石田衣良のレビュー一覧

  • 水を抱く

    Posted by ブクログ

    [2016年22冊目]
    清浄な表の生活と、淫猥な裏の生活の間を行き来する興奮と葛藤とスリルを描いた作品。

    わかりやすく伝わるセクシーな表現と展開のスピード感で、ページ数を思わせぬ読み方をさせるのが石田衣良流。最後のページをめくるまで結論を焦らされ、大変満足。
    話の設定こそありきたりなものの、人間が情欲の深さで葛藤する姿を見るのが好きな人はハマる一冊。

    個人的には島波院長が一番いい味を出している。
    彼の一言がこの本を表しているので一部抜粋。

    『多くの男たちは、女性の魅力を取り違えている。…問題はその女性のなかにどれほどの欲望と熱量が潜在しているか。その欲望がどんな形でねじれ、表現されるとき

    0
    2016年03月19日
  • マタニティ・グレイ

    Posted by ブクログ

    仕事しながらの妊娠・出産、あの時は大変だったなぁと3回の経験を思い出しました。育児休業制度はなく、産前産後の休暇だけで復職。保育園探しに苦労している同僚の中にあって義母が見てあげると言ってくれたのに甘えて出勤していました。ちょっとは楽だったと思います。気は使いましたけどね。働きながらの子育てに社会的な援助はまだまだ足りないと思いますが、協力的な夫は少しは増えているのでしょうか

    0
    2016年02月20日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

    Posted by ブクログ

    最終回なのかな。
    妙にすっきりした終わり方です。
    最後の展開はもっと凝った内容にして欲しかった。
    今回はやけに人間くさいタカシが意外でした。

    0
    2016年01月16日
  • 余命1年のスタリオン(下)

    Posted by ブクログ

    俳優の当馬は最後の一年を映画作成に懸ける。
    出口がうすぼんやりと見えてきた年齢の私には形に残せる何かは見当たらないけれど、今出来ることの中で気持ちが向くものには手を付けて行こうと思う。後悔はしたくないから。

    0
    2015年12月05日
  • 余命1年のスタリオン(上)

    Posted by ブクログ

    余命1年と言われたショックをどうやって乗り越えるのだろう。ずーっと先だと思っていた最後の時が目に見えてしまうその恐怖、見つめるのが恐くて人に言わずに置きたくなるのだろうか。自分は聞いたけど他の人は聞いてないのだからきっとホントじゃないんだと思い込みたいのかもしれない。従兄弟が白血病だと聞いた時、耳を塞いでいた自分を思い出す。彼は子供のうちに亡くなってしまったけれど、ちゃんと聞いてちゃんと見ていなかった自分が少し恥ずかしい。

    0
    2015年12月05日
  • スイングアウト・ブラザース

    Posted by ブクログ

    すごく勉強になりました。

    美紗子さんから見事にダメな所を言い当てられる感じ。
    主人公の『スイングアウトブラザーズ(フラれ男3人組)』と一緒に凹みました。
    でも、勉強になりました。
    ありがとうございます。
    笑。

    たぶん、女性が読んだら、
    「ハァ?もしかして男ってコレ読まなきゃ、こんなコトもわかんないの?」
    って思うかも知れませんね、、、。
    でも、少なくとも僕はわかってませんでした、
    この歳まで、、、。
    すみません。
    心を入れ替えます。
    (^_^;)

    0
    2015年11月21日
  • PRIDE―プライド 池袋ウエストゲートパークX

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    つぎのステージで、また!


    タカシが、タカシじゃない!w 
    恋とか・・・しかも、クールじゃない!
    やめて~~!!!ww

    マコトは・・・うん、頑張れw

    サルにも、また好きな人ができるといいな!

    0
    2015年11月17日
  • アキハバラ@DEEP

    Posted by ブクログ

    面白かった!!
    「IWGPの秋葉原版かな?」
    と思って読み始めたけど全然違いました。
    シリアスさが無いからとても軽く、
    エンターテイメントとして単純に楽しめました♪

    長編なのに一気にサクサクと読めてしまう。
    初めての長編小説にオススメです!!

    0
    2015年11月13日
  • アキハバラ@DEEP

    Posted by ブクログ

    石田衣良作品の長編は初めてだが、思ったより面白かった。キャラクター設定やデジタル誘拐などもよくできている。

    0
    2015年11月08日
  • チッチと子

    Posted by ブクログ

    や、とてもいいお話でした!

    ★5つにプラスアルファしたいくらい。
    本を書くこと、書き続けることの喜びと迷い、苦悩。
    それは作家にとって、人生そのものの試練なのだろう。

    作家の内面の葛藤とお構いなしに、小学校高学年の息子を持つやもめでもある主人公は、ご飯を作り、洗濯をし、眠い目をこすりながら授業参観にも出掛ける。
    この、息子・カケルとの日常がていねいに描かれているのがとても良い。

    それにからめて、カケルの母・亡き妻に対する、「君はどうして逝ってしまったのか」という喪失感とキリのない問いかけが、じんわりと染みわたってくる。

    この後も幸せに暮らして欲しいなあ、と、青田耕平の明日を願ってやまな

    0
    2015年10月21日
  • 灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークVI

    Posted by ブクログ

    今のところ6作目が自分のベスト。フェニックスが最高だな。こんなに上手くいくのか、そりゃあ小説だからだと思うが、上手くまとめたストーリー展開は凄い。サクサク読めた。

    0
    2015年10月18日
  • 目覚めよと彼の呼ぶ声がする

    Posted by ブクログ

    石田衣良という面白い人の考え方に触れれるのがとても楽しい。
    目から鱗だったり、深く共感したり。
    また時間が経ったら再読したいと思う。
    この人の気軽さや身軽さは、たまに触れると心地良い♪

    0
    2015年10月18日
  • 40 翼ふたたび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何歳だってがんばるぞ!って思える。
    いくつになっても、やり直せるよって元気もらえる。
    そんな感じ。
    いいですね。

    0
    2015年10月18日
  • REVERSE リバース

    Posted by ブクログ

    面白い設定でした
    でもちょっと男性側が、情けないかな
    逆に女性が出来すぎ
    副社長の関連がもっと膨らむと嬉しかったかな

    0
    2015年09月07日
  • 電子の星 池袋ウエストゲートパークIV

    Posted by ブクログ

    「東口ラーメンライン」よい♪
    「ワルツ・フォー・ベビー」も、ちょっと哀しいけどよい。
    「黒いフードの夜」「電子の星」は、重くて、つらい。でも誰かに、こんなに悲惨なのに自分はどうすればいいの?と問いかけてもどうしようもない。自分はどうしたいのかを自分に問い、本当にそうしたいなら、強い意志を持って新たな一歩を踏み出す決断をしなければならない。本当の優しさは強さの中にある。人は強くなければ、他人にまで優しくはなれないのだ。このシリーズには、そんな人たちがあふれているから人気なんだろうなぁ~!

    0
    2015年09月05日
  • 骨音 池袋ウエストゲートパークIII

    Posted by ブクログ

    「骨音」や「西口ミッドサマー狂乱」のようなハードで読み応えのある話もいいけど、「西一番街テイクアウト」のような話があると和む。母は強し!

    0
    2015年09月05日
  • 親指の恋人

    Posted by ブクログ

    最初に結末が提示され、なめらかな速度で円をぐるりと描いて、その結末にたどり着いたように感じる。
    中心人物のスミオには、友達や家族等の多くの人がいる。
    言葉でその人達と意思伝達をする術もある。今回の話では、携帯電話のメールが多く登場する。
    スミオはその人達と言葉は多く交わすけれど、スミオを含め誰も彼も向き合っていない。
    スミオが向き合って、スミオと向き合ってくれたのはジュリアだけだったのではないだろうか。
    だからこそ、あの結末を迎えることになったのではないか。
    もういちど時間をおいて、読み返したい作品。

    0
    2015年09月03日
  • 明日のマーチ

    Posted by ブクログ

     派遣が年収200万であっさり首を切られて、正社員で年収何千万ももらっている人がいるのは、すごく腹がたつんだけれど、なんかいい話だった。派遣切りにあった若者が山形から東京まで歩くうちにネットで話題になり、大ごとになっていく。つらいことをひょうひょうと受け止めてすきまを泳いでみせるイズミと憎しみをエネルギーに変えていく伸也。旅の中でそれぞれの個性が生かされていく。最後明るく終わるところが希望があっていい。

    0
    2015年07月19日
  • ブルータワー

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった!!

    現在の世界で病により死が近付いている男の意識だけがタイムスリップし、
    200年後の世界を救う為に働くという物語。

    物語としては全然違うけど、
    『ネバーエンディングストーリー』みたいな感じ。
    主人公本人も病による悪夢なのか、
    本当に未来にタイムスリップしているのかハッキリ分からない状態だけど、
    「ただ死を待つだけの暮らしよりも、生きている実感が感じられる。」
    と理由から世界救出の物語が始まる。

    人が一番『自分らしく生きれてる』って感じるのって、
    自分の為に生きてる時じゃなく、
    他人の為に生きてる時なんだなと思った。

    0
    2015年06月23日
  • LAST

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    10年近く前に出会って何度も読んでる作品。
    自分が落ちてる時に何故か読んでしまう。
    安心もしないし、むしろ更に落ちる気がするが
    読まされてしまう。
    なんだろうこの魅力は。
    石田衣良さんのクサさも◯

    0
    2015年06月12日