石田衣良のレビュー一覧

  • 美丘

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    燃やし尽くす様な刹那的生き様

    青春18切符を使い、1人で卒業旅行をした時に電車内で呼んだことを覚えています。
    読み進めていく内に涙が止まらなくなり、車中でありながらサングラスをかけて休憩しながら呼んだのはいい思い出です。笑

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    2025年03月07日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    20代向けに書かれた連載のエッセイ集みたいで、ライフステージとしても今読んでよかったなという本。石田衣良さんは性欲を含めた欲望にも何に対してもフェアに向き合って率直な言葉を持っている素敵な人だなと思う。連載当初からすると約20年程度が経過しているけれどとても響いた。

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    2025年03月01日
  • 約束

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    ネタバレ

    ううう、めっちゃ泣いた…最後の「ハートストーン」はすすりあげて泣いてしまった。家族を大切にしよう。後悔しないように、ちゃんと向き合おう。

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    2025年02月25日
  • ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18

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    IWGPシリーズ、18巻目。

    いつもの通りに世相を切り取る話だが、3話までは、祖母を介護するヤングケアラー、技能実習生制度に翻弄される外国人労働者、マッチングアプリを利用した美人局、といった話題。
    相変わらずとサクサク読めるが、これらの話ではタカシ&Gボーイズを頼んで事を収める場面がいつもより少なめ。その代わりに、ちょっとほっこりする場面がいつも以上に楽しめる。
    高校生の頃におごってもらったラーメンの借りを返すという展開やその対価は手づくりコロッケという結末(神様のポケット)が微笑ましく、ヤングケアラーの女子高生のギリギリの心情(常盤台ヤングケアラー)やゼロワンが出会った少女の天真爛漫な反応

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    2025年02月19日
  • シューカツ!

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    ネタバレ

    正統派の学生による就職活動を題材とした小説として、面白かった。

    主人公の千晴含め、シューカツプロジェクトのチームは皆、マスコミ志望のためその辺りの就活事情が主だったストーリーではあるものの「働く」ということがどういうものか、就活の流れなどという原点に立ち返って話が進んでいくためリアリティがあってとても良い。
    ただ、千晴がどこを合格し、どこを不合格になるかみたいな部分が透けて見える感じの文体なのでワクワク感はあまりないかも…。

    プロパーをまだまだ大事にする日本社会の構図の中で新卒採用をゴールデンチケットと称するところもすごく地に足がついていて現実的な物語だった。

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    2025年02月17日
  • 4TEEN

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    20年前の直木賞受賞作。
    都会の中学生は、当時からマセてたんですね(笑)
    青春そのものの瑞々しい物語ですが、決して爽やかなだけではありません。
    仲間っていいなって思える小説でした。

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    2025年02月08日
  • チッチと子

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    作家の仕事って大変そう、なんでそんなに文章が思いつくのかな、と思っていた。作家である青田耕平も、きっと同じように思っている。10年売れなくても腐らずやっていけたのは、息子のカケルと亡くなった妻・久栄の存在。久栄の死に謎が出てきた時にはドキドキしながら読み進めたが、最後には少し泣いてしまった。感情が主人公と一緒に揺れ動くくらい丁寧な描写で素敵な本だった。

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    2025年02月08日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    20冊目~バッテリー泥棒より買い取り屋の方が悪い・反韓反中のブロガー商売・腐女子を食い物にするコンカフェキャスト・フェミニスト対負け組遺伝子男子~マコトもキングも年をとらず世の中だけが目まぐるしく変化。Gボーイズが絡まないと何一つ解決できないのは困るなぁ。新しい言葉の勉強になります

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    2025年02月04日
  • ペットショップ無惨 池袋ウエストゲートパーク18

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    【2025年9冊目】
    ヤングケアラーと売春アプリ、外国人アルバイトと賽銭泥棒、凄腕ハッカーとマッチングサイト、命を金と見るペットショップビジネス――池袋ウエストゲートパーク第18弾。

    本屋さんに行ったら、18弾目が文庫化してたので、やったーと思いながら購入し、速攻読みました。解決が早くなってる気もしますが、トラブルシューターとしての腕が上がってるからなのかもしれません。それにしても、表題作といい、酷い話が多い。現実にはない話、ではないので池袋を舞台にしていながらもどこかで実際に起こっていることなんだと思うと、単純なエンタメとして楽しむには些か重い気もします。

    そんな中でキャラクターの魅力に

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    2025年02月01日
  • うつくしい子ども

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    ネタバレ

    実際の事件をもとにしたといっても、小説は小説。
    リアリティを求めすぎず、私はこの展開で良いのではと感じた。
    加害者の兄弟には罪はない。
    突然『加害者家族』とされ、本人には落ち度がないのに周囲から晒され疎まれ、迫害される生活に落とされる地獄。
    それが中学生と小学生に訪れることが恐ろしかった。
    でも覚悟を決めて自分に出来ることを頑張る幹生くんがカッコ良くて感動した

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    2025年01月26日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    安定の、面白さ。
    一時期はどれもつまらなくて、失速してしまったなーと感じたこともあったが、失礼しました、って感じ。時代を映す短編集。
    マコトもキングも健在で、どうしたってマコトは長瀬くん、キングは窪塚くんが自然に浮かんできてしまう。またそれもよし。

    時代を反映した事件が起こり、マコトが解決に向けて動いていくのだが、白黒はっきりさせて大団円、とならないのが本当に好きだ。
    マコトはその時、その時で一番最善を選ぶ。
    それは世間一般的に清く正しいやり方じゃないこともある。
    だがそれがこの世界なのだ。
    清濁あって、この世界が成り立つ。
    悪事を勧めているわけじゃない。
    IWGPを読むといつも連想するのは

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    2025年01月22日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    登場人物はマコト、キング、ゼロワンとお馴染み、題材は、バッテリー盗難やフェイクニュースと現代の社会問題。
    飽きそうで飽きない。私には読みやすく引き込まれる。ずっと続いて欲しい作品。

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    2025年01月14日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    西池袋バッテリーブギ
    高校生のバッテリー泥棒。でもアツい友情。

    目白フェイクニュースライター
    低俗な愛国ブログと本気のバカ

    乙女ロード文豪倶楽部
    これも一種の推し活?

    男女最終戦争
    時代はフェミニズムの極地なのかもしれない。

    時代を写したシーズン20作。ここまで追いついてくると現代を反映しててやはりリアルタイム感が増していい。最新作まで読み終えてしまった寂しさも同じくらいあるけど。

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    2025年01月14日
  • 娼年

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    ネタバレ

    退屈で鬱々とした毎日にひょんな事から
    女性に対して身体を売るコールボーイの仕事を始める二十歳の大学生リョウ。

    女性が抱える様々な性癖

    本当にリョウくんは柔らかくて優しい

    私もちょっと一回お願いしてみたい(笑)


    ただアズマくんの癖は読むのがキツかった!
    ひぃぃいぃ〜となりながらページをめくる私を娘がドン引いた目で見ていた(笑)

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    2025年01月12日
  • 清く貧しく美しく(新潮文庫)

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    清いのか、貧しいのか、美しいのか。読み終えた時にそういう疑問が浮かんでくる作品。この2人は、この2人を囲む人々は、作者は、そして自分は。

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    2025年01月10日
  • 眠れぬ真珠

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    大人の小説。石田衣良さんの作品は本当に心理描写がうまく、やりきれない感じなどがビシビシ伝わる。男性である著者がどうやったらここまで女性の気持ちを描けるか。この終わり方、どうなると幸せなんだろう…

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    2025年01月06日
  • 美丘

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    半日で一気読み。読みやすくて面白かった。やや古臭いトレンディドラマみたいな言い回し。2006年ってそんな時代だったのか、、、。

    野蛮で奔放で、結局ものすごくピュアな美丘。ストーリーとしては安易なお涙頂戴モノな感じもするが、それでも美丘の生の強さで、一日一日を大切に生きる意味と、生きていることの有り難さを改めて思い知らされた。でもあれ、犯罪だよね?逮捕されたのかどうかが気になり泣けない。

    あの完璧なお嬢様の麻里ももっと幸せになってくれたらいいな。

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    2025年01月06日
  • 男女最終戦争 池袋ウエストゲートパーク20

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    このシリーズもついに20巻となった。池袋の景色や社会・世情は変わる。登場する真島誠たちは年も変わらずサザエさん状態。どうしても長瀬智也の顔が浮かんでしまう。
    タイトル作品のほか、3篇。西池袋バッテリーブキ、目白フェイクニュース・ライター、乙女ロード文豪倶楽部。
    どれも現代に蔓延る社会問題を解決していく様は、一読みさせられてしまう。2024年最後の読書を本棚に❗️

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    2024年12月31日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    IWGP5作目。
    安定安心の面白さ。マコトくんがかっこよすぎ。

    石田衣良さんが大好きですが、その贔屓目を差し引いても、この方は旬のネタをいち早く見つけて小説にする能力に長けてる。でも、20年前の小説なのに、古さを感じず、むしろ今年の流行語にもなった地面師トラブルの題材も。

    そして言葉の言い回しがイチイチ上手い。
    キャラ設定も魅力的。
    ワンパターンと言ってしまえばそれまでかもしれないけど、名探偵コナンとかドラマの相棒とか(よく知らないけど)、そんな領域かと。

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    2024年12月16日
  • 坂の下の湖

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    リクルート社発行のフリーマガジン「R25」にて連載されていた直木賞作家、石田衣良さんのエッセイ『空は、今日も、青いか』の単行本化第3作目になります。2008~2010年当時の世相が分かって面白いです。




    この本はフリーマガジン「R25」に連載されていたエッセイ「空は、今日も、青いか」を単行本化したもので、これで三冊目になるのだそうですね。

    僕は前の2作もすべて読んでいるのですが、いつものことでこの本から紹介させていただくことをお許しください。今は「R25」をリアルタイムで読むことができないのですが、東京に暮らしていたときは「R25」の発売日になると毎週、コンビニに行ってもらってきては熱

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    2024年12月15日