石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヨリの飛び抜けた美しさ、危うさが伝わってきて終始ドキドキした。
爽やかな印象も大好きだし、羽のタトゥーの設定も魅力的だった。
これはヨリが魅力的な女性だから仕方ないのかもしれないが、裏切られた裕香があまりにも可哀想だと思った。
ヨリとの行為を目撃した日から裕香はどこか変わってしまったとMGは他人事のように言ったのが悲しい。
どうせならヨシトシと裕香はもっと性格の悪い人であって欲しかった。
それか、デジタルアーミーを救ったことでヨリを認め、MGとの今後を祝福してほしかった。
終盤のヨリの破天荒さは痛快だったし、会議の結果長期休暇をとるとのことで、今まで通りの少数精鋭の会社のままでいられること -
Posted by ブクログ
シリーズ第15弾。
今回のネタは、動物虐待、暴走自動車問題、引きこもりの人々を喰い物にする営利団体、外国人留学生の生活、就労の過酷さ。
一期の頃のスケールの大きなストリート感から、二期は日々のニュースでは見聞きした数分後には忘れ去られてしまうような社会ネタが主軸。
自分とは関係ない事柄ではあるが、自分の生活圏でも必ずと言っていいくらい、起きていることだ。
シリーズを通して、10代だった主人公マコトやタカシ達も良い歳になり、物事の解決方法や、処世、物腰が成長しているのもこのシリーズの見どころ。
長編も読んでみたいけど、このボリュームだからちょうど良いのかもしれないな。 -
Posted by ブクログ
衝撃的な「酒鬼薔薇事件」を下敷きに書かれた小説。
事件を起した子の兄の視点から、その家族の悲しみ苦しみ悩む姿も描いている。
そう、加害者にも被害者にも家族が居るのだ、ということを教えてくれる。
この14歳兄の成長が好感度だ。力になってくれた新聞記者の言葉
「大人になること。正しさの基準を外側にではなく、自分自身を中心に据えること。」
押しつぶされそうな事実をも勇気を持って見つめられたらすばらしい。つらいだろうけどそれでも、若いということは…最後の文章にほっとする。
「この幸せがあと永遠の半分は続くってことを。」
ああ、「永遠」があった日々を思い出してしまった。いいなー、瑞々しいって