石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
安定の面白さ。
メイン登場人物の年齢がだいぶ高くなってきたからか、昔に比べての迫力やスリル感は減ったけれど、その分、人と人の繋がりが強くなったような気がする。
安心のマンネリだから、結果最良の解決に行き着く事は分かっていても楽しめる。
これってよくよく考えて見ると1冊になった時の構図が『東京バンドワゴン』と一緒なんだな。
まあ、IWGPの方が先に書かれ出した作品だけれど。
久しぶりの文庫化だからか、時事ネタがちょっと古い。
それでもいまだに続いているネタも多く、IWGPは池袋を日本の縮図にした作品なんだなと思わされる。
帯はなかなか。
言葉もマコトが言いそうな言葉だし、赤と黒のコントラス -
Posted by ブクログ
おお~最新刊出てる。やっぱり安定して面白い。
マコトとタカシが安定しているからだろうな。街も人も世界も変わるけど変わらないものもある。今回マコトの口から疲れたという言葉が出て驚いたけれどもこれは作者の言葉なのかもしれないなぁなんて読みながら思いました。でも、ファンとしては続けてほしいシリーズだなぁ。
若者視点ではなくても、これからもマコトの目から見た日本社会の問題を取り上げてもらえると嬉しい。全面解決は無理でもお話の中だけでも救われた人が居れば現実に同じようなトラブルを抱えている人が、問題に立ち向かうちょっとした勇気と希望みたいなものをもらえたらいいなと思ったりするのです。
西池第二スクール -
Posted by ブクログ
ネタバレもし、ワクワクドキドキするようなストーリーや精緻な人物描写を期待しているのなら、おすすめはしない。
「男遊びの多い女と、それに翻弄される幼馴染」と言ってしまえばそれまでかもしれない。
ただ、それはあくまでこの小説の表層的な部分でしかない、と思う。
この小説の面白さは、男女関係における新しい関係性を提示している部分にある。
男女間の友情は成立するのか。
思春期に多くの人が悩んだことがあるであろうテーマ。
その究極的な実現を描いているのではないだろうか、と私は読む。
ここまでの「誠実さ」を持って関われる相手を持つことは幸せなことかもしれない。
それと同時に、この「誠実さ」は、まっすぐであるがゆ