感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2024年02月04日
石田衣良さんのラジオで度々この作品のタイトルを耳にしていたので読みました。 リョウの感覚が自分と似ている部分があり読み易かったです。 他の作品も読んでみようと思います。
Posted by ブクログ 2023年10月01日
あんまり言えないけど大好きで大好物です笑
石田衣良の作品をこの時初めて読んだが水商売に偏見がない、むしろ誇ってもいいぐらいと思うズレた自分だからこそ主人公がわかってしまうのです。
Posted by ブクログ 2023年02月21日
性的よりも官能的という言葉が似合うような丁寧で、綺麗で、そしてどこか儚さを感じる描写が印象的でした。3部作ということで続きも気になりますし、映画も気になります。
Posted by ブクログ 2022年11月08日
悩みのとびらでの石田衣良さんの女性のもつ魅力の表現が美しく心惹かれたため手に取った。
主人公は様々な性癖、傷や過去、悩みを持つ女性に買われ関わりを持っていく。
優しく穏やかな時間を共にする中で、深く互いの事を理解し関係を持つことの素晴らしさ、
穏やかで暖かな寛容さの中で初めて人は自分を打ち明け、そ...続きを読むの人の真の美しさや魅力が発揮されると感じた。
Posted by ブクログ 2022年07月10日
男性目線で女性の欲望をみる、、、面白い発想だと思った。
男性作家だからこそ描けたのであろう主人公の視点、男性作家なのに描けた女性の感性、素晴らしい。
読み進めていて安心感のようなものがあったのは、どの年代の女性も否定されていないことのせいかもしれない。
行為のシーンも映画版よりはるかに官能的だっ...続きを読むた。
続編に期待。
陶酔してみたい自分がいる。
綺麗なものも、とんでもないものも
ありありと描かれている。
とんでもないものも見たいが、
やはり綺麗なものを見られるときは
なおさら良い。
上手く描写するものだなあと思う。
描かれている綺麗なものと
自分が一体になって
溶けて気が遠くなりそうだ。
...続きを読む自分とは違うとも感じる。
そんなにこんな世界に
居られるものじゃない。
こういう世界があるんだなあと
ありそうな世界として
外には感じるが、
心が一体化する、このひと時。
Posted by ブクログ 2024年04月21日
「どこまでも正しいメグミは強制をやめないのに、法や常識の外にいる咲良は最後の瞬間まで僕の自由を大切にしてくれる。僕は咲良の心づかいがうれしかった。」
いい悪いの判断でなはく受容するしない、そういうお話なのかなと思う。
Posted by ブクログ 2024年04月19日
主人公が語りかけているようだった。
ひとつひとつの言葉や描写が刺さる。
世の中は「こんな人もいるんだ」で溢れてるんだなと思った。
娼夫の話なのだけれど、凄く癒された。
Posted by ブクログ 2024年02月24日
昔映画見た後にいつか小説のほうがしっかり内容があるって聞いて読んだ。
小説はリョウの思いとか考えがしっかり書かれている分深みがあるね。
続きも読んでいきたいと思えた。
Posted by ブクログ 2024年02月23日
爽年まで含めて。
濫読するのに部屋は狭いのでわりと本を処分するのに躊躇ないタイプなんですが、これは手元に置いておこうという
お気に入り。
他人に薦めたいがどういう関係性の知り合いに薦めていいものやら笑。
Posted by ブクログ 2024年01月14日
ピュアな大学生が、大人のお姉さま方やマダムを相手にイロイロするのがとても官能的で美しかった。
行為じゃなくて心に寄り添ってるから綺麗なんだろうな
Posted by ブクログ 2024年01月13日
感覚的な話になりますが、主人公がどんな風に過ごし、どんな雰囲気の女や男と会い、どんな手触りのソファーに座り…手触りや質感、味、そこに吹く風などそういった感覚を捉える文章が上手くて、感覚の具体的なイメージが湧いて、小説の中にいるようでした。
著者の文章が好きだなと感じました。
男娼の世界の話も面白くて...続きを読む、続きの話も最後の巻まで買って読みました。
性描写も丁度いい言い方が見つからないのですが、面白いなという印象です。
女の欲って様々ですね。美しくて醜くて、私はそれが面白くて好きです。
Posted by ブクログ 2023年11月15日
⚫︎受け取ったメッセージ
「娼夫」として関わる、
女性の心の明暗、欲望、美醜。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、二十歳。だが、バイト先のバーにあらわれた、会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕...続きを読む事をはじめる。やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられていく……。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描きだす、長編恋愛小説。
⚫︎感想(※ネタバレ)
所々生々しくかなり刺激的に思ったが、丁寧な表現と、主人公の清潔感と悲哀、そして出会う女性に「普通」に接する彼の性質があるおかげで最後まで読み進められた。小説内に娼夫に溺れる女がいたり、女を騙したりといったものが一切なく、悲壮感もない。こうした要素が物語をサラッとした感じに仕上げているのだなぁと思って、そこが石田衣良さんの技量なのだと感じた。
静香さんの「自分で意識している魅力なんて、底が浅いものよ」などの何気ない台詞の表現の仕方が素敵だと思った。
最後は静香さんが捕まってしまう。続きがあるらしいので、また読もうと思う。
Posted by ブクログ 2023年08月16日
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ。「娼夫」としての仕事を始めることとなり、さまざまな女性の中に潜む、欲望の不思議に魅せられていく。
動物的な欲望のなかに、哲学性や信念がある。自分を理解して行うセックスの美しさを知れた。
これが直木賞候補だったということに驚いた。芥川賞じ...続きを読むゃないのかと。
「アズマやイツキさんのような混線した人間、シンヤや御堂静香のように過剰な欲望をビジネスに変える人間、そしてぼくのように肉体を売りながら欲望の不思議を追いかける人間。この世界の途方もない複雑さと同じだけの深さが、ただのセックスにあるのだという事実が、その夜ぼくを圧倒していた。」
Posted by ブクログ 2023年07月24日
初めての石田衣良さん。
以前からおすすめされてたけど、どんどん後回しになってしまって今さら初体験。
これが最初の作品でよかった。
とてもいい。
情景描写がスッと入る。
濃厚なえちえちシーンが多かったせいかも。
それだけでなく、言葉選びがいいね。
これを官能美というのかな。
とってもえちえちだった
...続きを読む
『ぼくたちは自分で設計したわけでもない肉体の、ごくわずかな部分に振りまわされて一生をすごす』
このフレーズ、痺れた。
ぼくたちは誰が設計したかわからんシステムの、かなりの部分に振りまわされて一生を過ごしかねないSEとして、かなり痺れた(笑)
石田衣良さん好きな方、次のおすすめ作品とかあれば教えてください。
有意義な読書タイムをありがとうございました
この読後感を噛み締めつつ
面白くて、ページ数少ないから瞬殺できると思ったのに、タイミング合わず時間かけてしまったわ
久々に没頭して一気読みしたいなぁ
Posted by ブクログ 2023年06月17日
大学生のリョウは会員制ボーイズクラブオーナーである御堂静香と出会い、娼夫の仕事を始める。そこで色んな女性と対峙することで、女性の欲望の複雑さや自分の可能性に気づいていく。
女性の欲望って一言では言えないほど複雑で繊細だと感じました。似たような欲望はあるけど、深いところでは人の数だけ欲望の種類は違っ...続きを読むてくる。誰一人同じ人がいないことと同じで、欲望は個性の一種だと僕には見えました。娼夫は本当にある仕事かわかりませんが、女性の欲望を満たす意味でニーズがあり、人の役に立っている仕事であると思います。
御堂静香が捕まって最後は従業員のメンバーで再起を誓うシーンで終わるところが、急に展開が進みすぎて少しついていけなかったのが残念。
Posted by ブクログ 2023年03月16日
男性が女性に身体を売り、女性の様々な欲望から見えてくる人間像や価値観が新鮮だった。それはアダルトビデオに見られるような男性優位の世界ではなく、女性の欲望を満たす世界を石田衣良のキレイな言葉遣いで描かれている。
こういう仕事は汚れているという常識がどこかにあり、少し嫌悪感あるシーンもあったが、そもそも...続きを読むこの感情の出処は何か。
愛すべき男性と女性がセックスをするのが普通と思い込んでいたが、そもそもこの「普通」の価値観は何だろう。性に対して閉鎖的な日本でこの普通からはみ出したものは異常と見なされるのか。それは言い換えると性という根本的な欲求を見ずに人間を語ろうとしているようにしか思えない。
主人公が不特定多数の人とセックスをすることで見える人間の欲望に呆れつつも、それは人の生き方の表現にも見えた。
性から見える生き方を考えてしまう一冊だった。
Posted by ブクログ 2023年02月27日
これ石田衣良なのか
映画は生々しすぎて私には……だったけど、小説は本当に良かった。めちゃくちゃリアルで静謐だった
語り手の、主人公の性格のよく反映された文だったのが好きだった
Posted by ブクログ 2023年02月01日
知らない世界を覗けた作品でした。
とてもリアリティのある設定で、その世界で生きてる人もいるんじゃないかとも思わせるストーリーです。
その現場での触れ合いで感じる人の心、マイノリティでもある性癖からの本心を汲み取るところは、実によく表現されていて、共感できました。3部作を一気見したくなりました。
Posted by ブクログ 2023年01月20日
石田衣良さん2冊目
一人一人が自分の弱いところと向き合っていて、とても優しい作品でした。自分の弱いところを認められる人が本当の強い人なんだな。
Posted by ブクログ 2022年11月17日
リョウとの触れ合いの中で、女性たちが自身の欲望を徐々に解放していく姿はどこか儚げで切ない。
多様な欲望の中に内包された人間らしさと向き合い、受け入れる行為の全てが美しく描かれており、惹きつけられた。
Posted by ブクログ 2022年09月12日
石田さんの、小説は、女性が、とても、可愛らしく思える。
性的な描写が、多いが、不快な感じはしない。
文章が、綺麗で、とても、読みやすい。
3部作なので、次を読みたい。
映画では、松坂桃李さんが、演じているが、
紳士的で、繊細なところが、ピッタリ!
Posted by ブクログ 2024年02月26日
20代前半に読んだときの評価。
その頃、この作品を読んでとても視野が広がった!現実でもきっとこんな世界があるんだろうな、と。
今読むとまた感じ方が違うのかもしれない。
今度また読んでみよう☺︎
Posted by ブクログ 2024年01月17日
最近やたらと読む石田作品。
官能小説だがいやらしさは感じない。それは文章の読み易さか表現の美しさか。
女性が売り手だと生々しいが男性が売り手だと感じ方も少し違ってくる。
何方が何方でもお金で性を買う行為はこの世からは無くならないのではないか。
お金が無ければそんな事出来るはずもなく、お金で願...続きを読むいが叶う究極の行為のような気がする。
そう考えると金持ちの道楽なんだが。
良い悪いは別として。
続編も続けて読もう。
Posted by ブクログ 2023年09月01日
松坂桃李主演の映画を観て興味を持ち、読み始めた作品。
本書のリアルな描写と、松坂桃李の名演技とをダブらせて読んだからか面白さが倍増した。
続けて、『逝年』『爽年』とシリーズを読もうと思う。
Posted by ブクログ 2023年08月31日
これは主人公リョウの最早会うことの叶わぬ母を求める物語。
リョウの他人に対する視線はあくまで優しい。
リョウと時間を共にした女性たちが救われていたのであれば、同時にリョウも救われていたのだろう。
Posted by ブクログ 2023年02月04日
少年が女性に体を売る仕事の話やけ
嫌な表現とかあるんかなと思いながら読んだけど
リョウの、他人の欠点を嫌味なく肯定する
素直な感性があったけ
抵抗なく読むことができた
知らない世界を覗き見た感じ
Posted by ブクログ 2023年01月18日
こんな世界がリアルとして、知らない世界の小説なので新しい発見もあり面白かったが、
最後のお母さんも同じ仕事をしてた、とか、娘の耳が聞こえないとか、物語の展開を広がろうとするが浅い感じがした。
次はマネージャーとしての続編があるなら読んでみたい。
Posted by ブクログ 2022年11月24日
この方の作品はIWGPシリーズを2作読んでいます。それ以外ではこれが初めてです。
デリヘルの女性向けのものを経営する女性と出会った男子大学生の話。セックスや女性に興味が低かった男の子が娼年として働く中で変化していく性への感情を描いていて、読んでいてムラムラするような官能的な表現はリアルでした。
...続きを読むこれが最後、どう終わるのかヒヤヒヤ、ドキドキで読んでいました。そして、最後が少し弱いというか、インパクトに欠ける印象です。
20歳にして人生をあきらめた青年の物語。べとつかない静かなそしてどこかあきらめた 諦観した雰囲気が丁寧な文章に満ちている。主人公を狂言回しとして実際の主役は女性たちのような気もする。彼ら彼女らの細かな心情表現が中心の作品でストーリーの起伏という意味では乏しい。
コミカライズもされているがこちらの方...続きを読むもよい作品だと思う。