真下みことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【育児と仕事の両立に悩んでいる人
婚活疲れしている人
女性としての役割に悩んでいる人】向け
とっても読みやすい文章と題材。
婚活を通して母を理解し自分を信じていくお話。
子供を持つからこそ、今このタイミングで読めてよかった。
今は仕事と育児の両立が当たり前だけど、子供からしたら母との時間が少なかったり、寂しい思いをさせてしまうのだなと改めて思わされた。
子供を持って仕事をどこまでしていくのか、
子供との時間をどれだけ大切に過ごしていけるのか、ものすごく考えさせられる本でした。
◾️心に残った文章
私はずっと働いている母の役に立つために生きてきた。
バリキャリの子。
だけどずっと寂しかったのだ。
抱きしめて欲しかったのだ。
目を見て話を聞いて欲しかったのだ。
子供は育ったら戻らないから、やり直せるとしたら、子供との時間を少しでも増やそうとするかもしれない。
核家族には無理あるのではないか。
密室の中の子育てだから、それぞれが過剰に役割を背負うことになる。
母も父も弟も役割を頑張って背負いながら生きていたのではないか。
最短で本物を見せて、あとは子供を信じる -
Posted by ブクログ
私はどちらかというと、母親の視点で読んだ。
主人公は、バリキャリの母親に育てられた、理系の大学院卒で化学メーカーの研究職として働く女性。母親は父親より収入が高く、家でも仕事。子どもの頃はシッターを利用し、更にホームステイや理科系の講座などにも参加し、弟の面倒を見ることもあった。一般的な家庭とは少し異なる環境で育っている。
母と娘の会話で、娘が母親に敬語を使っていたのは驚いた。
婚活アプリで出会う男性には、「結婚したら女性は仕事をセーブして子育てに専念すべき」などの結婚観を伝える人が多く、最近の婚活って本当にこんな感じなのだろうかと思いながら読んだ。
婚活だけでなく、育った家庭環境が結婚観や母と子どもの関係に与える影響について考えさせられる小説だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレショート・ショートなので、一編が8ページくらい。その短い中で背景をぼかしつつも確信に迫る書き方してたりするものもあり、うまく咀嚼できないまま終わったものもあり、でも面白い短編集だった。
始まりが不穏なので、大体不穏な話が多い中、最初から最後までハッピーに終わる「切れたミサンガ」が好き。
人でも殺したんかと思いつつ、同じ格好ときたのでSFかと思ったら 笑
安定のホラーの「こわくてキモくてかわいい、それ」も好き。
それが不気味だけど、主人公が見下されてることに気付きながらも知らないふりして難を逃れてて、性格悪い私はざまみろと思ってしまった。
「久闊を叙す」も良い。
こんな形で、我が友李徴子を読むとは。新鮮な感覚だった。 -
Posted by ブクログ
同じクラスの小学3年生の子どもたち5人に焦点を当てて書かれた子供目線の本。出てくる子供たちの心情が細かく描かれていたので、自然と、小学三年生の頃どんなことを考えていたかな?と、昔の自分と比べてしまう。
そして、自分の息子や、最近関わる機会に恵まれた沢山の子供たちとも。
ここに出てくる子供たちは子供らしい一面もあるはあるが、かなり大人びているように感じた。上手く立ち振る舞えなかったりはあるけれど、親や友達のことをよく観察して慮っている。こんなに人のことまで考えられる子供は、(大人でさえ)なかなかいないのではないだろうか?それとも、子供の心や頭の中には、実際にはここまでの動きがあるものなんだろうか?
こんな風に相手のことを考えられたら素敵だなという場面がたくさんあった。
小学3年生くらいの子供にとって、親は絶対的な存在だ。このお話の中にも様々なタイプの親が登場する。学校でのあれこれ以上に、家庭環境に影響されると思う。親は選べないし、知らず知らずのうちにどっぷりと影響を受けている。家が軸で、その上学校という社会で色々ある毎日。人って、集まると実に面倒くさいことになる。でも、この物語では、子供たち自身が、そこから傷ついたり悩んだり学んだりして成長していく。先日、「愛するということ」を読んだが、そこに書かれていた、人を愛するのに大切と書かれていた、「生産性がある」状態というのが、正にこの子たちが体験して育てていっているものなのだと確信した。
この本を読むと、子供たちを見る目が変わる気がする。この子はどんなことを感じて、気にして、それを内に秘めながらどういう行動に出たのか、とても興味深く感じながら、所詮子ども、なんてことは全く思わず、これまでより尊重して対峙することができそうだ。
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Posted by ブクログ
ネタバレおなじみの一行目一緒ショートショートのシリーズ。今回は初読みの作家さんが多かった気がする。特に最初の方、ロボットとかAIとかが続いて、大丈夫かいな、と思ったけど、真梨幸子さんや東川篤哉さんはちゃんと違うテイストで来ててさすがと思った。殺人が罪ではないという世界から、死刑等の罪になるという法律ができた、という大沼紀子「もう、ディストピアじゃん」は皮肉が効いてて特に印象的。面白かった。五十嵐律人「革命夜話」も違う切り口でとても良かった。敗戦後の混乱の中、食うにも困っている頃に、理想を夢見て日本国憲法を作った人がいたんだ、ということに改めて気付かされたわ。ありがたいことだ。