石田衣良のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレカンタは発達障害をもつ耀司の幼馴染で兄弟のような存在だ。
水商売をし家を空けがちな母に代わりカンタの母、恵美が耀司の面倒を見ることもよくあった。
2人の少年たちは高校受験まではずっと学校でも一緒だった。耀司がしばしばカンタを守っていた。
これは小学生の頃に恵美が耀司と約束した為だ。「カンタをこの世界の厳しさから守ってください」
発達障害の息子を遺す親の遺言だ。 すぐ後に母はカンタにも遺言をのこすが耀司は知らない。
カンタは耀司と同じ受験にはクリアできなかった。これでは耀司はカンタに付きっきりでいる事はできなかったけれど、高校のレベルを落とすことや目立たないようにすることで何とかなる。
高校在 -
Posted by ブクログ
本書はドラマ化された直木賞作家、石田衣良氏による大人気シリーズ、「IWGP」こと池袋ウエストゲートパークの第10巻です。マコトとタカシがホームタウンである池袋で疾走する姿は、この本でも健在であります。
僕はこのシリーズを全巻読んでいることは読んでいるんですけれど、ほとんど紹介していません。それが心苦しくて仕方がないのですが、順を追ってここに書いていきますので、よろしければ末永くお付き合いください。
僕は昔、池袋のほうをよく歩いてたことがあって。この一連のシリーズの舞台である界隈も目を閉じると書かれていることがありありと浮かんできて、それがとてもリアルに感じました。
ここに収録されて -
Posted by ブクログ
IWGPシリーズ、ついに、第20弾!おお~XXって20だ?とびっくり。4つの短編集です。
いやあ~、やっぱり安定の面白さ!気持ちよく読み切りました。
石田衣良さんの文って、本当にシンプルなのに的確で、私が好きな「難しいことを、やさしい言葉で書く」という作家さんです。(ちなみに、一番ツマラナイのは、難しいことを難しい言葉で書く、ってのね・笑)
タカシも変わらずクールで無敵。(武闘的に強すぎるけど)マコトのお母さんも昭和の肝っ玉母さんでなんか嬉しい。そして、なんといっても、魅力的なのは、やっぱり語り手のマコト。ああ~~私が30年・・・それじゃマコトに悪いか?(笑)35年若かったら、マコトと付き -
Posted by ブクログ
「P活地獄篇」タカシ発の今回のトラブルの解決の仕方、カッコよかった。 最近のキングにはネガティブな意味ではないけれど年齢を感じるようになった。
「グローバルリングのぶつかり男」最近、池袋へ行ったばかりなのでグローバルリングというワードだけで少しわくわくします。 タカシとGボーイズたちが何度か犯人を逃したり空振りする。いつも完璧な仕事をする彼らには珍しくて新鮮でした。マコトにGボーイズたちを動かせようとしたハゲたおっさんが悪かったのかもw
「巣鴨トリプルワーカー」珍しくマコトだけでトラブルを解決した回。 おふくろのアイディアや吉岡に少し手伝ってもらったけど。
「炎上フェニックス」デマ情報の -
Posted by ブクログ
ネタバレ「タピオカミルクティの夢」久しぶりにしっかりサルくんが出てきてくれた。ただのヤクザではなく商売をしっかりできる男だと見せてくれた。
「北口ラブホ・バンディッツ」マコトの中学の同級生の女性が稼業として働くラブホテルにまつわるトラブルのお話。
「バースデイコールの甘い罠」ホストが詐欺を行っているのをGボーイズたちと懲らしめるお話。相変わらずタカシの戦闘がカッコよかった。
「獣たちのコロシアム」子どもたちを虐待するクソたちの描写が読むのがしんどくなるくらい酷かった。タカシもゼロワンもとても協力的になってくれた回。タカシは知ってたけどゼロワンも子どもに甘いんだね。
本作も良かったです!