石田衣良のレビュー一覧

  • 禁猟区

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    人間の倫理観が揺らぐ瞬間を容赦なく照らし出す一冊だった。不倫が“ダメ”と分かっていても踏み込んでしまうのは、当事者の弱さだけでなく、家庭や夫婦という制度そのものの綻びが原因なのかもしれない。登場人物の誰もがどこか倫理が欠けていて、その欠落ゆえに破滅へ滑り落ちていくさまは痛烈で、若さのエネルギーや美しささえ毒のように作用する。
    友情とは何か、人間関係とは何か。信頼すればするほど、裏切られた時の傷は深い。そんな残酷さが物語全体に静かに満ちている。
    クライマックスの怒涛の展開は圧巻。ページを繰るたびに鼓動が速まり、読む手が止まらなかった。
    物語の世界に没頭し、余韻の濃い読書体験だった。

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    2025年11月21日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    ネタバレ

    今回も時代を切り取ったストーリーを、いいテンポで話が進む。

    リチウムイオン電池窃盗、取り外して持ち歩きが正解ですね。

    お金儲けのための極右ブロガーは、本当にそんな人いるんだろうなと思わされた。

    メンズコンカフェは、水商売の搾取構造が、形態を変えながら展開されるんだなと認識させられた。

    表題の男女至上主義は、最後はちょっと上手くまとまりすぎかなと思ったのと、もう少しフェミニズムの掘り下げがあってもいいかなと思った。専門書でもないので、このくらいの説明が妥当なのかも。でも面白い!

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    2025年11月21日
  • 池袋ウエストゲートパーク

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    めちゃくちゃ面白い!!
    ドラマのIWGPが大好きで、今回やっと原作である本作を読みました。
    ドラマとは少し登場人物のイメージが異なる所に驚きましたが、さすがの原作、めちゃくちゃお話が面白かったです。

    本の厚さは特別厚いものではありませんが、一つ一つのお話がとても濃く、一冊読み終える頃には長編のドラマ一本を観終わった時のような感覚になりました。満足感がすごい。
    ただ刺激的なお話なのではなく、登場人物たちの人間臭さ、不完全さがとても魅力的です。
    なんといっても主人公のマコトがかっこいい。
    クールなようで人情深く、凄まじく早い時代の流れのど真ん中に立ちながらも客観的に全体を捉えています。
    流されて

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    2025年11月19日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    最新刊!
    もう20年以上続くシリーズなので、安定感。

    テーマとキーワードが決まれば、あとはマコトたちが動き出すみたい。
    軽いっちゃ軽いけど、時事ネタで永遠に続きそう。

    冒頭の、マコトがこちらに語りかける口調が、とても好き。結局、そゆこと。キャラが好きだから読み続けるってことなんだろな。

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    2025年11月18日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    青春のIWGP!
    このシリーズは本当に大好きで学生の頃
    何度も読んでン10年ぶり…
    最後がしっかりうまくいっちゃう王道なので
    不安なく読める。
    中・高生向けなので、物足りなさは残るものの
    石田衣良らしい、ひらがな使い。
    あー懐かしい!ってかんじ!

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    2025年11月17日
  • 逝年

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    『call boy』シリーズ第2弾❗️性同一性障害やHIV感染等の重いテーマを絡めながら、最愛の人との別れを描いた恋愛小説。

    個人的には、『娼年』よりも心に響く、優しくも哀しい作品でした❗️特に最後のセックスシーンは心に残ります。

    『人は死なない。ただ消え去るだけだ』という台詞がとても印象的でした❗️その後のリョウの生き様を描いた、『爽年』もいつかチャレンジしたいと思います。

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    2025年11月13日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    石田衣良のマコトシリーズの2冊目。短編が3つ。

    裏風俗に押し入る目出し帽の少年たち。彼らの特定にあたり、マコトは少年院からでてきたばかりのアツシと接触する。アツシの姉はアキラという柔道に長けた少年らに拉致監禁された過去があり、アキラらが怪しいと踏んで調べていくのだが、風俗強盗だけでなくマコトの仲間のアジトへ火が放たれるなど、様相は激化していく…。

    一作目(一冊目)では「ちょっと価値観が古いな」と感想を書いていたが、この作品では2作目から、急に臨場感と勢いを伴った作風に少しずつ変わっていった感じがあり、推理小説と言うかノワール小説として楽しめる作品になっている。

    目を合わせたらいきなり喧嘩

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    2025年11月10日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    闇バイトに嵌められたGボーイズが逮捕され、タカシは復讐戦を宣言。トクリュウに潜入したマコトが、名前のない強盗団リーダーを追う…。

    シリーズ21作目。本作もオーバードーズ、LGBT、ロマンス詐欺、トクリュウなど現代社会の問題をしっかりつかんで仕上げている。マンガを読む感覚で読めるのがIWGPのいいところ。
    (B)

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    2025年11月09日
  • 娼年

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    人間の欲には際限がない。
    私にはその欲があまりない。
    しかし、この際限ない欲を、小説にて覗き見る欲は背徳感も相まって非常にあるようだ。二時間ほどで読み切ってしまった。 
    この様な狂気を孕んだ事象が実際に日々起こっているなんて、どんな荒唐無稽な設定のSF映画よりも信じられない。
    普通過ぎる自分が少し悔しくもある。

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    2025年11月09日
  • 池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21

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    今回も味方陣営が強すぎて悪者たちが可哀想なくらい。長編で悪役ももう少し強い話に期待したい。またテレビでやらないかな。あのコンビのかっこいい姿は今も覚えてる。

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    2025年11月07日
  • 禁猟区

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    不倫をした人の末路が一般的に見たハッピーエンドで終わると思いきや、最後が僕の中で救われる展開になっていて、少しうれしかった。男女の関係は社会的である前に、本能的であると、あとがきにもあったが、そのとおりだと思った。浅はかな行動をするつもりはないが、自分の心に正直に、幸せを積み重ねていきたいと思った。

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    2025年11月07日
  • 逝年

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    【2025年132冊目】
    摘発された男娼クラブをもう一度復活させる――リョウはクラブのオーナーとして、売れっ子のアズマ、元オーナーの静香の娘である咲良と共に男娼クラブを再スタートさせる。問題は男娼のスカウトだったが、徐々に軌道に乗り始め、ついには元オーナーの静香も刑務所から戻ってくることに。だが、静香とは別れが近づいていて――「娼年」続編。

    まさかの続編を見つけてしまったので速攻で手に取りました。「これは創作、これは創作」と言い聞かせながら読みましたが、やっぱりsexを題材にした話って面白いんですよね。めちゃくちゃ人の感情が乗ってくる、しかも男娼クラブがテーマなので、未知過ぎる世界で、これ

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    2025年11月04日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

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    IWGP2作目。PHSが時代を感じます。 テンポよく進み、毎回出てくる登場人物がユニークで自分は好きです。池袋に行きたくなります!

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    2025年10月29日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    年に一度のIWGP文庫を楽しむ。フェイスタトゥー男と神の呪われた子が熱くて面白かった。根底にある仲間や友達を大切にする気持ちってのは幾つになっても大事にしたい。

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    2025年10月28日
  • 爽年

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    欲望に忠実に生きる人を羨ましいと思うのは、自分もどこかでそうなりたいと思ってるのかもしれない。ないものねだりではなくて、憧れなのかなと思ったり。
    とりあえずお気に入りの3冊でしたありがとうございます、、

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    2025年10月26日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    時事ネタ版水戸黄門かも知れないけど、なんか読んでしまうシリーズ。マコトやタカシよりいつの間にか歳上(多分)になってるけど……。

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    2025年10月20日
  • 禁猟区

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    性を切り口に、人間の孤独と欲望を静かに暴いていく。
    刺激的な題材でありながら、描かれるのは肉体よりもむしろ心の揺らぎだ。
    登場人物たちは誰もが愛を求めながら、同時に他者との距離に怯えている。
    一瞬の熱に身を委ねることが、救いであり罪でもあるような矛盾が胸に刺さる。
    性を“快楽”ではなく“人間そのもの”として描く筆致に、石田衣良の成熟した感性を感じた。

    読んでいて背徳感と共感が同居するような、不思議な読後感が残った。

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    2025年10月14日
  • 憎悪のパレード 池袋ウエストゲートパークXI

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    久しぶりのIWGP。とうとう連絡手段がスマホになった!と時代を感じる。笑
    表題のパレードは登場人物が多すぎ&ややこしかったけど、他のはサクサクよめて相変わらず。

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    2025年10月13日
  • コンカツ?

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    最近婚活の本をよく読むような…
    結婚に焦って失敗している人を見ていると、なぜか安心してしまう…

    良い人に出会うって、とっても難しいなと思いました。

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    2025年10月12日
  • 神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX

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    マコトがいつもご丁寧に東京の天気と気温を記録してくれるのが愛おしい。
    サルくんにもそろそろ会いたいなぁ。

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    2025年11月28日