石田衣良のレビュー一覧
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購入済み
初めて読んだギャングもの!
ヤクザ、刑事、殺し屋とかの話は結構読んでいたのですが、
若いギャング達がメインの話は初めて読んだ気がします。
西口公園をあえてウエストゲートパーク、少年少女を
あえてボーイズ&ガールズと呼ぶ語り口に戸惑い、
大人を馬鹿にしている風な若者達にも戸惑い、でしたが!
途中慣れてからは夢中になって読みました。マコトを最初
とっつきにくいカッコつけキャラと思ってしまいましたが、
読めば読む程親しみを感じ好きになりました。皆がどうして
彼を頼るのか、分かります。マコト、もの凄く良い奴です。
2巻以降も読んでいきたいと思います。とても楽しめました。 -
Posted by ブクログ
改めて日本の就活は現在まであまり変化がないんだと感じた。今年就活を終えた私からすると、登場人物の心情や行動に深く共感を覚えた。ただひとつ言えるとするとこのシューカツチームがとても羨ましいと思いながら読み進めた。今年の就活生は学校もほとんど行けておらず、キャリアセンターも利用できない。
この物語のように就活の情報共有をしたり、不安や喜びを分かち合える仲間が近くにいない中、みんな個々で就活を進めてきた。周りがどのような状況なのか分からず進める就活はなかなか辛かった…。
しかし内定を貰えた時の喜びは千晴たちと同じだと思えた。今後、日本の就活もコロナによって少しずつ変化していくと思われる。やはりその中 -
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アメ横に行ってみたい
IWGPほどギラギラしたお話しではなく、アメ横という小さな世界を探検する大人版スタンド・バイ・ミー的な感じがする。今度アメ横に行く事があれば作中のキャラクター達をさがしそうだ。
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購入済み
夫婦共々50代となり、今まで避けていた事実。もう一度真剣に配偶者と向き合ってみようと思わせてくれた。これまでの作者の作品の中でも、一番身近に感じる事が出来た内容でした。
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Posted by ブクログ
10代で熱狂して、20代半ばでこんなものは子供騙しだったと悟った気になる。
池袋シリーズは子供騙しの3コードパンクみたいなものだ。
そして30代になり、それを作り続ける大人がどれほど素晴らしく、また、羨ましい事だということに気付かされる。
シンプルで、誰もの胸を打つ作品というのは、受け手に「これなら自分にも作れる」という気にさせる力がある。当然、勘違いなんだけど。
この小説の魅力は登場人物と時代の描かれ方。
シリーズを通して、改めて読み返していると失いかけていた10代から20代の記憶が鮮明に蘇ってきて、不思議となんだか活力も漲ってきた。
ここ数年、同じ様なことばかり書いてある、ビジ -
Posted by ブクログ
ネタバレ石田衣良の「娼年」シリーズは、とにかく買いづらい本。
だが、素晴らしい比喩表現とリアルな感情が渦巻く本である。
それは、1作目でも言った。
2作目でも、普通とは何かを考えさせられた。
今作では、GIDでFTMのアユムが登場する。まさに、今 社会の課題として取り上げられていることだ。性には様々な種類があることは理解していても、ここで更に多くのことを知ることができた。
そして、永遠の別れについても考えさせられた。
「人は死なない。ただ消え去るだけだ。」
この言葉に、多くの感情が込められているように感じた。死を乗り越えて、それでも人は生き続ける。肉体がなくなっても魂はここにあるんだと、リョウに言