石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
石田衣良の短編集。短編集はあまり読まなかった。一つの話を長く深く読みたいから。
しかし、最近忙しくちょっとした隙間に読むことができる短編集がとても良い。当たり前のことだが、自分の時間によって読みたい本も変わる。
石田衣良の本は読んだことはなかった。
読んでいて思ったのは情景の描写がとても繊細であること。
主人公が、子供から大人まで様々な状況なので読む年齢や状況によってどの話が好きか分かれそうである。
好きな作品はこの3つ。
私が最も涙腺を緩くしたものはハートストーンだ。ありがちな展開でもあるが、そこがいい。大どんでん返しがないからこそ、小説の少しのリアルに胸を締め付けられる。
青いエグジ -
Posted by ブクログ
先日の飲み会(合コン)でとても話のうまいうてうての男に会いました。
朝までカラオケ行って、帰りの始発電車で二人になったので、
「なんでそんなに話がうまいのか?」聞いたところ、
手帳と思っていた革張りのなにかが分厚い本だということが分かった。
年間で約100冊は読んでいるらしい。
そういわれてみると、何事にも詳しかったり、話が面白かったり、
物事の理解がはやかったりするやつは、みんな読書をしている。
ということで、ミーハーなので、僕も読書を始めようと思う。
それも今年の抱負とする。今年っていうか今年からの。
「スローグッドバイ 石田衣良」
2006年の9月頃に読んだ。
どこかかけ離れて -
Posted by ブクログ
安定の面白さ。
メイン登場人物の年齢がだいぶ高くなってきたからか、昔に比べての迫力やスリル感は減ったけれど、その分、人と人の繋がりが強くなったような気がする。
安心のマンネリだから、結果最良の解決に行き着く事は分かっていても楽しめる。
これってよくよく考えて見ると1冊になった時の構図が『東京バンドワゴン』と一緒なんだな。
まあ、IWGPの方が先に書かれ出した作品だけれど。
久しぶりの文庫化だからか、時事ネタがちょっと古い。
それでもいまだに続いているネタも多く、IWGPは池袋を日本の縮図にした作品なんだなと思わされる。
帯はなかなか。
言葉もマコトが言いそうな言葉だし、赤と黒のコントラス -
Posted by ブクログ
おお~最新刊出てる。やっぱり安定して面白い。
マコトとタカシが安定しているからだろうな。街も人も世界も変わるけど変わらないものもある。今回マコトの口から疲れたという言葉が出て驚いたけれどもこれは作者の言葉なのかもしれないなぁなんて読みながら思いました。でも、ファンとしては続けてほしいシリーズだなぁ。
若者視点ではなくても、これからもマコトの目から見た日本社会の問題を取り上げてもらえると嬉しい。全面解決は無理でもお話の中だけでも救われた人が居れば現実に同じようなトラブルを抱えている人が、問題に立ち向かうちょっとした勇気と希望みたいなものをもらえたらいいなと思ったりするのです。
西池第二スクール