石田衣良のレビュー一覧
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きたがわ翔の作品。
ずっと読みたかった作品だったのですが紙版が無く、今回初めて電子版で購入することにしました。
もともとTVドラマ版が好きだったことと、好きな漫画家のひとりであるきたがわ翔が作画を担当していることが大きかったです。
読み始めてみるとTVドラマ版が重なって懐かしい気分になります。 -
購入済み
電子書籍で読むべし
今連続して2回目を読んでいる途中で思ったこと、物語の始まりはエピローグだった。2回は読むことをお薦めしたい。
それと電子書籍で読む方が良い。
本だと終わりに近づくと残りページでもう終わってしまう事がページをめくっている間に分かってしまう。
デジタルであれば残りのページが分からないようもできる
突然の最後の1ページに号泣してしまった。
死期は分かっていてもだ。
石田衣良氏の構成と表現力に感謝。 -
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順風満帆、挫折知らずで大学生活を終えようと言う時に訪れる最初の挫折が就活。
多くの人が七転八倒するわけですが、この小説では、水越千晴、ほか仲間7人の七転八倒を描いています。
文系の学部(四大の院でない)卒としての就活。
時代背景や、実情などは、文庫の森健の解説が網羅的に親切でわかりやすいです。
僕の場合は、理系の学部卒。卒業研究でやるような実験室の仕事はマスター以上じゃなきゃ仕事としてはありません。が、そんな無理を望まなければ、推薦入学のような就職でした。
小説は、私立のトップの大学をモデルにしていると思います。公立の大学ではだいぶ様子が異なるでしょうし、マスター卒や専門性の高い勉強をして -
Posted by ブクログ
一気に引き込まれて読破。
Podcastでも折に触れて話されていた東京大空襲の物語。
空襲について、戦争を知らない世代である僕達は、どこか遠い昔のことのように、他人事のように思ってしまっている。
空から爆弾を落とすという視覚的な情報ではなく、空襲によって奪われていく一人ひとりの命。
死というものを生々しく身近に感じさせられた。
この生々しさは、どこから来るのかということは、あとがきを読んで納得。
このような人々の悲惨な死に様を知らなければ、戦争を知らない世代の僕らはまた同じことを繰り返してしまう。
そのことに気付き背筋が凍った。
70年前という遠くない日本で起きた出来事を覚えていたいと -
Posted by ブクログ
小学生の時、「戦争の話を取材する」という宿題があった。
都営住宅に住んでいた私は、母と相談して「13階の高橋さんのおじさん」にお話を伺うことにした。
高橋さんは、少年時代に第二次世界大戦を経験。
航空機に追いかけられて、すぐそばに爆弾を落とされ、九死に一生を得た体験を語って下さった。
この小説を読んで、高橋さんのことを思い出した。
戦争が、ただの歴史でなく、人と人が殺し合う最高にむごいことであることを実感したのだ。
時は、1945年3月。
物語の舞台は、東京の本所区(現在の墨田区)。
主人公のタケシは14歳。
アメリカ人の父、日本人の母のもとに生まれた。
9歳の時にシアトル -
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全ての男性に読んでもらいたい
歳を重ねていく女性を美しいと感じる大学生の主人公の考え方を見ていると、今を生きる男性に足りないものを感じました。
皺やたるみが増える女性に罵声を浴びせる男性がたくさんいるこの世界に、この本の主人公のように純粋に人を愛し理解できる男性がたくさんいれば、世の中はもっと幸せになるのだろうなと思いました。
心に響く素敵な作品でした。