて冷めてる。
前作で捨てられたコンドームを見つける場面のあのニヤけてしまうような小っ恥ずかしさが無い。
寂しい。
俺は童貞の話が読みたい。
そしてラストの4パターンの別れの台詞。
それぞれ誰のか明記されていないけど、だいたい分かっちゃう。
Posted by ブクログ
直木賞受賞「4TEEN」の14才少年達の2年後「6TEEN」を描いた作品。中学生から高校生に成長しているが、内容はそれほど進化していない。相変わらず性への関心が強く青臭い。赤裸々過ぎて恥ずかしくなってくる。あの時代はみんなが通る道なのかも知れない。
若者の生態が瑞々しく描かれる「池袋ウェストゲートパーク」シリーズの方が落ち着いて読めると思ってしまう。
Posted by ブクログ
下町を舞台に、青春真っ盛りの高校生達がありのままの姿で描かれている。
女性との初体験や余命宣告を受けた同級生、自分の青春時代と照らし合わせると共に、自分がそこまで一瞬一瞬の出来事に対して考えを深めたり、想いを寄せたりということができていなかったなと思った。
今もそうだが、毎日の小さな出来事も何か意味があるし、大切にしていかないといけない。
Posted by ブクログ
4TEENの続編。
個人的には4TEENの方が好きだった。
エモい描写は多いが、前作の方が共感を得られた。
14歳と16歳にそこまでの違いを感じない自分にとっては、18歳で続編を作って欲しかった。
●印象的な描写
・ガードレールに腰かけて、ペットボトルからぬるくなった水をのむ。夏の夕方にのむ水は、なぜあんなに切ないのだろう。
Posted by ブクログ
石田衣良の直木賞受賞作『4TEEN』の続編。16歳になった4人の少年の日々が描かれる。正直なところ『4TEEN』を楽しく読んだのは10年以上前なので忘却の彼方だったんだけど、読んでいるうちに空気感がよみがえってきた。
少年たちは輝いている、少女たちよりも。それはたぶん、自分が女性よりも男性のほうが主体的に生きていると思っているから。14歳であっても16歳であっても少年(男性)ならそうだし、将来が未知だからこその希望を抱え、その一方で周りのことを考えたりウジウジ気にしたりしている。この小説ではそんなアンバランスな世代特有の輝きが美しく描かれている。
中の中くらいに自分を評している主人公のテツローだけど、友達からも女の子からも一目置かれる存在だし、いろいろ変化がある日々を送っている。自分が16歳の頃って、いまとなっては何をしていたのか記憶にないような思い出す気にもならないようなどーでもいい日々だった気がするんだけど、それとは大違いでうらやましい。
エンタメ小説だし、しかも口当たりのいい小説がお得意な石田衣良の手によるものだからすいすい読める。東京育ちだからか石田衣良が投影されているのか、テツローはそつがなくスマート(過ぎ)である意味クール(過ぎ)。現実世界のアイテムが文中に散りばめられているんだけど、このスマートさがフィクションっぽさを醸している。現実にこんな都内在住の16歳の少年なんていないよね、きっと。
Posted by ブクログ
久しぶりに青春小説を読んだ。タイトル通り16歳の日常が描かれている。読んでいて、自分がそのときに戻ったような感じになってすらすら読めた。やっぱり16歳という年頃は多感でいて、スリリングなことを好み、臆病でもある。退屈な日常は嫌い、変化があることを今か今かと待ち構える。そんなことを感じさせられた。
Posted by ブクログ
4TEENの方が好きだったけど、またあの四人に会えてうれしかったです。世の中にはいろんな人がいて、たくさんの人に出会うことで傷つけられたりもするんだけど、この四人は誰か人のことを否定することがなくてかっこいい。解説でも「四人は誰のことも否定せず受け入れ、その言葉に耳を傾ける」と書かれていたように、そこは14歳の時から変わらなくて4TEENの「月の草」でテツローの彼女に四人でとった行動も優しくて、かっこよかったのを思い出しました。そこはこれからも変わらないでいてほしいな。いつかまた大人になった四人に会いたいです。
Posted by ブクログ
高校生の物語なんてもう楽しめないかと思っていたが、さすが石田衣良。
間違いなかった。
裏表紙の「早く走れる」は敢えての「早く」なのだろうか。
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あれから2年。テツロー、ナオト、ダイ、ジュンは高校生になった。はじめてのセックス、二股の恋愛と裏切り、同級生の死。なにが変わって、なにが変わらないのか。東京湾に浮かぶ月島で、ぼくらは笑い、怒り、悩みながら、永遠と未来の間をさまよい歩く。まだ少しだけ、憂鬱や退屈や不安よりも、早く走れると信じて――。『4TEEN』のその後、四人組が駆け抜ける16歳の青春。
Posted by ブクログ
フォーティーンの続編
中学生よりも高校生の方が物語性は高いかもしれないが、素の感情がほとばしるのは中学生のような気もする。結局テツローは普通でとてもいいやつで、モテる。なんというか理想的?願望?こんな青春もよかったね的な。
でも高校生や中学生が読むのと50前のおっさんが読むのでは思い入れが違うのかもしれない...
Posted by ブクログ
4TEENの2年後、16歳になった4人組の話
なんか前よりおもしろくなくなった気がする・・
そんなにいろんな人と出会うもの?
普通に4人の中での出来事で話作ればいいと思うんだけどなー
携帯小説をバカにしてる感じなのは個人的に共感したw
Posted by ブクログ
直木賞受賞作続編に当たる短編集。
印象に残った短編をいくつかレビュー。
【ユウナの憂鬱】
まず、単純に“若さ”っていいな、眩しいな。
友達ってイイものだ、と。
“親になる覚悟”ってなんだろう?
世の若年夫婦は、どんな覚悟をもって子供と向き合っているのだろう?
そして、自分の覚悟は……?と、考えさせられた。
【メトロガール】
……青春だ!
【スイート・セクシー・シックスティーン】
……青春だね!
“ソレの前”の緊張感がひしひしと伝わってくる描写が、心地好い。
【16歳の別れ】
……文庫裏表紙の煽りに書かれた“同級生の死”は、本短編にたどり着くまでずっと“ナオト”のことかと思ってドキドキしていた(苦笑)。
違うと分かっても、ホッとするでもなく……でも、暗くなりすぎるでもなく読めたのは、筆者の力量によるのだろうな。
「でも、十代の苦悩なんて、そんなに分かりやすいものだろうか。」
の一文に、ハッとした。
自分にもたしかに、そういう時代があったなぁ、と……。
★3つ、7ポイント半。
2013.11.01.了。
池袋、秋葉原、上野、月島……。
作品の毛色は異なるけれど、石田さんの描く“街のハナシ”は、なんだか好きだな。
浅草、赤羽、新大久保あたりも舞台にしてみてほしい(笑)。
Posted by ブクログ
『ものっていうのは、ただ放っておくとどんどんダメになるんだ。それは家屋敷や、電化製品だけじゃない。こんな薄っぺらな服だって同じなんだよ。ものをそのものらしく元気にしてやるには、いつも人間が手をいれてさわって、表面につもっていく時間の垢を落としてやらなきゃならないのさ』
もんじゃ屋の佐知ばあは六十代で派手なサマードレスを着る。家を出た娘の服を着て、娘を待っている。
いかり肩の私は人の服が伸びないか気掛かりだ。
ワイシャツを着たら、ハンガーが入っているの?と言われた淡い思い出。。。
Posted by ブクログ
前作を読んだのは大学生の時。
一作目の2003年から6年後に、
物語上2年後の話を書くっていうめずらしい出し方だね
幼なじみ四人の少年の物語
なんかこういう小説を読むと
当然のように、「自分が同じ年のころに何を考えていたかな?」
とか考えて、
その頃考えてた自分に今の自分があまりにもなっていなくて(笑)
後悔したり。。
前作の方が刺激的で面白いし
これを果たして出す必要があったのかよく分からないけど(笑)
どうせなら彼らのさらに2年後、5年後、10年後を
読んでみたい気がします