石田衣良のレビュー一覧
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本書はドラマ化された直木賞作家、石田衣良氏による大人気シリーズ、「IWGP」こと池袋ウエストゲートパークの第10巻です。マコトとタカシがホームタウンである池袋で疾走する姿は、この本でも健在であります。
僕はこのシリーズを全巻読んでいることは読んでいるんですけれど、ほとんど紹介していません。それが心苦しくて仕方がないのですが、順を追ってここに書いていきますので、よろしければ末永くお付き合いください。
僕は昔、池袋のほうをよく歩いてたことがあって。この一連のシリーズの舞台である界隈も目を閉じると書かれていることがありありと浮かんできて、それがとてもリアルに感じました。
ここに収録されているのは四つの物語で、携帯電話をなくしたITのエリート社員や弟に怪我を負わせた犯人を追う姉。30歳を過ぎても売れっ子を目指す地下アイドルなど、さまざまな話が出てきて、読み手を飽きさせません。
しかし、この本のタイトルにもなっている「PRIDE」はやっぱり出色の出来です。ヒロインの畑中鈴の持つ強さと、主人公のマコト。Gボーイズのキングであるタカシが疾走感あふれる展開を最後まで見せてくれました。
どうしてもドラマの影響で、マコトは長瀬智也君だし、タカシは窪塚洋介です。ヒロインのリンは…。これは読む人にとってさまざまありますからここでは具体名を挙げるのは避けましょう。
この物語の中心地であるIWGPこと、池袋西口公園はまた混沌としたところで、またあの場所に自分が立てるとしたら、いったい何を僕は思うのでしょうね。
※追記
本書は2012年9月4日、文藝春秋より『PRIDE-プライド 池袋ウエストゲートパークX (文春文庫 い 47-18)』として文庫化されました。 -
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「P活地獄篇」タカシ発の今回のトラブルの解決の仕方、カッコよかった。 最近のキングにはネガティブな意味ではないけれど年齢を感じるようになった。
「グローバルリングのぶつかり男」最近、池袋へ行ったばかりなのでグローバルリングというワードだけで少しわくわくします。 タカシとGボーイズたちが何度か犯人を逃したり空振りする。いつも完璧な仕事をする彼らには珍しくて新鮮でした。マコトにGボーイズたちを動かせようとしたハゲたおっさんが悪かったのかもw
「巣鴨トリプルワーカー」珍しくマコトだけでトラブルを解決した回。 おふくろのアイディアや吉岡に少し手伝ってもらったけど。
「炎上フェニックス」デマ情報のせいで炎上してしまった女子アナのトラブルのお話。
現代では情弱は罪ではないか?と思う瞬間があるけれど、自分がキャッチしているニュースのファクトチェックは難しい。 ただ、簡単にお気持ちを表明できるからといって個人を簡単にネットやSNSで責めることをやめるのは簡単だ。
でもやめられない人はやめられないんだろうね。
本でも読んで楽しい時間を過ごせばいいのに。 -
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ネタバレ「タピオカミルクティの夢」久しぶりにしっかりサルくんが出てきてくれた。ただのヤクザではなく商売をしっかりできる男だと見せてくれた。
「北口ラブホ・バンディッツ」マコトの中学の同級生の女性が稼業として働くラブホテルにまつわるトラブルのお話。
「バースデイコールの甘い罠」ホストが詐欺を行っているのをGボーイズたちと懲らしめるお話。相変わらずタカシの戦闘がカッコよかった。
「獣たちのコロシアム」子どもたちを虐待するクソたちの描写が読むのがしんどくなるくらい酷かった。タカシもゼロワンもとても協力的になってくれた回。タカシは知ってたけどゼロワンも子どもに甘いんだね。
本作も良かったです! -
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ネタバレIWGPの一部が本作で終わると聞いていたのでここまで一気に読みました。 幸せな読書体験でした。 長い時間魅力的な姿を見せてくれたマコト。
本作でもタカシと一緒だったり、依頼人に関わるモブが異常に活躍するので楽しい章ばかりです。
「PRIDEープライド」、作タイトルの本章が重い。 男として生きていることについてなのか、この街で生きているということについてなのか…
依頼人とのファーストコンタクトがマコトではなく母親だったから、1つ上手くいった事があったのかもね。 彼女は1番長くマコトを見ていて端的に彼の魅力を話せるから。
本作から数年空くという次作だけ読んで池袋から少し離れようかと思います。 -
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ネタバレ「キャッチー・オン・ザ・目白通り」この章では珍しくマコトがタカシと関わる時間が長かったように感じた。それもタカシの魅力を最大限に表現していてマコトが少し可哀想だったw
「家なき者のパレード」は敵の構造がとても複雑で興味深かった。 最下位の貧困ビジネスだろう。
「出会い系サンタクロース」、また古い友人のサルくんが活躍するそっちの世界のお話。 さらにサルくんを出世させるようなオチに向かうが、いつも良い思いはできない。 今回は残念だったねw
「ドラゴン・ティアーズー龍涙」、僕がこれを読んだ2024年ではもしかしたら、出版当時と感覚が少し違うだろうか。 面白い内容だったけれど、自分本位な国民性を強調しているように受け取ってしまった。 自分勝手な中国籍女性に救いのあるストーリーだっただけに、巻き込まれた人たちが可哀想とただただ思いました。 続編にも影響があるのかしら… -
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「千川フォールアウト・マザー」
マコトの出生直後の衝撃的な事実が明かされた。本章はマコトの母親がかなり活躍した。 久しぶりに池袋で泣いた。
「定年ブルドッグ」は年寄りが活躍するいい話だった。事件は池袋シリーズではよくある話と思ってしまうあたり、僕も池袋に馴染んできたのかもしれないw
タイトルの「非正規レジスタンス」は不当な扱いをされる派遣社員と派遣会社の戦いの話。 このお話ほどひどくはないかもしれないが、2024年の現代でも派遣社員の不遇な扱いは耳にする。 本章にもあったが、派遣会社の上は儲かっているんだ。 僕がリアルで会ったことのある若手の派遣会社社長もそうとうなもんだった。 老人ホームの代表もね。 搾取できるモデルに乗れる精神は悪い意味で尊敬する。 僕は悪人にはなりたくない。 -
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マコトがカッコよくなり過ぎている。
「要町テレフォンマン」では出世しまくって存在感の強いサルくんとのやりとりが良い。
「詐欺師のヴィーナス」はマコトが仲間に頼る必要がないと考えて動けた。
「バーン・ダウン・ザ・ハウス」は本作で一番良かった。 連続放火の容疑を両親から疑われたキッドを彼とマコトが池袋のスジ者たちから依頼されて解決に向かう。 そしてキッドの過去を精算する。 本当にこのストーリーは救いがあって良かった。 マコトはずっとガキに弱い。 救いたいと思っちゃう。 でもずっとそばには居ない。 男を魅せる瞬間を示してあげて導いてあげるんだ。
なんでモテないの?w