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Posted by ブクログ
石田さんの作品は初めてだったが、文章は読みやすく、筋も面白いので先が気になってどんどん読み進めた。
冷め切った夫婦の関係。
そこに現れる、魅力的な異性。
禁断の恋の果実と、代償。
結婚して子どもが生まれたら、夫婦間の性関係が無くなっていく場合も多い。
しかし、人間の性欲はなくならない。
単なる性欲なら風俗で事足りるが、それでは心は満たされない。
だから不倫が生まれるのだろう。
この本では、マンネリ化した夫婦の関係性と、不倫相手との情熱的な関係性の対比がとてもリアルに描かれている。
こんな恋愛をしてみたい。
そう思いながら読み進めるが、終盤には「やはり不倫には幸せな終わりは無い」という諦念を感じるようになる。
Posted by ブクログ
するする読めるもんだから、一気読みしました!
子持ち夫婦の、しかも不倫の話だったので、物語にのめり込めるか心配でしたが杞憂でした。
“禁断の恋”にズブズブになっていく文美子の心情に、「これが恋…?」とドキドキしながら読みました。
一つ一つの言葉に感情がキュッとこもっているようで、絶対に愛とは違うものが感じられましたね。
まあ不倫で、してることはしてるので良い結末なんてものはありませんが、最後のカーテンコールで「もう一波乱あるかも?」なんて想像できます。
不倫で問題になるのは子どものことですが、聡い英美莉ちゃんはうすうす気づいていたように思います。夫と妻のどっちのことも。
Posted by ブクログ
人間の倫理観が揺らぐ瞬間を容赦なく照らし出す一冊だった。不倫が“ダメ”と分かっていても踏み込んでしまうのは、当事者の弱さだけでなく、家庭や夫婦という制度そのものの綻びが原因なのかもしれない。登場人物の誰もがどこか倫理が欠けていて、その欠落ゆえに破滅へ滑り落ちていくさまは痛烈で、若さのエネルギーや美しささえ毒のように作用する。
友情とは何か、人間関係とは何か。信頼すればするほど、裏切られた時の傷は深い。そんな残酷さが物語全体に静かに満ちている。
クライマックスの怒涛の展開は圧巻。ページを繰るたびに鼓動が速まり、読む手が止まらなかった。
物語の世界に没頭し、余韻の濃い読書体験だった。
Posted by ブクログ
幼稚園のママ友からの誘いで 年上女性と若い男性が参加する マダム芹沢のお茶会 で出会った事で不倫に発展してしまう 大人の恋愛。
きっとそういう世界もあるんだろうな。
一般的にキレイな男女が集まる会など自分自身には全く縁は無いが、やはり羨ましいと感じる。
大人の恋愛は危険であるのはアタマでは分かっていても止められない魅力がある。
文美子夫婦はお互い不倫がバレてしまったが、男はオロオロ、女はドッシリ そんな風に感じ、実際にもきっとそうなんだろうと思う。離婚にまでなってしまったが、文美子(女性)の強さを感じた。
そんな文美子目線での作品なのでサッパリと爽やかな感じに終わっていると思う。
Posted by ブクログ
不倫がテーマであるものの、誰かを好きになる気持ちの尊さみたいなものがしっかり描かれていて、やっていることはドロドロの不倫だけど恋愛小説のような爽やかさがあって良かった。
しかし不倫をするリスクもこれでもかというくらい書かれていて、主人公がどんどん窮地に陥っていくシーンはハラハラしながら読むことができた。
また不倫相手の男性(俳優志望で20代半ば)が本気で結婚まで考えている一方で、主人公の女性は「この状態もいつか終わるんだろうな」と冷静なところもリアルでよかった。
不倫を推奨するでもなく、かといって卑下するわけでもない、石田衣良さんならではの切り口がとても面白かった。
というわけで⭐︎四つ。
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