石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
投資家の純一は何者かによってころされ幽霊として目が覚める。幽体として生活していくうちに真実を知りたくなり調べていくうちに不可解なお金の流れに辿り着く。
自分がころされて幽体となった後幽体生活を楽しみながら自分の事件の真相を知りたくなって動き出すSF &ミステリー小説で暗い話しなのかと思ったが、それだけじゃなくて後半に連れて小説の世界観に引き込まれていった。
何より主人公がいい、生まれながらの障害に親に捨てられて人間不信な純一、不器用で臆病だから信じた人に対してどうやっても悪になれないお人好しだけどその人間らしさがとても好感がもてました。
小説を通して純一の生涯を見てきたからかラ -
Posted by ブクログ
タイトルは 物々しいですが、ストーリーはいつものように ハートフルで人情味にあふれています。4編収録のうちタイトルのお話は4つ目。お笑い、SNS 、 襲撃事件、 フェミニズム‥昨今 話題の事柄を織り込みながら、マコトとタカシとG ボーイズが粛々とトラブルシューティングしていきます。
“ IWGP ”‥第1巻から早26年近く経ったんですね‥懐かしい。テレビでは長瀬智也さんがマコトを演じていましたね。その長瀬さんも今は表舞台を降りてしまったので、このIWGPのシリーズ本だけが生き残っている、という感じですね。
※ネタバレしない程度に素敵なフレーズを書き出しました。
「タカシの部下には気持ちが -
Posted by ブクログ
フリーカメラマンの旦那と結婚し、生涯子どもも作らず、仕事を生き甲斐として生きていこうとしていた主人公。奇跡的に妊娠が発覚してしまい、今後のキャリアや家族形成、マンションのローン、さらには会社の産休制度が整っていないことにお先真っ暗になってしまう。
ストーリの題材は、とてもよかったのですが、中身が少し軽く、次々と比較的簡単に問題解決していくところが、あまり面白味を感じませんでした。また、お金の不安があるにも関わらず、外食などの浪費のシーンが多く見受けられ、ちょっとリアルな話の展開ではなかったので、少し残念でした。
ただ、前向きに取り組む主人公の姿勢には勇気をもらえました。 -
Posted by ブクログ
何にも考えずタイトルに惹かれてジャケ買いしたもの。
銀行や株投資の話か…。
むむむ。これは苦手分野かも。
と思ったけど、あまり難しさを感じず、スラスラと読めてしまった。
いや、わからなくても伝わるような書き方だったと言うべきかな。
このあたりが、石田衣良さんの凄さなのかも。
本作は20年に刊行されているため、時代設定はバブル崩壊よりちょっと後くらい。
作品紹介で言うほど知略の限りが尽くされてる感じはなかったが、なんとなく『ぼくらの七日間戦争』を読んでるような爽快感で面白かった。
しっかり作品紹介に引っ張られた感想w
いや、もしかしたら寄せてる?
単なる就職浪人でパチ屋に通いまくるところ