石田衣良のレビュー一覧

  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    IWGP 8作目。
    初版が2008年なので読んでるかも、と思いつつ手に取る。

    非正規雇用。
    その悲惨さが短くまとめられている。

    東京じゃなければ、ネカフェに寝泊まりしてまで東京にしがみつかなければ、とかそういう問題じゃない。

    働く気があって真面目に働く人のその意欲を掠め取るようなこの制度がクソなんだよ。

    当時もニュースでネカフェで寝泊まりする若者が取り上げられていたけど、2008年から現在の2026年。

    状況は良くなったか? 
    賃上げ賃上げ!と、なぜかその権利のない政府が減税も社会保険料も下げる事なく声高に叫び、企業に「人間の価値」を丸投げした挙句、外国人の雇用に前のめり。

    そうま

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    2026年03月24日
  • 娼年

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    ネタバレ

    タイトル通りの内容、だけれど最後はとても爽やかな読み心地でした。一人の青年の成長劇とでも言えばいいのでしょうか。世間からの非難を受ける娼夫の仕事を、普通の青年が様々な欲求を持つ女たちと関わる中で生きる場所と決める姿が眩しかったです。人の欲求は本当に多種多様ですね。外で読むには気を使う内容ではあった上に、一部苦手な要素もあったけれど、読めて良かったと思っています。それはさておき、彼のあの性癖は想像するだけで、痛い。後からもじわじわ思い出してしまって。苦手。

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    2026年03月23日
  • 答えはひとつじゃないけれど 石田衣良の人生相談室

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    著者の悩み相談は、どちらかと言うと疑問を残すような曖昧な返事が多いので、もっとはっきり言い切ったらいいと思っていたのですが、最近ではむしろ読者に考えさせるようにわざと疑問を残すようにしているんじゃないかなと思い始めてきました。
    「答えは十人十色、自分はこう思うけど、あなたはどうですか?」と言っている気がします。
    相談した内容を相手に丸投げするだけではなく、自分自身で答えを見つけるように仕向ける本だと思います。

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    2026年03月18日
  • 水を抱く

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    気分が悪くなるくらい気持ち悪かったです。
    ナギが何故こんなにも壊れているのかずっと気になっていて、理由が明かされた時はなんか普通だなーと思って少しがっかりしました。

    ただ、期待通りの刺激的な内容でした。
    自分が想像もできない世界に浸れました。

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    2026年03月06日
  • 爽年

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    ネタバレ

    アズマくんまで亡くなってしまうとは思っていませんでした。
    静香さんのときと同じように、死んだことを深く重く暗く書く感じではなく、日常の流れの中に「在る」という雰囲気で静かに語られる書き方が個人的によかったです。
    リョウくんの仕事は特殊だけれど、この三部作をリョウくんを通していろんな世界をみさせていただきました。

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    2026年03月01日
  • 水を抱く

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    ネタバレ

    一体どうなっちゃうんだろうというハラハラ感。色に狂う、ねえ。案外誰でも一度や二度くらいそんな瞬間があるのかも。壇蜜さんの解説も面白かった。

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    2026年02月28日
  • てのひらの迷路

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    ネタバレ

    石田衣良さんの文章を読んでいると、Mr.Childrenの「youthful world」を思い出す。声の柔らかい感じとかしなやかさが重なるのかなあ。どちらもとってもすき。

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    2026年02月21日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    もう21冊目なことに驚き。

    読んでない巻も多々あるけれど、
    時が経って周囲の環境や価値観が変わっても
    変わらない二人の姿が嬉しい。

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    2026年02月15日
  • 娼年

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    ネタバレ

    官能的な描写と脆い心情が描かれていて面白かった。ただ、俯瞰的にどこか「大学サボってバーテンしてる二十歳の子が身体売ってる」という事実に耐えられなかった…

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    2026年02月14日
  • 爽年

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    娼夫シリーズの最終巻です。
    一作目はHIVや痛みに快感を得る青年といったいった題材、2作目はトランスジェンダー題材していますが、3作目は特に新しい題材もなく、上手くまとめたなといった印象で、あまり冒険しなかったなと感じました。

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    2026年02月14日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    IWGPの王タカシと協力しながら、独自のメンバーをかためていくマコトが様々なトラブルを解決していく。新宿渋谷でなく、上野新橋(銀座)品川ラインでもなく、池袋という舞台であることも納得できる。時流に合わせたトラブル選びも秀逸で有り、さりとて深刻にならずに解決していく。爽快エンタメである。

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    2026年02月14日
  • 美丘

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    ネタバレ

    「愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。ぼくたちはそれに気づかないから、いつまでも自分が人を愛せる人間かどうか不安に感じるだけなのである。」
    好きな人と長く付き合うと、愛せているか、これからずっと愛することができるのかと考えてしまうことがある。このフレーズを読んでいたら、自分の選択も違っていたかもしれない。

    自分がもし最愛の人を失ったら、太一と同じように心の中で想い続けるだろう。しかし、太一のような過去を持つ人を不安なく愛することはできないと思う。一生をかけてもその人に劣るのだろうな、と感じ

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    2026年02月14日
  • 1ポンドの悲しみ

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    ネタバレ

    【2026年24冊目】
    所有を分けるカップルが初めてわかちあった命、出会いのないウエディングプランナー、ときめきに迷う既婚者の花屋、声が出なくなったOL、ボーイフレンドとの再会、緩やかな女性に惹かれるプレイボーイ、遠距離カップルの一夜、本好き同士の初デート、歳の差夫婦のかたち、三人が始める新たな旅立ち――恋愛を描いた短編集。

    まず、まずですね、あらすじを書いた人に物申したいんですが、表題作について「幸せな時間を過ごした後に、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた」なんて書いてあったら「一体どんな秘密が…!」って思うじゃないですか。ない、秘密なかった。遠距離カップルが離れ離れになってま

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    2026年02月11日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    IWGP第2シーズン開幕作。
    マコトもいい大人になっちゃったけど、ストリート魂は健在でよかった!脱法ドラッグやヘイトスピーチといった社会問題を捉えた作風に、池袋の箱庭感が妙にマッチするんだよなー。

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    2026年02月08日
  • 逝年

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    前作「娼年」の続編です。
    シリアス内容を少し軽めにすることで読みやすくなっています。
    娼夫として生きていく様や、そこに関わる人たちとの関係性が、物語を濃くしています。
    ページ数も少ないので、気軽に読むことが出来ました。

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    2026年02月02日
  • 夜の桃

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    もし、生涯に一人出会えるかどうかの究極の相性を持つ肉体に出会ってしまったら?

    語り手の男は既婚者であり、愛人が既に一人いる中で、会社の部下である千映と体の関係を結んでしまう。
    一度その身体を覚えたら、もう二度と他の人間との行為がつまらなく感じるような極楽の快楽を千映から得る。

    破滅の予感は感じていながらも、現状維持を選ぶ男の惰性。
    ラストの千映の極まった感情が真に伝わってきた。

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    2026年02月02日
  • 眠れぬ真珠

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    45歳の語り手と17歳年下の彼。
    この幸福が永劫ではないと悟っている彼女は、今という時間を静かに享受する。
    やがて彼の未来を案じて別れを切り出す場面では、悲しみを押し殺して彼を解き放とうとする、大人の女性としての芯の強さが際立っていた。

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    2026年02月02日
  • 禁猟区

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    まあ、不倫でハッピーエンドはないよね。
    だれにも共感はできないし、きっと本人たちもわかってるだろう。
    そこまでの経験はないからなんとも言えないが、恋愛感情はここまで狂わせるのか…
    正常は判断ができる人でいたい

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    2026年02月01日
  • 1ポンドの悲しみ

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    短編集ですが、恋愛を基本に10篇あります。
    さっぱりした話から、ガッツリエロい話もあり、楽しく読めました。
    著者の恋愛(性癖?)は、ちょっと偏ってるなという印象は前から感じていましたが(悪い意味ではない)、今回も良い意味で偏っています。

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    2026年01月27日
  • sex

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    著者が描く濡れ場は、「淡白なのに濃厚」とか、「エロティックなのに冷静」とか、相反する感情が共存しているような表現です。
    短編集で、色々な形を描いていますが、ちょっと飛躍しすぎかなと思うフィクション感の強い作品や、どう考えても実体験でしょ、と思ってしまう作品があり、振れ幅があって面白かったです。

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    2026年01月23日