真下みことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
短編なのでサクサク読めた。
今回の書き出しテーマは『だから捨ててと言ったのに』…だいたい恋愛絡みか、夫婦関係こじらせ系が多かったように思う。
誰に対して言っているかで、作者ごとに思い付く話が違い、個性があって面白い。
アンソロジーは、知らない作家さんを知って、見つける機会にもなる。
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↓読んだ中で印象に残ったもの。
●良い話
砥上裕將『母の箪笥』
金子玲介『恋文』
●じわじわ来る系
潮谷験『無理解』
五十嵐律人『累犯家族』
背筋『こわくてキモくてかわいい、それ』
●設定の世界観が独特
黒澤いずみ『捨てる神と拾う神』
舞城王太郎『食パンと右肘』
多崎礼『海に還る』
麻耶雄高『探偵ですから』
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個人的には、金子玲介さんの『恋文』が一番馬鹿っぽく軽いテイストが面白かった。
また、多崎礼さんの『海に還る』は短編の設定にしては面白い。短いから逆に良かったのかな?
潮谷験さん『無理解』と、五十嵐律人さん『累犯家族』は、表題テーマらしいイメージ。 -
Posted by ブクログ
初読みの作家さんだが、とても面白かった。
5話からなる短編集。第1話の専業主婦がやっと見つけた職場、そこを訪れる人それぞれの物語。
表紙はとても穏やかでのほほんとしたイラスト、しかしこれに騙されてはいけない。
不穏とまでは言わないが、これがなかなか、、、?!
誰しも人には言えない悩みや苦労があるのだが、それを口に出せる場所って大切なのかもしれない。しかもそれは知人や関係者じゃなく、単なるスーパーの店員だと。
全くの他人だからこそ、愚痴ってみたくなるのはわかる気がする。
中でも私は「なわとびの入り方」のこの続きがとても気になる。夫婦の関係も友情も。
「不機嫌おじさん」も、こういうおじさん、よくいるよな〜
どれも身近にいそうな人たちでありそうな話である。
気軽にさくさく読めるのでぜひおすすめ!
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Posted by ブクログ
タイプの違う女子二人が事件をきっかけに手をつなぎ… 心情を解像度高く描いた青春小説 #春はまた来る
■あらすじ
東京の上位大学に通う理系女子の順子は、高校時代の同級生だった紗奈と出会う。順子は明るく華やかな紗奈を煙たく感じていたが、お互い女友達が少ない環境の中、少しずつ心を開いていく。ある日、紗奈がインカレサークルのイベントで乱暴されてしまう。紗奈は順子に助けを求めるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
地方から上京してきた女性たちの友情と成長、そして性被害の醜さと恐ろしさを描いた青春&社会派小説。ストーリーとしてはシンプルながらも、登場人物ひとりひとりの心情を解像度高く描いた力強い物語でした。
まずなんといっても、まるでタイプの違う女子ふたりが読みどころ。
・勉強ばっかりで人との交流が苦手、女性としての身なりにも全く疎い順子
・勉強は二の次、元気で可愛くコミュニケーションをとるのが上手な紗奈
性格が真逆で合うわけない二人なんですが、紗奈の力技で少しずつ距離が近づいてくるです。
一見、紗奈は面倒くさい奴やなーって思うんですが、甘えるってことが彼女にとってのコミュニケーションの取り方なんです。計算高く近づいてくる奴なんかよりずっといい、素直で可愛いじゃないですか。
順子もちゃんと受け止めてあげるところが偉いよ。まぁ最初はイヤイヤなんだけど、突き放すのではなくて積み上げて考えてあげられるんです。優しさと頭脳があってこその、お人柄ですね。順子もいい奴なんです。
二人以外の登場人物もリアリティがあってよかったな~。宮田くんの優しさだったり、サークル内での人間関係に悩んでいるところなんて、すげーよく描けているわ。
私も若かりし頃、いつの間にか自身が望まない環境に身を置いていることがよくあったよ。なんとなく居心地が悪いんだけど、そこにいないと社会からはみ出しちゃいそうな恐怖感もあってさ。自分の居場所を確保するのって難しいんだよね、うんうん。
本作は総じてまだ二十歳そこそこの面々が頑張ってるところがいいんですよ。親世代の私としては読んでると泣けてきちゃう。
さて物語が中盤に入ると紗奈に事件が発生。物語の後半に入ってくると、さらに順子と紗奈の魅力が躍動することになる。特に推したいのは順子ですよ。友人のために自身がニシアチブをとって行動していくのです。彼女がこんなにも勇気にある行動をするなんて感涙ですよ…
そして勉強なんかに興味がなかった紗奈も、自身のつらい体験や友人との交流で成長。さらに大学での学ぶことによって、自身の価値をアップデートしていく。若い頃は少しくらいはみ出したり、人に迷惑かけてもいいんですよ、経験を繰り返してながら進化していけばいい。
真下みこと先生らしく、青春ど真ん中の人物像を美しくも華やかに描けていましたね。10~20代だけじゃなく、40~50代のみなさんにも読んで欲しい作品でした。
■ぜっさん推しポイント
かつては大学のサークル、最近では芸能界、おそらくこれまで様々な組織体で献上システムはあったんでしょう。前々から思っているんですが、後輩のような自身より下の立場の人に遊ぶ女性を世話してもらうなんて、恥ずかしくないんですかね。自分のシモの世話くらい後輩に頼らないでほしい、ダサすぎ。
そしてこんな青少年の物語を読むと、ノスタルジックな気分になるとともに、自分もこれからだと思わせてくれるんすよね。まだまだ素敵な出会いや人生を楽しみたい! 新しいことを始めたくなる一冊でした。 -
購入済み
最後までもやもや。。
もう一度最初から読みたくなるけど、
もう二度と読みたくないようなしんどさ。
アイドルオタクとしては、自分がいつアイドルを傷つける側に回るかもしれないという
恐怖も体感して背筋が凍った。。
ついでに、レビューにプロモーションサイトが面白いとあったので見てみたら、
本当に作りこまれていて作品と現実が分からなくなりそうで面白かったのでぜひ検索を。 -
購入済み
サンプルとしてとても良い試み
今まで読んだことのない作家の作風、特に文体を知るのには、とても良い試みである。サンプルなのでミステリーに必須の伏線関係、特にオチの部分のどんでん返し は当然入っていないので評価できないが、文章そのものが読みやすいか文体が気に入るか の評価はできる。三津田信三 さんが苦手だ と言うのはよくわかった。
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Posted by ブクログ
地下アイドルのSNS炎上ミステリ
生配信中に血のようなものを吐いて倒れたアイドル
その後に映し出されたメッセージ
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柚莉愛を見つけてね
制限時間は今から二十四時間
みんなのこと、信じてるよ
#ユリアとかくれんぼ
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ネット上で盛り上がるファン
しかし、事件の真相は……
アイドル、炎上、ファン、SNS等々、現代的な「世間」を描いたお話
メフィスト賞とか現役女子大学生とか色々と話題になっているようで
内容に関しては私が敢えて書かなくとも良いかな
となりの☆SiSTERs
青山柚莉愛
江藤久美
南木萌
マネージャー
田島
ネット民
@TOKUMEI
作られた炎上の裏側の仕組みがよくわかる
実際の炎上はこんな規模じゃないけどね
帯や表紙も含めて事前に情報を知っていると、誰なのかというのはそんなに難しくはない
ま、所詮は消去法に過ぎないのですけど……
ミスリードや伏線も、この手のものならまぁアンフェアではない
出版社が、実際に炎上したときのまとめサイトを模したサイトを作っているあたりが現代的なプロモーションという感じがする
この作品は本の中だけで完結しているものでもなく、この感想も含めてネットと地続きで完成されているものなのでしょうね