石田衣良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ文庫本発売当時の2005年くらいに一度読み、本棚に眠っていたものを再読。
真珠のコップとローマンホリディがすき。
スローグッバイもよかったけれど、これをよいと言うと、石田衣良さんはしてやったり顔だろうと思い、なんだか悔しくて素直によいと言えない笑
十五分はいったい私は何を読まされてるんだ…wという気分になった。
ハートレスと線のよろこびは起承転結の「起」だけ丁寧に描かれ、のこりが全速力のドタバタ走りで終わってしまった感じが残念。
当時のリアルを鮮明に描写しているせいか、今現在(2022年)の大学生とかが読んでもちょいちょい単語に詰まり、ストーリーに入り込めなそう。iモードや着メロとかならま -
Posted by ブクログ
女性ばかり夢やキャリアを諦めないといけないような社会で、女性にばかり母親という理想像を求め押し付けられ、本当に生きづらい!!!主人公の気持ちは痛いほど分かります。
ただ妊娠期間を通して母親になっていく姿や、仕事を諦めず自分だからできることをやっていく姿は勇気づけられるものでした。パートナーとの関係を築いていく様子も良かったです。
作者の方をてっきり女性かと思っていましたが、男性と知り驚き。細かい描写や心情なんかがとても丁寧に描かれていて圧巻でした!
男女ランダムで妊娠するような世界だったらもっと色々と平等になるんじゃないだろうか。神様早くアップデートよろしくお願いいたします!! -
Posted by ブクログ
ヨリの飛び抜けた美しさ、危うさが伝わってきて終始ドキドキした。
爽やかな印象も大好きだし、羽のタトゥーの設定も魅力的だった。
これはヨリが魅力的な女性だから仕方ないのかもしれないが、裏切られた裕香があまりにも可哀想だと思った。
ヨリとの行為を目撃した日から裕香はどこか変わってしまったとMGは他人事のように言ったのが悲しい。
どうせならヨシトシと裕香はもっと性格の悪い人であって欲しかった。
それか、デジタルアーミーを救ったことでヨリを認め、MGとの今後を祝福してほしかった。
終盤のヨリの破天荒さは痛快だったし、会議の結果長期休暇をとるとのことで、今まで通りの少数精鋭の会社のままでいられること -
Posted by ブクログ
シリーズ第15弾。
今回のネタは、動物虐待、暴走自動車問題、引きこもりの人々を喰い物にする営利団体、外国人留学生の生活、就労の過酷さ。
一期の頃のスケールの大きなストリート感から、二期は日々のニュースでは見聞きした数分後には忘れ去られてしまうような社会ネタが主軸。
自分とは関係ない事柄ではあるが、自分の生活圏でも必ずと言っていいくらい、起きていることだ。
シリーズを通して、10代だった主人公マコトやタカシ達も良い歳になり、物事の解決方法や、処世、物腰が成長しているのもこのシリーズの見どころ。
長編も読んでみたいけど、このボリュームだからちょうど良いのかもしれないな。