石田衣良のレビュー一覧

  • 娼年

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    官能小説の表現を学んだのだろうか?
    うまいのはやっぱり、女が立ちがちな場所に少年を立たせて、立場を逆転させてしまうこと。
    主人公リョウがとても繊細な少年なので、成り立ってしまう。
    何人かの女性客のエピソードを集めているのだが、しっかりとした筋の物語に仕上げている。
    「寄せ木細工のように首が集まる胸の中央から首筋にかけて」とか「ゴーギャンが描く水浴するタヒチの少女のよう」とか、中年や高齢女性の体の表現とか、そういうのも上手いけど、学んでいるのだと思う。
    石田衣良さんは「この作品で直木賞とりたかったなあ」とは言っていた。
    でもなにか、ちょっと足りない感じなのかな?

    リョウが繊細キャラじゃなく、な

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    2025年07月30日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    大好きなシリーズだけど、表題作の結末が「そんな簡単なことじゃないんだけどな、、、」とちょっともやった。

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    2025年07月26日
  • MILK

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    石田衣良の官能小説!

    新しい!そうかぁ。石田衣良がそういう本書くとこうなるのか!!

    年齢的にも割と年齢が近くて、わかるような気がする内容でこれはなかなか楽しめました!
    セクシーの種類もねぇ、
    確かになぁ。っていうのもあれば、
    そうなのかなぁ。
    と、男性目線の官能小説ってのはやはり旦那から見る女性像になるんだよね、
    あぁ、そんなふうにみてるのか、そういうところを見るのか!

    と、新たな発見でした。

    女性バージョンで、江國香織あたりにも描いてほほしいなぁ。

    #石田衣良
    #4年ぶりに読んだ!
    #相変わらず読みやすい
    #石平さん
    #官能小説
    #読んでから知った
    #そんな本も書くんだ
    #男女の違

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    2025年07月20日
  • 娼年

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    どの職業でもとくに偏見を持たないため、
    とくにこの主人公リョウの仕事っぷりには
    リスペクトを覚えるものが多くあった。

    一般的な思考では、
    自分より遥か年上の異性と行為をすることは
    かなり抵抗があるかとは思うが、
    それをこの主人公は一言も嫌とは言わずに、
    更なる発見を見出していく。
    周りの友人や、自分に好意を抱いている同世代の女の子などから、娼夫の仕事は辞めてくれと言われてもなお、主人公は娼夫という仕事にやりがいを感じていく。

    労働というのは、人間にとって、
    必要不可欠であり、もちろんお金を稼ぐために、
    生きるために、誰かを守るために、それぞれ理由はあるのだが、この物語の中で
    労働というの

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    2025年07月20日
  • 禁猟区

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    久しぶりに、石田衣良さん、読みました。
    格差のある男女の恋愛小説が多いな。という印象。
    好んで読んでいたのが恋愛小説だったのかもしれませんが。

    4分の3くらいまでは、どの立場の人物も、なんとなく理解できました。が。最後、そんな終わり方あるー?!と、ちょっと突き放された感じで終了。
    若葉さん、素敵だったな。

    テーマがテーマだけに、落とし所は難しいのかもしれません。

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    2025年07月19日
  • 禁猟区

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    久しぶりに恋愛小説をと思い手に取った。

    夫と子を持つライターの文美子。
    10歳年下の夏生と出会い恋に落ちる。
    不倫。
    一言でいいあらわせば悪だが、その背景を知ったとき、心を揺さぶられるものがあることも確か。

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    2025年07月10日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    マコトとキングが池袋のトラブルを華麗に解決していくのは、やはり読んでいて気持ち良い。もう安定感しかない。

    昨今のトラブルはネット社会の繁栄を表すが如く、敵の目的も、カタチも何だか分かりにくい。ネットの闇に巧妙に隠れているから、ゼロワンの働きは今後も欠かせない。

    その点、カラーギャング抗争はいま思うと、暴力的だけど分かりやすかったんだな。

    現代社会の闇を、的確に読み手に伝えてくれる本作。
    また次回作にも期待。

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    2025年07月10日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    IWGP5冊目。
    風俗スカウトだったり、ロックミュージアムだったり、自殺プロデュースだったりと様々な問題を解決するマコト。
    何者なんだって、ただの果物屋の息子なんだけれど、読んでいて楽しい。

    こんな風に人に頼られて、解決できる人になりたいなぁと。

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    2025年07月09日
  • sex

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    【2025年77冊目】
    好きな人とたくさん――。
    夫婦、学生、病人、トラウマ、デリへル、異国、夢の中、年の差、最後、禁断、都会の邂逅、子ども。キーワードを書き出しただけでも多彩な物語が散りばめられていることがわかる、セックスと性と生を題材にした12編の短編集。

    セックスを題材にした小説は結構好きだったりします。かといって、官能小説が好き、という訳ではなく、性を題材にした人の感情の揺れを読むのが好きなのです。

    もっとも動物的で、本能に従う行為でありながらも、ただ腰を振れば、振らせれればいいというわけでもない。そこには計り知れないほどの深い感情が蠢いているような気がしています。

    ただ快楽を求

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    2025年07月08日
  • 禁猟区

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    初めての石田衣良さんでした!
    生々しくて重いシーンが所々ありますが、その分読み応えがあるように思います。
    これまで浮気に対して悪いイメージしかなかったので浮気?絶対だめ、ありえないと思っていましたが、読んでいると文美子に同情もしてしまいますよね...。「結婚したら、その人以外を愛してはいけないってヒトには無理難題なんじゃないか」というような文があったんですけど、そういう考えは自分の中になかったので新鮮でした。たしかに、所詮動物の私たちの中に、どれだけ本能を理性で律せる人がいるのか。

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    2025年06月30日
  • 40 翼ふたたび

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    面白く読めました。40歳になった中年男性の仕事での奮闘、妻との関係性、さらには世の女性からの見られ方の変化などなど、読んでいて自分にグサグサとくることばかりでした。
    ストーリーとしてはマンガ的というかリアルというよりは誇張された感があり、好き嫌いが分かれるところかもしれません。個人的には地球防衛隊の巻が好きだな。

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    2025年06月28日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    感想
    時事ネタなので話題に尽きることはないが、パターンが決まってきている。また、マコトのロマンスも遠ざかってるな。


    あらすじ
    自転車のバッテリー泥棒を始めたマコトの後輩を助けるために元締めをGボーイとしめる。

    フェイクニュースを発信しているブロガーの脅迫者を特定して守る。

    メンズ・コンセプトカフェにハマる姉を助けるためにマコトに依頼がくる。

    男性至上主義と女性至上主義がぶつかり合う。フェミニズムの団体の有名人が硫酸をかけられる事件が起きた。犯人は、お笑い芸人が主催する男性至上主義のクラブに所属していると表明する。マコトたちは犯人を捕まえるために動き出す。

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    2025年06月16日
  • アキハバラ@DEEP

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    ネタバレ

    アキハバラ常連の6人のオタクたちが巨大悪徳IT企業と対決し、盗まれたサーチエンジンのプログラムを奪い返し、世界初の人工知能を誕生させる話。
    悪の帝王に大切なものを奪われてから徐々に仲間を増やし、帝王の居城に侵入して撃退する、という流れが古き良きRPGゲームの構図そのもの。そういう点で分かりやすくテンポよく読めたが、知的な仲間を集めながら最後に暴力がものをいう展開とラストの飛躍がいまいち納得できず、残念な終わり方だった。設定はSFだが展開はファンタジーという印象。
    そして、秋葉原が電脳オタクの聖地だったりITの中心がサーチエンジンだったりするところに時代を感じる。

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    2025年06月07日
  • 水を抱く

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    性に自由奔放なナギに惹かれていく俊也。自ら
    気づかなかった快楽を教えられ、不安定なナギをみせられ、やがてナギを守りたいと思うのに、ナギを仕事の道具として使ってしまう…
    エロティックな口元の印象が脳内で強く残る究極の間の小説。
    ナギの不安定な理由はちょっと取ってつけた感じはある。

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    2025年05月26日
  • 娼年

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    なかなかハードな題材で。
    石田衣良さんはこういうジャンル意外と多いイメージあるけど得意ジャンルは何か気になる。

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    2025年05月25日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    読みたい、と思った作品の作者が石田衣良で、石田衣良と言えばこれだろう、と思い読んだ。
    これも、食わず嫌い、で食べて、じゃなくて読んでいなかった作品。なんと、シリーズもので本も何冊もあってびっくり‼️
    池袋はたまに行くので、出てくる地名や道、建物に親近感を覚える。短編として読みやすいので少し読み進めてみよう。

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    2025年05月03日
  • ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18

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    IWGPシリーズでしか得られない栄養素、補給完了。
    マコトにトラブル舞い込む→ゼロワンor Gボーイズが調査→張込みからのキング一網打尽エンド。
    このテンプレから脱却した話もそろそろ欲しい。

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    2025年05月03日
  • ブルータワー

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    これがコロナ前に書かれた小説ということに驚いている。当時この小説のことを知っていたら、塔の世界に押し込められるんじゃないかと思ったかもしれない....
    純粋に手に汗を握ってドキドキワクワクしながら楽しめた本だった。40代のおじさん主人公が若い女の子に積極的にアプローチされまくる設定は気になったけど。。

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    2025年04月29日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    ◎メモ

    ・「おすすめの本」や「おすすめの仕事」など、みんな正解を選ぼうとし過ぎている。失敗しないように行動しているけど、それが1番失敗。失敗というか上手くいかないこと、寄り道に面白さがあるし、上手くいかないことを乗り越えるからこそ、楽しい。ショートカットし過ぎても、人生トータルで退屈になると思った。効率を求めすぎると、結局大事なことは手に入らない。

    ・子供を持つことは、合理的に考えたらデメリット。だけど、子供を育てることで感じる成長や育っていく過程が見えるのは面白いのかも。見返りを求めない楽しさもあるはず。そう思うと、結婚していない若者が言ってる幸福って薄いし、その場しのぎだなと思う。

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    2025年04月24日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    ネタバレ

    幸せについて考えさせられる本だった。
    物語としては非正規で働くカップルが人生の中で大きな選択を選ばざる得ない状況が同時にきて、二人の関係が変化するそんな内容だった。
    全部を読んでみて、主人公の立場だったら最後のチャンスと思い自分だったら彼女を諦めて大企業に挑戦していたと思う。確かに彼女も大切な人である事は変わりはないが、新卒就活の出来事をかなり引きずっているからここで変わらないと一生逃げた思いをさらに重く考えながら生きていくことになると思う。自分にとってはそっちの方が恐ろしい。
    作中の仕事が人を傷つけるのは将来の希望が見えないときなのかもしれないという言葉は、自分にとってとても響いた言葉だった

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    2025年04月22日