石田衣良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。ぼくたちはそれに気づかないから、いつまでも自分が人を愛せる人間かどうか不安に感じるだけなのである。」
好きな人と長く付き合うと、愛せているか、これからずっと愛することができるのかと考えてしまうことがある。このフレーズを読んでいたら、自分の選択も違っていたかもしれない。
自分がもし最愛の人を失ったら、太一と同じように心の中で想い続けるだろう。しかし、太一のような過去を持つ人を不安なく愛することはできないと思う。一生をかけてもその人に劣るのだろうな、と感じ -
Posted by ブクログ
ネタバレ【2026年24冊目】
所有を分けるカップルが初めてわかちあった命、出会いのないウエディングプランナー、ときめきに迷う既婚者の花屋、声が出なくなったOL、ボーイフレンドとの再会、緩やかな女性に惹かれるプレイボーイ、遠距離カップルの一夜、本好き同士の初デート、歳の差夫婦のかたち、三人が始める新たな旅立ち――恋愛を描いた短編集。
まず、まずですね、あらすじを書いた人に物申したいんですが、表題作について「幸せな時間を過ごした後に、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた」なんて書いてあったら「一体どんな秘密が…!」って思うじゃないですか。ない、秘密なかった。遠距離カップルが離れ離れになってま -
Posted by ブクログ
ネタバレ簡素にまとめると、夫も妻も不倫をしている家族のバッドエンドまでの道のりの話です。不倫にハッピーエンドはない、はまあまあ当たり前なのですが、夫側の不倫と妻側の不倫では色んなことに差があること、他に不倫をしている園のママさんにも様々なタイプがいることなど…
一口に不倫と言っても色々あるよね、と思いました。
(性差、個人差、色々)
あとがきを読んで「ああ、たしかに」と思ったのは、文美子の不倫相手の夏生君は、ずっとどんな気持ちで、どんな目で彼女を見ていたのかなぁと。
初めから文美子が子持ちの既婚者で自分と歳の差が10歳もあることを知っていて踏み込んでいく夏生君は、本書の中ではなんとなく意志の強さに欠