石田衣良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ【2026年24冊目】
所有を分けるカップルが初めてわかちあった命、出会いのないウエディングプランナー、ときめきに迷う既婚者の花屋、声が出なくなったOL、ボーイフレンドとの再会、緩やかな女性に惹かれるプレイボーイ、遠距離カップルの一夜、本好き同士の初デート、歳の差夫婦のかたち、三人が始める新たな旅立ち――恋愛を描いた短編集。
まず、まずですね、あらすじを書いた人に物申したいんですが、表題作について「幸せな時間を過ごした後に、胸の奥をえぐり取られるような悲しみが待っていた」なんて書いてあったら「一体どんな秘密が…!」って思うじゃないですか。ない、秘密なかった。遠距離カップルが離れ離れになってまた会えるのが一ヶ月後っていうそれだけ!いや、悲しいよ、わかるよ、実際作中で「死んじゃいそうになるほど悲しい(意訳)」みたいなこと言ってるけどあらすじが匂わせすぎてる!あと16歳の歳の差に悩む夫婦って書いてあるけど、悩んでるの夫だけだしな!微妙に本筋とちょっと違ってるあらすじの書き方、解せない!
と、かなり勢い込んで書いてしまいましたが、石田衣良さんの短編集です。どれもこれも「わかる」と思ったり思わなかったりで、さらっと読めるのがいいですね。いろんな恋愛や恋人、夫婦のかたちがあるよなぁと。30代をテーマにしてるのもいいですね、次はぜひ40代ならではの話も書いていただきたい。
作家買いしてしまう方の一人です。次は何を読もうかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ簡素にまとめると、夫も妻も不倫をしている家族のバッドエンドまでの道のりの話です。不倫にハッピーエンドはない、はまあまあ当たり前なのですが、夫側の不倫と妻側の不倫では色んなことに差があること、他に不倫をしている園のママさんにも様々なタイプがいることなど…
一口に不倫と言っても色々あるよね、と思いました。
(性差、個人差、色々)
あとがきを読んで「ああ、たしかに」と思ったのは、文美子の不倫相手の夏生君は、ずっとどんな気持ちで、どんな目で彼女を見ていたのかなぁと。
初めから文美子が子持ちの既婚者で自分と歳の差が10歳もあることを知っていて踏み込んでいく夏生君は、本書の中ではなんとなく意志の強さに欠け、粘り強さが足らず、爽やかな今時の子というイメージで終始一貫していましたが、よくよく考えてみたら内には随分な強かさを秘めた野心的な男だったのかもしれませんね。
私も結婚して10年過ぎているので、新鮮な恋愛の気持ちってもう忘れちゃったな。
(だからって「じゃあ、不倫しよ」とはなりませんけども)
…なんて、本を読みながらあーだこーだと思いを巡らせました。