石田衣良のレビュー一覧

  • ドラゴン・ティアーズ―龍涙 池袋ウエストゲートパークIX

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    表題作が面白い。
    なんと言ってもマコトの母ちゃんがかっこいい。
    キップが良くて肝心なところをビシッと一言で決める。流石、マコトの母ちゃん。
    出てくる中華ギャングも含めて余り後味の悪い奴は出てこない。
    最後の落とし所が素晴らしい。

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    2019年12月29日
  • 傷つきやすくなった世界で

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    世相を題材にしたエッセーはほんのりと肯定したり否定したりしながら読めて面白い。ただ時々ドキっとさせられるテーマもあったりするが。たとえば「知らなくていいこと」。知るべきことと知らなくていいことを線引きする力は、人が生きていく上で身につけなければならない力だが、一方でこれほど哀しい力は他に類を見ない。だからタイトルが「傷つきやすくなった世界で」なのかも。

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    2019年12月01日
  • 池袋ウエストゲートパーク

    購入済み

    きたがわ翔の作品。

    ずっと読みたかった作品だったのですが紙版が無く、今回初めて電子版で購入することにしました。
    もともとTVドラマ版が好きだったことと、好きな漫画家のひとりであるきたがわ翔が作画を担当していることが大きかったです。
    読み始めてみるとTVドラマ版が重なって懐かしい気分になります。

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    2019年11月16日
  • 眠れぬ真珠 1

    大人の恋愛モノ…

    原作者は男性なのに、女性の心理描写が凄過ぎ!
    久しぶりに大人の恋愛モノを読んだ気がします。凄く面白かったです。

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    2022年09月28日
  • 美丘

    購入済み

    電子書籍で読むべし

    今連続して2回目を読んでいる途中で思ったこと、物語の始まりはエピローグだった。2回は読むことをお薦めしたい。
    それと電子書籍で読む方が良い。
    本だと終わりに近づくと残りページでもう終わってしまう事がページをめくっている間に分かってしまう。
    デジタルであれば残りのページが分からないようもできる
    突然の最後の1ページに号泣してしまった。
    死期は分かっていてもだ。
    石田衣良氏の構成と表現力に感謝。

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    2019年10月24日
  • 40 翼ふたたび

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    フォーティ 石田衣良著
    40歳。折り返し。
    仕事、夫婦そして他者。何を信じてるのか?

    石田さん好きな作家さんです。
    また新しい世界に出会えました。

    これからの冬の季節。
    最後のページを迎えたとき、温かい光が差し込みます。
    優しい気持ちに浸れる物語です。

    #読書好きな人と繋がりたい

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    2019年10月19日
  • 6TEEN

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    作者が直木賞を受賞した4teenの続編!

    大喰らいのダイは前作で知り合った子持ちの女子高生ユウナさんと同棲中。
    ジュンは東大合格率の強豪校へ進学!
    ナオトは病気のせいで白髪が増えた。
    テツローはあいかわらずの可もなく不可もなくの普通。

    彼ら四人の高校生のほぼ一年の物語!


    前作の登場人物達もチラホラと出てくるのに懐かしさを感じます。
    必ず最後まで読んで欲しい作品!


    これぞ日本版のスタンドバイミー!

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    2019年09月04日
  • シューカツ!

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    順風満帆、挫折知らずで大学生活を終えようと言う時に訪れる最初の挫折が就活。
    多くの人が七転八倒するわけですが、この小説では、水越千晴、ほか仲間7人の七転八倒を描いています。
    文系の学部(四大の院でない)卒としての就活。
    時代背景や、実情などは、文庫の森健の解説が網羅的に親切でわかりやすいです。

    僕の場合は、理系の学部卒。卒業研究でやるような実験室の仕事はマスター以上じゃなきゃ仕事としてはありません。が、そんな無理を望まなければ、推薦入学のような就職でした。

    小説は、私立のトップの大学をモデルにしていると思います。公立の大学ではだいぶ様子が異なるでしょうし、マスター卒や専門性の高い勉強をして

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    2019年03月10日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    一気に引き込まれて読破。
    Podcastでも折に触れて話されていた東京大空襲の物語。
    空襲について、戦争を知らない世代である僕達は、どこか遠い昔のことのように、他人事のように思ってしまっている。

    空から爆弾を落とすという視覚的な情報ではなく、空襲によって奪われていく一人ひとりの命。
    死というものを生々しく身近に感じさせられた。

    この生々しさは、どこから来るのかということは、あとがきを読んで納得。

    このような人々の悲惨な死に様を知らなければ、戦争を知らない世代の僕らはまた同じことを繰り返してしまう。
    そのことに気付き背筋が凍った。

    70年前という遠くない日本で起きた出来事を覚えていたいと

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    2019年02月28日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    この本を読み、本当の戦争を知った気がします。

    主人公タケシの視点で語られる世界は生々しく、壮絶すぎて。
    大空襲の夜の描写は想像するのが苦痛になるほどのもの。
    タケシたちにどうか生き延びて欲しいと、祈りながら、読んでました。
    またタケシを通じて描かれる当時の状況。
    空腹感、暮らし、中学生が未来を考えられない生活。
    その中での仲間との相撲、登美子との初恋などのキラキラした日々。
    少ないながらも時折出てくる笑顔のシーンは辛い物語の中での光のようでした。

    かけがえのない時間、大切な周りの人に気付かされました。

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    2019年02月22日
  • 反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパークV

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    ちょうどいい話の長さで、読み応えもありました。ドラマが凄く好きで、小説があったことに驚き読み始めましたが、ドラマではおちゃらけ具合が怖さを引き立ててるキングも、小説では氷のような冷たい言葉で端的に話クールな男。まこっちゃんなんてクラシック聴いてコラムニスト!と最初は驚きながらも、これはこれで凄く楽しかったです。キングとタッグを組んでいろいろな事件を解決していく様はかっこよかった。

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    2019年02月20日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    小学生の時、「戦争の話を取材する」という宿題があった。

    都営住宅に住んでいた私は、母と相談して「13階の高橋さんのおじさん」にお話を伺うことにした。

    高橋さんは、少年時代に第二次世界大戦を経験。

    航空機に追いかけられて、すぐそばに爆弾を落とされ、九死に一生を得た体験を語って下さった。


    この小説を読んで、高橋さんのことを思い出した。

    戦争が、ただの歴史でなく、人と人が殺し合う最高にむごいことであることを実感したのだ。


    時は、1945年3月。
    物語の舞台は、東京の本所区(現在の墨田区)。

    主人公のタケシは14歳。
    アメリカ人の父、日本人の母のもとに生まれた。

    9歳の時にシアトル

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    2019年01月26日
  • 北斗 ある殺人者の回心

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    あまり明るい話ではありませんでしたが、主人公の育った環境や背景、それ故の思い、考え、行動が文章から痛い程に伝わってきて、最後は本書を読みながら涙してしまいました。

    結構長編で、終始深く重い話が続く作品ではありましたが、読んで良かったと本当に思います。

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    2018年12月09日
  • 夜の桃

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    一言で言うと、エロすぎる

    仕事も結婚生活も恋愛も順風満帆なのに、新人の部下ととんでもないくらいに身体の相性が合いすぎてしまい、ドンドン快楽の果てに堕ちていく

    石田衣良の理想と性癖が感じられる作品って感じ。笑

    低評価の方も多いけど、自分はこれ大好きです、読んでても引かれない官能小説みたいな笑

    俺もこの主人公みたいに、
    若い時につけておいた筋肉を誇らしく思いたい
    筋トレしてなかったけど

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    2018年11月13日
  • 眠れぬ真珠

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    石田衣良さんて男なのになぜ女性の心情を描けるの?笑

    ホテルシーンで登場するオムレツが食べたいんですけどどなたか作ってくれませんか…

    ついでにビートルにも乗りたいし年下の男に恋したくなるんですけど…

    黒のともぞうとか呼ばれたい

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    2018年11月13日
  • 約束

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    青のイグジット、昔現代文の練習問題で出題されていて、解いた記憶があった。
    何年も前なのに覚えていたのは、当時の自分も感情をこの話に揺さぶられたからだと思う。また出会えて良かった。
    そのほかの話も共通して、辛さを抱えたまま、それでもまた前を向けるような希望を描いており、暖かい読後感が心地よい、良い短編だと思った。

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    2018年10月18日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    ネタバレ

    キングタカシ登場率高し。表題作は、キング誕生の続編としてもイカしてる。格好よすぎ。
    話としてはユーチューバーが面白かった。いまいち時代設定がよくわからないが、マコトもタカシもネット関連にはかなり弱い様子(マコトは大分昔からパソコンを持っているはずなのだが。)。やってることはアホの極み、そんなネタで皆が見るのか不明だし、なんの意味があるのかよくわからないが、カタのつけ方はIWGPらしくて良かった。
    とにかくタカシファンは読む価値あり。あと、マコトはちょっとタカシが好きすぎでは。どうしたのかと思った。

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    2018年10月14日
  • REVERSE リバース

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    いろんな人との出会いがとても素敵に感じられた。男女を越えた人と人との触れ合いが大事に書かれていて、素敵でした。

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    2018年10月12日
  • 逝年

    購入済み

    全ての男性に読んでもらいたい

    歳を重ねていく女性を美しいと感じる大学生の主人公の考え方を見ていると、今を生きる男性に足りないものを感じました。
    皺やたるみが増える女性に罵声を浴びせる男性がたくさんいるこの世界に、この本の主人公のように純粋に人を愛し理解できる男性がたくさんいれば、世の中はもっと幸せになるのだろうなと思いました。

    心に響く素敵な作品でした。

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    2018年10月09日
  • 西一番街ブラックバイト 池袋ウエストゲートパークXII

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    IWGPシリーズは文庫で購入と謎の縛りから待ちに待った一冊。
    相変わらずエッジのきいた内容でワクワクハラハラ。
    あっという間に読み終えてしまった。
    キングの新たなる伝説の目撃者になってしまった…
    またマコト君やキングに会いたいから、もうこの“文庫縛り”やめよう(笑)

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    2018年09月08日