石田衣良のレビュー一覧
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ネタバレ『データBOXの蜘蛛』
携帯電話のデータをネタにゆすられるIT企業次期取締役と、犯人に見初められる愛人秘書。遊び心と探究心を忘れないキングのフェイントアッパー。
『北口アイドル・アンダーグラウンド』
30代地下アイドルへのいやがらせ。芯の強いイナミの人間性とファンの愛が好印象。Gボーイズもやくざも絡まず、マコト一人でアングラなおたく文化にどぎもをぬかれるはなし。
『鬼子母神ランダウン』
キングと春先サイクリング。自転車轢き逃げ犯を探す被害者姉に、キングまさかの一目惚れ回。胸くそ悪い事件の割にほんわかしたはなし。
『PRIDE』連続婦女暴行犯グループを追うレイプ被害者リン、若年ホームレス支援団体 -
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ネタバレ久しぶりの石田衣良。
やっぱり石田さんは、恋愛ものより“街もの”でしょう。
秋葉原、池袋、上野、月島……。
(下北沢だけはハズレだったけど(苦笑))
本作は、まあ、“銀座”かな。
石田衣良を読み始めた20代後半、単行本だった本作は、IWGPにどっぷりハマってたということもあるが、“40代がテーマ”という点からも、興味が無くスルーしていた。
しかし、あれから十年。自分が40に手が届く年齢になって読んでみると……。
なんて、身につまされる物語なのだろう!そして、なんと勇気を与えてくれる作品なのだろう!
“出来すぎでしょ”てな展開も、あるにはあるけれど……、
『翼ふたたび』
『日比谷オー -
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ネタバレ『要町テレフォンマン』オレオレ詐欺の足抜け援助。キングとサルの無敵ぶりに磨きがかかっているなぁ。この二人を見方につけるマコトはもはやちーと。キングのおれおれがかわいすぎる。
『詐欺師のヴィーナス』めずらしくヤクザも絡まず血も流れず、マコトひとりでかたずけた(?)あっさりエピソード。カモもヴィーナスも魅力・情ともに感じず印象薄いかも。
『バーン・ダウン・ザ・ハウス』
自宅を放火した少年、池袋の連続放火事件。マコトのあったかさはんぱない。お話としてはこのなかで一番すき。
『Gボーイズ冬戦争』キングに反旗を翻すナイト、裏世界の仕事人"影"、Gボーイズを襲撃する目だし帽、北関東ヤク -
Posted by ブクログ
熱血、情熱というよくある学園ものではなく、取り立てて志が高いわけでもないような、どこにでもいる小学校教師の1年を描いた物語り。
教室の内外で起こる様々な問題に、教師と生徒が共に取り組み、乗り越えていく様を見るのは非常に清々しい。
登場人物の特徴、場面設定、ストーリー性が巧みで、実際に小学校の教師を疑似体験しているようなリアリティを感じる事ができる。
物語の主人公となる『リョウタ先生』こと中道良太だけでなく、同じ5年生を担当する同僚たちの存在が非常に大きい。
読者それぞれにお気に入りの先生や生徒ができたのではないだろうか。
物語を主人公の一人舞台にしてしまうのではなく、まわりがストーリ