石田衣良のレビュー一覧

  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    最近はだれも死ぬことがなく、電話一、二本で解決することが多くなってしまったから、ストーリーとしてはマンネリと言われても仕方ない。
    でもそのかわりに、虐げられながらも強く生きようとする人たちを描く筆致が鋭さを増している。
    シングルマザーの話と、最後の表題作が胸を打った。

    強く生きようとしたって、それは誰にでもできることじゃないし、ときにはあきらめてしまうこともある。そりゃそうだよ。人間はロボットじゃない。感情があるんだから。
    逃げたくもなるし、何もかもを捨てて一時的にでも楽になりたいと思ってしまうよ。

    それでもみんな、最後はちゃんと前に向かって歩いていく。
    それはやっぱり、一緒に歩き、一緒に

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    2019年01月16日
  • うつくしい子ども

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    少女を殺害した弟の、動機を解明しようと奮闘する少年(中学2年生)の物語。
    加害者の家族としての苦難にも決して屈せず、自分が正しいと感じる価値観を信じて、真っ直ぐに行動していく少年の活躍を描く。

    石田 衣良氏の作品、初めて読みました。
    読みやすく、蠱惑的かつ美しい描写。リアリティのある設定。
    過剰なまでの加害者家族への攻撃や、少年の心を占める空虚感を表すシーンは、心が締めつけられるような苦しさを感じました。
    また、自分の住んでいる場所が本作品の舞台に近いこともあり、妙に感情移入してしまいました。

    単なるミステリー作品とは言わせない、力強さを感じさせる良作です。

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    2010年11月22日
  • てのひらの迷路

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    片脚、とか左手、とか不気味だけど、こんなことしても死なないなら、どうなんだろ、ほんとに気持ちいいのかな。。

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    2010年10月16日
  • 空は、今日も、青いか?

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    R25で連載されていたエッセイをまとめたもの。

    転勤で、名古屋から広島へ向かう新幹線の中で読んだ。

    元気をもらった。

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    2010年09月27日
  • 空は、今日も、青いか?

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    若者に元気を与えてくれる系のエッセイ! 社会人になる前の一年間を充実させなきゃなと改めて思わされた。一つ一つもうちょい長くてもいいかも?

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    2010年07月31日
  • 波のうえの魔術師

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    株がテーマのお話。

    タイトルかっこいいー!
    例えが流石です!

    久々に苦戦しました。
    株やったことないし、本当は経済興味ないし…。
    さらに内容が難しいからすごい時間かかりました。
    あと計算遅いので。
    でも経済学部の意地として読破しました。
    いやー1回読んだだけでは全然理解できません。
    ただなんとなくですが危機感を持ちました。
    内容は少し古いけれど身内にこういう事件が起こる可能性もあるので。
    あと銀行員も給料高いけど大変だなーっと。
    いろいろ人生の勉強になりました。
    経済の勉強も頑張ってみようかな。
    それからもう1度読んでみたいと思います。

    最後の展開が速すぎて一

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    2010年06月21日
  • 眠れぬ真珠

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    たぶん女性の私でさえ、10年前ならわからなかったであろう心の微妙な揺れ、疼きを、男性がここまで書いている驚き。

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    2018年10月08日
  • 目覚めよと彼の呼ぶ声がする

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    石田衣良さんの書く小説を読みたくなった(実はまだ読んだことがない)。

    後、東京に何となく苦手意識を持っていたけれど、この本を読んで東京ぶらり旅をしたくなった。

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    2010年05月02日
  • てのひらの迷路

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    石田さんの解説がひとつひとつについている短編集。奇妙な話からエッセイのようなものまで粒ぞろいで楽しめます。石田さんのパーソナリティが垣間見えるどころかがっつりわかってしまうかもしれないです。横浜に行きたくなる。

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    2010年04月29日
  • 赤・黒 池袋ウエストゲートパーク外伝

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    サルが登場するのは知ってたけど、
    まさか愛しのキングまでとは!

    それにしても、マコト以外の人からの視点って新鮮。
    これはこれで別の面白さがある。

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    2010年04月07日
  • 目覚めよと彼の呼ぶ声がする

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    石田衣良の目覚めよと彼の呼ぶ声がするを読みました。石田衣良のエッセイ集でした。雑誌や新聞のコラムに書いたもののようで、短めの文章ですが、エスプリがきいていて読んでいてなるほどと思わされます。若い女性たちに向けた応援歌、自分が育った街や住んでいる街に対する愛着、おすすめの本などの多岐にわたる意見が書かれています。面白いと思ったのは、大人の男たちよ遊ぼうよ、という意見でした。大人の男たちが遊ばないと文化はダメになる、というのは賛成です。遊ばない大人たちが集まれば、訳の分からない規制とかを考え出すんだろうなあとか、思ってしまったのでした。

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    2011年07月18日
  • 目覚めよと彼の呼ぶ声がする

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    石田さんのゆるくて粋なところが、いろいろな分野に渡って出ているエッセイ集。恋愛のところではさすがに鋭くて、何度読んでも面白いです。

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    2010年03月29日
  • うつくしい子ども

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    神戸の酒鬼薔薇事件をモチーフとして書かれた小説。

    加害者の兄とマスコミの視点から書かれており、被害者側に偏りがちな少年犯罪についての考えが少し変わった気がする。("犯罪"自体はよくないことだけれども)

    テーマは重いけれども、結構すらすらと読める作品。

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    2009年11月16日
  • うつくしい子ども

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    少女を殺した少年Aの兄が主人公。
    限りなく暗い話になりそうなのに、痛快さと心温まる読後感の良さがある。
    さすが石田さん。

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    2009年10月04日
  • アキハバラ@DEEP

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    人格を持ったサーチエンジンソフトAIをオタクのチームが産み出し、ネット世界のフリーダムを謳いあげるストーリー。この作者の作品は初めて読んだがとても読みやすい。結構実力派。

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    2018年10月14日
  • 空は、今日も、青いか?

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    石田衣良の空は、今日も、青いか?を読みました。R25世代を読者に想定したエッセイ集でした。今は未来に夢がもてない時代ですが、若い人たちには自分をしっかり持って生きていってほしいという、エールの言葉がちりばめられたエッセイ集でした。石田衣良らしい視点でのコメントが多く、楽しんで読みました。今の若い人たちにとっては生きにくい時代かもしれませんが、自分に自信を持って楽しく人生を生きていってほしいと思いました。

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    2011年07月18日
  • 波のうえの魔術師

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    ところどころ株の専門用語でわかりにくかったけど、読んでいる限り一儲けできるんちがうかなーと思ってしまう一冊。結末が好き。

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    2009年10月29日
  • うつくしい子ども

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    相変わらず時代をキャッチするのがうまいと思いながら読みましたが、影響する第三者がいない状態で加害者家族になってしまった少年の心情で話が全て語られていたらもっとすごい話になったんじゃないかなあとも思いました。物語的には最後に発見があって落ちがついた感じですが、ここまで時代を切り取るのがうまい筆者ならばもう一歩先に進めるんじゃないかなあ。そういう意味で期待していた分だけ無難に落ち着いた感じがしました。

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    2009年10月04日
  • ブルータワー

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     石田衣良、2冊目。未来の世界を一人の中年が救うストーリー。ぶっちゃけありがちなのだけど、ありがちなだけにそれなりに楽しめました。
     それよりも注目すべきことは、作者が人間がまるでゴミのように死んでいく様を、いろんな方法で表現しようとしていること。それこそ何人死んだかわからんぐらい死んだんだけど、それを一行二行で片付けようとしない作者の態度は誠実で、好感が持てました。

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    2019年08月04日
  • てのひらの迷路

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    石田衣良の手のひらの迷路を読みました。掌編とそれに対する解説という形のエッセイ集でした。掌編だけで読むと普通のショートショートなのですが、解説があるので、それが書かれたときの状況やその物語にこめられた意味などが想像できて面白く読めました。物語の中では、会社を辞めたときの開放感を描いた掌編が気に入りました。私は辞表をたたきつけて会社を辞めるということは今までもなかったし、たぶん今後もないと思うので、そういう開放感にあこがれてしまいます。とは言え、石田衣良のように才能のある人でなければ、すぐに路頭に迷ってしまうんだろうなあ、と思いました。小説を書くのが楽しくてしょうがない、ということがわかる掌編も

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    2011年07月18日