石田衣良のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ石田衣良先生の作品を全て読んでいないのに、一番を決めつけるなど、おこがましいにも程がある、とファンの方からは言われちゃうかもしれないけど、私個人としちゃ、石田衣良先生の作品をまだ読んだ事がない方にお勧めするのであれば、この『池袋ウェストゲートパーク』だ。
令和となった今、読んでも、この作品には古臭さがない。確かに、時代背景や登場する人物の持つアイテムなどは当時のモノではあるが、彼らの生き様や言葉、行動は実にスタイリッシュで、アグレッシブ、そして、生命力に満ち溢れているので、読み手の心へ真っ直ぐに突き刺さってくるのだ。
この作品は既に、漫画化、ドラマ化、アニメ化されているが、私としてはもう一度、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ何度めかわからないくらい読み返しました。
年明けにNetflixでドラマが配信されて、そちらも観返しました。
アニメも録画したのを観返しました。
原作1巻は「少し大人なドラマとアニメの融合」っていう感じです。
(登場人物と主人公マコトの関係性も少し違っています。)
ストラングラーと友人リカの殺人事件の真相、同級生のサルと和範と解明する羽沢組組長の娘の失踪事件、ヤクの売人ヘビーEから同級生·千秋の恋人を守るための駆け引きなど、このへんはドラマ中心。
最後のGボーイズとRエンジェルスの抗争は、完全アニメに寄せた内容(アニメで加奈は出てなかったと思いますが。)になっており、オールドファンからする -
Posted by ブクログ
久しぶりにこんなに美しい文章と小説に出会った。
さすが石田衣良さん。映画「娼年」では感じられない、言葉の美しさを感じたので、『娼年』も読んでみたい。
p.27 下側は、鋭い快感で、上側は安心するようなくつろぎ。
p.34 それは世界中で起きていることだった。ボクたちは自分たちと異質なものを攻撃し排除する。永遠に続く、命がけの間違い探しだ。
p.40 手放しの褒めようだった。東は女性を褒めるときは、言葉を節約しない。
p.52 夜はすべての人を包み込む。人の強さと弱さ、病気や傷痕、ねじれた、欲望に叶えられなかった夢。心の影を全て包み込んで、朝の光が世界を借金するまで自由な夢を見