石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まぁ、タイトル読んだらすぐに気づくだろうに、もらった本で何気なく読んでいて、なんか人物が既にありきとして書かれているなぁと思っていたら、これの前作があったのね。若干の違和感はあるものの、前作を読んでいなくても冒頭の登場人物の紹介欄を見ると大体わかってくるので素直に読めた。
ライトハードボイルドってどっちやねんって表現だけど、内容はハードボイルド、ストーリーはライト、そういう事だ。
主人公の軽いニヒルな投げ言葉が文の終わりにちょろちょろと出てくるのがニヤッとなる。短編が何本か詰まっており、タイトルの「少年計数機」はふーんで終わり、あまり面白くないなぁ、やっぱり前作読んでないからか、前作で全部出し -
Posted by ブクログ
この本のおかげで、自分は、現実とかけはなれすぎてる小説は嫌いだと分かった。リアルでは言わないようなセリフやファンタジーみたいな展開があると、感情移入できないから。
だけど、描き方がうまいから最後は感動した。
太一「こういうのは面倒で、あまりぼくの趣味じゃないな。いちいちプレゼントしたり、気を使ったり。そういうのでなくて、もっと自然に、変に力を入れたりせずに女の子とつきあえないものかな」
美丘「あのさ、最近の男子って、みんなそういうんだよね。恋をする時でも、楽ばかりしようとする。自分を変えたくない、新しいことはしたくない。それなのに、Hだけはしたがるんだから、たちが悪いよ」(94)