石田衣良のレビュー一覧

  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    IWGP好きは読むべし。

    本編の最後に辻村深月さんの解説がのっているのだか、言いたいことをすべて言ってくれている。

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    2022年10月08日
  • 美丘

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    ネタバレ

    読む前は美丘を可愛らしい女の子と思っていたが、実際は行動力や積極性のある力強い女性であった。太一と美丘はやたらと欲望に飲まれることが多く、ラストにどのような感動があるのかと不思議に思っていたが、美丘が病気を告白した後から物語のスピード感が増し、病状も悪化していった。脳がスポンジのようになるという病気で次第に体の自由がきかなくなる美丘は今までの快活さもなく、物語前半の美丘と別人みたいだった。太一が美丘の約束から逃げていた最中、美丘の家族集まっての病院で美丘が「やー、やー、やー」「やー、くー、くー、そー」と言った場面は一番苦しかった。クリスマスに太一が美丘の約束を果たす場面では、2人の愛が苦しいほ

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    2022年08月22日
  • 美丘

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    何か新しい作品を読んでみようと軽い気持ちで手に取った一冊でしたが、いい意味で期待を裏切られました。自分は今まで書籍を読んで涙を流すことは無かったのですが人目を憚らず泣いてしまいました。主人公の恋や揺れる心など設定はありふれたものかもしれませんが、性描写や人の汚い部分まで描かれていて共感できる部分が多い点が他の作品とは違う部分かもしれません。

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    2022年08月21日
  • 約束

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    『約束』何を食べても砂の味しかしないほど、悲しくつらい体験をしたカンタ。そのカンタが心配で、「生きてほしい」と必死に訴えるヨウジ。二人の友情に胸がいっぱい。
    『天国のベル』夫からの贈り物にじーんとした。良くない事ばかりが続いてどん底だった尚美に、これからは生きていて良かったなあと思える出来事がたくさんあるといいなと思った。
    『ハートストーン』おじいちゃんの研吾に対する愛情にも感動したし、その話を笑わずに共感してくれた主治医にも感動。こんな風に接してくれるお医者さんを何人か思い浮かべることのできる自分が誇り。
    どの話も胸をあたたかくさせてくれた。

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    2022年08月20日
  • 6TEEN

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    高校生になった4人たちの話しでダイの家庭環境やクラブ?にいた女の子たちのその後などについて書かれていました。同級生の死によってさらに4人の絆が強まった感じがしました。

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    2022年08月04日
  • カンタ

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    終始感動しながら
    読み終わった一冊
    耀司とカンタの関係が
    過ごすぎ…
    通勤の電車の中で読んでて
    何度涙した事が…
    マスクしてて良かったと
    思うほどに…

    今後のふたり…いや
    姫菜と望も入れて
    4人の今後を読みたい

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    2022年07月05日
  • 不死鳥少年 アンディ・タケシの東京大空襲

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    石田先生が中学生に読んでもらいたいと書いた小説。なるほど、たしかに、読んでほしい。
    胸が苦しくなるほど、身体が震えるほど、空襲の恐ろしさが伝わってくる。

    戦争なんてろくなもんじゃないと、つくづく思う。
    大義なんて、クソ喰らえと思う。
    平和な日々を維持したい。
    だから大人も読むべき小説。

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    2022年06月15日
  • 爽年

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    ネタバレ

    性愛をこんな風に考えたことはなかった。隠すべきもの、と思い込んでしまっているが食欲と同じでとても基本的な生き物の営みだ。
    作中の言葉(※フレーズに記載)は真実だ。
    性欲を必要以上に蔑んだ結果、いろいろなものが歪んでしまった。そこをベースにしているのでこのシリーズが全編ベッドシーンであるにも関わらずいやらしさを一切感じさせない作品になっているのだろう。とても大切なことに気付いた気がする。読んでよかった。
    残念ながら、映画版ではそこまで描き切れていないと思った。

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    2022年07月10日
  • 逝年

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    ネタバレ

    読んだのは単行本ハードカバーなので装丁が違う。何かの蛇腹…のようでよく分からないけど、ハードカバー版の方が私の好み。

    クラブの再開、アユムの登場と家族とのエピソード、御堂静香の死。
    主人公が女性の心をゆっくりほぐして開いていく様は前作よりスキルアップしている。スキルとは言っても身につける技術ではなく本人の才能の開花かもしれない。

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    2022年07月10日
  • 4TEEN

    c

    購入済み

    読みやすくて好き

    特に、最終章のダイに感動した。中学生でこんな格好良いこと言えるのか、それは度々思うことがあったが。普段本を読まないけど、短編だしすんなり読めた。

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    2022年06月11日
  • キング誕生 池袋ウエストゲートパーク青春篇

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    辻村深月の解説にとても共感する。
    もっと若いころに出会っていたら、絶対に「これは自分のための物語!」と感じたに違いない。

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    2022年05月05日
  • うつくしい子ども

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    中学生の時に出会ってから、どんな状況においても「一般論」や「世間の声」にかき消される立場があるということを強く意識させられる契機となった本。
    自らを刺し抜いてくるような言葉が聴こえても、真実を明らかにするために事件と対峙する少年の強さは当時の私にはとても眩しく写った。

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    2022年04月07日
  • 娼年

    購入済み

    溶けて気が遠くなりそうだ

    陶酔してみたい自分がいる。
    綺麗なものも、とんでもないものも
    ありありと描かれている。
    とんでもないものも見たいが、
    やはり綺麗なものを見られるときは
    なおさら良い。
    上手く描写するものだなあと思う。
    描かれている綺麗なものと
    自分が一体になって
    溶けて気が遠くなりそうだ。

    自分とは違うとも感じる。
    そんなにこんな世界に
    居られるものじゃない。
    こういう世界があるんだなあと
    ありそうな世界として
    外には感じるが、
    心が一体化する、このひと時。

    #エモい #アツい #切ない

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    2022年03月29日
  • LAST

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    7つの短編。怖くなった。

    どの主人公も今更どうする事も出来ないでしょ。というところまで堕ちていて、死ぬか生きるかの究極の選択のみしかない状況にある。
    絶体絶命でも一縷の望みにかけるのだけど、その道は蜘蛛の糸より細く頼りない。
    こんなストーリー読んでたら明日は我が身になるんじゃないか?という変な恐怖感、焦燥感に包まれた。
    もうこの本は忘れよう。怖すぎる。

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    2022年03月25日
  • 美丘

    購入済み

    ほっておけない子

    美丘が一番ということではない。
    でも、ほっておけない。
    もっとましな子がいるのに、
    ほっておけないから
    美丘を選んでしまう気持ちもわかる。
    欠けたところがあるから惹かれるのかもしれないし。

    とんでもないことをするのはそれで魅力だ。
    極端な状況は続かないし、
    彼女も崖っぷちにいるが、
    悲愴というよりとても強い。
    強いのも魅力だ。
    バランスが崩れた状態で
    人が普通はしないことをやってしまう
    ぞくぞくする感じ。

    意外にと言っては何だが
    情があるし。
    単に性的にリミッターが
    外れているだけじゃない。
    だから、
    存在がなくなっても
    やわらかい体の感触と、

    #エモい #切ない #ドキドキハラハラ

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    2022年03月23日
  • 愛がいない部屋

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    神楽坂の高層マンションに絡む人たちのラブストーリー。十人十色の恋愛は当たり前なのだけど、それぞれのストーリーを読むと、その振り幅に改めてう〜んと考えてしまう。
    表題作「愛のいない部屋」での咲さんの言葉で、自分の幸せは自分の納得する方向に自分で切り拓いていくものなのだと…響いた。
    ウクライナの避難される方々の報道を毎日見るから余計に響いたのかもしれない。

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    2022年03月21日
  • ブルータワー

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    今現在流行してる
    コロナが「黄魔」に
    思え、思いながら
    読み終えました…

    青の塔の設定は
    中々面白かった。

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    2022年03月16日
  • 爽年

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    自分の体で感じたこと。それが人生を豊かにする。
    人の世のことわりはまだよく分からないけれど、私はこのままいけばしあわせだと思う。

    「生きているって、自分の身体をとおして誰かを感じて、なにかを分けあうってことだったんだね」これがこの本のテーマかな?

    良い悪いなんてすぐ変わる。本音で心から語り合える仲間なんてそうこの世界で見つけられるもんじゃないけど、私は上辺で語りたくないし、体を通した言葉で話したい。
    移り変わるものに重心を置くなら、私は自分に重心を置いて生活したい。責任が取れなくなって、どうにかなってしまう。
    アルバイト生活だろうがニートだろうが、私は自分の幸せを求めている。流れ着く先があ

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    2022年03月05日
  • 爽年

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    「娼年」シリーズ最終章。
    他2作とは異なり、読後全てを受け入れてもらえたような温かさに包まれているような感じがした。
    寂しく哀しい、温かな愛と性の物語。

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    2022年03月03日
  • 逝年

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    前作に比べて、衝撃的なともいえるシーンがあるように感じる。だが、決して不快ではなく「性」のかたちであり「愛」の形なんだと思った。

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    2022年03月03日