石田衣良のレビュー一覧

  • シューカツ!

    Posted by ブクログ

    この本を初めて読んだ時のわたしは中学生で、「へえ就活って大変そうだなあ〜」くらいの感想しか持たなかった気がする。覚えてないだけかもしれないけど。
    実際に就活を齧ってからこの本を思い出して、今読むのは自殺行為かもなと思いつつも気になっちゃって読んでみた。

    端的に言えば、ぜんっぜん違う作品に見えた。
    一つ一つの場面で揺れ動く登場人物の心に、理解する以上に共感してしまう。
    自分の将来が不確実で、しかもそれは努力でなんとかなるものでもなかったりして、そんな日々への不安とかプレッシャーとか、いろんな立場の人間のそれぞれの葛藤が手に取るようにわかる。

    本を読むのは自分の生きられない世界や人生を体験する

    0
    2020年10月17日
  • 逝年

    購入済み

    素晴らしい愛の形

    泣きました。愛の形は様々です

    0
    2020年09月12日
  • 七つの試練 池袋ウエストゲートパークXIV

    Posted by ブクログ

    単行本を読んでるので、再読。
    シリーズ第14弾。
    芸能人のスキャンダルに首締め男、幽霊に死へ繋がるゲームと池袋の街で起こるトラブルに今日もマコトは奔走する。
    金儲けではなく、誰かを救うために頭を使い、トラブルを解決する主人公マコトの姿に惹かれる。
    そして、トラブルを引き受ける基準が実にマコトらしい。↓
    「高校生は大人ですよ。この話、受けるか受けないかは、こいつと話してみなくちゃ決められない」

    0
    2020年09月09日
  • 逝年

    Posted by ブクログ

    すごく良かった。
    ラスト泣きました。
    私の年齢が、作品にぴったり当てはまっていたからかもしれない。

    シリーズ物の作品というのは、映画でも小説でも、1番目は続編の「前提」であり、続編にはそれを上回るテーマが入り込んでくる。
    なので、シリーズは続編から益々面白くなってきますよね。

    冒頭は、前作のようにクラブを再建し、お客様を取って若いスタッフで運営して行く、少し「IWGP」を思い出すような軽いスタートだったのだけれども、スカウトした相手がGDI(ジェンダー・アイデンティティ・ディスオーダー)性同一性障害で、FTM(フィーメイル・トゥ・メィル)心が男性なのに、肉体が女性である状態の人であり、彼が

    0
    2020年08月18日
  • 6TEEN

    Posted by ブクログ

    この4人の軽やかな会話と、4人の顔や形をくっきりと想像できるのがすごくいいな。



    本はあんま好きじゃなくて、読み始めたのは最近からやけど、このシリーズは初心者が読む本として最適じゃないかな。



    「大人になるということは、常識や愛情から自分なりの距離を取れるようになること」

    ホームレスの話が良かった。続きはもう出ないかな。

    0
    2020年08月13日
  • 北斗 ある殺人者の回心

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    色んな思いが交差し言葉でどう表現すればいいか不明。
    罪のない人を殺したのは本当に間違いで、綾子が復讐を求めるなんて、どう考えてもおかしい。北斗の幸せを一番に願ってるにきまってる!と思うのが自分が普通に育ってきたからだろうか?!

    幼少期から裁判の判決までとても丁寧に描かれていた。
    そして、ページの量!読み応えあった。

    0
    2020年08月13日
  • アキハバラ@DEEP

    購入済み

    とにかく面白い!

    何気に、フォーティーンを読んでみて、石田衣良氏にはまってしまい、池袋WSPも全部読みました。
    どの作品も面白い。でも、アキハバラ@DEEPはミッション-インポッシブルとマトリクスの世界が一緒になったような作品で、一番面白かったです!
    でも、活字より映像の方が向いてるように感じました。映像化されてるようなので、探してみようと思います。

    0
    2020年07月27日
  • 北斗 ある殺人者の回心

    Posted by ブクログ

    人の心が激しく揺れ動く様子をここまで細かに表現できるものなのか、と感嘆した。
    虐待や病魔、詐欺などの暗い出来事の間に、人の温かさを感じる瞬間があった。特にラストで北斗の心の声が出た場面で泣いた。

    0
    2020年07月16日
  • 池袋ウエストゲートパーク IWGP 1

    購入済み

    面白いです

    とても面白いです

    0
    2020年07月08日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

    Posted by ブクログ

    シリーズ3弾。

    個人的には、神回に近いかな?

    4編ともどれも良かった!

    特に
    「西口ミッドサマー狂乱」が最高!

    マコトにとってトワコが1番似合ってる
    気がしたなぁ。

    0
    2020年06月19日
  • 5年3組リョウタ組

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の中で
    子どもたちに会えない中で
    悶々としていました。

    そんな中
    この本に出会い

    石田衣良さんのメッセージ

    子どもも学校もきっと大丈夫


    この言葉に涙しました。


    私にできることを考えて
    日々を過ごしたいと
    思いました。

    0
    2020年04月30日
  • 北斗 ある殺人者の回心

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    重い。

    こんなにも衝撃的な内容とは思ってもいなかった。

    両親から虐待を受け育った北斗の視点で描かれた作品は幼少期からの虐待をリアルに描き、その中で自分の生存本能と親子関係の中で生きるために重ねた重い鎧。

    そんな鎧を着た北斗に人としての温もりと、家族としての温もりを与え、短くも北斗が人として過ごす時間と場所を与えてくれた里親である綾子。

    ようやく1人の人間として生きる機会を与えられた北斗の幸せは綾子の死と、気がつけば綾子の為に関わってしまった医療詐欺によって再び奈落の底へと突き落とされる。

    負の連鎖によって引き起こされてしまった殺人(理由がどうであれ、人を殺める事を肯定してはいけない)

    0
    2020年04月15日
  • 北斗 ある殺人者の回心

    Posted by ブクログ

    すごい。さすが石田衣良さん。
    今まで出会ったどんな本よりも濃い。
    生きる意味 死ぬ意味 生かされる意味
    リアルな殺しの瞬間と
    リアルな主人公の気持ちの動きと
    全ての情景から世界の素晴らしさが感じられる。
    話が進むごとに鳥肌が立つ。
    誰の立場に立ち、その時何を思うべきか
    考えさせられる。

    北斗と一緒になって涙を我慢したけれど
    裁判最終日、泣いてしまった。

    0
    2020年04月03日
  • 眠れぬ真珠

    Posted by ブクログ

    石田さんの本は初めてかも。

    ずっと読書出来なくて我慢出来なくなったときにたまたま家にあった本。
    なんとなく石田さんに対して持ってたイメージと違う作風だし、セリフの言い回しや語尾があまり好きじゃないけど、

    でもねー

    忘れないと思う。

    いつも本は読むこと自体が好きだったり目的だったりするから、読む端から忘れることも多いけど。

    人生考えるなー。

    人に愛されるなんて奇跡的なことおこるんでしょうか。45歳まででも待てるんでしょうか。

    生きがいに出来る仕事か~。

    とか。


    迷うけど☆5!

    0
    2020年03月23日
  • 眠れぬ真珠

    Posted by ブクログ

    版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしないと思う。石田衣良の女性心理描写の巧みさに引き込まれました。映像化したら誰がいいか考えるのも楽しい作品でした。

    0
    2020年03月05日
  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    読み進めるのがこんなに楽しい本ってあるのだろうかと 訝しがりながらも心から前向きになれたお話。 たぶん、自分がその世代であり身につまされる思いが去来したせいなのだろうか。
    わくわくでもなくドキドキでもなく
    勇気100倍といったところか。
    病気の不安や生きてきた意味を振り返りつつも経験でカバーできるようになってきているところは
    決して暗くならずにすーっと胸のなかに自然と入ってくる辺り
    石田衣良さんの文章力の巧みさなのだろう。
    解説もとてもよかった。

    0
    2020年02月24日
  • オネスティ

    Posted by ブクログ

    やっぱり石田衣良さんは鮮明で良い。
    オネスティ、ぜひググってほしい。
    こんな風な人の愛し方、私はできない。
    誰もできないと思う。
    だからこそ、とても綺麗。
    続編でもなんでもよく読みたい。
    心温まる。全ての人間に読んでもらいたい。

    0
    2020年02月20日
  • 波のうえの魔術師

    Posted by ブクログ

    立花隆さんの近著に出てきた小説。この著者の本は、これまでほとんど読まなかった。先週から立て続けに2冊読んだ。いずれも面白かった。で、この小説もでたらめにおもしろかった。

    0
    2020年02月05日
  • 約束

    Posted by ブクログ

    短編なのに、泣きそうになった。悶絶した。
    石田衣良は池袋ウエストゲートパークのイメージしかなかったけど、こんなにも温かい作品があったんですね。

    悲しい出来事が消えることはないけど、みんなが前向きに生きられる社会でありますように。

    0
    2020年01月26日
  • 赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝

    Posted by ブクログ

    違法ギャンブルで身を持ち崩した主人公とIWGPの名脇役サルの話。氷高組長の銀行マン的な考え方とサルの主人公への応対が面白い。
    いつも脇役のサルが冷めた対応をしながらも主人公に付き合っていく様が楽しい。サルはいい奴なんだ!と思わず思ってしまう。
    氷高組の組長も計算高いがビジネスマンなのね。
    最後の勝負は出来過ぎだけど面白かった。

    0
    2020年01月05日