真下みことのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同じ小学校の同じクラスの5人の視点から描かれるそれぞれのお話。
あきらのお母さんは通学路に立つ見守り隊の隊長となった。隊長として張り切る母親だったが、ある日その母の目の前であきらの同級生が自転車に轢かれてしまう。サッカーのレギュラーでもあった彼の怪我により、見守り隊の隊長であったあきらの母親はちゃんと見守っていたのかと責められる。それを機にあきらの母親は家から出られなくなってしまう。
その他に隣の部屋に住む女子大生と仲良くなる亜子、学級委員で真面目な守、リボンがトレードマークなクラスの中心的存在の美紗都、サッカーのレギュラーから外された翔吾。それぞれが少しずつ関わって、でもそれぞれの暮らしを -
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Posted by ブクログ
名門大学の理工学部に通う地味な主人公の順子と、それとは対照的に、スクールカーストの上位にいておしゃれでもてるが勉強はあまりできない紗奈。同級生だった高校時代には交流がない2人だったが、大学で東京に出て再会し、友情を培う。そんな中、紗奈がインカレサークルの宅飲みで性被害に遭う。そういう筋書きの中で、2人の友情と連帯を描く。
(本人たちはそんなつもりはなくとも)女性を「モノ」扱いする男たち、その結果としての性暴力、そして性被害に遭った側の自責、周囲からの無理解・非難、苦悩といったことが、とてもリアリティを持って描かれており、身につまされるものがあった。自分は男だが、男が女性を容姿で品評したり、本書 -
Posted by ブクログ
話題作、人気の作家たちによる"新しい法律ができた"の一文から始まる短編集。同じような短編集の5冊目。めくる度にうわっ、今度はこの人か~とワクワクしながら読めます。個人的に一番良かったのは五十嵐律人さんの憲法のお話でした。
殺人や男女関係のエピソードあり、中学校から。
金子礼介「ルパちゃん」
日野瑛太郎「推し活制限法」
朱野帰子「日本国民に英語の勉強を義務づけへ」
阿部智里「つるべを取られて」
真下みこと「こんにちは、チャッテー」
須藤古都離「虚法」
嶋戸悠祐「国家殲滅フットボール法」
多崎礼「復讐者は振り向かない」
風森章羽「コロシヤとユキオンナ」
名倉編「Touch la