石田衣良のレビュー一覧

  • 5年3組リョウタ組

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    先生って、いい仕事だなと感じた作品。
    屋上での青空教室の話が印象的。とにかくしっかりと生徒に向き合うリョウタの姿に憧れる

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    2022年02月26日
  • 水を抱く

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    やっぱり石田衣良さんは綺麗。
    人間の奥底から湧く力と
    汚いエネルギーさえも綺麗に見える。

    どん底に落ちたことのある人にしか
    わからないことって絶対あるから、
    なんだか少しナギの気持ちが分かる。
    けどそんなこと言うとこの世の中では
    大批判でしょうから、言えませんけどね

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    2022年02月20日
  • オネスティ

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    正直に生きることは他者を傷つけ、自身も生きにくい。
    だけど
    二人にとって正直に生きることは、二人が付き合って添い遂げることでもあったのではないかな?根底がズレてるから、ミノリは恋愛出来ないし、カイは絵画に没頭して敢えて周りを見ないようにしてる?

    結局、二人は二人だけの世界から出てくることはなかったのだから。

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    2022年01月25日
  • 明日のマーチ

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    その国は道を見れば分かる。

    歩くことにより改めて日本の良さ、その土地の良さを感じられるのではないかと思わせてくれる本でした。

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    2022年01月23日
  • 水を抱く

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    ついさっき読み終わった。
    途中、中だるみのような部分や無駄だなぁと思われる箇所があったり結末がちょっと陳腐な印象を受けたが、俊也やナギの生きた世界に本気で入り込んだことがない人間が書くことの限界というものがそこには感じられた。
    自分には俊也の気持ちもナギの気持ちも分かる。現実にナギのような女性に出会ったら、自分も彼女を心から愛することになるだろうと思った。

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    2021年12月30日
  • 5年3組リョウタ組

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    良太先生が養護学校で、国語の時間に感情移入して悲しくなって騒いでしまった障碍児の生徒に対して、”確かにシロクマの家族はかわいそうだけど、これは物語なんだ。お話の流れをたのしんで、それから自分だったらどうするかを考える。お話っていろんな人の気持ちになって考えるための練習なんだよ。”て言葉。

    恐怖や痛みを超えるには、そんなものを忘れるほどたくさん心を動かせばいいのかもしれない。
    って言葉。

    5年3組の生徒の兄弟が家に放火してしまった事件についての会見のときの良太先生の言葉。
    ”一生懸命に話をきき、いっしょに考えて、いっしょに感じる。その過程ですこしずつ、子どもの心をほどいていく。それくらいのこ

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    2021年12月28日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    面白い。本当に面白い。マコトの恋の行方大好き。

    骨音→ホームレス襲撃してその時の音でバンドの音楽作る話
    西一番街テイクアウト→お母さんが水商売してるかおちゃんの話
    キミドリの神様→偽札の話
    西口ミッドサマー狂乱→ヘブンのレイヴとトワコの話

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    2021年12月14日
  • 1ポンドの悲しみ

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    ストーリーよりもまえに、読んで一番最初におもったことは「上手い」だ。なんて上手に文章をかく作家さんなんだろう。無駄がない引き締まった文章はスピード感にあふれていて、10編あったけどすぐによめてしまった。

    30代の大人の恋愛がテーマということもあって、話の内容は大人向け。
    一番印象的だったのが「スローガール」。すべての動作がスローになってしまうという、ちょっと変わった女の子にナンパ師の主人公が惹かれてゆくというのがよかった。

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    2021年10月10日
  • 空は、今日も、青いか?

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    2005年前後のエッセイが中心となりますが、石田衣良さんが私に向けて語り掛けてくれるような、とても素敵なエッセイ集でした。
    私も日頃のニュースをもとに物事の本質を見極められる、そんな訓練をしたいと思わせてくれる素敵な本でした。

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    2021年10月04日
  • カンタ

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    ネタバレ

    少年から青年への成長記
    成功と挫折を味わった二人なら、またきっとやり直せる。そんな風に思える最後で良かった

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    2021年10月01日
  • 明日のマーチ

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    バラバラな個性の4人が暇つぶしで始めた旅が非正規雇用の問題と絡み合い、ゆったりとしたスピード感が心地よかった。大人の青春といった印象。楽しく一気に読めた

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    2021年09月20日
  • 約束

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    最初の話は良かったものの、途中からほぼ終わりの方までは"毒にも薬にもならない…"という感想を書くつもりでした。ところが、最後の一編でそれがまた180度変わりました。涙が溢れました。帰宅途中で読んでしまい大失敗でした。

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    2021年09月17日
  • 眠れぬ真珠

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    自然と頭に映像で浮かんてくる描写の巧さと物語の美しさがある。石田衣良を好きになるきっかけになった作品。

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    2021年09月16日
  • 少年計数機 池袋ウエストゲートパークII

    ネタバレ 購入済み

    かなりしんどいお話。

    読んでいて、かなりしんどいシーンがたくさん
    ありました。でも、最後まで読むのを止められ
    ませんでした。特に、「水のなかの目」は、
    最初から最後までつきまとう嫌な予感に怯え
    ながらもノンストップで読み終わりました。
    マコトが凄くまともで優しいので、酷い話でも
    なんとか救いを感じられたと思います。でも。
    こんなに色んな目にあって、危ない人達に好か
    れやすいマコトの今後が心配です。ミナガワ
    さんには本当に生きていて欲しかった・・・。

    #泣ける #切ない #怖い

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    2022年09月29日
  • 絶望スクール 池袋ウエストゲートパーク15

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    文庫版になって再読。
    IWGPの良いところはその時々の旬な話題がちりばめられているところだな~と改めて感じた。
    いわば現代の年表のようなそんな感じ。
    そして小痴楽さんの解説も激アツ。
    同時発売の炎上フェニックスも最高でした。

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    2021年09月13日
  • シューカツ!

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    出会った時には彼女はもう就活を終えていた。自分は教員採用試験を受ける身で就活の情報すら全くもっていない。自分の大学では、ちらほら公務員試験を受ける人がいるぐらいだ。

    就活を通して彼女がどんなことを考えたのか少しでも知りたかったからこの本に興味をもった。

    ESにある自分の長所や短所、大学時代のアピールなんて特に書くことない気がする。就活は精神的な面で怖いなと正直思った。確実ににその就活で彼女は人間として強くなったのだろうなと思う。

    結局どんな人にも壁を壊さないといけない時期がある。どこまで先延ばしにしたとしても壁は壊れてくれないもんだとこの本を読んで感じた。

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    2021年09月13日
  • 水を抱く

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    石田衣良作品は久しぶり。娼年シリーズは鮮烈であったが、本作も負けずとも劣らずな骨太な作品。

    端から見ると絶対に恋愛対象とならないような女性に強烈に惹かれていく描写が印象的で、強引さが感じられないのも石田衣良ならではの筆致によるものなのだろう。

    性的な描写はさすがと唸るばかりだが、主人公の俊也が一人でいる時の心情描写は、「面白い」よりも「勉強になる」という感じであった。

    他の石田衣良の同ジャンルの作品も漁りたい。

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    2021年09月12日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

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    ネタバレ

    久しぶりのIWGPと真島誠。今回も誠の熱いハートが池袋を闊歩する!4つの短編だったが内容は充実。1つは誠の母親が登場。子どものために身を売るヒロコがヤクザのシマで働きにくくなる。誠の母親が町内会を使いシュプレヒコールを上げる。最後には誠、Gボーイズのタカシ、サルがヤクザを撃退!スッキリした。最終話、ゲリラライブでクスリを売るイッセイを探し出し、イッセイを殲滅させたい誠。Gボーイズとともに追い詰める。誠の大活躍で殲滅させる。義足のボーカルのトワコと誠のラブストーリー、ラストはに誠らしさがにじみ出ていた。

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    2021年09月01日
  • 1ポンドの悲しみ

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    10人いれば10通りの恋愛ストーリーがある。

    恋愛する時の年齢も大きく影響するし。置かれている環境、立場によっても違う。
    けど 読んでみて思ったのは、恋愛はいくつになっても嬉しかったり温かかったり、切なかったり苦しかったりして…。
    人生終わるまで、そんな気持ちの揺れを素直に受け入れてみるのも悪くないな。ということ。

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    2021年07月17日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    最後の短編は刺さった。多分IWGPシリーズで一番印象に残った話。ちょっと泣きそうになった。自殺する人間について外側からかかわる人間視点の話だけど、やっぱり残された人間の心情描写が素晴らしい作品はいいよね。たぶん自殺する人間に寄り添った語りの話もたくさんあるんだろうけど、夏目漱石の「こころ」にせよ小説ってのは消えていく人間のすべてを描写することではなくて、それは謎に包みながらも、残された人間のやるせなさとかが描かれるべきなんだなと思った。

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    2021年07月12日