石田衣良のレビュー一覧

  • 眠れぬ真珠

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    版画家咲世子と青年映画監督素樹。目立ってきた老いと更年期に悩まされる一方、過ぎ去った輝くような若さに惹かれるように素樹を愛する。始まる前から別れを意識する恋を始める咲世子は強い。今は自分を求めてくれても、いつか離れていくと分かっていたら手に入れることさえ私は躊躇して近づきもしないと思う。石田衣良の女性心理描写の巧みさに引き込まれました。映像化したら誰がいいか考えるのも楽しい作品でした。

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    2020年03月05日
  • 40 翼ふたたび

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    読み進めるのがこんなに楽しい本ってあるのだろうかと 訝しがりながらも心から前向きになれたお話。 たぶん、自分がその世代であり身につまされる思いが去来したせいなのだろうか。
    わくわくでもなくドキドキでもなく
    勇気100倍といったところか。
    病気の不安や生きてきた意味を振り返りつつも経験でカバーできるようになってきているところは
    決して暗くならずにすーっと胸のなかに自然と入ってくる辺り
    石田衣良さんの文章力の巧みさなのだろう。
    解説もとてもよかった。

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    2020年02月24日
  • オネスティ

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    やっぱり石田衣良さんは鮮明で良い。
    オネスティ、ぜひググってほしい。
    こんな風な人の愛し方、私はできない。
    誰もできないと思う。
    だからこそ、とても綺麗。
    続編でもなんでもよく読みたい。
    心温まる。全ての人間に読んでもらいたい。

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    2020年02月20日
  • 波のうえの魔術師

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    立花隆さんの近著に出てきた小説。この著者の本は、これまでほとんど読まなかった。先週から立て続けに2冊読んだ。いずれも面白かった。で、この小説もでたらめにおもしろかった。

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    2020年02月05日
  • 約束

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    短編なのに、泣きそうになった。悶絶した。
    石田衣良は池袋ウエストゲートパークのイメージしかなかったけど、こんなにも温かい作品があったんですね。

    悲しい出来事が消えることはないけど、みんなが前向きに生きられる社会でありますように。

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    2020年01月26日
  • 赤・黒(ルージュ・ノワール) 池袋ウエストゲートパーク外伝

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    違法ギャンブルで身を持ち崩した主人公とIWGPの名脇役サルの話。氷高組長の銀行マン的な考え方とサルの主人公への応対が面白い。
    いつも脇役のサルが冷めた対応をしながらも主人公に付き合っていく様が楽しい。サルはいい奴なんだ!と思わず思ってしまう。
    氷高組の組長も計算高いがビジネスマンなのね。
    最後の勝負は出来過ぎだけど面白かった。

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    2020年01月05日
  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    表題作が面白い。
    なんと言ってもマコトの母ちゃんがかっこいい。
    キップが良くて肝心なところをビシッと一言で決める。流石、マコトの母ちゃん。
    出てくる中華ギャングも含めて余り後味の悪い奴は出てこない。
    最後の落とし所が素晴らしい。

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    2019年12月29日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    世相を題材にしたエッセーはほんのりと肯定したり否定したりしながら読めて面白い。ただ時々ドキっとさせられるテーマもあったりするが。たとえば「知らなくていいこと」。知るべきことと知らなくていいことを線引きする力は、人が生きていく上で身につけなければならない力だが、一方でこれほど哀しい力は他に類を見ない。だからタイトルが「傷つきやすくなった世界で」なのかも。

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    2019年12月01日
  • 池袋ウエストゲートパーク

    購入済み

    きたがわ翔の作品。

    ずっと読みたかった作品だったのですが紙版が無く、今回初めて電子版で購入することにしました。
    もともとTVドラマ版が好きだったことと、好きな漫画家のひとりであるきたがわ翔が作画を担当していることが大きかったです。
    読み始めてみるとTVドラマ版が重なって懐かしい気分になります。

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    2019年11月16日
  • 眠れぬ真珠 1

    大人の恋愛モノ…

    原作者は男性なのに、女性の心理描写が凄過ぎ!
    久しぶりに大人の恋愛モノを読んだ気がします。凄く面白かったです。

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    2022年09月28日
  • 美丘

    購入済み

    電子書籍で読むべし

    今連続して2回目を読んでいる途中で思ったこと、物語の始まりはエピローグだった。2回は読むことをお薦めしたい。
    それと電子書籍で読む方が良い。
    本だと終わりに近づくと残りページでもう終わってしまう事がページをめくっている間に分かってしまう。
    デジタルであれば残りのページが分からないようもできる
    突然の最後の1ページに号泣してしまった。
    死期は分かっていてもだ。
    石田衣良氏の構成と表現力に感謝。

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    2019年10月24日
  • 40 翼ふたたび

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    フォーティ 石田衣良著
    40歳。折り返し。
    仕事、夫婦そして他者。何を信じてるのか?

    石田さん好きな作家さんです。
    また新しい世界に出会えました。

    これからの冬の季節。
    最後のページを迎えたとき、温かい光が差し込みます。
    優しい気持ちに浸れる物語です。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2019年10月19日
  • 6TEEN

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    作者が直木賞を受賞した4teenの続編!

    大喰らいのダイは前作で知り合った子持ちの女子高生ユウナさんと同棲中。
    ジュンは東大合格率の強豪校へ進学!
    ナオトは病気のせいで白髪が増えた。
    テツローはあいかわらずの可もなく不可もなくの普通。

    彼ら四人の高校生のほぼ一年の物語!


    前作の登場人物達もチラホラと出てくるのに懐かしさを感じます。
    必ず最後まで読んで欲しい作品!


    これぞ日本版のスタンドバイミー!

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    2019年09月04日
  • シューカツ!

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    順風満帆、挫折知らずで大学生活を終えようと言う時に訪れる最初の挫折が就活。
    多くの人が七転八倒するわけですが、この小説では、水越千晴、ほか仲間7人の七転八倒を描いています。
    文系の学部(四大の院でない)卒としての就活。
    時代背景や、実情などは、文庫の森健の解説が網羅的に親切でわかりやすいです。

    僕の場合は、理系の学部卒。卒業研究でやるような実験室の仕事はマスター以上じゃなきゃ仕事としてはありません。が、そんな無理を望まなければ、推薦入学のような就職でした。

    小説は、私立のトップの大学をモデルにしていると思います。公立の大学ではだいぶ様子が異なるでしょうし、マスター卒や専門性の高い勉強をしている人たちも異なるでしょう。さらには、大学以外の学校の人の場合はもっとだいぶ違うでしょう。むろん僕のような私立理系とも違います。しかし、とても面白く拝読しました。

    ハイライトは、関東テレビの最終面接で失敗し不合格となった後の千晴だと思います。

    挫折をどのように乗り越えるのか。人それぞれの性格が反映されるシーンです。
    二種類の人がいると思います。
    恨みに思い、敵と認識し、戦いを決意する人。
    それとは対象的に、自分の課題として認識し、自分でできる対処法を考える人。
    この二種類の人間の間には、深くて大きな溝があります。が、僕がそうと気がついたのは、だいぶ歳を取って、近年になってからです。

    ちなみに、この小説のヒロイン水越千晴は後者で、失敗の原因を分析し(本人が分析するのではなく、事実が地の文で解説されるのですが)いくつか、学習し、最終的にはほかのものがうらやむような就職先から内定を二つもゲットします。
    この逆転劇までの千晴の変化をどう読むか、がこの小説の味わいになると思います。もちろん人それぞれだと思いますが。

    今で言えば、少し盛って「この本読みました。」と書いた、失敗のネタについて。
    「ずうずうしく適当な感想でもいっておけば合格だったんだろう」
    と言う良弘に対し、
    「あんなにつまらない本で見栄を張ったわたしが悪いんだし。」
    と、自分の中で整理しています。

    こういう人と一緒に仕事をしたいな。と僕は思いました。
    全ての不具合の原因を他者に求めて、自らは唯我独尊を装い、ハッタリ、口八丁手八丁でうまく泳ぐ人も、
    正直に実力で勝負する人も、
    就職した後のそれぞれの人生は、それぞれ。うまくいく場合も、失敗する人もそれぞれの場合でいろいろです。一概にどちらが成功し、失敗するとは言えないようです。
    ただし、ハッタリが効く人が実績評価も高く、出世する傾向にあるようです。つまり、そこそこ出世した人は皆ハッタリが効く人です。が、評価されなくてもまじめに仕事に取り組んでいる人もいるはずです。(はったりが利くのは、実効性のある仕事をしている人がいるからです。)
    このバランスをどう取るかは、もっとえらい経営者層の手腕次第ですので、ぼくらにはなんともすることはできません。それぞれの会社の特徴って、この二種の人間のバランス具合によるところが多いようです。

    現場で働く自分としては、千晴のような人と一緒に働けたら気持ちが良いだろうな、と思います。
    世の中にはいろんな人がいます。外に出れば七人の敵がいると言いますが、正直に実力で勝負する方向に切り替えた、千晴のような人となら仕事も楽しい、と思いました。

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    2019年03月10日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    一気に引き込まれて読破。
    Podcastでも折に触れて話されていた東京大空襲の物語。
    空襲について、戦争を知らない世代である僕達は、どこか遠い昔のことのように、他人事のように思ってしまっている。

    空から爆弾を落とすという視覚的な情報ではなく、空襲によって奪われていく一人ひとりの命。
    死というものを生々しく身近に感じさせられた。

    この生々しさは、どこから来るのかということは、あとがきを読んで納得。

    このような人々の悲惨な死に様を知らなければ、戦争を知らない世代の僕らはまた同じことを繰り返してしまう。
    そのことに気付き背筋が凍った。

    70年前という遠くない日本で起きた出来事を覚えていたいと心から思った。

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    2019年02月28日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    この本を読み、本当の戦争を知った気がします。

    主人公タケシの視点で語られる世界は生々しく、壮絶すぎて。
    大空襲の夜の描写は想像するのが苦痛になるほどのもの。
    タケシたちにどうか生き延びて欲しいと、祈りながら、読んでました。
    またタケシを通じて描かれる当時の状況。
    空腹感、暮らし、中学生が未来を考えられない生活。
    その中での仲間との相撲、登美子との初恋などのキラキラした日々。
    少ないながらも時折出てくる笑顔のシーンは辛い物語の中での光のようでした。

    かけがえのない時間、大切な周りの人に気付かされました。

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    2019年02月22日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    ちょうどいい話の長さで、読み応えもありました。ドラマが凄く好きで、小説があったことに驚き読み始めましたが、ドラマではおちゃらけ具合が怖さを引き立ててるキングも、小説では氷のような冷たい言葉で端的に話クールな男。まこっちゃんなんてクラシック聴いてコラムニスト!と最初は驚きながらも、これはこれで凄く楽しかったです。キングとタッグを組んでいろいろな事件を解決していく様はかっこよかった。

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    2019年02月20日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    小学生の時、「戦争の話を取材する」という宿題があった。

    都営住宅に住んでいた私は、母と相談して「13階の高橋さんのおじさん」にお話を伺うことにした。

    高橋さんは、少年時代に第二次世界大戦を経験。

    航空機に追いかけられて、すぐそばに爆弾を落とされ、九死に一生を得た体験を語って下さった。


    この小説を読んで、高橋さんのことを思い出した。

    戦争が、ただの歴史でなく、人と人が殺し合う最高にむごいことであることを実感したのだ。


    時は、1945年3月。
    物語の舞台は、東京の本所区(現在の墨田区)。

    主人公のタケシは14歳。
    アメリカ人の父、日本人の母のもとに生まれた。

    9歳の時にシアトルから東京本所に母と引っ越してきた。

    父の国と母の国が戦争をしている。

    「鬼畜米英の子」「スパイ」などと酷い言葉を浴びせられながらも、中学生の青春の日々は続く。

    そのささやかな日常を、戦争が全て奪っていく。


    1945年3月10日未明。
    東京大空襲。
    タケシの住む地域では半分の方がなくなり、9割の家屋が焼き尽くされた。

    父の国の飛行機から焼夷弾が落とされ、町中が火の海に包まれる。

    目の前で人が死んでいく。たった数時間のうちに何度も何度もだ。

    これが戦争だ。


    著者は、文化の力で絶対悪の戦争に切り込んでいく。

    「池袋ウエストゲートパーク」にも必ず登場するクラシックの名曲を、戦時下のタケシの部屋に登場させる。


    戦争に立ち向かう文化の力。

    暴力に対する対話の力。


    戦争は美談なんかではない。

    青年の未来を奪い、子供の希望を打ち砕き、母に涙を流させる。


    語り継いでいかなければならないものがある。


    戦争ほど残酷なものはない。
    戦争ほど悲惨なものはない。


    タケシ、ミヤ、テツ、登美子。

    1945年の4TEEN。

    石田文学の金字塔がまた一つ。

    #石田衣良
    #不死鳥少年
    #池袋ウエストゲートパーク
    #4TEEN
    #NetGalleyJP

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    2019年01月26日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    あまり明るい話ではありませんでしたが、主人公の育った環境や背景、それ故の思い、考え、行動が文章から痛い程に伝わってきて、最後は本書を読みながら涙してしまいました。

    結構長編で、終始深く重い話が続く作品ではありましたが、読んで良かったと本当に思います。

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    2018年12月09日
  • 夜の桃

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    一言で言うと、エロすぎる

    仕事も結婚生活も恋愛も順風満帆なのに、新人の部下ととんでもないくらいに身体の相性が合いすぎてしまい、ドンドン快楽の果てに堕ちていく

    石田衣良の理想と性癖が感じられる作品って感じ。笑

    低評価の方も多いけど、自分はこれ大好きです、読んでても引かれない官能小説みたいな笑

    俺もこの主人公みたいに、
    若い時につけておいた筋肉を誇らしく思いたい
    筋トレしてなかったけど

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    2018年11月13日