石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
R25に掲載されていたコラムだそうです。
電車の待ち時間に購入して
読み始めました。
石田衣良さんの
文章や言葉はすごく優しい。
時に怒り、悲しみ、同調し、
それでも自分らしさをと
石田さんだけの言葉で伝えてくれます。
あたらしい言葉や流行が次々と生まれ、
人間の粗を探して攻撃して、
息詰まったり
不安を抱える人がどんどん増えてきて
私ももれなく
不安や不満にばかり
心をとらわれがちになってしまっていたけど。
「どれほど気のきいた残酷な言葉でも、
あなたという人間全体をあらわすことなどできないのだ。」
危うく私も、
なんやかんやのカテゴリーに自分 -
Posted by ブクログ
短編集なんですが、タイトル作の約束、ちょっとうつくしい子どもを思い出しました。子どもの心の意外な脆さ、自傷する小学生なんて本当はいてはいけないのに、様々な理由で実在するんだよなあと現代を憂いた。
全体的に好感がもてるけど、ひとり桜だけあんまりしっくりこなかったです。
一番好きなのは 夕日へ続く道 かなー。
現代っ子のサバサバした、物事分かり切ったようなとこがうまく描かれてて、あながちそれが間違いじゃない、とか。
でも、その時間違ってる、違和感があると感じても、みんなと同じなのが滑稽でも、屁理屈こねず学校はいっとけっていうシンプルな話なんだけど、石田さんの描く子どもって現代の子どもサンプルAみた -
Posted by ブクログ
石田衣良氏の作品は「ウェストゲートパーク」シリーズを何冊か読んだことがある。しかしこの作品はエッセイである。小説の作風とは違いとてもフラットな人間的な感覚にあふれた暖かい考え方をつたえてくれる。すこし迷ったとき、自分を見失いそうになったとき、この本を読むと、きっと自分に優しくなれると思う。
せわしなく移り変わる世の中で様々な価値観、分類がなされる今、そんなに簡単に分けられないよ、と教えてくれる。自分らしさを取り戻し、自分らしく生きていくことに自信を持とうよ、と応援してくれる。すべての人へ語りかけてくれる。
タイトルにもなった「傷つきやすくなった世界で」というエッセイで、こう言っている「今求めら -
Posted by ブクログ
悩んでいるときに本に答えを求めようと書店に行って、ふと積まれていたこの本を手にとってぱらっと読んだら、石田衣良さんからの若者へのメッセージに思わず泣いてしまいそうになりました。そして即買いです。
全部読み終わってみると、本当に温かい目線で若者を激励してくださっている素晴らしいエッセイでした。
若いというだけで可能性はたくさんあるし、悩む権利も時間もある。
そのことに感謝しながら、若いこの時間を無駄にしないようじっくり考え楽しみ生きていかなければならないと、奮い立たされました。
と同時に、この年齢にもなって、自分の知識のなさ、世の中に対していかにアンテナを張らずに生きているかということを恥ずか