石田衣良のレビュー一覧

  • 6TEEN

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    4TEENから2年後、高校生となった幼馴染み4人組の物語。SNSが現在ほど発達しておらず、誰かと繋がる手段が携帯メールだった平成時代、自分もこんな日々を過ごしていたなと懐かしい気持ちで読んでいました。特にメトロガールでナオトが他校の生徒に憧れる場面はよく分かります。同じ高校生といえど、話しかけるには勇気がいる。当時通っていた高校は少人数制の中高一貫校だったので、他校の知り合い=世界の広さというある種のステイタスがありました。僕も都市部の自習室に通ったり、通学経路を途中で変えたりと色々踠いたのも良い思い出です。

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    2026年04月12日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    著者のエッセイ集は、抽象的な印象が強いですが、それでも前向きに頑張ろうという気にさせてくれます。
    温かみを感じるエッセイ集で、気持ちがホッとするので、ちょっとした時間の合間に読んで、気持ちをリセットしたいときなどに役立つと思います。

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    2026年04月02日
  • 5年3組リョウタ組

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    小学生の苦悩を一緒に解決していく先生の話です。
    小学生にしては物分かりがいいというか、大人っぽいなという印象がありましたが、楽しく読むことが出来ました。
    コロナ禍での小学生は、勉強やクラスメイトととの接し方も変わってきてると思いますが、オンラインではなく、少しでも人間同士の触れ合いの大切さを学んで欲しいなと思います。

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    2026年04月02日
  • 初めて彼を買った日

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    恋愛の短編集ですが、どの作品も著者らしさが滲み出ています。
    ストレートではなく、どこか偏った心の捉え方を、恋愛の表現は人それぞれ違うという捉え方で全てを肯定している様な感じでです。
    娼年のリョウが出てくるストーリーありますが、買う側からの目線というのも新鮮で良かったです。

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    2026年03月29日
  • 非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパークVIII

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    IWGP 8作目。
    初版が2008年なので読んでるかも、と思いつつ手に取る。

    非正規雇用。
    その悲惨さが短くまとめられている。

    東京じゃなければ、ネカフェに寝泊まりしてまで東京にしがみつかなければ、とかそういう問題じゃない。

    働く気があって真面目に働く人のその意欲を掠め取るようなこの制度がクソなんだよ。

    当時もニュースでネカフェで寝泊まりする若者が取り上げられていたけど、2008年から現在の2026年。

    状況は良くなったか? 
    賃上げ賃上げ!と、なぜかその権利のない政府が減税も社会保険料も下げる事なく声高に叫び、企業に「人間の価値」を丸投げした挙句、外国人の雇用に前のめり。

    そうまでして働く人にその対価を払う事が嫌なんか。 
     
     
    超氷河期世代でもある自身を振り返っても、引く手数多と言われる現在の求人内容への期待値が持てず、子供をこの国で育てる不安ばかりが煽られる。


    石田衣良さんの書かれる小説のように、マコトが、キングが真っ直ぐに、時に暗躍しながら壁をぶち壊してくれないもんかな。

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    2026年03月24日
  • 娼年

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    ネタバレ

    タイトル通りの内容、だけれど最後はとても爽やかな読み心地でした。一人の青年の成長劇とでも言えばいいのでしょうか。世間からの非難を受ける娼夫の仕事を、普通の青年が様々な欲求を持つ女たちと関わる中で生きる場所と決める姿が眩しかったです。人の欲求は本当に多種多様ですね。外で読むには気を使う内容ではあった上に、一部苦手な要素もあったけれど、読めて良かったと思っています。それはさておき、彼のあの性癖は想像するだけで、痛い。後からもじわじわ思い出してしまって。苦手。

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    2026年03月23日
  • 答えはひとつじゃないけれど 石田衣良の人生相談室

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    著者の悩み相談は、どちらかと言うと疑問を残すような曖昧な返事が多いので、もっとはっきり言い切ったらいいと思っていたのですが、最近ではむしろ読者に考えさせるようにわざと疑問を残すようにしているんじゃないかなと思い始めてきました。
    「答えは十人十色、自分はこう思うけど、あなたはどうですか?」と言っている気がします。
    相談した内容を相手に丸投げするだけではなく、自分自身で答えを見つけるように仕向ける本だと思います。

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    2026年03月18日
  • 水を抱く

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    気分が悪くなるくらい気持ち悪かったです。
    ナギが何故こんなにも壊れているのかずっと気になっていて、理由が明かされた時はなんか普通だなーと思って少しがっかりしました。

    ただ、期待通りの刺激的な内容でした。
    自分が想像もできない世界に浸れました。

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    2026年03月06日
  • 爽年

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    ネタバレ

    アズマくんまで亡くなってしまうとは思っていませんでした。
    静香さんのときと同じように、死んだことを深く重く暗く書く感じではなく、日常の流れの中に「在る」という雰囲気で静かに語られる書き方が個人的によかったです。
    リョウくんの仕事は特殊だけれど、この三部作をリョウくんを通していろんな世界をみさせていただきました。

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    2026年03月01日
  • 水を抱く

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    ネタバレ

    一体どうなっちゃうんだろうというハラハラ感。色に狂う、ねえ。案外誰でも一度や二度くらいそんな瞬間があるのかも。壇蜜さんの解説も面白かった。

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    2026年02月28日
  • LAST

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    追い詰められた人達の最後の一手。ピリオドのその先。

    ラストライド→車と妻をかけてるのかなってすごい気になる。自分が助かる道を捨てる事ができるくらい強いのに、なんでここまで追い詰められたのか。

    ラストジョブ→確かに犯罪ではあるんだけど…救いっていうのとはまた少し違う気がする。足が悪いから何かが変わるっていうのは偏見だし、誰でも快楽を追う権利はある。彼女は、その権利その物になったのかなって思う。

    ラストコール→すごいホラーだった。いきなりノリが変わってびっくり。読み終わってから気付くけど、彼女にとってもラストコール、僕にとってもラストコールになったんだな。一つ思うのは、そういう仕事してたんだから仕方なくない?っていう。

    ラストホーム→見える価値ではないものの話。ホームレスになって本当のホームを見つける。フリの爺さんの呼び方が、老人から彼になって、最後彼女になるのがすごい良かった。

    ラストドロー→内臓みたいな子いたよね。エンターテインメント性があった。一発逆転の一人勝ち。

    ラストシュート→すごい胸糞悪い。途中可哀想な人だな、みたいな同情誘ってるけど全然同情できない。フィリピンっていう地のリアリティ。

    ラストバトル→底辺なりの世界があって、底辺なりの光が見える。切ないハッピーエンド。

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    2026年02月27日
  • てのひらの迷路

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    ネタバレ

    石田衣良さんの文章を読んでいると、Mr.Childrenの「youthful world」を思い出す。声の柔らかい感じとかしなやかさが重なるのかなあ。どちらもとってもすき。

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    2026年02月21日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    ※
    もう21冊目なことに驚き。

    読んでない巻も多々あるけれど、
    時が経って周囲の環境や価値観が変わっても
    変わらない二人の姿が嬉しい。

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    2026年02月15日
  • 娼年

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    ネタバレ

    官能的な描写と脆い心情が描かれていて面白かった。ただ、俯瞰的にどこか「大学サボってバーテンしてる二十歳の子が身体売ってる」という事実に耐えられなかった…

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    2026年02月14日
  • 爽年

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    娼夫シリーズの最終巻です。
    一作目はHIVや痛みに快感を得る青年といったいった題材、2作目はトランスジェンダー題材していますが、3作目は特に新しい題材もなく、上手くまとめたなといった印象で、あまり冒険しなかったなと感じました。

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    2026年02月14日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    IWGPの王タカシと協力しながら、独自のメンバーをかためていくマコトが様々なトラブルを解決していく。新宿渋谷でなく、上野新橋(銀座)品川ラインでもなく、池袋という舞台であることも納得できる。時流に合わせたトラブル選びも秀逸で有り、さりとて深刻にならずに解決していく。爽快エンタメである。

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    2026年02月14日
  • 美丘

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    ネタバレ

    「愛情なんて、別にむずかしいことではまったくない。相手の最期まで、ただいっしょにいればそれでいい。それだけで、愛の最高の境地に達しているのだ。ぼくたちはそれに気づかないから、いつまでも自分が人を愛せる人間かどうか不安に感じるだけなのである。」
    好きな人と長く付き合うと、愛せているか、これからずっと愛することができるのかと考えてしまうことがある。このフレーズを読んでいたら、自分の選択も違っていたかもしれない。

    自分がもし最愛の人を失ったら、太一と同じように心の中で想い続けるだろう。しかし、太一のような過去を持つ人を不安なく愛することはできないと思う。一生をかけてもその人に劣るのだろうな、と感じてしまうのは私だけだろうか。

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    2026年02月14日
  • 1ポンドの悲しみ

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    ネタバレ

    【2026年24冊目】
    所有を分けるカップルが初めてわかちあった命、出会いのないウエディングプランナー、ときめきに迷う既婚者の花屋、声が出なくなったOL、ボーイフレンドとの再会、緩やかな女性に惹かれるプレイボーイ、遠距離カップルの一夜、本好き同士の初デート、歳の差夫婦のかたち、三人が始める新たな旅立ち――恋愛を描いた短編集。

    まず、まずですね、あらすじを書いた人に物申したいんですが、表題作について「幸せな時間を過ごした後に、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた」なんて書いてあったら「一体どんな秘密が…!」って思うじゃないですか。ない、秘密なかった。遠距離カップルが離れ離れになってまた会えるのが一ヶ月後っていうそれだけ!いや、悲しいよ、わかるよ、実際作中で「死んじゃいそうになるほど悲しい(意訳)」みたいなこと言ってるけどあらすじが匂わせすぎてる!あと16歳の歳の差に悩む夫婦って書いてあるけど、悩んでるの夫だけだしな!微妙に本筋とちょっと違ってるあらすじの書き方、解せない!

    と、かなり勢い込んで書いてしまいましたが、石田衣良さんの短編集です。どれもこれも「わかる」と思ったり思わなかったりで、さらっと読めるのがいいですね。いろんな恋愛や恋人、夫婦のかたちがあるよなぁと。30代をテーマにしてるのもいいですね、次はぜひ40代ならではの話も書いていただきたい。

    作家買いしてしまう方の一人です。次は何を読もうかな。

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    2026年02月11日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    IWGP第2シーズン開幕作。
    マコトもいい大人になっちゃったけど、ストリート魂は健在でよかった!脱法ドラッグやヘイトスピーチといった社会問題を捉えた作風に、池袋の箱庭感が妙にマッチするんだよなー。

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    2026年02月08日
  • 逝年

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    前作「娼年」の続編です。
    シリアス内容を少し軽めにすることで読みやすくなっています。
    娼夫として生きていく様や、そこに関わる人たちとの関係性が、物語を濃くしています。
    ページ数も少ないので、気軽に読むことが出来ました。

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    2026年02月02日