石田衣良のレビュー一覧
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ほっておけない子
美丘が一番ということではない。
でも、ほっておけない。
もっとましな子がいるのに、
ほっておけないから
美丘を選んでしまう気持ちもわかる。
欠けたところがあるから惹かれるのかもしれないし。
とんでもないことをするのはそれで魅力だ。
極端な状況は続かないし、
彼女も崖っぷちにいるが、
悲愴というよりとても強い。
強いのも魅力だ。
バランスが崩れた状態で
人が普通はしないことをやってしまう
ぞくぞくする感じ。
意外にと言っては何だが
情があるし。
単に性的にリミッターが
外れているだけじゃない。
だから、
存在がなくなっても
やわらかい体の感触と、
強いだけじゃなくて優しい心も
あかあかと蘇える。
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Posted by ブクログ
自分の体で感じたこと。それが人生を豊かにする。
人の世のことわりはまだよく分からないけれど、私はこのままいけばしあわせだと思う。
「生きているって、自分の身体をとおして誰かを感じて、なにかを分けあうってことだったんだね」これがこの本のテーマかな?
良い悪いなんてすぐ変わる。本音で心から語り合える仲間なんてそうこの世界で見つけられるもんじゃないけど、私は上辺で語りたくないし、体を通した言葉で話したい。
移り変わるものに重心を置くなら、私は自分に重心を置いて生活したい。責任が取れなくなって、どうにかなってしまう。
アルバイト生活だろうがニートだろうが、私は自分の幸せを求めている。流れ着く先がある、その過程と現れる未来の可能性を信じている。この人生で何を学ぶのか、楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
良太先生が養護学校で、国語の時間に感情移入して悲しくなって騒いでしまった障碍児の生徒に対して、”確かにシロクマの家族はかわいそうだけど、これは物語なんだ。お話の流れをたのしんで、それから自分だったらどうするかを考える。お話っていろんな人の気持ちになって考えるための練習なんだよ。”て言葉。
恐怖や痛みを超えるには、そんなものを忘れるほどたくさん心を動かせばいいのかもしれない。
って言葉。
5年3組の生徒の兄弟が家に放火してしまった事件についての会見のときの良太先生の言葉。
”一生懸命に話をきき、いっしょに考えて、いっしょに感じる。その過程ですこしずつ、子どもの心をほどいていく。それくらいのことしか、教師にできることはないのかもしれません。”
染谷先生のいう”価値の共有体験”
教師と子どもたちのあいだで、どれだけ同じ思いをもつことができるか、それが小学校の教育の成否を決めるのかもしれなかった。
”この子はなにか胸のなかにたまっていたものを吐き出したがっている。けれど、言葉の多くない子どもだから、時間がかかるのだ。”
教育とは何か、教師とは何か、共感できることが多かった。
生徒と同じ気持ちを共有することが大切だってこと、何かをする時、嫌な思いをしている子がいてまでやる価値があるのかきちんと天秤にかけるべきだってこと。