石田衣良のレビュー一覧

  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

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    毎年、秋の彼岸花が咲く時期に出る新刊を読んでいたこのシリーズだが、中古本で読むようになってからは入手時期も思うに任せず、前作はひと月遅れで済んだが、この本は今頃になってしまった。

    今回は、俳優のスキャンダルを巡るマスコミを使った攻防、出会いカフェを舞台にした犯罪捜査、オカルトチックに仕上げた監禁事件、ネットで広がるデスゲームが題材。
    もはや安定のシリーズは、マコトとタカシ&Gボーイズに任せておけば全て解決(3話目に珍しくマコトだけの話もあったが)だが、ネット社会、格差社会でやっつけるべき敵の姿が見えにくい中、行き着くまでの知恵の絞り出しは結構大変である一方、表面的には『芸能事務所のスケベ社長

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    2021年06月19日
  • ブルータワー

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    3.11からインスピレーションを受けて書いたという200年後と現在を行ったり来たりする脳腫瘍持ちのサラリーマンを描いた壮大なスペクタル作品!

    石田衣良っぽくない深さがある!!!

    インフルエンザウイルスが全世界に蔓延して世界の9割の人間が死に至る。そこでPCR検査とかしちゃうあたりが、今のコロナも彷彿とさせるような内容になってて、、、これは。近い将来こんな戦争も起きるのでは、、、と。思うくらい、SFなのになんだかリアルで怖いです。。。

    ホント。

    IWGPを書いてる時くらいに書いた小説なのに、、、今、コロナのこの時期に!これ!!!って思う、むしろリアリティがあってゾッとする内容です。いや、

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    2021年06月19日
  • 再生

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    短編集。半数以上が実話を元にしているとのこと。
    ●印象的な描写
    ・人の心の強さは各自ばらばらでらある者には耐えられる衝撃がたやすく別の者の心を砕いてしまうのだ。
    ・今日子は自分が夜の川に吸いこまれていくように感じた。身体ではなく、心がである。もう別に死にたくはなかった。この流れのまえでは、自分の命も、失恋も、ほんの一滴の水のようなものだった。わたしたちは一滴にとらわれ、一滴を憎み、それでもその一滴からほんの一歩も外にはでられない。それでも、その他大勢の滴たちといっしょに、この川のように流れていかなければならないのだ。生きていることなど、ちいさくてつまらなかった。
    ・人には立場があって、台詞とい

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    2021年06月08日
  • アキハバラ@DEEP 1

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    石田衣良の小説のコミカライズで

    石田衣良の小説のコミカライズである。小説のコミカライズ作品はセリフが長くなったり、説明文が長くなったりという欠陥がつきものであるが、この作品は原作が電脳物であるにも関わらずうまくその欠点を免れている。逆に電脳物の数字や記号をうまく使っている。
    しかしストーリーが込み入っていて今ひとつわかりにくい。

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    2021年06月05日
  • 1ポンドの悲しみ

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    スローグッドバイに続く恋愛短編小説の第二集。タイトルから泣ける話を期待したが、ほとんどはハッピーエンドでした。

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    2021年06月04日
  • オネスティ

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    片想いとか、両思いとか、好きとか嫌いとか恋愛のドキドキとかそういうのを全て上から冷静な視点でもって観察して、愛し合うっていう不思議な恋の話。

    このお二人。とっても冷静で、見ていてなんとも言えない気持ちになります。

    もう、一心不乱に恋愛して、好きだの嫌いだの、浮気しただのなんだのってのを。

    ふーん。

    と、鼻で笑っていいんじなないのーそれも。的な、なんというか愛とか恋とかなんだとか。もうさ、そういうんじゃないんだよ。ホント。

    みたいな達観が、読んでて清々しいわぁ。

    盲目的に愛して。苦しくて、嫉妬してとかじゃないの。淡々と愛し続け、そして、そんな自分を冷静に分析し続ける2人が見ていてなん

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    2021年06月02日
  • 逝年

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    『娼年』の続編となるシリーズもの。

    なるほどこういう商売もいろいろとそれなりに大変なんだなぁということを感じる。まあ、当たり前といえば当たり前だけれど。

    働くって、(それがどんな分野であれ)しんどくないものなんてないよね。

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    2021年05月24日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    妖精の庭、少年係数機、銀十字、水のなかの目の4短編。部屋をカメラ公開する女性へのストーカー。目につくものをすべてカチカチ数えているチビ。シルヴァークロスのブレスレットをしたひったくり。少年院から出所した、女子高生監禁事件の犯人グループ。

    どこにでもある街の景色の中に、そんな人たちが、そんな関りが、そんなストーリーが見えるなんて。

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    2021年05月22日
  • 約束

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    石田衣良の短編集。個人的に青いエグジットは今まではきっと子供の感情しかわからなかっただろうが、大人になった今父親の感情も理解できたような気がした。親になるってどういうことなのか考えさせられる。

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    2021年05月16日
  • コンカツ?

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    まえにテレビで芸能人がオススメして気になっていた作品でした! コンカツの話がストレートにわかりやすいのと、美味しそうな食べ物がたくさんでてきてお腹がすきました。

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    2021年05月09日
  • 爽年

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    「娼年」「逝年」の続編。
    御堂静香の死から7年の歳月が経った。クラブは順調である。リョウは様々な女性と出会い、様々な形の性行為をしていく。
    そんな中、咲良の妊娠が発覚する。それはリョウとの子供である。リョウは咲良との結婚を決意する。
    その後、クラブのメンバーであるアズマが死亡する。苦痛を快感だと捉えるアズマは、首を絞められすぎて死亡するのだ。その死を、リョウと咲良は重く受け止め、今後の人生につなげていく。


    やはり「性とは」「欲望とは」ということを考えさせられる。相手のことを想う気持ちの重要性や言葉選びなどが、とても響くし面白い。

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    2021年04月27日
  • 裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

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    13冊目。題材こそ違えど同じような気もする。しかし読み続けていられるのがすごい。
    2021/4/25

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    2021年04月25日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

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    このレベルの短編毎回作り続けられるのはすごいな。
    たぶん当時に読んでいたらもっと面白く読めたんだと思う。
    ミャンマーがいま政治闘争泥沼化しているだけに、少年娼夫の話は興味持てた。
    ラーメンラインの話はなんかあっさり終わってしまってあれれという感じあるけど、正直もうここまで読み進めてくると雰囲気楽しむ小説だからプロットには期待することなくていいかなという感じ。
    リアルを真横で見るこの感じはいいよね。今年の目標は最新巻に追いつくことです。

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    2021年04月21日
  • ブルータワー

    購入済み

    SFは好きじゃ無いけど…

    あまりSF小説は好きじゃないので、著者「石田衣良」というだけで読み始めた事に、最初後悔しました。
    でも読み続けるうちに、まるで何年も前から今の新型コロナウィルスの世界的流行を予言するかのようなストーリーに、ずんずんのめり込んでいきました。
    最後は、IWGPのような心地よい終わりかたで…、やはり石田衣良氏の著書は好きです。
    ただ、やはりSFが好きで無いので星3っにしました。

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    2021年04月03日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    ネタバレ

    最初の頃のスピード感こそありませんが、いわゆる水戸黄門的な安定感のある作品に仕上がっていると思います☆重いテーマであるはずの各種時事ネタをサクサクっと読ませる点はさすが!

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    2021年04月01日
  • 爽年

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    娼年、リョウを主人公にしたシリーズ最終作。このシリーズはただの男性主体の官能小説ではなく、女性の性欲をきちんと理解しようとする姿勢が印象的。それはきっと石田衣良という人の人間性なんだろう。

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    2021年03月29日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    救いのないこともあるけれど、かろうじて勧善懲悪の体をなしているような、そうでもないような。1巻の頃が懐かしい。
    2021/3/26

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    2021年03月26日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

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    IWGPシリーズの6作品目。
    4編の短編からなります。
    今回は全体的に平和でした。
    死人も出なかったし。
    「着実に、忍耐強く、賢くあれ」
    一番好きな言葉。
    世の中、人と向き合うっていうことが大事なことなのかもしれませんね。

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    2021年03月25日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    第2シーズン1冊目。第2シーズンの意味がいまいちぴんとこない。変わらずにシリーズは続いている。爽快なアクション的要素は減って、社会問題に焦点があてられている印象。
    2021/3/14

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    2021年03月14日
  • ブルータワー

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    「池袋ウェストゲートパーク」なんかで有名な石田衣良作品。石田作品は初かも。

    脳腫瘍で余命数ヶ月の主人公・瀬野周司。
    ある時彼は頭痛の末に意識を失い、精神だけが200年後の世界へ飛ぶ。
    その世界では“黄魔”という名の生物兵器が蔓延し、人々はそれを避ける為に2kmに及ぶ巨大な塔を建設していた。
    塔の上層部には階級の高い人物だけが住むことが出来、下に行くにつれて階級が低いとみなされているのであった。
    周司はその世界で「セノ・シュー」という、ブルータワー最上階近くに住む特権階級の人物になっており、
    未来の世界の様々な問題を目の当たりにする。。。

    いわゆるSFである。
    「精神だけ未来へ行っちゃう」な

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    2021年03月14日